【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
所謂、オーブ篇で日常パート(?)メイン。
なので原則、種の原作には出てこないお話がてんこ盛りw
どちらかと言えば、00系の話が多くなる章かも(特にメカニック)
第32話 円満退役→婚約指輪コース、そして父娘の語らい……なのかねぇ
避難船団を引き連れたアークエンジェルの旅路は、成功裏に終わりを告げた。
また、”アメノミハシラ沖会戦”で大いなる満足を得た地球連合(特に大西洋連邦)は、破格と言ってよい「作戦参加者全員の一階級昇進」を明示した。
つまり、ムウはフラガ少佐に、ナタルは臨時昇進ではなく正規任官でバジルール中尉に、ハルバートンは中将にそれぞれ昇進する事になる。
だが、その例外となる人物もいた。
「マリュー・ラミアス大西洋連邦大尉。君は、本日付で大西洋連邦を正式に除隊となり、予備役編入も免除される。同時にオーブへの国籍移動も両国の合意をもって受理されていてな。また、今後は国営企業であるモルゲンレーテ社の技術部門のポストが空いてるので、そこに出来れば収まって欲しいと思うが……」
アークエンジェルの士官室に”年上の義理の妹(予定)”と双子の実弟を呼びつけたカガリはニヤリと笑い、
「良かったなラミアス
素直に国民と言わないあたり、実にカガリである。
基本、カガリにとってはオーブ国民とは、国民の三大義務「教育、勤労、納税」の義務を果たす者だけが該当するっぽい。
意外に聞こえるかもしれないが、そのあたりの感覚はオーブ全体を見ても西暦時代の旧宗旨国よりずっとシビアだ。
「はいっ! ありがとうございます、カガリ代表」
「ありがとうカガリ!」
とまあ戦いが終わればこんなオチもあるわけで。
「気にするな」
(というか、アズラエル理事長に満面の笑みで言われたもんなぁ~)
『それなりに優秀とはいえ、たかが技術将校一人をオーブに移籍しただけで、天下のモルゲンレーテやソレスタルビーイングとフェイズシフト素材の共同研究ができるんです。おかげで浮くであろう予算と時間を考えれば、これほど笑いが止まらない取引も珍しいですよ♪』
と誰かさんは実に上機嫌だったという。
まあ、これは当然のようにオーブにもメリットのある話で、史実より前倒しでフェイズシフト(PS)素材の発展型である連続的強度可変が可能なヴァリアブル・フェイズシフト(VPS)素材、その派生である衝撃や負荷がかかると瞬時にフェイズシフトする省エネ型のトランスフェイズ(TP)素材が開発が相乗効果で促進され、おまけにかかった負荷に応じて強度を可変できる原作未登場のヴァリアブル・トランスフェイズ(VTP)素材の開発まで始まる結果となった。
また、ラミネート装甲以外の新時代の耐ビーム素材の開発も紐づけされて開発が進むと期待されている。
まあこれは、オーブの国防上の理由、「防衛がメイン。小国なので兵力の損耗が大国より補充が利かず大問題になる」というお国柄から防御装備に力を入れているせいもある。
『死なない限りは、まあ大抵はどうにかなる』
とはカガリの弁。
特に数々の耐ビームなどの表面コーティングと併用して内部装甲や高負荷部分に使えるTP系の素材は、省エネ志向のオーブでは注目される技術だ。
まあ技術論はさておき……結論から言うならカガリも人の子、なんだかんだでやっぱり弟が可愛いのだろう。普段が普段だけに割と分かりづらい愛情表現ではあるが。
「キラ、お前の口座には軍への出向手当(軍人としての給料)、危険手当を含め諸々の手当て込みで、すでに相応の金額の給料が振り込まれている。さっさと婚約指輪でも買って、両親に”
いや、存外に姉バカな気がしてきた……間違いなく諸々の根回しをしたのはカガリだろうし。
ちなみにオーブでは、「二人の誕生石をあしらう」のが婚約指輪としては一般的で、5月生まれのキラはエメラルドか翡翠、10月生まれのマリューはオパールかトルマリンだろう。
これは本当に蛇足だが……”エメラルド オパール リング タンタシオン”で検索するとイメージに近い太陽のような花のようなデザインのリングが出てくる。
タンタシオンとはフランス語で”誘惑”。果たして、どっちがどっちに誘惑されたのだか……
それはともかくとして、こうしてじきに旧姓ラミアスになるかもしれないマリューは、いわゆる「アークエンジェルの呪縛(=沈むまで艦長席から離れられない)」から解放されることになった。
まあ、元々彼女はこの世界線においては艦長代理では無い。この時点で抜けても、別段大きな運用面での穴にはならないだろう。
『アークエンジェルは、しばらくオーブで運用してもらって良いですよ? ただし、各種運用データと改修・改良・改造とその報告をお忘れなく』
(はいはい)
脳内再生されるアズラエルの動画に適当な反応をして、カガリはキラとマリューに追加で休暇を命じるのであった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、一言に再会と言っても様々な種類がある。
オーブ代表首長執務室に呼び出されたカガリはと言えば……
「随分とまた好き勝手やってくれたなバカ娘」
立場上、苦言の一つでも言わねばならないウズミに、
「ええ。ご期待通りに色々やらかしてきましたよ。他に適任がいなかったものでね」
しれっと返す相変わらず神経図太いカガリである。
ただし、ウズミの隣に立つ古狸、もといウナトは表情で「よくぞやってくれた!」と言っていた。
「終わったことはそれでよい。自分でできる根回しはしたようだしな。後のフォローは政治家の仕事だ。だが……」
ウズミはすっと目を細めて、
「重要なのはこの先だ」
「ラクス・クラインの身柄はソレスタルビーイング預かりに本決まりとなった以上、精々有効利用させていただきますよ。計画書は書面でうけとりましたか?」
「ああ。あれで問題ない」
「代表首長、発言を」
「許そう」
ウナトはコホンと咳払いすると、
「カガリ代表、アズラエル理事長より直々にお褒めの言葉が来ている。『絶賛する。是非”
「御意に」
”Project DIVA”、かつて今は歴史用語になってしまった国に存在していた”
そして、C.Eで蘇るそれは、その趣旨と内容を大幅に変更しながらも、根本的、いや本質は同根としていた。
人は”アイドルに魅了され、熱狂する”……その本質においては。
「アスラン・ザラは、国賓とは言わなくとも国家ゲスト待遇での軟禁生活というところですか?」
というカガリの問いかけにウズミは頷き、
「身分や立場を考えれば、流石に捕虜収容所という訳にはいかん。これは国の品格に関わる話だ」
「つまり、プラントとオーブでは”国家としての格が違う”ことを示すまたとない機会という訳ですね?」
「カガリ、口に遠慮が無さすぎるぞ。正直なのは人間として美徳だがな」
「今更、おためごかしも無いでしょう? 提出した資料通り、ラクス・クラインにはソレスタルビーイング全面支援で配信チャンネルを任せますが……時が来れば、こちらにもゲストとして呼ぶのも良いでしょうね。無論、アスラン本人の同意があればですが」
☆☆☆
こうして親子の語らいというより報告会が終わり、カガリは仕事が色々とあるために退室する。
「ウズミ、少しは
「無用だ。カガリもそれを望んではおらん」
「……実はお前、少し拗ねてるだろう? カガリ嬢がしっかりしすぎてて、娘として甘えてもくれんし、泣き言一つ言わんしで」
「……うるさい」
「やれやれ。年頃の娘を持つ親というのも、面倒な物だな。というより、お前は少し不器用過ぎはしないか?」
「黙れと言っている」
割とウズミに可愛げがあった件&ウナトと存外に仲が良い件w
まあ、お互い足りない部分を補う関係ですかね?
ウズミ→清廉な理想主義的な政治家。強権発動も辞さない割には、外交をはじめとした金権や腹芸が物を言う状況が苦手(ダメじゃん)
ウナト→悪辣な現実主義的な政治家。国益の為には内外を問わず割と手段を択ばないのでクリーンなイメージが皆無(これもちょっとw)
そして……まあ、”きらまりゅ”定期便w
今回は円満退役→婚約指輪の話です。
ちなみにオーブでは「婚約指輪は給料3か月分」なんて
つまり、「相場は安く、想いは重く」なってたりしてw
カガリ、”意外と姉バカ説”が急浮上。
いや、割とガッツリ姉として弟を可愛がってるよな~と。
ブラコンとは方向性は違うけど、サラッと権力使うの躊躇ないしw
キラ君、この作戦中はオーブ社員としての給料+軍への出向手当(階級に応じた軍人基本給)+戦闘があったので危険手当+αで存外に高給取りだったりします。
新章もどうかよろしくお願いします。