【のびのびTRPG リプレイ】ファントムバニーは2度笑う!   作:羽園頼也

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感謝をこめて







[カーテンコール]セッション・おぼえていますか

 

 

 

 

 

 

 

(暗い舞台)

 

 

(舞台の幕は下がったまま、鳴り止まない拍手)

 

 

 

 

 

(下手の方から幕の手前に誰か出てくる)

 

 

 

 

(スポットライトが点灯する)

 

 

 

バニー「………………えー、みなさんこんにちは、ファントムバニーです(ぺこり)」

 

 

 

(鳴り止む拍手)

 

 

 

バニー「………この度は、のびのびTRPG リプレイ『ファントムバニーは2度笑う!』を最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございます!」

 

 

 

 

(上手側のスポットライトが点灯する)

 

 

ティム「初めてのリプレイ、さらに長編ということで、拙い点が多々あったかと思いますが………少しでもお楽しみいただけたのであれば、幸いです」

 

 

 

(ティムのスポットライトに横から入ってくる)

 

 

アン「アンたちの活躍、忘れないでくださいね!」

 

 

バニー「ちょっと!アンちゃんの出番はまだ先でしょ!(笑)」

アン「待ってるの飽きたですぅ!」

バニー「もーー、出番はもう少しだから待っててってば!(笑)」

 

 

 

 

(バニー横のスポットライトが点灯する)

 

 

レニー「………また、このリプレイを見て、のびのびTRPGを遊んでほしいと思えたら、大変ありがたいです………」

 

 

 

 

(改めて、アンにスポットライトが当たる)

 

 

 

アン「………あ!えーとですね、えーと………………あ、はい!

  のびのびTRPGの二次創作………リプレイ小説とか、リプレイ動画とか、ファンアートとかが、これからいーっぱい増えたらいいな!と思っていますですぅ!」

 

バニー「セリフ飛んだ?(笑)」

アン「大丈夫ですぅ!進めてください!」

 

 

 

 

 

バニー「………はい!えーと、あ、その、はい、そうしましたら、ささやかながら、エンドロールみたいなものを作らせていただきました!」

 

 

ティム「それを見ながら………いや、ここでは"読みながら"か?

   まぁ、読みながら、今までの冒険について懐かしんでいただければ幸いだぞ」

 

 

レニー「………よければ最後まで見てください………」

 

 

アン「それでは、ミュージック・スタートですぅ!デデーン!ジャジャーン!!」

バニー「………ちょっと!せっかくしっとり終わらせようとしてたのにそれじゃ台無しじゃない!!(笑)」

ティム「まぁまぁ、とりあえず始めるぞ(笑)」

レニー「………よろしくお願いします………」

 

 

 

 

 

(スポットライトが全て消える)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(改めて、落ち着いたBGMが流れ出す)

 

 

(舞台の幕がゆっくりと上がる)

 

 

 

 

 

(スクリーンに映し出されるタイトル)

 

 

 

 

 

 

Novi Novi TRPG replay

 

The PHANTOM BUNNY laughs TWICE !

 

Curtain Call

 

"Do You Remember Session?"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、ルレーブ王国の王国博物館)

 

 

 

 

 

 

「………………ここは、ある大陸の端にある、のどかな小国ルレーブ。

 そのルレーブ王国の王国博物館に、50年ぶりに特別展示されていた至宝、"高価な同人誌"………」

 

 

 

 

「ボカーーン!!ジリリリリリ!」

 

「防犯ベルが鳴り響く土煙の中、フードをかぶった謎の男が多脚機械から出てきて、混乱の中"高価な同人誌"を盗んだぞ!」

 

「あーっ、ちょっとーーー!」

 

「で、出合え出合えー!曲者だーー!」

 

「何なのよあんたたち!」

 

「な!?お前こそ何者だ!」

 

「ふ………何者なのかと聞かれたら、答えてあげるが世の情け!

 狙った獲物は逃さない、そう!それがあたし、怪盗ファントムバニーよ!!」

 

 

 

 

 

バニー

 

as

 

PHANTOM BUNNY

 

 

 

 

 

「カシャカシャカシャカシャ………!」

 

「このままじゃあいつに逃げられちゃうわよ!」

 

「私がやろう!その銃を貸したまえ!」

 

「バギュン!………ドガガガーッ、ガシャーン!!」

 

「やった!当たった!」

 

「うむ。………して、犯人は?」

 

「多脚機械は破壊できたけど、残念ながら犯人には逃げられてしまったようだね。お宝も持ち逃げされたようだ………」

 

「バニー君だったか。"高価な同人誌"を取り戻すという目的で我々に協力する、というのはどうだ?」

 

「一時的な協力体制ってこと?…………ま、仕方ないわね!このファントムバニーに任せておきなさい!」

 

「というわけで、盗まれてしまった至宝を取り戻すため、ティム皇子たちと怪盗ファントムバニーは手を取り、犯人探しを始めた………」

 

「これからよろしく頼むぞ、ファントムバニー!」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、城壁、果てしない荒野、そして遠くに見える巨象)

 

 

 

 

 

「ズーン、ズーン………」

 

「ティム様ティム様!あれなんですかー!?大っきいです!」

 

「象………に見えるが、ここからでもはっきり象とわかるとなると、かなり大きいだろうな」

 

「ぱぉぉぉーーん!」

 

「土煙をあげ、巨象はまっすぐ城壁に向かってきている!このままだと数十秒後には君たちのいる場所に激突だ!」

 

「ひょえーーー!」

 

「レニー!!ナナマル砲準備!弾頭はヘクサC-28型にスタビライザータイプXを追加、起動コードは"プロヒビット"、だ!」

 

「……………了解…………砲身展開、承認………」

 

「ドヒューーーッ!ボン!!………ぱぉぉぉーん!………ドドドドドドーーン!!」

 

「おー!さっすが、皇子サマ!」

 

「ティム様、すごいですぅ!!」

 

「ふ、当たり前だ。私はこの国の皇子だからな!」

 

 

 

 

 

ティム

 

as

 

TIMIELL ROCKE

 

 

 

 

 

「コックピットには、自動人形(オートマタ)が一体倒れているね。残念なことに、オートマタの頭脳は内側から爆発されているようだ」

 

「オートマタ=サンはコックピット内でしめやかに爆発四散した。サヨナラ!!」

 

「しめやかに爆発四散って何なのよ!(笑)」

 

「………オタッシャ重点………」

 

「いずれにせよ、多脚機械やこのオートマタは王宮のラボに運んで詳しく調査してもらうことにしよう」

 

「………何か出ればいいけど………」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、小雨が降る市街地の路地裏)

 

 

 

 

 

「………ジョー記者か、ご苦労。今日は一体どうした?」

 

「殺人鬼ですぜ、ダンナ」

 

「何?殺人鬼だと!?」

 

「あ、いや、殺人はしてねぇんですがね」

 

「君たちが巨象を倒した翌日の晩から、オートマタが何者かに破壊される事件が相次いでいる」

 

「殺人鬼はおそらく、巨象を操縦していたオートマタを破壊し、証拠隠滅するのが本来の目的なんだろうな」

 

「オートマタの破壊されている部位からして、心臓部が判断基準っぽいですぜ」

 

「ならば、回収オートマタの心臓部を持った者が誰かが囮となり、殺人鬼をおびき寄せるのが最適だろうな」

 

「ティム様ティム様、囮役は誰がやるんですかー?」

 

「そりゃあ…………」

 

「………………」

 

「………………」

 

「………えっ、えっ………?」

 

「………………さて、イケニエが決まった所で、小雨の夜の街にアンちゃんを放り出そうかな」

 

「ひーーん!嫌ですぅーー!囮なんて無理ですぅーーー!!むりぽーーー!!」

 

 

 

 

 

アン

 

as

 

MARY-ANN the *SUPER* MAID

 

 

 

 

 

「ギギ、ギ………………ギャリィィィィ!!ジャキィィン!!」

 

「殺人鬼のハサミがアンに迫る!しかし、アンはギリギリジェットブーツを起動し、かすりながらも何とかハサミを回避したぞ!」

 

「ひっさーつ!ジェットブーーツ!スタンダップトゥーザーーービクトリーーー!ボボボボボ!!」

 

「ゲホッ、ゲホッ、ちょっと!?」

 

「む………くっ、何も見えないぞ………!」

 

「わーー!?ごめんなさいですぅーー!」

 

「やがて視界が晴れると………………殺人鬼の姿は、残念ながら消えていた。………mission failure、だ」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、アイドルコンテストのステージ)

 

 

 

 

 

「ということで、今回はアイドルコンテストだね。コンテストで見事予選通過し、DSK社の役員と"高価な同人誌"を盗んだフードの男との関連性について調査しよう!」

 

「しかしそうなると、カードを引いたレニーが囮となってコンテストに参加し、私たちがその裏で怪しい奴がいないかチェック、確認するという形なのか」

 

「………!………!!」

 

「………だ、大丈夫よ!世の中にはその、小さいのが好きな人もいるし」

 

「貧乳はステータスです!希少価値なのです!」

 

「ならば、レニーとバニーが出場、私とアンが警備と調査だな。2人とも!任せたぞ」

 

「………少し、恥ずかしい………」

 

「さて、ステージにレニーとフェリア(バニー)と他数人が並んだね。それでは、自己紹介からどうぞ」

 

「………………さんじゅうななばん、レニー、です。特技は、射撃です………」

 

 

 

 

 

レニー

 

as

 

LENNIE "Der Freischütz"

 

 

 

 

 

「ほーぅほぅほぅ、でーは、その得意な射撃とやらをぉやってみてくれますかぁなぁ?」

 

「ピューー………」

 

「残念、水鉄砲を撃ったが、風船には当たらずその横にいた水着の女性スタッフを濡らしてしまったぞ」

 

「………自分、不器用ですから………」

 

「どこの健さんよ!(笑)」

 

「………では、次はフェリア(バニー)かな」

 

「39番、フェリアです。家は大通りのパン屋、"月兎(ゲット)"です。みんな後で買いに来てくださいね!」

 

 

 

 

 

フェリア

 

as

 

FERIA SHATUEZ

 

 

 

 

 

「とりゃ!………じゃなくて、えいっ!(ウインク)」

 

「お、フェリアのウインクで見事、審査員のハートを射止められたようだね」

 

「やったぁ!えへっ」

 

「ということで、予選会は終了だ。残念ながらレニーは落選だったようだね」

 

「………ダメだった………」

 

「まぁ、レニーは十分に可愛いと思うぞ。惜しむらくは、それが審査員に伝わらなかったということだな」

 

「おやおやーー?皇子サマー、もーしーかーしーてーー………?(ニヤニヤ)」

 

「ほほぅ………(ニヤニヤ)」

 

「………………………(顔真っ赤)」

 

「うっ、つ、次に進めるぞ!GM!」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、埃っぽい廃工場の内部)

 

 

 

 

 

「この前の殺人鬼は覚えてますかね?あいつの目撃情報が出やして」

 

「………もしかして、見つかったの………?」

 

「いや、まだ見つかってはいねぇんですがね」

 

「見つかったのかい?見つかってないのかい?どーっちなんだい!?」

 

「………ぱわーーー………」

 

「真面目にやりなさいよっ!(笑)」

 

 

 

 

 

ジョー記者

 

as

 

KAMMEY "Runner" JOE

 

 

 

 

 

「街の西方にある汚染区域にて、先日取り逃した殺人鬼とよく似た姿の怪しい人物が目撃されたようだ」

 

「ふむ、前回は取り逃したが、今回は何とか捕まえるぞ!」

 

「草がぼうぼうの敷地入口から見える工場の中は、油ギトギトの床、ススで真っ黒な壁、そして所々に毒々しい緑の液体やら真っ赤なペンキやらが付着している………」

 

「うぇー、ホントにここ入るの?なんとかならない?」

 

「なりません」

 

「サッポロを捕えるために暗い廃工場に入る。勇者ヒンメルならそうしたって事だよ」

 

「誰よ!(笑)」

 

「ギ、ギギ………と赤い扉を開けると………………暗がりの中に赤く光る目を見つけたぞ」

 

「奴か!」

 

「殺人鬼は逃げようとするが、思ったより鈍くて、どんどん壁側に追い詰められていくぞ」

 

「さぁ、その頭をぶち開けてアラン医師やDSK社との繋がりを調べさせてもらうわよ!覚悟なさい!」

 

『……………くっくっく、酷いじゃあないか、ファントムバニー』

 

「アンタ、一体何者なのよ!」

 

『………まぁ、まず無事に生きて帰れたらだがな。………では、アデュー』

 

「自爆ですぅーー!!」

 

「ピ、ピ、ピピピピピピピーーーーーーー! ボガーーーン!!」

 

「グワーーーーッ!!」

 

「………アバーーーーッ………!!」

 

「とりあえず、殺人鬼は破壊できてそこは良かった。だが…………」

 

「あっ、そうよ!なんなのよあいつ!ムカつく!!」

 

「奴が誰かまではわからなかったが、盗まれた"高価な同人誌"はギガンジア帝国、もしくはDSK社の関係者の手中にあるというのは間違いなさそうだ」

 

「あちょー!ほぁたー!部隊さんたちに頑張ってもらうしかないですね!」

 

「諜報部隊、ね(笑)」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、大型飛空戦艦と爆走する蒸気自動車)

 

 

 

 

 

「それでは………毎度お馴染みジョー記者だ」

 

「またぁーー!?」

 

「へぇ、諜報部隊からアラン医師の情報が掴めやして」

 

「アラン医師の背後にワット社長という者がいて、指示を出している、ということか………」

 

「最近はもっぱら郊外の廃屋に入り浸って何かやってるようですぜ」

 

「ティム様ティム様!そこ行ってみたいですぅ!"高価な同人誌"が隠されてるかもしれないですぅ!!」

 

「そうね。お宝そのものがなくても、何か手がかりがあるかもしれないし!」

 

「さてさて、そんなこんなで廃屋に到着したよ」

 

「よし、中に人がいないか注意しながら入るぞ」

 

「たのもー!!!(バンッ!)」

 

「うわー!待って待って!バレる!バレる!!」

 

「机の上に箱が置かれてるのを見つけたよ。箱を開くと、スピーカーが1つ入っているね」

 

『アーアー、テステス。くっくっくっ、聞こえるかねティム皇子とゆかいな仲間たちの諸君』

 

「ワット社長だな!」

 

『くっくっく、よくぞそこまでたどり着いたな。いかにも、我が名はワット・ナーヴェイだ』

 

 

 

 

 

ワット社長

 

as

 

WATT NARVEY

 

 

 

 

 

「ワット!お前はルレーブの国を挙げて捕まえる!覚悟しろ!」

 

『くっくっく、できるものならばな』

 

「ワット社長がそう言った瞬間………ズズーーーン!!外から爆音が生じ、床が激しく振動する!」

 

「ドパパパパパパ、ボガーン!ドカーン!」

 

「夕焼け空に帝国の巨大飛空戦艦が一隻浮かんでおり、こちらに向かって絶え間ない砲撃をしているぞ!」

 

「"袋のネズミ"ではない、我々は"窮鼠猫を噛む"の方のネズミだ!………行くぞ!ナナマル砲、発射!」

 

「ボヒュウウウーー………………ババババババ………ボボーーーン!」

 

「飛んで行ったナナマル砲の弾頭は………戦艦に着弾する前に撃ち落とされてしまった!」

 

「ちょっとぉぉぉーー!?」

 

「余裕でーいーけるーと思ーったらーー 出目がクーソでしたーーー………チクショーー!!!」

 

「では、レニーが車の中からナナマル砲を撃ちながら戦艦から逃げる、という形で行こうか。レニー、すまんが頼むぞ!」

 

「………がんばる………!」

 

「ガガガガッ!」

 

「ぐわっ………!………ぐっ………す、すす、すみません、う、腕をやられました………!」

 

 

 

 

 

運転手

 

as

 

SHU UNTEN

 

 

 

 

 

「命に別状はないけど、運転するのは困難だね。別の人が運転するしかない!」

 

「アンが運転できますぅ!みんな乗ってください!早く!!」

 

「ブォン、ブォーーーン」

 

「はーい、みんな乗りましたかー?じゃあ……………一万一千回転まできっちり回すぜ」

 

「しまった、アン君は、スピード狂だったな………!!」

 

「このバトルの結末は………ダブルクラッシュといこうぜ!!」

 

「………えぼちわる……………うぷっ(えれえれえれえれ)」

 

「お、おい!大丈夫か!車内で吐くな!おいっ!!」

 

「………いくよ………イザヨイモード、限定解臨………!La bête du Gévaudan!獣の瞳!」

 

「ボォーン!!バボーーーン!!!」

 

「大きな破壊音が聞こえ、黒煙を大量に吐きながら帝国の巨大戦艦の高度がゆっくり落ちてくのが見えるね」

 

「一時はどうなることかと思ったが………無事逃げられて本当に良かったぞ」

 

「逃げ切れたのは、レニーさんよりもアンのスーパードラテクのおかげですぅ!!」

 

「エッ、ドラテク!?ナンノコトデスカ?ナンノコトデスカ!?」

 

「ここまで行くとかなりやばいな(笑)」

 

「バニーさん!バニーさんがそんなだと車で移動できなくなりますよ!!頑張ってください!!」

 

「………簀巻きでトランク………」

 

「コワイヨーー!!!」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、タンク内で光る核晄とソーマ製薬の秘密武器工場)

 

 

 

 

 

「ティム皇子に先日廃屋から持って帰って来ていただいた秘薬ですが………中身は強い精力剤みたいですぜ」

 

「24時間戦えますか!ですぅ!」

 

「どこのジャパニーズビジネスマンよ!(笑)」

 

「それじゃあ今回はソーマ製薬の新工場に潜入するってことでいいのかな?表から行く?それとも、裏から潜入?」

 

「まぁ、そうなると必然的に私とレニーが視察、バニー君とアン君が潜入、という形か」

 

「えー、それじゃあ、早速だけどソーマ製薬に着いたぞ。そしたら、先に視察組からやろうか」

 

(わたくし)は社長秘書の静と申します。ようこそいらっしゃいました、ティミエル皇子」

 

 

 

 

 

静秘書

 

as

 

SOMA = SIZU

 

 

 

 

 

 

「では、潜入組だ。バニーとアンは、工場裏手の山にある換気口からこっそり地下工場に侵入したぞ」

 

「………ボコボコ、ボコボコ………ガコォン、キュイーン、ガッチャン…………」

 

「うわっ、やばっ、本格的に兵器工場じゃん!」

 

「大砲の横腹にデカデカと描かれていたのは………………Mary-Annという字と、メイド帽のロゴだった」

 

「………なっ、なっ、何じゃこりゃあぁーーー!?」

 

「………どう見ても裏切り者です。本当にありがとうございました………」

 

「さて、そんな感じに2人がやりあっていると………バァン!遠くのドアが閉まる音がしたぞ」

 

「カン、カン、カツ、カツ………」

 

「ほーぅほぅほぅ、これが蒸気に変わる新エネルギー、『核晄(かくこう)』で動くオートマタ部隊ですかぁ!」

 

「"高価な同人誌"の解読が完了すれば、より高純度の核晄を精製でき、核晄兵の活動時間もさらに伸びるでしょう」

 

「素晴らしい、素晴らしい!核晄とは本当に素晴らしい力ですねぇ………!」

 

 

 

 

 

アラン医師

 

as

 

ARAN KLEIN

 

 

 

 

 

「どなたですか?返答をお願いします」

 

「はっ、早く逃げっ、逃げぅ!」

 

「ちょっと!押さないで!押さないでってば!!」

 

「行けぇ、ソーマ=(シャン)!侵入者を捕まえなさぁい!!」

 

「了解」

 

「ひぃーーー!!来ましたぁーーー!!」

 

「ブゥゥゥン!………ガキィイン!」

 

「ヤッバ、強いっ!無理っ!」

 

「バニーさんひっ掴んでジェットブーツで逃げますぅ!」

 

「アンちゃんとバニーは核晄のタンクと配管の間をジグザグに飛びながら全力で逃げる!それを無表情で追いかける(シャン)!」

 

「ドヒューーー!!シュゴォォォォォ!!」

 

「配管の隙間をぬって飛びます!相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!」

 

「核晄の液で目とセンサーを塞がれて前が見えなくなり壁にぶつかる(シャン)!その間に、2人は換気口から無事逃げ出せたっ!」

 

「なんとか逃げ切れました!大丈夫でしたかバニーさん!」

 

「………………(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………)」

 

「ば、バニーさん………?そ、そんなに強く抱きしめたら、アンも勘違いしちゃいますよ………!(ドキドキドキドキ)」

 

「………………うっ!!だっ、ごめ、無理……………………うっ(えれえれえれえれ)」

 

「わぁぁぁ!?えっ、えっ、バニーさん!?バニーさんっ!!?バニーさぁぁぁぁあぁぁん!!」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、暗く湿った旧刑務所跡地の牢屋)

 

 

 

 

 

「そうだ皇子サマ、アンちゃんはどうしたの?」

 

「………最近見てない………」

 

「大変ですぜ!こ、これを見てくだせぇ!」

 

「『メイドは預かった、返してほしくば1億円相当の金塊を用意しろ』と、新聞の文字が切り貼りされた手紙が………(笑)」

 

「うっわ、チープな誘拐!」

 

「ではでは………アンちゃんは目が覚めると、知らない場所で捕まっているのがわかったよ」

 

「お前は人質だオラァ!」

 

「はっ!………人乳………!?」

 

「乳じゃないっ!質っ!ひとじち!!(笑)」

 

 

 

 

 

悪党

 

as

 

ACT-OH

 

 

 

 

 

「お前らが金塊を持っているのはわかってるんだオラァ!どこにあるか吐きやがれオラァ!」

 

「金塊の場所は………………………………

  ………教えてあげないよ、ジャン!」

 

「何だとこの野郎!(怒)」

 

「そしたら、一日2食の食事は激辛料理、時々過呼吸になるまでくすぐられるって感じかな」

 

「食事は3食、おやつもくださいっ!」

 

「ちょっと!?」

 

「激辛料理コワイ、激辛料理コワイ………もぐもぐ………ごっくん。ここらで一杯、お茶が怖い」

 

「………………もはや助けなくてもいいんじゃないかな………」

 

「さてさて、アンちゃんが激辛料理で唇を腫らしている所に………」

 

「こーれはこれは、またお会いしましたねーぇ、不法侵入のお嬢さん?」

 

「げ、奴だ」

 

「ほーぅほぅほぅ、"高価な同人誌"を読み解き、我が帝国の技術の粋を集めて作った素晴らしい高純度核晄ぉ!それを………ぷすっ!」

 

「そ、そんな人体実験もまだな怪しい薬はやめてくださいぃーー!」

 

「貴女の認識は誤りです。人体実験はすでに行なっています。ただし、いまだ成功事例はありません」

 

「ひぃっ!無理ですぅーー!!普通に死にますぅーーー!!」

 

「ということで、ここでティム皇子たちが旧刑務所跡に到着だ!!」

 

「時間がないな。もはや正面から突入するしかないかっ!行くぞ!!」

 

「早く来てくださいぃーー!!」

 

「こしゃくなぁ!(シャン)!迎撃に向かいなさぁい!ワタクシがいいと言うまで、誰一人ぃ通すんじゃぁない!」

 

「了解」

 

「どけぇー!!」

 

「申し訳ありませんが、ここは通すなと命令を受けています」

 

 

 

 

 

(シャン)

 

as

 

SOMA = XIANG

 

 

 

 

 

「シュキィィン!……ブゥゥゥン………!」

 

「………イザヨイモード、限定解臨………!」

 

「データ不足、予測演算不能!ありえない!その動き、人間ではありえない!!」

 

「………わたしは、吸血鬼の末裔………レニー!」

 

「さぁアラン!私のメイドを返してもらおうか!」

 

「クソォ!クソォ!クソォオオオ!」

 

「………牢屋が開かれ、鎖が外され、アンちゃんは無事救出されたね」

 

「ひーーん!ティム様ぁーー!みなさんーー!!」

 

「おいっ、私の服で鼻を………………はぁ、仕方ないなアン君は。今回だけだぞ」

 

「ひーーーん(涙)」

 

「そしたら………刑務所跡から出た所でアンちゃんは謎の人に声をかけられたことにしよう」

 

「謎の人!?」

 

「オイ!ミンナ!!レニーサァンがご降臨なさってオラレマスコトヨ!」

 

「………!!!???」

 

「ちょっ、ちょっ………ちょっとぉ!!?」

 

「ワレワレは、レニーサンのヒコーシキFANCLUBデース!ワターシがリーダーのケビンデーース!!」

 

 

 

 

 

ケビン

 

as

 

KEVININE NOCTUEKE

 

 

 

 

 

「ハーーー!(パパン!)レニーーサァン!『『サイコー!』』 レニーーサァン!『『サイコー!』』 レニーーサァン!『『サイコー!』』、Yeahーーーー!!」

 

「なんか、とんでもないファンクラブができてしまったな………(笑)」

 

「ハァ、ハァ、ハァ、いかがでゴザンシタ!いかがでゴザンシタか!ゴソーロー!!」

 

「イタさに耐えてよく頑張った!感動した!」

 

「オー!クダンシタ!」

 

「………誰か助けて………」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、ルレーブ王宮の謁見の間)

 

 

 

 

 

「アランの野郎が吐きやした!帝国の………帝国艦隊が来やす!」

 

「何だと!」

 

「………現在侵攻中なう………」

 

「今回はマジで結構ヤバげな状態ね………!」

 

「諦めたらそこで世界終了ですよ」

 

「まぁ、いずれにせよ、ここはなんとか帝国を食い止めないと、か………もはや我々だけでは対処しきれん!王に協力を仰ごう!」

 

「………王は民より先に逃げてはならぬ。まず民を守らねば」

 

「おっしゃる通りです。しかし、それにはまず帝国戦艦の進撃を止めないと………」

 

「ちょっと!聞いてたら、あれだのこれだのって、回りくどいわよ!………何か思惑があるんでしょ、王サマ!」

 

「………はは、気の強い娘だ。良かろう。………………そなたらはアルストロメリアを使い、帝国の侵撃を止めるのだ!」

 

 

 

 

 

ガイナ王

 

as

 

GAINER "WAR" ROCKE

 

 

 

 

 

「頼めるか、皇子ティム、そして、その仲間たちよ」

 

「………………わかりました。我々は飛空艦アルストロメリアを起動させ、帝国の侵撃を食い止めましょう!」

 

「翔べ!ティムよ!そして、我らがルレーブを守りたまえ!」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、ドックに停泊している飛空艦アルストロメリア)

 

 

 

 

 

「何本もある配管の奥で、シューーー………と蒸気を吐き出す、大きな飛空艦が………」

 

「おおーー!壮大!」

 

「改めて見ると、大きいな」

 

「あれが、蒸汽複式高機動飛空艦、H-ALST65/R、通称"アルストロメリア"だな」

 

 

 

 

 

サトクリフ博士

 

as

 

KAI = C = SUTCLIFF

 

 

 

 

 

「………アルストロメリア、起航準備。エンジンテレグラフ、スタンバイへ移動!」

 

「ガキン!………ギギゴ………ゴゴゴン………」

 

『この艦は今より、ティム皇子の指揮の下、ドックより発艦、ギガンジア帝国空軍と戦闘に入る。

 危険な飛行だ。命が惜しい者は今のうちに下艦せよ』

 

「………………ティム様ティム様、アンは降りてもいいですかっ!」

 

「ダメだ(笑)」

 

「さすがにこの4人は乗ってて欲しいぞ(笑)」

 

「ひーん!命が!命が惜しいんですぅ!アンは死にたくないんですぅーーー!!」

 

「波導システム、蒸気圧力反応釜、共に異常なし。ドック構内、人員退避ヨシ。イグナイテッドアクセル、点火可能です。………艦長!」

 

「了解。………総員、対ショック姿勢!イグナイテッドアクセル、点火承認!!………飛空艦アルストロメリア、ランヴォール(飛翔)!!」

 

「アルストロメリアぁー!ラーーン、ヴォーールッ☆!!」

 

「ガッッッキン!………ガン!ガキン!ガキン!!………ガドォン!!!

 バラバラバラバラバラ………フィィィィィィーーーン!!!」

 

「おおーー!すごい!飛んだ!」

 

「わぁーー!本当に飛んでますぅ!」

 

「進路6時方向へ。目標、帝国空軍!巨象を越えた荒野にて迎え撃つ!」

 

「行っくよーー!面舵、いっぱぁーーい!☆」

 

 

 

 

 

フィラ

 

as

 

FILLARBEE YEARS

 

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、帝国空軍と対峙する飛空艦アルストロメリア)

 

 

 

 

 

「さて、もうすぐ帝国空軍が見えてくると思うけど、今のうちに指揮官であるティム皇子様から演説をいただこうかな」

 

「我々は、戦えぬ人々を守る盾であり、敵を打ち倒す(つるぎ)である!我々が、我々だけが、国と仲間を守ることができるのだ!

 ………………守るぞ!我らのルレーブを!!」

 

「………ついに遠くに黒い影が見えてきたね。大型戦艦7隻、中型の駆逐艦20隻強の大艦隊だ………………」

 

「艦長!波導周波数52ヘラウツにて、敵艦から通信が来てやすぜ。繋ぎやすか?」

 

「"馬鹿め"、と言ってやれ」

 

「は?」

 

「"馬鹿め"、だ」

 

『"馬鹿め"、か。………くっくっく、連れないなぁサトクリフよ』

 

「ワット社長!」

 

『そこの弱小皇子よ、早く降参するよう皆を説得してくれないかね?』

 

「降参など………!」

 

「するわけないでしょ!バーカ!!」

 

『くっくっく、それならば仕方ない。………………戦艦ヴィオラーダ率いるDSK艦隊と、メアリーアン核晄部隊の力!とくと見せてやる!!』

 

「ラスボスっぽいセリフですね!」

 

「だからアイツがラスボスなのよ!!(笑)」

 

『アルストロメリア、全乗組員に告ぐ!まずは包囲網から脱出せよ!第四戦速にて全速前進、俯角5度にて高度320から250ミータまで潜行航行!』

 

「グォォォーーン!ボーン!ボボーーン!!」

 

「アルストロメリアは敵の大砲を回避しながら飛んでいく!」

 

「すごいわね!こうなるとあたしは酔わないように、できるだけ窓の外見てるわ(笑)」

 

「無理はするなよ、危なくなったらすぐバケツ、だ(笑)」

 

「エチケット袋とバケツ抱えて最終決戦とか、なんて絵面よ(笑)」

 

「ティム坊ちゃんよぉ!砲台は全門準備完了だぁ、いつでも撃てるぜぇ!」

 

「よし!ならば、弾の無駄遣いにならないよう、できるだけ一隻一隻狙って攻撃してくれ!」

 

「おっしゃあ了解だぁ!全砲門開けぇ!発射準備ヨォシ!タイミングだけは任せたぜぇ爺さん!」

 

 

 

 

 

ムルク

 

as

 

MULK ARMMY

 

 

 

 

 

「爺さんと呼ぶな、艦長と呼べ!………目標!帝国艦隊!………………ってぇ!!」

 

「ドン!ドン!ドン!!」

 

「そしたら………敵大型戦艦からオートマタが何台も飛び出し、こちらに向かって飛んでくるぞ!」

 

「核晄兵か!」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、飛空艦から飛んでくる多数の核晄兵)

 

 

 

 

 

「(砲撃しながら)ちっくしょお、アイツら速すぎる!全然当たらねぇぜ!」

 

「個別に撃ち落とさないと!」

 

「うー………………わかりました!アンが出ます!アンのジェットブーツなら、空を飛んでハコダテを狙えます!」

 

「頼んだぞ!」

 

「頑張れーー!」

 

「カラダもってくれよーー!3倍給料拳だーーーっ!」

 

「残念!最悪ではないけどほとんど撃墜は出来なかったようだね」

 

「全然ダメじゃん、給料3倍拳!(笑)」

 

「わーー!ごめんなさーーい!!レニーさんよろしくお願いしますですぅーー!」

 

「ガンッ!………ガンッ!ガンッ!」

 

「レニーが甲板から核晄兵を撃っていると………………飛空艦上部の浮揚ガス気嚢に、いきなり左から強い衝撃が!」

 

「機体安定を優先!被害状況を報告せよ!」

 

「飛空艦上部から、甲板に何かが降ってきた!そこにいたのは………………ソーマ=(しず)社長秘書だ!」

 

「バカな、ここまで生身で飛んできたのか!?」

 

『くっくっく………愚かな奴らだ。一体いつから、静が人間だと錯覚していたのかね?ん?』

 

「………妹、(シャン)を壊した恨み。ここで晴らさせていただきます………!!」

 

「………………ことわる………………!」

 

「ガキン!ガキン!バギュン!ガキン!ギンッ!」

 

「………イザヨイモード、限定解臨!………我が真名、ジェヴォーダンの名にかけ、あなたを………倒す!!」

 

「ガァン!………ブシューーーー!!」

 

「飛び散る核晄が羽のように見えて………甲板に崩れ落ちる静!!」

 

「………(シャン)…………ごめんなさい………………」

 

『くっくっく………ならば仕方がない………!!オメガ・ルファを起動して、そのオンボロ船ごと貴様らを滅してやる!!』

 

「来たわね、オメガ・ルファ………!」

 

「来ましたね、ガラ・ルファ………!」

 

「だからドクターフィッシュじゃないってば!!(笑)」

 

「敵艦ヴィオラーダ、放熱フィン展開を開始しやした!現時点における想定充填率25%、推定発射時間………あと20分でやんす!」

 

「ならば最後の戦いだ!行くぞ!!………アルストロメリア、全速前進!!」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、すれ違う飛空艦アルストロメリアと飛空戦艦ヴィオラーダ)

 

 

 

 

 

「ギュゴーーー!!」

 

「うぅ、頑張るのよ、あたし!」

 

「エチケット袋とバケツ持ってラスボスの元へ突撃するキャラは、多分バニーの他にはいないと思う(笑)」

 

「ゴゴゴゴゴ!ダダダダダダダ!!ボーン!ボボーーン!!」

 

「最接近まで、あと20秒でやんす!」

 

「ナナマル砲、発射!!」

 

「かっ、怪盗を、舐めるなぁーーーー!!」

 

「バニーはオートメイルで窓ガラスを割り、敵戦艦ヴィオラーダの内部に飛び込んだ!」

 

「よし!アルストロメリア反転!主砲発射準備だ!目標、敵旗艦ヴィオラーダ………その浮揚ガス気嚢(タンク)!!」

 

「回頭完了次第、主砲ミョルニア発射準備を開始せよ!グランドクラッチ接続解除!」

 

「ガキン!プシューー!ゴゴン!ヴ………ヴィィィィィ!!」

 

「ミョルニア発射システム、最終チェック完了。システムオールグリーン。イグナイテッドアクセル、撃鉄プラグ接続完了」

 

 

 

 

 

テラス

 

as

 

TERRAS WERDNA

 

 

 

 

 

「全科、最終安全機構解除を確認!ミョルニア発射を承認する!」

 

「バニー君!ミョルニア発射まであと1分だ!無理そうならもう"高価な同人誌"は諦め、今すぐ脱出してくれ!!」

 

「あんまりグダグダやってると、判定の結果に関わらず"高価な同人誌"は入手できないまま終了だ!(笑)」

 

「うっ、せっかく危険を冒してまでヴィオラーダに侵入したのに、時間切れで取り返せないのはイヤよ!」

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、ヴィオラーダの操舵室)

 

 

 

 

 

「………おお、ファントムバニーか。オンボロ船がすれ違いざまに何かネズミを投入したかと思ったが、やはりお前か」

 

「うるさいっ!アンタがワット社長でしょ?時間もないし、さっさと"高価な同人誌"を返してもらうわよ!!」

 

「くっくっく、さぁ!存分に闘おうじゃあないか、ファントムバニー!!」

 

「ガン!ガン!ガン!ガン!………ガシィィ!」

 

「か・え・し・な・さ・い・よ………!(ギリギリギリギリ)」

 

「こ・と・わ・る・ね………!(ギリギリギリギリ)」

 

「………………皇子サマ、聞こえる?」

 

「ああ、聞こえるぞ!どうしたバニー君?」

 

「ミョルニア、あたしに構わず撃っちゃって!」

 

「………………………わかった。必ず無事に帰ってくるんだぞ!!

 震撃雷管式重加圧波導砲ミョルニア、発射ぁっ!!」

 

「ガッキン!………キュゥゥゥン!………………ピシャァン!ドドドドド!!」

 

「くっ、サトクリフめ………!!反撃だ!」

 

「よぉし!やっとスキができたわね!おーーりゃぁ!!!」

 

「なんだとぉぉ!!?」

 

「ドガン!!………ガギャァン!!」

 

「オートメイルの右手を伸ばして"高価な同人誌"を掴み取るわ!もらったぁ!!」

 

「ついに、ワット社長から"高価な同人誌"を取り返したぞ!!」

 

「貴様ッ、ファントムバニィィィ!!」

 

「狙った獲物は"絶対に"逃さない!それがあたし………"大"怪盗ファントムバニー"様"なのよ!!」

 

「怒りで吼えるワット社長を尻目に、バニーはヴィオラーダの操舵室の窓から飛び降りる!!」

 

「パラシュート起動っ!」

 

「ダダダダダダダ!ビュビュビュイィン!」

 

「えっ、機銃ですか!?」

 

「う、嘘でしょおーーっ!おっ、落ちるぅ!!死んじゃうぅーーーーー!!」

 

「アンちゃんが、落ちるバニーにタックル!互いに抱きしめたまま飛ぼうとするも………重すぎて浮かび上がれないっ!!!」

 

「いやぁぁぁぁーーー!!(涙)」

 

「あわわわわわ!!ふんっ!!ふんしゃぁっ!!ジェットブーツ噴射ですぅぅぅ!!(泣)」

 

「ドドドドドドドドドドドド!!!………………プスン。あ、蒸気切れた(笑)」

 

「えええええ、ちょっとぉぉ!?」

 

「ひょえええええ!!」

 

「………ドサッ!ゴロゴロゴロゴロ………」

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、遠くの城壁と、巨象の残骸の上に立つ人影)

 

 

 

 

 

「あ、ティム様ーー!」

 

「バニー君!アン君!無事だったか………!」

 

「なんとかね!皇子サマとレニーの方も無事だったみたいでよかった!」

 

「巨象も懐かしいですぅ!」

 

「………ここから、DSK社との戦いが始まった………」

 

「あれからいろいろあったが、皆誰一人欠けることなく終わることができた。バニー君、アン君、レニー、改めて………ありがとう」

 

「感謝するなら、今すぐ給料3倍の手続きをお願いしますですぅ!!功績に従って、ぜひ特別手当もください!」」

 

「ちょっと!(笑)」

 

「さて………サイレンを鳴らして、白黒の蒸気自動車が君たちの所へやって来るね」

 

「さっき言ってた、王国警察か」

 

「本官はマーティと申します!王の命を受け、条約を破り武力侵攻したワット社長の逮捕のために馳せ参じました!」

 

 

 

 

 

マーティ

 

as

 

MARTEY KOLLER

 

 

 

 

 

「そしたら、"高価な同人誌"をこのマーティさんに渡してエンディングですね!」

 

「………………………………」

 

「………ん?どうしたんだい?」

 

「………………やっぱ、コレ、盗んでもいい?(笑)」

 

「何っ!!?(笑)」

 

「えっ、"高価な同人誌"、盗んじゃうんですか!!?」

 

「………あたしは、大怪盗様だからね。ここで盗まなきゃ………………あたしじゃないし!!」

 

「バニー君!」

 

「バニーは巨象の上に登り切ったよ。バリアの磁力や、吹く風により、バニーのマントや髪がなびく………」

 

「王家の至宝、"高価な同人誌"は、このファントムバニーがいただいたっ!!

 狙った獲物は絶対に逃さない!!それが、あたし………大怪盗ファントムバニー様よっ!!」

 

「ここでタイミング悪くバリアのエネルギーも切れる!(笑)」

 

「えっ、ちょっ、嘘でしょぉ!?」

 

「慌てて走って逃げるバニー!ゴム弾を撃ちながらそれを追う、王国警察とパトカー!」

 

「待てーー!逮捕だぁーー!ファントムバニー!!」

 

「本当に、最後の最後の、最後の最後までぐだぐだだな!(笑)」

 

「まー、でもさ、この方があたしたちっぽいよね!!」

 

「バニーを見ながら笑うみんなと、笑いながらどこまでも逃げていくバニー!

 ………これにて、のびのびTRPG、セッション『ファントムバニーは2度笑う!』は終了です!お疲れ様でした!」

 

 

 

 

 

GM

 

as

 

MASAMUNE SAEGUSA

 

 

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、みんなで「のびのびTRPG スチームパンク」を遊んでいる風景)

 

 

 

 

 

「いやー、楽しかった!」

 

「お疲れ様でした!楽しかったですぅ!」

 

「皆、お疲れ様だ。夜遅くまでなってしまったな」

 

「………………もはや明け方………………」

 

「でも、時間を忘れるほど楽しかったですぅ!またこの4人で遊びたいですぅ!」

 

「GMもお疲れ様!」

 

「いやいや、こちらも楽しかったよ!」

 

「GMさんGMさん!これリプレイにしませんか!?リプレイ!!」

 

「ん?リプレイ?」

 

「はいですぅ!TRPGを遊んだ記録として、文章に書き残すんですぅ!」

 

「あ、じゃあさ………………」

 

 

 

 

 

 

作者

 

as

 

LIAR USONO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AND... YOU

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

(セピア色のスクリーンに映し出される、ルレーブの港と連絡船)

 

 

 

 

 

 

「………ザザーン………ザザーン………………」

 

「ついに、出発するんでやんすね」

 

「ああ。レニー、忘れ物はないか?」

 

「………大丈夫………」

 

「オーー、レニーサァンが旅立つのでワターシたちの悲しみは消えないんダゼ!」

 

「言っちゃダメです同志ケビン、笑って送り出すのですぅ………ひっく、ひっく」

 

「アン君は本当に泣き虫だな(笑)」

 

「ひーーん!だって、だって、やっぱり悲しいですぅ!!」

 

「まぁ、これで今生の別れというわけでもないさ。いくつか国を回ったら、また帰って来るから。な?」

 

「ひーーん、ティム様ぁ………!」

 

 

 

 

 

ゲーム名:のびのびTRPG

 

 

 

 

「ボーーー………………」

 

「そろそろ出発だな。それではアン君、ルレーブとガイナ王を任せたぞ」

 

 

 

 

ゲームデザイン:今野隼史

 

 

 

 

「ひっく………わかりましたですぅ!ティム様のいない間はアンがしっかりルレーブを守りますですぅ!」

 

 

 

 

発売元:株式会社アークライト

 

 

 

 

「………いってきます………」

 

「オーー!出立の門出を祝ッテ、レニーサァン!サイコー!Yeahーーーー!!」

 

「………………………………………」

 

 

 

 

© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.

 

 

 

 

「さて、名残惜しいが、そろそろ………」

 

「あ、そうでやんした」

 

 

 

 

GM、原案協力:三枝政宗

 

 

 

 

「もし今後、ファントムバニーの姐さんに会ったらお伝えくだせえ」

 

「ん?………いいぞ。どんな内容だ?」

 

 

 

 

リプレイ編集:羽園頼也

 

 

 

 

「"あっしは、ファントムバニーがいる所、どこまでも追いかけていきやすぜ"………………と」

 

 

 

 

システム:のびのびTRPG スチームパンク

 

 

 

 

「了解した。会う事があれば、必ず伝えよう」

 

「ありがとうごぜえやす」

 

 

 

 

スペシャルサンクス:

 

ながいわさん

だいすけさん

かみじょーせんせー

ケビン

てっちゃん

たっちゃん

じゅんやさん

あなご

なべさん

アラン

レイ

しずっち

かおりん

サト氏

まっつん

 

 

 

 

「ボーーー、ボーーー、ボーーーー………………」

 

 

「さよーーならーーですぅーー!!」

 

「オーー!レニーサァン、マタ会う日に会うーー!!」

 

「行ってらっしゃいやせ。お体に気をつけてくだせぇ」

 

 

 

 

アルシェスさん

nine( ᐛ )さん

しゅりしゅりさん

シルクハット伯爵さん

BlackSoulさん

CreateWaterさん

らわさん

森熊ノ助さん

fiaeheizaiさん

南風さん

渡良瀬準さん

幕霧 映(マクギリス・バエル) さん

 

他、

ブックマークをしていただいた方

 

 

 

 

「それでは、行ってくる」

 

「………………みんな、またね………………」

 

 

 

 

 

NecosouL a.k.a. NO SOUL?さん

HOPEボドゲくらぶさん

従業員よっしーさん

BEASTMANさん

五五五 五さん

ほのやんさん

maxMaxさん

みゆきさん

Bさんさん

Mr.Nさん

げんげんさん

二代目謎仮面デューク九丈さん

 

他、

いいね・リポストしていただいた方

 

 

 

 

 

「………ザザーン………ザザーン………………」

 

 

「………………………行っちゃいましたね。くすん」

 

「オーー、レニーサァン、いつまでもお幸せニーーーー!」

 

「………………さぁて、そしたら、あっしらも帰りやしょうか」

 

 

 

 

 

通りすがりさん

 

 

すぎもと22さん

 

 

すぎもと11さん

 

 

混沌野郎さん

 

 

 

 

 

「王宮に帰ったらチョコパなのですぅ!甘いもの食べまくるのですぅ!わぁい!!」

 

「オーー、ワターシも食べたいデース!!参加キボンヌ!」

 

「いいですよっ!そしたら王宮まで競争しましょう!!よーいドン!!」

 

「ヤー!負けませんヨォーーー!!」

 

「へへっ………全く、2人とも元気でやんすね」

 

 

 

 

 

 

今野隼史さん

 

 

 

アークライトゲームズさん

 

 

 

 

 

三枝政宗さん

 

 

 

 

 

 

(ふと、埠頭の樽の上に置かれた白いカードに目がとまる)

 

 

 

「………………おや、これは………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

and... you

 

 

 

 

 

 

 

 

『 また いつか どこかで!

 

    大怪盗 ファントムバニー 』

 

 

 

 

(直後、強い風に吹かれて海の方へ飛んでいく予告状)

 

 

 

 

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

カーテンコール

 

"セッション・おぼえていますか"

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジョーさぁん!早くぅ!置いていきますよぉ!」

 

「置いてきマスYoーー!!」

 

 

 

 

「………………あぁ、すいやせん。今行きやす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………また会いやしょう、大怪盗」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(暗転)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のびのびTRPG リプレイ

『ファントムバニーは2度笑う!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THE END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©️2024 Liar Usono

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