SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
そして、とある理由からAIイラスト大放出です。
C.E.72年8月、ボアズを経由してプラント本国へ飛ぶ船があった。
その船の名は”プトレマイオス”、通称”トレミー”。
オーブ太陽光発電公社”ソレスタルビーイング”保有の高速輸送船、言っておくが軍艦ではなく民間船扱いだ。
ただし、今回の積み荷の最重要はソレスタルビーイングのGNガンダムではない。
その表の頭目であるカガリ・ユラ・アスハこそが最重要貨物(?)であった。
今回のミッション、トレミーに搭載している護衛機はオリジナルGNドライブ系ガンダムではなく疑似太陽炉(GN-T)搭載のスローネ・シリーズ×3、全機トゥルブレンツ装備だ。
勿論、パイロットは”チーム・トリニティ”のヨハン、ミハエル、ネーナの三人だ。
まあ、ちょっとオリジナルGNドライブのガンダムは現在、諸事情があって表に出せなくなっている。
具体的には、”エクシア”と”デュナメス”は、オリジナルGNドライブからGN-Tへの換装作業中だ。
キュリオスは、GN-Tへ換装した後は、次世代可変型GN-T搭載モビルスーツのテストベッドに使われる予定だ。
”ヴァーチェ”は、搭載されているトライアルシステムを新型機に移植するために解体となった。
まあ、こうなっているのもオリジナルGNドライブが、現在鋭意製作中の新型機に搭載する為に取り外されたのが理由だ。
少し裏話をすると、実はイノベイドの選抜組が”木星秘匿工廠”にて追加分のオリジナルドライブを製造しているのだが、TDブランケットの生成に複数年単位の時間がかかる上に、木星のような超高重力環境下で特殊な製造方法と設備が必要なために一度に製造できる数は5基となっている。
おまけに距離の暴力で地球圏に輸送するまでも相当に時間がかかる。
なので、第2期製造分のオリジナルGNドライブが、イノベイドの元に届くまであと確実に1年以上、下手をすれば2年近く時間がかかるのだ。
故にソレスタルビーイングの保有する5基のオリジナルドライブを新型機に使いまわすしかないというのが現状だ。
なのでお鉢がチーム・トリニティに回ってきたという訳だ。
ネーナは前作1話よりカガリの護衛兼任の秘書とかやっていたので、割となれたものだが、むしろ心配なのはこの世界線では戦闘用に調整されたコーディネイターである兄二人、ヨハンとミハエルの方が心配ではある。
まあ、ネーナから徹底的にレクチャーを受けて、訓練もしたので大丈夫だろう。
それにしても妹にしごかれていた時、兄二人がちょっと嬉しそうだったように見えたのは気のせいだろうか?
ちなみにチーム・トリニティの愛機は、どうやら開発予定の次世代機に変わるようだ。なのでスローネ・シリーズ with チーム・トリニティという組み合わせはしかしたら、これがラストミッションになるのかもしれない。
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さて、そもそもなんでこんな事態になってるかというと……
とりあえず、ザフトの捕虜送還と合わせて、それ以外のオーブが名目上は政治難民扱いで抱えていた「オーブに不適格な移民希望コーディネイター(含ハーフコーディネイター)」も合わせてプラントで抱えるという話が、プラントからの提案で話が付いたのが前話である。
だが、話はそこで終わらなかった。そう、プラントの暫定評議長アイリーン・カナーバが、
『必要ならば、今回に限らずこの先も”オーブで受け入れ不可の地球上のコーディネイター”をプラントで引き受けましょう。ええ、なんでしたらハーフコーディネイターも良いですよ?』
と追加で言いだしたからだ。
オーブの国是「ナチュラルとコーディネイターの共存共栄」を破綻させかねない不穏分子予備軍の治安悪化を懸念していたオーブ国民にダメ押しをかけるこの発言、対価としてプラントが要求したのは、
”ボアズのプラントへの有償譲渡に合わせた、付属発電設備の譲渡”
だった。
何のことかと言えば、”オペレーション・アップルシード”においてオーブ単独で陥落させた宇宙要塞”ボアズ”に設置された太陽光発電・レーザー送電設備で、ヤキン・ドゥーエ戦において巨大ガンマ線レーザー”ジェネシス”を炙るのにも用いられている。
まあ、本来の用法?建前?は、「ボアズに十分な電力を供給する外付け発電機」で、実際現在はそういう使われ方をしていた。
しかし、何度か話題に出ているように、連絡事務所区画を除くボアズの大半はプラントに売却(書類上は、”ターミナル”のフロント企業とザラ家が出資)する事によって、秋には現在陣取っているカティ・マネキン提督率いるオーブ・ボアズ駐留艦隊が引き上げる予定になっていた。
無論、戦時中にソレスタルビーイングが設営したこの発電・送電施設も合わせて撤収予定だが、カナーバはそれに待ったをかけたのだ。
さて、ここまでならカガリがわざわざプラントに出向く必要などなかったのだが……
実はこれはオーブの国内事情が大きく影響していた。
まず、オーブ国内におけるカナーバの評価を書いておこう。
『オーブはパトリック・ザラに闘争で大勝し、アイリーン・カナーバに政争で大敗した』
いや、そりゃあ彼女が政治的に勝利を収めたのはオーブだけでなく地球連合も同じ(=プラントを戦後も存続させた上に旧プラント理事国に独立を認めさせた)だが、そうであるが故に「オーブ国内の政治難民」問題をプラント主導で解決策出された上に、オーブとしては渡りに船としてそのプランに乗るしかなく、そのために両国の関係改善は必須だったのだから、そう言われても仕方が無い。
何しろ、”ユニウス条約”への加盟を拒否し、頑なにプラントを国家として容認しなかったオーブを妥協させたのだから。
そして、付けられたオーブ国民から付けられたあだ名は、奇しくもいつぞやウナトが漏らした”女狐カナーバ”。
他にも”妖狐カナーバ”、”白面九尾のカナーバ”、”玉藻カナーバ”、”カナーバ稲荷”等々。
恐ろしいのは、それらのあだ名はネガティブな意味ではなく、どちらかと言えば真逆な感情で語られている気配があるのだ!
その証拠としてオーブの絵師によってアップロードされた、それらの関連タグ(#女狐カナーバとか)があるイラストのいくつかをサンプルとして見てみよう……
共通項は、全てミニスカートでパンチラも少なくない……というか『オーブの絵師はバッカジャネーノ!?』と思わず叫びたくなるようなラインナップだ。
おまけにこんな可愛いSDアイコンまでいつの間にか作られていた……
ここにはセンシティブ過ぎて出せないが、『狐に(性的に)捕食される狸』とか国際問題も何のそのなイラストもチラホラと見かけたりする。
洒落になってないのは、これが「反ウナトの風刺画」など政治的な意図を持った物ではなく、純粋に『金権主義のオーブ産古狸に一泡吹かせた女狐』に純粋に感嘆し、感服し、同時に敬意をオーブ国民が持ち始めている。
意外とバカにできないのは、「ルックスは強力な政治的武器になる」という現実だ。
例えば、現実にも『政敵よりTV映りが良いから』というのが決定的な要因となって選ばれた米国大統領だっているのだ。
まさか肖像権が問題にならないイラストを規制するわけにもいかず、事態を重く見たオーブ政府はカナーバとの代表交渉を「オーブ国内の人気で勝り、おまけにルックスでも方向性は違うが引けを取らない、外交のイロハをわかっている」人物に白羽を立て、全権大使としてオーブに送り込むことにした。
それが、カガリ・ユラ・アスハだ。
皆様は馬鹿げてると思うだろうか? くだらないと切り捨てるだろうか?
だが、繰り返すが、ルックスやビジュアルは、本質的に人気商売である政治家にとって最大の武器である”イメージ”を形成する極めて重要な要素だ。
勿論、これらの出来事でウナトの国民人気が下がるということはない。むしろ民意を政策と外交に反映したことへの評価は高く、「あの狸、思ったより国民の声を聞いてくれそうだ」と支持率はうなぎ登りだ。
だが、それとこれとは別の話だ。少しだけ現実に置き換えて考えてほしい。
『ちょっと前まで敵だった国のトップを、自国民が親しみを持って抵抗感なく萌えキャラ化する』
これがどれほど恐ろしいことか。
前任の最高評議長というよりテロリストの親玉であり狂人という評価が相応しいパトリック・ザラが酷すぎたせいで、アイリーン・カナーバが「とてもよく見える」のも今の状況に拍車をかけている。
端的に言えば……オーブ代表首長ウナト・エマ・セイランにとり、アイリーン・カナーバはパトリック・ザラなどよりよほど厄介な相手であることは間違いなかったのだ。
妖狐カナーバ、オーブ古狸に政治的追い打ちかけて、金だけど(腹が)黒い獅子を引っ張りだすw
いや、真面目な話、この状況はウナトにとって下手なコズミック・ホラーよりおっかない状況なんですよね~。
とあるボッチ系主人公じゃないですが、人気者ってのはそれだけで厄介という典型ですw
この状況でウナトが出る訳にもいかない……そりゃあ国としての格付けが関係する話、オーブに呼びつけるのが筋なれど、カナーバも動ける状態に非ずってわけでして。
しかし、このままじゃあ話も進まないので代表交渉。正規の国交や外交チャンネルがない状態なので全権大使を送り込むのは、まあまあ
おかげでカガリのプラント来訪が前倒しになるし、ソレスタルビーイングのオリジナルドライブ・ガンダムが動けないのでチーム・トリニティが代役を指名されるわで、割と大変な状況だったりして。
まあ、次回はプラントが舞台かな~と。
どうか応援よろしくお願いいたします。