SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
いや~、ついに100話到達ですよ!
そしてキリが良いところでデブリゾーンでの戦いは今回で終わりとなります。
その結末、お楽しみ頂けると嬉しいです。
「そうか。敵の白い新型艦は引いてくれたか……」
その報告をネモ・ロアノークはコックピットの中で聞き、内心で安堵の溜息を漏らしていた。
『ええ。これ以上の戦いは無意味と判断したのか、あるいはこちらの”
ナディアが言う”切り札”とは?
この”ネオ・ノーティラス”は、ミラージュコロイド関連の様々なシステムを詰め込み、更には原型にはないステルス航行用の低温低圧スラスターなどを装備している為に内容積が圧迫され、陽電子リフレクターの非搭載だけでなくモビルスーツ搭載数も原型の”チャールズ・マクモリス級”の16機(最大20機)から最大12機に減少していた。
まあ、それでもナスカ級の倍の搭載数があるのだが……現在、判明してる搭載機は”ファントムペイン”6名の”NストライクE”が6機と強奪したカオス、アビス、ガイアの3機。
そして、予備機として2機の”NストライクE”があり、未だ登場していない残る1機は……
「まあ、俺も”コイツ”で出なくてよくなったのは助かったよ」
そう、ネモ・ロアノークの愛機は、”ファントムペイン”と同じく基本は”NストライクE(ファントムペイン仕様)”だ。
装備共通性からこれは妥当だろう。
だが、ストライカーパックがかなり特殊だった。
正式名称は、”NストライクE
先の大戦でムウ・ラ・フラガが愛機としていた”ドレッドノート
その最大の特徴は、エールストライカーから派生したフレキシブル・スラスターユニット×2と組み合わされる、巨大な円盤状のバックパックだ。
そして、その円盤状の大型ユニットからX状に伸びる4基の”有線式
まず、基部がポールマウント式になっていて固定した状態でも射界の広い旋回砲として使える事は先に書いておきたい。
そして、ドラグーン自体も”ドレッドノート
まず、基本的なドラグーンのシステムは”Q-IFS”連動の「第二世代ドラグーン」で、電源と推進剤はフェイズシフト素材被膜で保護された有線ケーブルで供給され、ドラグーン本体は表層が耐ビームコーティング処理、内部装甲はVTPという構造はスティングの”エグザス・ストライカー”と同じだ。
しかし、まず先端に5門の小口径集束ビーム砲身、側面に同じく小口径4門の可倒式ビーム砲身と1基のドラグーンに付9門のビーム砲身を持ち、まず先端の集束5門のビーム砲身は5門を次々と連射する速射、5門を同時発砲する集束射、更にモノフェーズ光波防御帯を貫ける”ビームスパイク”モードが選択できる。
側面可倒式のビーム砲身はかつてクルーゼ座乗の”プロヴィデンス”を封じ込めたようなビームシールド・バリアラインを形成できる機能がある。
つまり、固定砲としても使え、多彩なオールレンジのビーム攻撃、ビームスパイクによる刺突攻撃、ビームシールド・バリアラインによる防御と実に多くの機能がある。
加えて、ドレッドノートΧには無かった、”プロヴィデンス”の小型ドラグーンのコピーとも言える無線式小型ドラグーンをX配置4基の大型ドラグーンの間を埋めるように、左右と上面に2基ずつ、合計6基が追加されているのだ。
大型ドラグーンと同じく基部がポールマウントになっており固定砲としても使用可能なタイプで、機能その物も小口径ビーム砲を2門もつ形状も”プロヴィデンス”のそれとドラグーンとしての性能は大差ない(当然、ある程度動かしたら機体に戻して電源と推進剤の再チャージが必要)が、コントロール系は「第二世代ドラグーン」となっている。
つまり、4基の有線式大型ドラグーン+6基の無線式小型ドラグーンという組み合わせであり、ビーム砲の門数から言うなら合計48門と中々に凄い。
まあ、この”ΧⅡストライカー”をスティングが使わないのも当然で、多機能かつ操作ドラグーン数が多すぎて、いくらコントロール系が簡易化された第二世代ドラグーンとはいえ操作難易度が高く、それこそ「特殊な空間認識能力がないと使えなかった第一世代ドラグーン」を”使いこなした不可能を可能にする男”ではないと装備に振り回されるだけだろう。
まあ、オマケではあるが指揮官機らしく量子通信機能をはじめ、通信機能が強化されている。
逆にそれ以外の基本装備は至ってシンプルで、手持ち武装のアセンは量産機”ウィンダム”のM9409Lビームライフルを核動力機用に調整した物を1丁のみだ。
良くも悪くも『ドラグーンの運用を第一としたクセの強いモビルスーツ』だろう。
「まあ、本気で殺し合いにならなくて何よりさ」
そして、大型ドラグーンをビームスパイク・モードにすれば容易に”ミネルバ”のモノフェーズ光波防御帯を貫通できた筈なので、「本気で戦う」のなら、”ミネルバ”が撃沈されていた可能性は十分にあったのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「コノエ艦長、要救助者の収容が終了しました。後は”インパルス”隊の着艦だけです」
「ご苦労さん」
(戦いは、”痛み分け”と言いたいところだけど……)
「我々の完敗だろうなぁ」
コノエは気の抜けたような声でそう呟いた。
「そうですね。スコアというか……キルレシオは散々ですから、流石に笑って済まされまる数字じゃありませんよ」
このデブリ帯での戦いだけで、先行艦隊の旗艦だったナスカ級は轟沈し、ローラシア級2隻は大破。2隻とも自立航行はできずに自沈処分となった。
生存者は”ミネルバ”に収容だ。
モビルスーツは先行艦隊の18機全てが撃墜され、生存者は3名(全員負傷)にとどまった。
正直、怪我の具合からパイロット復帰できるか怪しいところだ。
虎の子”インパルス”隊も、アスラン機とレイ機は”ミネルバ”が駆け付けた残存エネルギーと推進剤残量がヤバかっただけで、精々小破判定だったが、ルナマリア機はコアスプレンダーにこそダメージは届いて無かったがどう贔屓目に見ても中破以上で、撃墜されなかったのが幸運だったという感じだ。
これ以外にも”アーモリーワン”の港湾ブロックで2個艦隊6隻+輸送船複数が甚大な損害を受け、アーモリーワン近海で1個艦隊3隻が壊滅させられた。
流石に轟沈した船は少なかったが、修理不能判定の船も多く、結果としては『正規軍でもないたった1隻のPMCの戦闘艦相手に4個艦隊12隻が壊滅的なダメージを食らう』というザフト史上、稀に見る大損害、屈辱的なワンサイドゲームを食らったのだ。
おそらく「単艦に食らった被害」という意味では、先の大戦中のアークエンジェルび匹敵するか、下手をしたらそれ以上かもしれない。
おまけに最新鋭のモビルスーツ×3機がまんまと持ち逃げされているのだから、涙も出ないほどの悲惨さだ。
このアーモリーワン襲撃から始まる一連の戦いで、ザフトの唯一と言ってよい成果は、『”ミネルバ”が”ネオ・ノーティラス”を追い詰めて追っ払った』という所くらいだ。
本当に「(ザフトに)救いはないんですかぁ~っ!」と叫びたくなる。
「……すみません。隊長」
”インパルス隊”の中で、唯一明確なダメージを食らったルナマリアが隠し切れない悔しさと共にそう告げるが、
「気にするな。五体満足で大したケガもなく生きて帰還できただけで上出来さ。ルナマリア、初陣での死傷率がどれほど高いかはアカデミーで習ったろ? なら、お前はそれを乗り越えた勝利者だよ」
そうアスランは優しい笑みと共にそっとルナマリアの短く揃えた赤い髪を撫でた。
「ルナマリア、強敵相手によく戦った」
「隊長……!」
感極まったのかルナマリアはアスランの胸に飛び込みさめざめと泣いた。
悔しさを涙と一緒に流すように……
アスランはただ、ルナマリアをそっと抱きしめ、赤子をあやすように背中をポンポンと小さく叩いていた。
☆☆☆
「おかえりなさい! レイくん♡」
「ただいま。メイリンおねえちゃん♡」
満面の笑顔でレイの無事の帰艦を喜ぶメイリンに、その飛び込んでくるメイリンの小さな
やはりこの二人、良くも悪くも一人では飛べない”比翼連理”なのだと思う。
まあ、こうなると当然……
「えへへ♡ 初めての戦闘で、生存本能が刺激されて……”昂っちゃった”んだね?」
一息入れて、メイリンとレイの私室。
メイリンとレイは赤服ゆえに特別待遇で二人の要望により同室が認められていた。
「メイリンおねえちゃん、ごめんね」
何というか……レイは可愛い顔に似合わずギンギンだった。
「いいよぉ♡ おねえちゃんをいっぱい使って♡ 壊れるくらいめちゃくちゃにしていいよ? 全部受け止めて、いっぱい愛してあげるから♡」
お後がよろしいようで。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結果から言えば、”ミネルバ”単体での被害は被撃墜モビルスーツは0で、船体損傷もなくむしろ原作のガーディールーとの交戦時よりダメージはずっと少なかった。
だが、瀕死も含む負傷者も多いザフトの生存者を乗せたままの作戦続行は当然不可能であり、一度、”アーモリーワン”へと戻ることになった。
港湾設備の復旧はまだ成っていないが、手間はかかるが”ミネルバ”が出動した建造ドッグへの再入港は可能であり、目立った損傷はないもののメンテナンスと補給は必要な状態となっていた。それに負傷者の引き渡しはしなければならない。
その後、PMC”
さすがのザフト上層部も『たった1隻、それも正規軍ではないPMCを名乗る相手に軍港一つ潰された上に4個艦隊12隻が壊滅に追い込まれ、ニューミレニアム・シリーズの最新鋭モビルスーツが敵機の3倍の18機投入したのにたった6機の
他にも思惑はあった。
敵の『ユニウス条約違反のミラージュコロイド・ステルス搭載の
実は原作でも”SEED DESTINY”の時代において、ナスカの近代化改修は行われており、装備のアップデートや内部レイアウトの見直し、による容積の拡大とゲイツ/ゲイツRより1周り小型のザク(ゲイツR:全高20.24m、ザクウォーリア:17.19m。ツノ付のザクファントムでも19.37m)に搭載機を絞り、ウィザードなどのオプションを共用化し効率よく艦内配置する事で、1艦辺りの搭載数を最大12機に倍加させている。
モビルスーツ運用母艦としての能力拡張のみで他の性能はほとんど変わらないが、事実上の『ナスカ級の簡易拡張型』であり、現行の軍艦である”アーレイバーク級”に準えると『フライトが違う』感じだ。
なので、この
ちなみにローラシア級は船体下部のモビルスーツ格納ブロックが切り離すとそのまま降下カプセルになるという特殊な構造上、搭載機を増やすにはこの部分を再設計しなければならないこと、更には火力は高いが機動力に関してはナスカ級に劣ることなどから、『地上への侵攻優先度の低下と高機動艦による大規模モビルスーツ運用というドクトリンの変化』を理由に近代化改修は見送られたようだ。
実際、今回損失した戦闘艦の穴埋めは全て”ナスカ改級”12隻の追加建造(加えて、搭載する144機のザクの増加生産)で埋められる事が直ちに決定した。
何というか……ユニウス条約に決められた『人口によるモビルスーツの保有数制限』が何となく希薄になってる気がする結論だった。
とにもかくにも、先ずは”アーモリーワン”から端を発する一連の騒動と戦闘は終わりを見せた。
そう、それだけは確かなのだが……おそらく、このままでは色々終わらないだろう。
そんな確信が何故かあった。
⌚⌚⌚
それは一人の少女の渇望を帯びた呟き……
「強く……なりたいなぁ……」
(初めて、男の人の胸で泣いちゃった……)
「アスランさん、かぁ……」
その胸に去来する気持ちの名前を、ルナマリアは未だに知らない。
祝! 3桁到達!
ただし、100話まで書いてもまだ原作序盤のデブリゾーン・バトルがようやく終了というシリーズがあるらしい(汗
とりあえずム……ネモさんは『切り札』の、”NストライクE
いや、まあこの辺りがネオ・ロアノークではなく
既に任務は達成した以上、血みどろの殺し合いをしたいわけじゃないですからね~。
まあ、メイリンとレイは平常運転と言いますかw
まあ、死への恐怖と命のやり取りという緊張から解放されると、著しく生存本能を刺激されますし。
そして、ルナマリアの様子が……
まあ、ぶっちゃけ特にメンタル面とコミュ力がメイドトリオ・バフで強化されているアスランと、原作でさえ酒席で赤服なのに健康体&メイリンという超強力バッファーがいるレイに比べると、『現状では』ちょい実力が、ね?
でも、”伸びしろ”は十分にあると思いますよ?
さて、次回からはいよいよ予告されていた”親善音楽イベント”篇に突入です。
次回もどうかよろしくお願いします。
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いや、ホントに読んで下さる皆様の応援のおかげでどうにか100話に到達致しました。
正直、執筆モチベーションが下がりきって長期休載したり、復活後もこう執筆スピードにかなりムラがあったりしましたが、どうにかここまで書いて来れました。
原作になぞらえるならまだ序盤も序盤、先の長いシリーズですが、これからもどうか応援よろしくお願いいたします。