SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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前作含めて過去最長、初の6000字超となりました(驚愕

まあ、メカの話入れると長くなりがちなんですがw
いよいよ、あの量産機がリニューアルされて再デビューです。





第23話 眩しい日々と打ち直された村雨、そして大綱 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

『さぁ~てラクス様から元旦マラソン配信? 駅伝配信?のバトンを受け取ったのは毎度おなじみミーアちゃんですよ~♪ なんと今日はお正月スペシャルの衣装です!』

 

 なんか配信はミーアにバトンタッチされたらしく、

 

『さてさて、神社からお送りするのはこの1曲! 元旦の南国らしい眩しいご来光?にピッタリなぁ~……”SHINY DAYS”!!

 

窓を開けたら Ah Bright light

優しい 陽ざし いっぱいに浴びて

素敵な予感は そう Day by day

Bit by bit 胸に あふれていく

 

変わらない日々のトビラを開け

光の向こうまで

Right now はじまりの一歩

 

SHINY DAYS!! あたらしい風

はずむようなステップ踏んでGo my way

Can you feel? 透き通る空

胸騒ぎが連れていくBrand-new world

Listen to the melody

遠く口笛 響かせたら

飛び出そう 未来ヘ

 

ほら見上げたら Cloudless sky

So happy 空気 いっぱいに吸って

当たり前の小さなキセキを

One by one まっすぐ 噛みしめてる

 

少しの勇気がきっかけで

動き出す世界

All right どこへでも行ける

 

SHINY DAYS!! どこまでも前へ

好きな歌口ずさんで Feel so good

Can you see? きらめいたHeaven

向かい風が運んでいくBrand-new mind

Please save your memories

重ねていく 夢と共に

踏み出そう 未来ヘ

 

太陽のような笑顔で

Take it easy 肩のチカラ抜いて

毎日を過ごしていこう

今日も明日も そう It will be fine

 

Sing a song!! 一緒に歌おう

晴れ渡る空の向こうまで

Can you see? きらめいたHeaven

どこまでも風が誘うよ

 

 

【挿絵表示】

SHINY DAYS!! あたらしい風

はずむようなステップ踏んでGo my way

Can you feel? 透き通る空

胸騒ぎが連れていくBrand-new world

Listen to the melody

遠く口笛 響かせたら

飛び出そう 未来ヘ

 

 ミーアの明るい歌声がオーブの青い空と眩しい日差しに溶けてゆく……

 初期の頃に比べればミーアの配信者(ライバー)っぷりも、中々に堂に入っている。

 むしろあんまりにもこなれ過ぎて、娯楽の少なさに定評のあるプラントへ戻った時の身の振り方が心配になるくらいに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そんなミーアのポップな歌声が流れる平和な情景でも、オーブは国防にも手を抜くつもりは無い。

 

「ヴェイアさん、よろしく頼みます」

 

 

【挿絵表示】

「ハッ! どうかお任せください!」

 

 C.E.73年元旦、午後1時。オーブの国防年始行事、閲兵式が始まる。

 国防に盆も正月もないのは当たり前にしても、年の初めから国民、そして国外に”威”を見せつけねばならないのは大変だし、頭が下がる。

 

 そして、オーブの空を舞う最新鋭のモビルスーツの群れ。

 その先陣を切るのは、グゥド・ヴェイアが駆る昨年末にロールアウトしたばかりの”エクリプス初号機”だ。

 

 また来年度(C.E73年4月1日)からオーブ軍に正規配備される”GN-XⅡ”も、先行試験配備されたベテランぞろいの教導隊の面々がアクロバット・チームばりの派手な編隊デモンストレーションを魅せた。

 

 ちなみに教導隊のリーダーを務めるのは義理の娘共々オーブ本土へ配置転換で戻ってきた”セルゲイ・スミルノフ”大佐。

 先の大戦でGN-Xを駆ってスーパーエースの一人となったのだから、まさに適任だろう。

 

 

 

 そして、更に会場を沸かせたのはGN-XⅡに並ぶ次期主力量産モビルスーツの一角、”イナクト”の後継となる試製”ムラサメ()のお披露目とデモフライトだ。

 昨年(C.E.72年)の正月に直線翼に近い緩い前進翼を持つ”試製ムラサメ”という試作可変モビルスーツが完成していたが、その後、早期の陳腐化を避けるために空力弾性翼構造を持つ可変後退翼への変更やデュートリオンビーム受電システムの追加など様々な設計変更を行った為、開発が少し遅れたのだ。

 ただ、その設計変更がかなり大規模だったために名称変更があったという経緯があった。

 しかし、開発陣の不断の努力により、どうにか試作機を閲兵式に間に合わすことができた。

 よっぽど大きな問題が起きない限りは、来年度前には小規模生産が始まる予定だった。

 そこでも運用上の問題が見当たらないならば全規模生産に移行するだろう。

 実際、”ムラサメ”は試験機として少数作られただけなので、この”ムラサメ改”が本格的な量産型になる予定だ。

 何となくその辺りのニュアンスは、旧大日本帝国海軍機の『紫電→紫電改』の流れを彷彿させる。

 

 それにしてもこの”ムラサメ改”、見れば見るほど原作のムラサメは勿論、ムラサメ改とも似て非なるモビルスーツであることが分かる。

 

 まず、”72式高エネルギービーム砲”を内蔵した”背ビレ”、テールスタビライザーがない。

 そして、脚部についた斜め尾翼が大型化し、こちらも空力弾性翼構造を持っていた。

 つまり、背部はフラットになっており、またオリジナルでは航空機形態への変形では膝部分が二重関節になっていて後ろ側に折り畳む構造になっていたが、その機構そのものが廃止されている。

 つまり、オリジナルのムラサメ改に比べての変形が単純化され、脚を折りたたまない分”少し平たく長い”航空機形態となる。

 細かく見るとつま先や踵の構造が航空機形態ではより二次元ベクタードスラストに向くように変更されている。

 では、”72式高エネルギービーム砲”は装備されないのかと言えばそうではなく、オリジナルの左右腰部のライフル・サーベルラックの部分にターレット・マウントとして搭載される。

 宇宙世紀モビルスーツに詳しい方なら『ゼータ・プラスの大腿部ビーム・カノンと同じ搭載方法』と書くとわかりやすいだろうか?

 つまり72式高エネルギービーム砲は1門→2門に強化した上に、ターレット式にしたことで、航空機形態だけでなくモビルスーツ形態でも「手に持たず使える射角の広い高威力ビーム砲(72式ターレット・ビーム砲)」となったのだ。

 

 ビームサーベルの搭載位置は腰からオーブ・モビルスーツでは標準的な両手首内側に変更され、こちらも1本→2本に倍加している。

 では、ライフルはどうかと言うと……

 実はこの世界線のムラサメ改が装備するのは、ビームライフルではなく”複合ガンポッド”なのだ。

 

 これは、オリジナル・ハイペリオンの標準装備だったビームサブマシンガン”ザスタバ・スティグマト”から発展させたビームマシンガンとオーバーフラッグ用の手持ち火器”トライデントストライカー”に搭載された200㎜リニアガン、超電導大容量コンデンサを組み合わせたビーム/実体弾の複合手持ち武装で、形状的にはマクロス・プラスに登場するYF-19用のガンポッドに酷似していた。

 ちなみにビームマシンガンは原型のようなパワーセル式ではなく先のガンポッド内蔵コンデンサと掌のソケットから本体より電源供給される2WAY方式、リニアガンも電源は同じ供給方式だが砲弾はグリップの底部から差し込む弾倉交換式(マクロス・プラスにYF-19に弾倉交換のシーンがあるが、まんま同じ)になっている。

 まあ、オーブではリマスター版、リメイク版揃って”マクロス・シリーズ”はガンダムという作品が無いこの世界線では、オーブにおける不動の国民的大人気コンテンツではあるのだが……どうやら開発者にも相当数のマクロス・フリークがいるようだ。

 ちなみに航空機形態においてガンポッドは、機体下部に搭載される。つまりVF-0から続くバルキリーの最も一般的な手持ち武装搭載位置だ。

 

 さて、第12話においてユーリ・アマルフィ博士により搭載が示唆されていた空力弾性翼構造を持つ可変後退翼だが、基本的には弾性や強靭性の高いEカーボンスキンにVTP素材による可変強度を応用した前縁後縁の”動翼の代わりにたわませる”モーフィング構造部位や強度材、水素吸着合金を用いた桁材、そして片翼上下面にそれぞれ1基搭載される非接触リニアモーターで駆動する堅牢でシンプルな構造のターンテーブル式パイロン(ミサイルなどを翼の後退角に関わらず空気抵抗の少ない正面に向けられる)で構成される。

 ちなみにパイロンは現実のF-14戦闘機などと同じく可変後退翼基部にも固定式があるので、この世界線のムラサメ改は合計6基のパイロンを翼に持っていることになり、相当にペイロードはありそうだ。

 そして、これが重要なのだが……翼の形状は基部も含めて、原作ムラサメ改よりむしろこちらはマクロス・シリーズに登場するVF-11に近い気がする。

 いや、可変後退翼としてるので確かに合理的なのだが……大型化された同じくモーフィング構造を持つ斜め尾翼や後述するシールドに搭載された先尾翼(カナード翼)と含めて、ムラサメ改というより『ムラサメにVF-11のエッセンスを加えたようなモビルスーツ』という方が印象が近いかもしれない。

 

 

 そして、航空機形態では機首になるシールドだ。

 まず、カナード翼が引込式になっておらず、むしろ大型化され斜め尾翼と同じくVTPモーフィング構造となっている。

 ただその分、耐弾性に対する工夫はされ、取付位置はシールド後方にずらされ、航空機形態ではシールド部分の一番膨らんだ部分の裏側から斜め下に生えるようなスタイルになっており、どうやらCCVカナードとしても機能するようだ。

 そして形状変化はともかく、注目しなければならないのはその素材、マリュー・ヤマトが開発した”Multi-merit Twin Variable Phase Shift Armor”、”MTVPS装甲”なのだ。

 ただし”エクリプス”に採用された二重の装甲の間を空け、その中空部分にミラージュコロイドを充填する中空装甲化した高級品ではなく初期アイデアの方、第一層のVPS素材の表層で磁場発生と電圧可変による電磁場形成でミラージュコロイドを能動的制御、ヴァリアブルとされる機能を装甲表面に集中させゲシュマイディッヒ・パンツァー化してそのコントロールに使うという発想だ。

 ただ、それでは物理攻撃に脆弱性を持ってしまうので、第二層にVTP素材を一種の内張り装甲ライナーとして使う一種の複合材となっている。

 そして、構造的には内部を中空構造にしてゲシュマイディッヒ・パンツァーを発生させるのに必要なミラージュコロイドのインテグラル・タンクと”60㎜速射型リニアガン×2”を内蔵する。

 また、シールドの裏側には前述の複合ガンポッドの200㎜リニアガンの予備弾倉と予備武装のプラズマソード機能付ソニックブレイドを装着する。

 更に”エクリプス”と異なるのは、全身ではなくシールド部分だけゲシュマイディッヒ・パンツァーで覆うので、コストダウンを兼ねてステルス機能はオミットされている。

 具体的にはゲシュマイディッヒ・パンツァーは、巡航時に行う場合は消費電力の小さい”弱”モードにして大気の能動流体制御による整流を行い、戦闘時には”強”モードのビーム歪曲シールドとして用いるように機能が絞られている。

 対ビーム能力は原作通り強力だが、航空力学に詳しい方なら超音速飛翔体の先端部分の能動的空力制御がいかに重要か理解してもらえると思う。

 更に前述のCCVカナードや二次元ベクタード・スラストと組み合わせることにより、今まさにデモフライトで見せてるように航空機形態では”高度や速度を変えずに横滑りやロール”、”機体姿勢を変えずに上昇や下降”といったかなり変則的な空中機動もできるようだ。

 

 外観でも分かる変更点は以上の通りだが、内部構造もかなりオリジナルより変更されている。

 武装から言えば、頭部機銃はオーブでは標準的な30㎜液体装薬式機関砲で、フレームは燃料タンクとしての機能を持つ蓄水素素材がふんだんに使われている。

 これが『ムラサメ改は立ち位置的にはイナクトの後継だが、構造的にはフラッグの後継』と言われる所以である。

 現状、全てのオーバーフラッグ(=量産されたフラッグ)はGN-T搭載機に改修される予定なので、余計にそう言われるのかもしれない。

 関節や可変翼の付け根など高負荷部分やコックピット周辺などの重要区画にはお約束のようにVTP素材が用いられているが、表面装甲自体は無重力精製の多重発泡合金やEカーボンなど常識的な素材が使われているが、逆に標準的な素材なればこそ相性の良い、先の大戦で有用性が確認された耐ビームシールドの表面処理を発展・簡易化・低コスト化させた「簡易耐ビーム・コーティング」が導入されている。

 そこまで効果が高い物ではないが、「ゲイツのビームライフル1発当たった程度なら平気」らしい。

 

 コックピット周辺はVTP装甲シェルで覆われたで変形時は90度クルリと回るシリンダータイプで、エアバッグ付リニアシートや全周囲モニターは採用されているが、実は操縦インターフェースそのものはイナクトから大きな変更はない。

 

 エネルギー関係は前述の通り外部受電システムに受雷のレーザーや指向性マイクロウェーブに加えてデュートリオンビーム受電装置が追加されていて、それに伴いパワーエクステンダー系のバッテリーなどの電力周りが順調にアップグレードされているようだ。

 水素を推進材に使う推力機関は最近見直された強制酸化剤を用いれば宇宙空間でも使用可能な”デトネーション・エンジン”系の中で、新開発の低燃費/コンパクトな”プラズマ・ロータリー・デトネーション(PRE)エンジン”が採用された。

 

 こうして並べ立てると、むしろオリジナル要素が残っているのは……左右の腰部フロントアーマーがウエポンベイになっていて、4発の小型ミサイル(71式短距離誘導弾)を仕込めることだろうか?

 あと、顔は一緒だ。

 

 

 

 とまあ長々と書いてきたが、『並みのワンオフ機を凌ぐ武装を持ちながら、技術的冒険を避けて既存の技術を使い、良好なコスト管理と生産性を保ちながら性能を高い次元でバランスさせた可変モビルスーツ』が、”この世界線におけるムラサメ改”だとイメージしてくれれば良い。

 

 オーブの新たな国防の一角、オーブの空を守る新鋭の誕生としては、中々に頼りがいはあるんじゃないだろうか?

 まあ、敵対者には悲報以外何物でもないだろうが。

 なお恐ろしきは、オーブが掲げる国防大綱の目玉、”モビルスーツ常備1000機体制”のうち、最低でも250機以上、おそらく最終的には300機程度はこのムラサメ改が占めるということであろう。

 

 

 そして、眩しい元旦の陽光を浴びながら、ムラサメ改は銀翼をはためかせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エクリプス初号機:「俺のお披露目かと思ったら、主役を持ってかれた件について。訴訟も辞さない」

GN-XⅡ:「まだいいじゃん。俺なんてほぼ名前だけの登場だぞ?」

という訳で作中時間で1年ぶりに”ムラサメ”が”ムラサメ改”にアップデートされて再登場です。
いわゆる「オーブ名物:お前のような量産機が居てたまるかっ!」シリーズの一つですねw

しかもコヤツは試製……目立った性能アップはないですが、量産型は更に細部を煮詰めて出てくるでしょう。
多分、秋くらいには今回出てこなかったオプション込みでそれなりにまとまった数が量産されるでしょう。
ビーム兵装と実体弾兵装のバランスが良く搭載されていて、奇抜で虚を突くような装備は無いですが、「質実剛健な実戦向きな刀」ですw

ヴェイアはパイスー姿で再登場、そしてスミルノフ教官、娘共々オーブ本国に戻ってきてる模様。
そして地味に元旦から仕事してるキラw
まあ、初号機開発主任なので是非もなし。
家族サービスは2日以降かな?

加えて、ラクスからバトンを受け取ったミーアが歌うのは、ご存知「ゆるキャン△」1stシーズンのOPです。
ミーアにとって、このオーブの日々が眩しく輝かしい思い出になる事を祈って……
だって絶対、この娘プラントに帰国したら苦労させられそうですやん?
主にデュランダルのせいでw
それにしても元旦から耐久配信って……

次回は、正月明けにキラに飛び込んだカガリの依頼とは……?

どうか応援よろしくお願いいたします。


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