SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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年末、カガリがキラに依頼したがっていた、ソレスタルビーイング絡みの案件とは?

そして……



第24話 C.E.73年正月明け、おめでたい報告とリボンズが無茶ぶりを言い出す日常 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、年が明けてオーブの街並みにも日常が戻ってくる。

 大きなトピックあるいは吉報としては、C.E.73年1月3日、エザリア・ジュール改め”エミリア・クルゼーロ”が愛らしい元気な赤ちゃんを出産した。

 母とよく似た綺麗な銀髪と、父親譲りの青い瞳を持つその女の子は、

 

【挿絵表示】

”アリシア・クルゼーロ”

 

 と名付けられ、すくすくと健やかに成長してゆく事になる。

 まあ、とってもおしゃまな女の子に成長する可能性が見え隠れしている気もするが……

 それはともかく、流石はオーブと言うべきか? 出産日を考えると割と結婚式がギリギリだった事がよくわかる。

 マリューの時もそうだったが、マタニティウエディングが割と多い気がするのは気のせいか?

 いや、ここ最近は終戦の影響、戦争という重圧からの解放と安心して出産や子育てができる機運が広がったせいか、オーブはベビーラッシュ気味だ。

 政治家なら”人口ボーナスタイム”とか言うかもしれないが。

 ヤキン・ドゥーエ陥落による実質的な戦争終結となったC.E.71年11月からC.E.72年12月末日までの1年と少しの間の新生児数が45万人に達するというのだから恐れ入る。現在人口3300万人のオーブでこの数字は驚異的だ。

 参考までに書いておけば、2023年度の日本の総人口はオーブの約4倍の1億2500万人弱で、新生児数は73万人弱だ。

 しかもオーブは来年度は更に新生児が増えると予想されていた。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 さて、世の中おめでたい話題ばかりではない。

 元旦は休日出勤扱いになったキラは、代休を取ってから出勤。

 そして……

 

 

【挿絵表示】

「悪いな、キラ。年始早々来てもらって」

 

「いや、気にしなくていいよ。ところで、”アロウズ(ARROWS)”とソレスタルビーイングの”新しいプロジェクト”って?」

 

「今、投影するから、ちょっと待ってくれ……」

 

 そして、立体映像で現れたそれらは、

 

「ん? モビルスーツ?」

 

「ああ」

 

 カガリは頷くと、

 

 

「ただし、普通の機体ってわけじゃない。キラ、”イノベイド”って言葉、どのぐらい理解している?」

 

「えっと……”コーディネーター”って言葉が生まれる以前から存在している特殊な遺伝子操作を受けた人たちで、オーブの建国にも関りがあるとかなんとかって」

 

 かなりうろ覚えのようだが、ここまで知っているだけでもオーブでも圧倒的に少数派だ。

 おそらく、キラがちゃんと知ったのはアロウズに参加してからだろう。

 多分、情報深度は不明だが嫁さん(ヒリング)がガチのイノベイドだけあり、ニコルの方が先に知っていたはずだ。

 

「まあ、概ね間違っていないな。お前が追加で知るべき情報は、イノベイドが全員、私と同等かそれ以上の脳量子波強化体であること」

 

 いわゆる”Need to Know”だ。

 

「えっ? 姉さん(カガリ)以上って……」

 

「事実だぞ? 脳量子波の使い手って意味じゃ、私は標準的さ」

 

 ※噓とは言わないが、誤認がある。確かに脳量子波の強度はカガリは最強級という訳ではない。だが、それでも情報型イノベイドの標準以上の数字だし、カガリは後天的イノベイドとも言える情報型ナノマシナリー・チルドレンだが、並みのイノベイドを凌ぐ並列思考処理能力と、そもそもその”演算リソースを必要に応じて戦闘に極振りする”なんて変態スキルを持っている者はイノベイド、ナノマシナリー・チルドレンを含めてもそうはいない。情報型イノベイドで同様の可能性があるのは、生身戦闘でのカナーバと、モビルスーツ戦のリジェネだ。

 はっきり言えば、カガリの戦闘力は生身、モビルスーツ戦問わずにネームドの戦闘用イノベイドに匹敵するかそれ以上だ。

 

「それともう一つ、イノベイドは”ヴェーダ”に直接アクセスでき、脳量子波を通じてモビルスーツ操縦でもバックアップを受けられる。元々脳量子波感応装置である”クォンタム・サイコフレーム”はそのためのサポートシステムとして開発されたのが始まりだ」

 

 流石のカガリでも、”ヴェーダ”へのダイレクト・アクセスはできない。

 ”真のイノベイダー”ならわからないが、現状では受肉したイノベイドが”ヴェーダ”にアクセスできるのは、本質的には情報生命体であるイノベイドの「本体」とも言える情報塊が”ヴェーダ”にあるからだと言われる。

 

「そうだったんだ……聞いて驚く開発秘話だよ」

 

「んでキラ……実はイノベイド用のモビルスーツ”GNZ”シリーズ、通称”ガ”シリーズがイノベイドの技術陣で、クォンタム・サイコフレームが起動可能な脳量子波が一定以上のヒューマノイド・パイロット用に”アルケー”シリーズってのをソレスタルビーイングとアロウズの合同チームでそれぞれ並行開発して、一応は初期設計は出来てるんだが……」

 

 カガリは溜息を突くと、

 

 

【挿絵表示】

「ウチのボスがなぁ……」

 

 

 

 

 

 

⌚ ~回想~ ⌚

 

 

 

『どうにも面白味に欠けるな……そうは思わないか? リジェネ』

 

 その日、イノベイドの総帥にしてソレスタルビーイング理事会理事長リボンズ・アルマークは、提出されたモビルスーツの設計図と仕様書を空間展張スクリーンに投影しながら、またまた珍妙なこと言い出した。

 

 

【挿絵表示】

『はい? 良くまとまっている開発計画だと思いますが……』

 

 とは、理由が無い限りはいつもリボンズのそばにいる、引きこもり疑惑が出るくらいリボンズのそばを離れたがらない。

 女の体に受肉してから、ますます「リボンズしか勝たん!」が悪化したリボンズガチ勢の”リジェネ・レジェッタ”だ。

 なんかリボンズがゲシュタルト崩壊しそうだが……蛇足ながら”ティエリアの姉”を自称していたりする。

 まあ、『姉を名乗る不審者』ではなく、遺伝子的には繋がっている(二人は同じ塩基配列パターン0988タイプ)し、しかも受肉して活動し始めたのはリジェネの方がティエリアより圧倒的に前なので、姉というのはあながち間違いではない。

 何しろリボンズの大のお気に入りで、リボンズが起きている(=受肉している)時代はリジェネも受肉しているという、通算受肉歴も連続受肉歴も双方の意味で最古参のイノベイドの一人である。

 

『リジェネ、そこなんだよ。我々は先導者(イノベイド)、イオリアより人類の先に立ち導く役割を期待された者だ。そんな我々が乗るモビルスーツが、こんな保守的でいいのかい?』

 

『ええっ……』

 

『それにだ。特に”GNZ”シリーズ、”ヴェーダ”のバックアップが大前提というのは、どういう了見なんだろうね? それって「”ヴェーダ”の支援が無ければ戦えません」って言ってるようなもんじゃないのかい? それって、何らかの理由でリンクが切れた場合は白旗掲げるのか、あるいは大人しく的になるとでも言うつもりなのかな?』

 

『うっ、確かにそう言われると……』

 

『リジェネ、スタンディングアローンで戦えないモビルスーツとパイロットって、いざって時に役に立つのかい? それにだ、似たようなコンセプトの脳量子波適合者用の機体開発って何だか無駄が多くない?』

 

 別にリボンズに未来視や平行世界観測のスキルや前世記憶がある転生者という訳では無いだろうが、何となく原作00のイノベイドの末路を彷彿させる危惧があるようだった。

 言ってること自体は常識的で、確かに脳量子波を媒介したリンクは、ニュートロンジャマーで阻害されることは無いが……

 リボンズは、ニュートロンジャマーによるレーダーなどの電磁波的探索・索敵システムの著しい減衰と無線接続ネットワークやデータリンクの遮断・阻害で、それらに頼り切った地球連合軍が、どれほど窮地に陥って惨敗したかをつぶさに観察していた。

 リボンズの中の人的には、『ミノフスキー粒子を散布された後のブリティッシュ作戦がごとき惨状』と言うべきか?

 そうであるが故の結論だろう。

 

『しかし、リボンズ……もう開発はある程度進んでますし、それに煮詰めたうえでこのような結果に』

 

『なるほど。リジェネはそこがイノベイド(ぼくたち)の限界だって言いたいのかな?』

 

『そうは言いたくないですが……』

 

 するとリボンズ、ニヤリと笑い……

 

『ならばそれはきっと、僕たち以外の発想が必要ということだね?』

 

 

 

⌚ ~回想終了~ ⌚

 

 

 

「ってことがあってな」

 

(もっともらしいこと言ってるけど、”師匠(リボンズ)”のことだから十中八九、『そっちのほうが面白い物ができそうだから』だろうけど……)

 

「……なんていうか、イノベイドも色々あるんだね」

 

「まあな」

 

 なんか姉弟揃って苦笑が出た。

 

「仕事の内容はわかったよ。具体的には、”リンク無しでもスタンディングアローン戦闘可能なモビルスーツを、イノベイド用と人間用をそれぞれなるべく共用性を持たせて設計する”でいいのかな?」

 

 この理解力の早さと高さは流石にキラと言うべきか?

 

「骨子はそれで構わん。あと報酬だが……金銭的特別ボーナスに加え、ソレスタルビーイングとそのバックであるイノベイドがキラとお前の家族の身辺警護と健康管理を全面的に請け負うが……無論、この先にお前の子供が増えてもだ」

 

 人類史上最強の超々量子脳にしてC.E.に再建された電子ネットワークの最深部にいるラスボス”ヴェーダ”に、『イノベイドはどこにでも居る』+全ての医療用ナノインプラントに限らず全てのナノマシン・テクノロジーと遺伝子・生命工学と再生医療の超エキスパート集団ならこの程度のサービスは十分可能だ。

 

「乗った!」

 

 キラ、即答。

 基本的にキラの両親と嫁さん(マリュー)二人の子供(ミナとナギ)は、危険な仕事につかない限り、ほぼほぼ寿命や治療法が見つかってない病以外で死ぬことは無くなった。

 (カガリ)? 人間であれ病気であれ戦争であれ、こいつを殺すのはかなり難易度高い。

 

「分かった。特に期限は設けんが、なるべく早いと助かるとは言っておこう」

 

 

 

 

 

 

 

 




アリシア・クルゼーロちゃんの誕生おめでとう♪
って訳で、無事に元クルーゼと元エザリアのクルゼーロ夫妻の娘にしてイザークの妹ちゃん、レイの姪っ子ちゃんが生まれましたw


リボンズは今日も平常運転ですw

どうやら”ガ”シリーズことGNZシリーズと”アルケー”シリーズが原作とは大きく変更されるみたいですよ?
まあ、キラが改設計するなら当然、電源部とかは大幅に変更される予定。
そして、ある程度はこの2種、設計やら構造やらを共用化されるようなので……
”ガ”シリーズは原作でも少数生産されてましたが、”アルケー”もワンオフではなく「人間の選抜エースパイロット向け」にこちらも少数生産されるみたいです。

まあ、両方合わせても10機は越えるかもしれませんが、20機はいかないかな~と。
あっ、ただし”ガガ”は数に含みません。
あれは何というか……別の使い方を考えているんでw
というか自爆特攻機とか、この世界のリボンズは、「ナンセンスだね」の一言で切り捨ててしまいそうですしw

次回は、ヤマト夫妻の共同作業パートかな?

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