SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
さて、唐突だが……前作をお読みいただいた皆さんは、
”ソーマ・ピーリス”という少女を覚えておいでだろうか?
この世界線的な解説をすると、かつてユーラシア連邦において『脳量子波強化体として製造された
正確に言えば、”マリー・パーファシー”として製造されたのだが、コンセプトがピーキー過ぎたのか目覚めることはなく、そこに”ソーマ・ピーリス”という人格がインストールされ目覚めた……という経緯は基本的に原作00と同じだ。
だが、圧倒的に原作と異なるのは、『戦闘用コーディネーターを超越する後天的ナチュラル強化体』をアズラエルの”ナノマシナリー・チルドレン”とは別のアプローチで生み出そうとしていた当時のユーラシア連邦の”超兵計画”に、『脳量子波強化戦闘用コーディネーター』なんて物を持ち込んだのは……
↑この人である。
あー、少し経緯を話せば……厄ネタの巣窟”コロニー・メンデル”のブルーコスモス過激派のテロ騒動から無事に逃亡した”アウラ・マハ・ハイバル”とその一味は、アウラのコネがあるユーラシア連邦に逃げ込んだ。
ちなみにアウラの出元であるハイバル家は、なんでもキプチャク・ハン国(ジョチ・ウルス)にまで遡れる豪族で、一説によれば出自自体もハイバル家の遠縁であるカイドゥ家の出でハイバル家の養女になったらしいが……ともかく、ユーラシア連邦に金とコネのあるアウラは、後に『”アコード”に繋がる技術』を用いて
何しろマリーは目覚めず、ピーリスの人格をインストールしてようやく目覚めたのは良いが、それでも要求性能は届かず、されどピーリスこそが『脳量子波強化体で実働に至った唯一の実例』であったのだ。
正直、これではコストパフォーマンスが悪すぎた。
何しろ『一応の成功例』とされたのは、マリー/ピーリスだけで、その間に”破棄”された人工授精体の数は……という訳だ。
まあ、これはユーラシア連邦の人工子宮の精度と安定性に「カタログ値と実態に大きな開きがあった」という如何にもな事情も加味しなければならないが。
そして、アレルヤ(ハレルヤ)などは、まさにこの世界線ではアズラエルが破棄した原作の”生体CPU”じみた生体強化を受けていたのだが……これも結局、『耐用年数が低すぎる』という結論が出て、一度は”超兵計画”は凍結になった。
これには、表沙汰にできない”(一部)超兵の叛乱”があり、多くの研究者が殺害された上に超兵の少年少女が脱走。当時研究所があったアムール川そばの厳冬のシベリアで、追撃の
ソレスタルビーイング(イノベイド)のエージェントが駆け付けた時に敵味方含めて生き残っていたのは、後のガンダムマイスター”アレルヤ・ハプティズム”ただ一人であり、その壮絶な経験ゆえに彼の中で”ハレルヤ”が生まれたのだ。
この事件が、”超兵計画”凍結の直接的な要因となったのだ。
計画の凍結後、なんのかんの理由を付けられ”粛清”対象となった『メンデル組』を中心とする関係者・研究者が多い中、アウラは命を狙われたり口封じされることからは逃れ、現在は隠棲ないし潜伏状態になっているようだ。
ちなみに粛清に至った理由は、アウラ率いるメンデル組の研究内容が最終的に「コーディネイターを超える種を創り出すこと」であることが明るみになり、それが危険視されたからだ。
ピーリスの年齢(製造年)を考えると、この時期は”ジョージ・グレンの暗殺”、”S2インフルエンザ流行”時期と大体一致し、コーディネーター排斥が再燃し一気に表面化した頃だ。時期的な物とユーラシア連邦の気質などを見れば、「そりゃそうだ」という結論にもなる。
「遺伝子改変禁止に関する協定」、遺伝子操作によるコーディネーターの新規製造を禁じたいわゆる”トリノ議定書”が採択されたのは、今はユーラシア連邦になっているイタリアの都市”トリノ”だという事が、ある意味象徴だろう。
コーディネーター問題だけでも面倒になったこの時期、「コーディネーターを超越する種の開発」など冗談ではないということなのだろう。
どうやらこの世界線のアウラは、「
本人曰く「画期的アンチエイジング」らしいが……現在進行形で行方をくらませている(ユーラシア連邦は、現在のところアウラの所在をつかんでいない。行方不明扱い)事を考えると、もしかしたら”もっと切実な理由”で「ニューボディに脳味噌を載せ替えた」のかもしれない。
とりあえず今も悪巧みしてる臭いが……実は、上記のように幼児化の経緯が異なる為、ユーラシア連邦に対する恨み(それもある程度の正統性のある)は強いだろうなという気がする。
それに付随するちょっと気になる話なのだが……”ユニウス条約”締結後、ユーラシア連邦、というかジブリール家が”超兵計画”の凍結を解き、復活させたという情報があるのだ。
ただ、ブランクのある計画な上に、戦闘用コーディネーターの開発は含まれていない(というか、当時のメンデル出身者組が粛清済みだった為に不可能)ようなので、噂が真実だとしてもおそらくは耐用年数の短さや安定性の欠如を承知の上での『生体CPUに近似の計画』になるだろう。
幸いなのは、ムウ・ラ・フラガは無事に終戦を迎えており今も大西洋連邦の軍人だし、既に登場しているのでお察し頂けると思うが、スティング、アウル、ステラの三人も大西洋連邦の(というかアズラエルの私兵に近い)ナノマシナリー・チルドレンなので、その犠牲者になることは無いだろう。
☆☆☆
さて、アウラの話はこのくらいにしてピーリスに話を戻そう。
ソーマ・ピーリスとして目覚めた後、”超兵計画”は凍結され、ユーラシア連邦が脳量子波の研究を重視してなかったせいもあり、ピーリスは『軍の計画で試験的に作られた”普通のコーディネイター”』と認識され、軍歴を歩むことになる。
その中でひょんなことからセルゲイ・スミルノフの出会い、身寄りのない、超兵計画の生き残りであるピーリスを哀れに思ったセルゲイが身元引受人として引き取ったのだ。
しかし、ユーラシア連邦軍でも、コーディネイターに対する風当たりは徐々に強くなってきて、迫害や差別が目立ち始めた頃に古い友人であり先に退役してオーブのエージェントとして動いていたパング・ハーキュリーの強い勧めもあり、大戦前にピーリス共々軍を退役してオーブに移住(亡命?)を決意。
また、この時に正式にピーリスはスミルノフの養女となった(関係をはっきりさせた方が審査が通りやすいとハーキュリーにアドバイスされたらしい)。
『義娘がコーディネイターで軍から退役せざるなくなりオーブに移住したい』と言えば、特に当時の情勢なら確かに無碍にされる事は無かったろう。
また、当時のユーラシア連邦軍上層部が、「軍からのコーディネーターの排斥」を望んでいたこともスミルノフとピーリスに味方したのだろう。
こうしてスミルノフとピーリスはオーブへと大きな波乱なくやってきた。
まあ、この後にもアレルヤ&ハレルヤとの再会や、それに端を発した「ピーリスの中の人」ことマリー・パーファシー人格の覚醒などもあったが、それは割愛させてもらう。
ただ、オリジナルGNドライブから発せられたGN粒子が何らかの影響を及ぼしていた可能性は高い。
GN粒子は脳量子波と親和性が高く、近似の性質を持つらしいからだ。
そのせいでピーリスとマリーは『一つの体を二人で使う』こととなった。
普段は、
9割がたピーリス人格だが、その時の記憶はマリーはしっかりあり、逆に
マリーの意識に肉体を渡した時はピーリスの記憶はなく意識は眠りについてる状態になるらしい。
まあ、長らく表に出られなかったせいかマリーはややハッちゃけた性格をしており、ピーリスが休暇でマリーに体を貸したら、気がついたら非処女になってた(当然、相手はアレルヤ&ハレルヤの変則3P)ということもあった。
ナニがとは言わないが……胎が形をプリセットしてしまうほど使用感になってしまったと気が付いた時、流石に「マリー、お前は加減という物を知らんのか……」ピーリスは啞然としたらしい。
ちなみにアレルヤはしてる最中にシベリア以来の命の危機を感じたのかハレルヤにバトンタッチしたが……ハレルヤも食い散らかされて”撃墜”されたそうだ。
流石は先の大戦において、最初期のヘリオポリス防衛戦から戦い抜きオーブのトップエースの一角となった傑物である。
ちなみにピーリスとキラは結構、強めの縁がある。
例えば、ひょんなことからボアズ攻略戦やヤキン・ドゥーエ攻略戦ではバディを組んだりもしたのだ。
まあ、ただこの二人が色っぽい関係になることはないだろう。
キラにとってピーリスは、女性と認識するにはある部分のボリュームが圧倒的に不足しており、またピーリスがキラを男性として認識するには、圧倒的に”渋み”が足りなかった。
ピーリス曰く、『年輪を重ねた大樹のようでなければならないものだ。人生の重みという物が顔に滲み出るようになって、ようやく男として一人前なのだと私は思う』らしい。キラには20年早いそうだ。
ちなみに実はキラが妻子持ちだと知ったとき、『なにっ……子供が子供を作ったというのかっ!?』とひどく驚いたらしい。
なんとなくポンコツ臭漂うこの世界線のピーリスではあるが、C.E.73年2月現在、何してるかというと……
「ふむ。やはり悪くない機体ではあるな」
”アヘッド”、それも脳量子波装備執権機”スマルトロン”に乗っていた。
そう、養父のセルゲイ・スミルノフのオーブ本土への配置転換(教導隊教官職)に伴い、ピーリスも本土に帰還、そのまま”
さて、00の2ndでは典型的悪役モビルスーツとして登場した”アヘッド”シリーズではあるが、この世界線では少々事情が違う。
まあ、”アロウズ”開発・所有モビルスーツなのは間違いないのだが……正式には、
次世代GN関連装備実験テストベッド用モビルスーツ”アヘッド”
要するにテクニカル・デモンストレーターの実験機で、製造された実機は10機に満たない。
開発の端を発するのは第15話 874と887にも出てきた”複合核動力とGN-Tを併載したアストレイ・ゴールドフレーム”だ。
そして、同話の中に『ツインドライブの00を除く次世代オリジナルGNドライブ・ガンダムにサブリアクターとして核動力ないし複合核動力を搭載する計画』に言及しているが、そのシステム・テストベッドとなったのもこのアヘッドだ。
最初は、GN粒子生成に電気が必要な疑似太陽炉(GN-T)と、キラが先の大戦中にシステムアップした複合核動力”NBSCハイブリッド・パワーパック”を一つの機体に収めて様々な次世代装備の実験を目的に開発が始まった。
基本とされたのは、内部容積が大きく設計に余裕があり、頑強なことで知られる”ストライク・ティエレンタオツー”。
そこに先の核動力ゴールドフレームと、セットで開発された”GNストライカーパック”を参照に設計が行われた。
コックピット周辺や動力炉などの重要区画や関節部などの高負荷部分にVTP素材を用いた、後のスタンダードになるフレーム構成に、複合核動力とGN-Tを搭載。
あと、発電量に余裕がある(NBSCは本来、機体稼働+GN-T×2基の駆動を余裕を持って行える電力供給ができる)ので、防御力強化のために装甲表面の表層GNフィールドに加え、左腕のGNシールドにはGNバルカン2丁に加えモノフェーズ光波防御シールド”アルミューレリュミエール・バックラー”発生器を内蔵している。
そのような機体基本構成に可能な限りのパワーエクステンダー系のバッテリーとGNコンデンサを搭載し、表層GNフィールド発生器付きのEカーボンで覆うという極めてシンプルで、故に発展性や拡張性を確保している機体だった。
例えば、グラハム・エイカーがテストパイロットを務めた”次世代GN近接装備”テストベッドだった”サキガケ”などはその特性を存分に活かした機体と言えるだろう。
さて、ではピーリスの乗る”スマルトロン”はどんな機体かと言えば……一言で表すなら”次世代脳量子波GN制御システム”の実験機だ。
そもそも、ピーリスがこのスマルトロンのテストパイロットに選ばれた理由は、前述の出自が理由で稼働させるのに一定以上のの脳量子波強度が必要とされる脳量子波機体コントロールシステム”クォンタム・サイコフレーム”を素で適合しているからだ。
スマルトロンの骨子となるのは、”
端的に言えば、数々の実戦からフィードバック・データを元に使い勝手を良くして必要な機能の追加や不要な機能の削除を行い、冗長性や拡張性を底上げしたモデルで間違いない。幾分、パイロットへの負荷も以前のモデルに比べて軽減されており、”バトルプルーフされたより実戦仕様のサイコフレーム”とも言うべきか?
そして、それに連動する『脳量子波でビームの粒子量や密度、弾速を可変連続制御できるGNビームライフル』である”GN-QCVBR”というヴェスバーの進化系みたいな「宇宙世紀風に言うならビームマシンガンからビームマグナムまで撃ち分けられる」ビームライフルと、同じく脳量子波で推力やベクトルを同じく自在に可変連続制御する回転式フレキシブルGNスラスターが大きな特徴になっている。
要約すれば、『脳量子波による高度制御を積極的に導入し、火力と機動力を大幅に引き上げたアヘッド』だ。
ちなみに現在、新型センサーの実験やサキガケから引き継ぐ形で、大小二振りの高出力GNビームサーベルの追加テストを引き受けており、そういう意味では頭はあっても”ノーヘッド”の要素も入っているだろう。
かなり強力なモビルスーツだが、そう遠くない将来、テスト終了後の予備機への編入と
もったいない気もするが、そもそもアヘッドは『実戦に投入して装備テストできる実験機』なので戦争状態ではない現状では、まあ妥当な扱いではある。
それに先に”サキガケ”の一連のテストを終えたグラハムもだが、ピーリスにもテストを終えなければならない機体はまだあるのだ。
平時の軍人とは、暇ではないが得てして地味な作業に従事する者だ。
しかし、この平穏も後どれだけ続くのかは、誰にもわからないのがC.E.という時代でであるが。
という訳で、ピーリス(マリー)とアウラ、アレルヤ&ハレルヤの関係と過去をちょっとまとめてみました。
あとアヘッドw
そこはかとなく原作より幸運値が高そうなピーリス(マリー)。
なにしろ、オーブに移住してから、ピーリスの時は大体セルゲイパパと一緒。休暇ののマリーモードの時は都合が合えばアレルヤ&ハレルヤとデートと言う生活ですw
オーブ本土に戻ってきてからは、場所は違えど原作のように二人は親子として一緒に一軒家に住んでますし、多分、基本、本土にいることが大半のアレルヤ&ハレルヤがちょくちょく顔を出してそうな予感w
そして、この世界線では割としっかり『ユーラシア連邦に真っ当な恨み』があるアウラ。
多分、幼児化の経緯が原作と異なるので、どことなくアウラの行動原理が変わっていそうな……?
あと絶対に”子供たち”の行動(奇行を含む)が影響してるでしょうw
というか、レクイエムを某所にぶち込むの、十中八九原作と別の理由じゃろ?
そして、002ndの悪役モビルスーツ”アヘッド”も、かなり存在意義を変えて少数生産のレア機として登場。
複合核動力とGN-Tとの組み合わせなので、出力的には”カガリが使ってた核動力化+GNストライカーパックのゴールドフレーム”と同等で、高温超電導バッテリーやGNコンデンサの搭載量はむしろ多いという素性は良い頑強な機体です。
”スマルトロン”はその中でもピカイチの高性能モデルですが、ちょい癖がある機体でもありますね。
まあ、量産機では無理ですが、新装備試験用のテストベッド・モビルスーツとしては許される範囲かなと。
ピーリス以外にも動かせる『脳量子波強めで一定以上の腕を持つパイロット』は居ますしねw
次回は、ちょっと未定です。
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