SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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サブタイ通りの内容で、前話のテストを終えた後の……後日譚、あるいはオチ的な話です。

いわゆる日常回でお送りします。





第43話 シェリリンとイアン、そしてリンダのとある一日 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、5月も終わり、いよいよC.E.73年の夏到来!

 と日本人なら言いたいところだが、残念。ここはオーブ。赤道とご近所の常夏の国だ。

 とまあ、そんな前置きは良いとして……

 

 

【挿絵表示】

「”師匠”、さっさとデートするのです! 時間と予算は常に有限なのですよ!」

 

「あー、ハイハイ。わかったわかった」

 

 そう、イアンの助手ではなく主任技術者として初めて一仕事、””ソードブースト・キュリオス”を最後までキチンと仕上げたシェリリン・ハイドは、一人前になったご褒美に”師匠”ことイアン・ヴァスティに一日デートをねだった。

 まず、先に言っておくが……実はこのデート、不倫という訳ではなく『リンダさん公認』だ。無論、男と女の関係になる想定も込みで。

 

 イアン・ヴァスティは、正真正銘のいわゆるマッドサイエンティストである。

 若かりし頃、ソレスタルビーイングにスカウトされる前のモルゲンレーテ社に居た頃、ほぼ単独で可変モビルスーツ”イナクト”の前身である”ヘリオン”の設計図を書き上げ、ソレスタルビーイングに所属する直前に”イナクト”の基本設計を終えていた奇才だ。

 そして彼の好む女性像というのも、また特異な物だった。

 「淫乱な女が好み」というのは実に表層的、というか後付け的なそれだ。

 本質的にイアンが好むのは「技術狂いの女」……「常識も良識も、技術発展の為なら投げ捨てられる女」こそがイアンの”本当の好み”だ。

 だから、例えばアニュー・リターナーには決して食指が動くことはない。なぜなら彼女は結局は管理側、「技術発展に予算や時間で誓約を付けようとする()()()」サイドだ。

 才能なんてのはあれば越したことはない程度、能力など目安でしかない。

 ただただイアンが愛するのは、『科学を技術を偏執的探究する心意気』、言い方を変えれば『純然たる科学者・技術者としての狂気』だ。

 容姿? 年齢? 大して気にしない。

 ただ、イアンは普通に異性愛者なので、女性であることは必須だろう。

 

 恐ろしい現実を言うならば……イアンの好みから考えると、まかり間違えると

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↑”コレ”とくっついた可能性があるのだ。

 いや、だって同年代だしね。

 ただ、イアンは大雑把に言って機械工学、アウラが生命工学で生まれた場所も研究していた場所も違うから、エンカウント率は0に近いだろうけども。

 しかもアウラは、本人も本家も”一族”に近すぎるのもネックだ。

 しかしながら万が一、億が一にもイアンとアウラが若い頃にくっついていたら、”ファウンデーション王国”は確実に誕生しないし、”アコード”が生まれることはなかっただろう。

 そしてそうなったらなったで、きっと”イノベイド”とナノマシナリー・チルドレン、ナノマシン・テクノロジー、何より誕生が予想されている”イノベイター”の研究にのめり込み、生涯を捧げていたことは容易に想像がつく。

 ついでに言えば、不思議と幼児化フラグは避けられなかった気がする。

 

 しかし、読者の皆様……そうはならなかった。そうはならなかったんだよ! ○ック!

 という唐突な”黒い珊瑚礁(実はオーブと○アナプラって地理的には近い)”ネタは良いとして、もしイアンとロリB……アウラのIfラブラブ生活がご所望であれば、各自脳内補完計画していただこう。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 随分と前置きが長くなってしまったが……正妻のリンダとしては、幼い頃からよく知ってるシェリリンが、「科学者・技術者としての尊敬から始まり、やがて粘性の強い愛が芽生えて女としてイアンに男を求めるようになり、やがて雄の前に居る一匹の雌として墜ちる」のは既定路線だった。

 というか、リンダ自身がかつて通った道、狂気は狂気に連鎖反応して強く惹かれ合うのだ。

 むしろ、リンダとしては……

 

【挿絵表示】

「第2段階に突入するまで予想外に時間かかったわね~。尊敬とか敬愛の念が強すぎたのかしら? シェリリンちゃん、根が真面目だから」

 

 と中々にかっ飛んだ思考を持っていたりする。

 要するにリンダに浮気だの不倫だのという考え方は最初からない。

 むしろ、イアンの”エンジニアとしての狂気”に充てられて吸い寄せられる娘がシェリリンしかいなかったのが不思議なくらいだ。

 そもそも、自分がシェリリンの年齢の頃には、もう(ミレイナ)を孕んでいたはずだ。

 

「シェリリンちゃんも確か今年で16歳だし、もう法的には成人(※オーブでは義務教育終了後、原則16歳で成人)もしているんだし……そろそろそうなってもぜんぜんおっけーなのよねぇ」

 

 幸い……と表現するのはアレだが、シェリリンは身寄りのない孤児だ。既に娘には、『シェリリンちゃんがミレイナのお姉ちゃんになってくれるかもしれない』と伝えている。

 リンダとしては、受け入れ態勢ばっちりだった。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 まあ、妻がそんな思惑を持っていることを、イアンは当然知らない。

 というか、割とそういうところに鈍いのがイアン・ヴァスティという男だ。

 この男に心の機微など期待してはいけない。脳味噌の使用可能リソースの90%を趣味と実益を兼ねた機械工学に使ってるような男なのだから。

 うん。一般的な言葉で表すなら、イアンは『特定分野に極端に高い能力を示す、”()()()”』の類だ。

 ぶっちゃけ、オーブではさほど珍しくないタイプである。

 考えてみれば、キラも(マリューとの接し方を見てると)方向性は違うが、どちらかと言えばそっちのタイプな気がするし。

 なので、『覚悟ガンギマリの女の子』とか全く理解していない。

 どこぞの世界で某プラント議長と声が似ている赤い人が言っていたが、”若さというのは時には過ちを冒す”という物らしい。

 

「”師匠”、お昼を食べたらビーチへいくのですっ!」

 

「いいぞぉ。言われた通りに水着持ってきたし。というか、海へ行くのは結構久しぶりかもな」

 

「? リンダさんとはいかないですか? あとミレイナちゃんとか」

 

「あー、リンダってあんまり海行かないんだよ。潮風や海水ででべたつく感じがするってな。たしか本人曰く『むちゃむちゃする』だっけか?」

 

 リンダさんは、沖縄の人かな?

 

「そういえば、海が身近過ぎると行かなくなるっていいます。シェリリンは海は大好きなのです!」

 

「俺も嫌いじゃないぞぉ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「海なのですっ♪ ”師匠”、シェリリンの必殺、じゃなかった悩殺ビキニをよく見るのですっ! ちゃんと出るとこは出てて引っ込んでるところは引っ込んでるのですよ♡」

 

 と『しっかり女としても成長してるのです!』アピールをするシェリリンに、

 

「おー、見てる見てる。よく似合ってるじゃないか? 良く絞れたいい肢体(からだ)をしているな」

 

「にゅふふっ~~~♡ そう言ってもらえるのはとっても嬉しいのです♡ でも”師匠”はちょっと不健康さを感じる体系のような? シェリリンとしては、”師匠”には是非長生きして欲しいのですよぉ」

 

「そうだな……まあ、気を付けるようにはしてみるよ」

 

 なんて穴場っぽい人気のないビーチ……ってオーブはあちこち砂浜がきれいな浜辺だらけ。

 車で走れば、あんまり人が来ないビーチなんてそこらにある。

 

 さて、そんな会話をしていると上空から、やけに静かだが特徴的な排気音が聞こえてきた。

 技術者のサガだろうか?

 ついシンクロしたように二人同時に空を見上げた。

 

「おおっ。エクリプス(ECLIPSE)()()()なのです。今日はテスト飛行の日だったんですね~」

 

「アレもどうやらシステムのマスターアップが終わったらしいな。戦用ストライカーパックとのマッチングが手間取っていると聞いちゃいたが」

 

「あっ、それは”フウジン・ストライカー”の方なのです。アレって確か原型では4基の高機動スラスターにビームキャノンがくっついてる構造で、『砲撃モードと高機動モードが両立できない欠陥ユニット』だったのですけど、現行型ではデザインが見直されてスラスターの方向に縛られなくなったのですが……肝心の弐号機のソフトウェアが原型とのマッチングに最適化されていて、その変更に手間取ってたってシェリリンは聞いてます」

 

 少し捕捉すると、シェリリンの言う”原型”とは、”機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE”に登場する”EW452HM マニューバストライカー”の事だ。

 原作では、『試作段階でアンティファクティスに対抗するため急遽持ち出されたストライカー・パック』で、『サーカスアームで支持された4基の高機動スラスター・ユニットのそれぞれに追加武装として何故かスラスターの噴射方向と同一方向に砲口を向けるように配されたビームキャノンが取り付けられ、ユニットの可動を用いて射角を取るために構造的にスラスターとビームキャノンと同じ方向に向いてしまい射撃姿勢を取ると高機動性が失われる』という試作品らしい欠点を抱えていた。

 しかし、第38話にてシンの愛機”テスタメント・マッシモ”に装着されテストしていた”ライジン・ストライカー”の主武装が試作ナンバーの「71-XX式曲射型ビーム砲から制式の72式曲射型ビーム砲」に変更されていたように、こちらも制式化に伴い、構造欠陥が是正されている。

 というよりは、原作でも”マニューバ・ストライカー”というのは試作品に付けられた仮称で、制式化されたあかつきには”フウジン・ストライカー”と呼ばれる予定だったらしい。

 この世界線では、既に無事に開発が終了し、噴射方向と砲口が同じ向きだった妙なデザインは、ビームキャノン取付位置を反転させてスラスターの進行方向へ砲口を向けるデザインとなり、更に砲身がフレキシブル・マウントとなりある程度自由に射角を取れる為、スラスター方向での射撃制限はほぼ無くなっている。

 何より試作品に過ぎない原作” マニューバ・ストライカー”と、この世界線の制式版”フウジン・ストライカー”との最大の相違点は、『スラスターを活かした高機動と4門のビームキャノンによるマルチロックオン射撃を矛盾なく両立できる』ことにある。

 

「まあ、あれだけ飛行姿勢が安定してるのなら、調整はうまくいったんだろうさ」

 

 イアンの言葉にシェリリンは嬉しそうに頷き、

 

「ハイなのです! ”そうあれ”と作られた機体が予定通りの性能を発揮すると、期待に応えられたようでシェリリンも嬉しくなるのですよっ♪」

 

 そう微笑んだ後にじっとイアンを上目遣いで見つめて……

 

「あの”師匠”……ちょっと『岩場の影』に付き合って欲しいのですよ?」

 

 流石にその意味が解らないほどイアンも鈍感ではない。

 

「そこでいいのか? それなりのリゾートホテルのスィートくらいならすぐ取れるぞ?」

 

 すると顔を真っ赤にしたシェリリンは……

 

「シェリリンの”初めて”は、波音が聞こえる海のすぐそばでって決めていたのです♡」

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 




実はリンダさんも旦那とは別方向で”アレ”な人でござった(挨拶

という訳でシェリリン、一線を超えた(意味深)みたいです。
もっとも、だから何が変わるという訳でもないのがこのシリーズでしてw
とりあえず、シェリリンは色んな意味で一人前になったのでしょう(テキトー

あと前作からお読みいただいている方はご存知かと思いますが、日常パートの中にチラッとあるいはサラッと伏線やら設定やら後に関わる情報やらを挟み込むのが、このシリーズの特徴でしてw

とりあえず、次回はシンとマユが主人公の話でも書こうかなっと。

次回もどうかよろしくお願いします。
お気に入り登録、ここすき、ご感想、高評価などなどいただければ、ホント~に励みになります。


☆☆☆


制作舞台裏という名の言い訳

事情があったととはいえ、長期休載していた自業自得なのですが、完全にこのシリーズって爆発的にお気に入り登録が増えたり、高評価が一気に増えたり、あるいは前作のようにいっぱい感想が入ったりってのはない頭打ちになったっぽいです。
なので今いる読者様を大切にしていこうかな~と思ったのですが、そういや「このシリーズって当分、盛り上がりに欠ける展開が続く」ってことを思い出しまして、改めてお知らせしておくのも礼儀かと……ってまあ礼儀というより作者のエゴです。

ぶっちゃけ、日常パートで前作とかの伏線を拾ってゆくというか、「キャラがどう動いても良い戦間期」だから拾っておきたい伏線の為日常回が多くなると言いますか。
あと、キャラによっては「原作では天地ひっくり返ってもかなわない願いや想い」みたいなのも入れてみたくて。
という訳で、「原作ではこの世からサヨナラしてるけど、この世界線ではピンピンしてる人の今」とかもちょぼちょぼ入れていこうと考えております。

実はイアンとアウラのIfシナリオってプロットだけはあったりしてw
アンケートする訳じゃないですが、需要があるならそのうち後書きにでもちょろっと描いてみても良いかも?

とにかく原作が遠いメインタイトルに偽りなしのgdgdな展開が続きますが、どうかこれからもお読み頂ければ幸いです。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。

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