SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
今回は割と重要なエピソードになるかもしれませんです。
例えば、『なぜ前作の早い段階で”アコード組”が出てきたのか?』とか、『なぜ、彼らが度々、ユーラシア連邦に居ながらオーブのネットワークにアクセスできるのか?』とか、前話から継続してきた伏線? 疑問?などがある程度、判明するようになっているのではないかな~と個人的には思っています。
いわゆる”ファウンデーション王国”組の中で、最も大きな心の変化があったのは間違いなくトラドール姉妹の妹の方、リデラード・トラドールだろう。
彼女はラクスのコンサートだけではない。
2年前のシン・アスカとの出会いが、大きく心を揺さぶったのだった。
原作
またシンに出会って以降、何かとリデラードはオーブを気にかけ、ふと気がつくとオーブの事を調べるようになっていた。
いつの間にか自分の端末で、『ユーラシア連邦や東アジアからのアクセスを遮断』しているはずのオーブへのネットワークへプレクシーも通さずにアクセスできるようになっていたが、姉のイングリットやオルフェの端末でも同じような状況になっていたので疑問はあったが都合が良いので気にしないことにした。
この辺りが人生経験の少なさを物語る。
シュラ? 基本的に武道・武術・モビルスーツ・戦闘関連のチャンネルやサイトしか見ないので、リデラードにはそれがオーブのサイトのものか判別できなかった。
姉やオルフェはしょっちゅうラクスの”らくらく☆ちゃんねる”を見ているからすぐわかるのだが……オルフェに至っては生配信には必ず”明久”というHNで参加しているくらいだ。
そして、本日も日課に近い状態になってる『暇があると始めるオーブ研究』に勤しんでいると……
「うそ……なんでよ?」
その表情は驚愕の表情に染まった。
そして、一旦スクリーンから視線を外して、
「なんで、オーブで一部分だけとはいえ”ディスティニー・プラン”が
☆☆☆
リデラードが覗いていたのは、オーブ労務省が提供する職業安定公共事業『フィッテイング・ワーク』、それが提供する無償サービスの一つ”
現在、ウナト・エマ・セイランが代表首長となったオーブ首長国では省庁の再編が進み、
・内務省(内政総合)
・外務省
・財務省
・国務省(公安、警察など治安統括)
・労務省(現代日本風では労働省)
・交通省
・国防省
・科学省
・文部省
・農林水産省
・国土省(現在、ニューギニア島東部の開拓事業を統括)
・保健省(日本風では厚生省。実質的に高度ナノマシン技術を持つ”イノベイド”の直轄フロント組織)
・情報通信省(郵政省の機能も備える。実質的に”ヴェーダ”の直轄フロント組織)
など13省が基本となり、その下に28庁が付く形となり名前からその管轄が分かりやすいように配慮されている。
また省のトップに必ず四大家の誰かしらが付き大臣の役割をこなすことが、オーブが「日本ではない」事をよく示していた。
さて、件の”
あくまで、『遺伝子的にこういう仕事が向いてるみたいですよ?』と診断情報の提供を行うだけのサービスだが……
(その根幹は、間違いなく”ディスティニー・プラン”と同質よね……)
リデラードは内心かなりの衝撃を受けていたが、
「サービス提供開始は5年前か……主任研究者にしてプロジェクト・マネージャーは……えっ?」
「オーブ国立遺伝子工学研究所、”
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「あれ? ”リッちゃん”お出かけ?」
「うん。ちょっと海を見てくるわ」
それが妹が考えをまとめたいときのルーチンだと知っていたイングリットは、
「わかった。もうすぐ暗くなるから気をつけてね? お夕飯までに戻って来てくれると、お姉ちゃん嬉しいな」
「ん。わかったよ、”お姉”。なるべくそうする」
いつものように拳銃を懐に、ナイフをポケットに忍ばせ、リデラードは海へ向かう。
☆☆☆
そして近場の浜辺へやって来たリデラードは、
「お母様に話す、あるいは相談するのは論外。もしグラディス博士とデュランダル議長に繋がりがあるとすれば、藪蛇になりかねない」
人は思考する生き物である。
悩みや苦悩こそが人を成長させる糧となる。
(そうなれば、まず話すのはお姉が最初。そして、『オーブの遺伝子的見地からの適性診断』という側面を集中的に抽出してオルフェに伝えるように仕向ける)
リデラードにしても、母親……な”アウラ・マハ・ハイバル”のギルバート・デュランダルに対する異常な執着は目の当たりにした。
ギルバート・デュランダル議長とギルバート・グラディス博士……二人のギルバートがどういう関係性かはわからないが、だが無関係とはどうしてもリデラードには思えなかった。
そして、オーブの”DNAワーク・イコライジング”にギルバート・グラディス博士が関わっていることをアウラの耳に入るのは余計なリスクになりかねないと理性的な部分が判断する。
だが同時にこの”DNAワーク・イコライジング”は、『ディスティニー・プランの一部要素を先取りした理想的な運用モデルケース』であることも事実だ。
ここで一つからくりを明かさねばならない。
原作においてファウンデーション王国は、『元々は小さいとはいえ独立国で、ユーラシア連邦に組み込まれた。第2次連合・プラント大戦後に戦争によるユーラシア連邦弱体化の隙を突いて独立、”ディスティニー・プラン”を積極的に用いて急速な発展を遂げた』と”ファウンデーション・ショック”の文言と共に説明されているが、正直……無理がある。
独立にせよ戦後復興にせよ、いくらなんでも戦争が終わってから”早すぎる”のだ。どう考えても戦時中、いやむしろ戦間期から準備しないと間に合うものでは無い。
そもそも、アウラ・マハ・ハイバルが大人しく戦争が終わるまで待つタマだろうか?
答えは断じて否だ。
そして、この世界線において若かりし頃の”元ギルバート・デュランダル(現ギルバート・グラディス)”氏が提唱した世界の永続的管理システム”ディスティニー・プラン”の共同研究者こそが、幼児化する前のアウラだったのだ。
いや、もっと言おう。
そもそも”アコード”というユニットは、ディスティニー・プランが成立した世界に『統治者として君臨する”
そして、第33話においてアウラが高笑いしていた原因は、『彼女のギルバート・デュランダル』がプラント最高評議長に就任し、『ディスティニー・プラン実現に向けて動く』事が確定したからだ。
そして、ディスティニー・プラン成功のカギとなる、否、”
ファウンデーション王国というのは所詮、『アコードが統治するディスティニー・プランが成った世界』の
ならば、既にディスティニー・プランの発動が確定しているのならば、『今の内からディスティニー・プランを一部前倒しして水面下で建国作業に入り、それ自体をディスティニー・プランとアコードのテストケースとして用いる』のは、、アウラ・マハ・ハイバルにとり合理的な判断だった。
見方を変えれば、『デュランダルの議長就任こそが、ディスティニー・プラン最終準備段階の号令』だったのかもしれない。
(ならば、私がオルフェに『ディスティニー・プランを用いた建国とその後の運営に対して有益な情報を提示する』のはおかしな話じゃない……)
アウラに言わせれば、『ラクス・クラインと対になる同一ロットのユニット』であり、”アコード”のリーダーユニットであるオルフェ・ラム・タオは、建国に向けた実働部隊の統括であり、建国の後には”王国宰相”の地位が約束されていた。
(対して私はただの”汎用ユニット”、やはりお姉を通すべきだ)
”アコード”にはそれぞれ役割がある。いや、役割が”決められている”。
オルフェはリーダー、イングリットはその補佐、シュラは戦闘面においてのリーダーユニットだ。
そして、リデラードを含む四人は「その都度に必要な手足」となるだけの”汎用ユニット”、”何でも屋”に過ぎない。
確かに”アコード”はナチュラルよりはハイスペックなのだろう。
だが、”アコード”内でのスペック差による優劣は無意味だ。なぜなら『前もって役割が決定』しているのだから。
そこに個人の想いも能力も関係ない。
「そうあれ」と作られ、「そうあれ」と存在するだけだ。
(それが世界に広がるのが”ディスティニー・プラン”の行き着く先……)
何故かリデラード・トラドールという”個人”の胸の内に、言い様もない嫌悪感が湧き上がる。
原作FREEDOMでは感じもしなかった、”まだ顕在化していない故に
「そろそろ帰ろ。お姉が心配するし」
思考に没頭するあまり気がつけば、浜辺から桟橋まで歩いていたようだ。
既に太陽は今にも水平線の彼方に没しようとしていた。
最後に一つだけ書いておきたい。
『リデラード・トラドールは、もはや操り人形ではない。自分の意思をもって動き始めたのであれば、もはやそれは人形とは言えないのだから』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いいね。トラドールの妹の方が一番最初に”真実”に近づくか。姉の方だと思ったけど、これはこれで悪くない。予想できない未来こそ、至高という物だよ」
その日、リボンズ・アルマークは心地良い愉悦を感じていた。
なぜオーブのネットワークにアクセスできないはずのユーラシア連邦にいるのに、オルフェ達の端末からのみアクセスできたのか?
答えはひどく単純だった。
オルフェたちがアクセスでき谷ではない。”ヴェーダ”から「アクセスしていた」だけだ。
思い出して欲しい。
2年前、オルフェ達がオーブを訪れた時に何故ああも簡単に、セキュリティの厳しいオーブに入国できたのか?
そして何者かが、『ええ。”例の四人”の入国を確認しました。わかりました。よほどの問題行動を起こさない限り、自由行動をさせます。はい。”紐づけ”は念入りに』と呟いていた。
もし、それが情報型のイノベイドだとしたら?
あの4人は、ずっと
そして、彼らが「自分の意志でアクセスした」と思っていた情報は、”ヴェーダ”による選別と検閲を受けたものだけだった。
そうオルフェたちが獲得した情報の取捨選択は、全て”ヴェーダ”が行っていたのだ。
無論、それだけではない。
”ヴェーダ”からオルフェの端末に情報学的触手を伸ばしたのであれば、オルフェの端末に繋がる全ての端末に”ヴェーダ”はアクセスできる事に他ならない。
バックドアを仕掛ける必要すら、もはやなかった。
「リボンズ?」
「そうあれと製造された”哀れな人形”が、自我を持ち人へと変換されてゆく……まるで”ピノキオ”という寓話にそっくりだと思わないかい?」
どこか『使い潰される予定だった本来のイノベイド』に通じるものを感じて皮肉に思うが、それを安易に口にしないのもまたリボンズだった。
時代は流れてゆく……
そう、”アコード”たちはオーブにアクセスしていたのではない、”ヴェーダ”からアクセスされていたのだよ!(挨拶
という訳で、リデラード……『疑問を持つことにより』明確な自我が芽生えてしまいました。
最早、『壊れた人形』のままではいられないでしょう。
あっ、ちなみに作中でリデラードがガネっ娘してるのは、「メガネは気分の問題でかける」からかもw
そして、ギルバート・グラディス氏が『オーブに居る意味』こそが、作中に出てきた《b》”
簡単に言えば、『若気の至りでアウラと勢いで作った”ディスティニー・プラン”』を、『オーブに連れて来られたことを契機に現実に落とし込み、”遺伝子情報から「どの職業が向くのか?」を測定する”ハロワの無料職業適性診断サービス』とした物です。
つまり、ギルバート・グラディスさんも立派な『働くパパ』だったりしますw
さて、これで(描けるかどうかは不明ながら)”FREEDOM”の時代は、明らかに原作劇場版とは全くの別物になる事が確定し、未来は誰にも解らなくなりました。
さて、次回はガラッと空気を換えてリデラードと深い縁が出来そうだけどそれに全く気づいていないシンと、キラのエピソードでも入れてみようかと。
次回もどうかよろしくお願いします。
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