【未完・更新終了】ポケットモンスター 新たなる旅路   作:よっしい

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この作品でも、遂にあのお方の力を借りる時が来たようです。
ということで、こんにちは、よっしいです!

本日は、かなり前から予告していた、サトシ&カルム登場回です!

果たして彼らは、今話及び次話において、どのような活躍をするのか?
是非是非その目に焼き付けちゃってください!

ということで、本編へ参りましょう!


第二十三話 グレン団再来!サンダー防衛作戦‼︎

《コウメイ視点》

10/25 AM 6:30 4番道路 ジュモクタウン付近のグレン団支部

 

私はコウメイ。ポケモン達が中心である優しい世界を実現するために動いているグレン団の幹部の一角を担っている者です。

 

「というわけです。いいですか?なにか不明な点はないでしょうか。」

 

すると、私の部下である人物が手を挙げる。

 

「はい、なんでしょう?」

 

「先日確保したファイヤーは使わないのですか?」

 

「…言葉遣いが荒いですよ。使うではなく繰り出さないなどにしましょう。まぁ、できる範囲で、でいいですけどね。…失礼しました、質問にお答えします。一応あの子を戦場に駆り出す可能性もありますが、ファイヤーはあくまで最終手段です。ほぼ確実に駆り出すことにはなるとは思いますが、それでも最終手段なのに変わりはありません。よって、今はファイヤーなしの手段で考えて下さい。やむを得ないですが、共に戦うポケモン達にメガウェーブやテラリウムコアなどを使って、戦力の底上げをお願いします。」

 

全ての部下達から了解です。と返事をもらい、出発の時間を待つ。

 

(…さぁ、パルデアチャンピオンランクに、ガラルチャンピオン…。先日のリベンジマッチといきましょうか…!)

 

彼らが来ることはお見通しだし、相手にとってもそれがバレているのは承知なのだろう。さぁ、私達のリベンジマッチの時間は、刻一刻と迫っている…!

 


《ホムラ視点》

10/24 PM 3:41 ジュモクタウン ポケモンセンター

 

「ここで合ってるハズなんだけど…?」

 

今日の日付は10月24日。僕たちがセレナ達と待ち合わせをしている日だ。4番道路を抜けて、丁度今日ここに着いた僕たちは、

 

「う〜ん、あっ、あの集団じゃない?」

 

「あっ、確かにそうかも。お〜い!」

 

僕が手を振るとあちら側も手を振り、近づいてくる。やはりセレナだった。セレナの背後には少年と青年が居た。

 

「久しぶりね!」

 

「ああ、だいたい1ヶ月ぶりだね。」

 

「久しぶり〜!後ろの2人が例の助っ人?」

 

「えぇ、そうよ。それじゃあ、まずは自己紹介しましょうか。おーい、2人共〜!」

 

セレナが呼ぶと、2人はササっとこちらまで駆け寄ってくる。

 

「まずは()()()から自己紹介をお願い!」

 

「ああ!オレ、マサラタウンのサトシ!こっちは相棒のピカチュウ。夢はポケモンマスターになることさ!」

 

「ピッピカチュ!」

 

「サトシは、別の世界のワールドチャンピオンなんだって!」

 

「「へぇ〜………えぇぇぇぇっ⁉︎」」

 

僕とユウリが反応する。まさか別世界のワールドチャンピオンとは…。つまり、各地方のチャンピオンをたくさん下しているわけで…要はめっちゃ強いということだ。

 

「にしても、このピカチュウ可愛いね〜!」

 

ユウリがピカチュウに触れようとするが、触った瞬間に苦い顔に変わる。ユウリは思い出したのだ。ピカチュウに触れた人間のお決まりのパターンを。

 

…電撃が来る────と思われたが、ユウリの触り方が良かったのか、ピカチュウは、「チャ〜〜〜」と気持ちよさそうな鳴き声をあげる。ユウリの方を見ると、安堵に幸福感が混じったような顔をしていた。…なんだろう、なんか僕の心の奥底で燃え上がるなにかがある気が…?

 

「僕はホムラ。パルデアチャンピオンランク…要はパルデアチャンピオンだ。今回はよろしくな、サトシ、ピカチュウ。」

 

それを抑えるようにしてサトシとピカチュウに自己紹介をする。

 

「あたしユウリ!ガラルチャンピオンをやってるよ!一緒に頑張ろうね!」

 

「おう!…えっ?ガラルチャンピオン…⁉︎ダンデさんに勝ったのか…?」

「ピカピカチュ!…ピッ…ピカァ⁉︎」

 

2人共、ユウリのガラルチャンピオンというワードに大きく反応しているようだ。ダンデさん、強いからね〜…。…あれ?ということは彼もダンデさんを下してるってこと…?まぁ確かにワールドチャンピオンだしなぁ…。すごいねぇ、みんな…!

 

「フフフ、仲良くできてるみたいでよかったわ。…さて!それじゃあ、次は…カルム!」

 

「どうも、ポケモントレーナーのカルムだ。この間までカロスにいたんだけど、セレナに声をかけられてここまで来たよ。」

 

「「よろしく!」」

 

「あはは、噂には聞いていたけど…やっぱり実際に見ると分かる。君たち2人は物凄い猛者だってね。放ってるオーラが違うよ…。」

 

「そうかな…?」

「そんなこと…あるのかな?」

 

まぁ確かに成長はしているだろうけど、僕たちはあくまでも1人の人間だ。1人でできることもあるけど、当然1人じゃ成し得ないことだっていっぱいある。それは世間の人たちと変わらないハズなんだけどな…?

 

「とりあえず、バトルしようぜ!」

 

刹那、サトシから()()()*1を感じた。

 

「「…‼︎バトル…ジャンキー…!」」

 

「いつもに増して息ピッタリね、あなたたち…。」

 

セレナが何か言っているが、そんなの放置するとして、僕らは気づく。サトシは間違いなくバトルジャンキーだ…。…いや、別地方に放った瞬間秩序を破壊しかねないどこぞのジャンキー(ネモ)とは違って、バトルに快感を覚えるタイプじゃなくて、純粋に勝負を楽しんでるタイプだと思うけど。

 

「明日の調整も含めて、一回全員で手持ちの確認のついでに勝負しておいてもいいかもね…ってことで()ろうか、ポケモン勝負!」

 

こうして、この日は互いに勝負をして、手持ちの確認をするだけで済ませて、その後は夕食のカレーを食べながら作戦会議をすることにした。

 

そして、翌日…

 


《ホムラ視点》

10/25 AM 6:00JST ジュモクタウン ホテル・スボミー・インの一室

 

男子部屋と女子部屋で分けたうちの男子部屋にて女子組が集合し、作戦の最終確認を行い、決行の7時を待つ。待っている間は、5人で旅の話などをしていた。

サトシからは過去の仲間達や、別世界のセレナと会ったことがあり、旅までしたことや、ワールドチャンピオンになった経緯などを、セレナとカルムからはカロスでの旅の話をしていた。僕はパルデアでの話よりデルタ地方(ここ)での旅をメインに話し、ユウリは半々ぐらいで喋っていた。

 

「ってな感じでね、ここまで来たんだ〜。」

 

「「「へぇ〜…。」」」

 

ユウリの話が終わり、ふと時計を見ると、6:54と表示されていた。そろそろ動き出す時間だ。

 

「さて、それじゃあ、最後は頑張るぞーってことで、円陣組むわよ!」

 

「「おう!」」

「「うん!」」

 

僕とユウリは「うん」と答え、カルムとサトシは「おう」と答える。

相変わらずのシンクロに、前までは散々揶揄(からか)っていたが、シンクロしすぎだったからか苦笑いを浮かべながら、こう言う。

 

「あんた達、ホントに息ピッタリすぎるわね…?まぁいいわ。それじゃ、絶対にサンダーを守り切りましょう!」

 

「「「「おーーー!」」」」

 

そして、僕たちは部屋を出て、ダイジュモクの前まで行き、昨日やらなかったサンダーとの挨拶をしにいく。

 

「サンダー!いるなら出てきてくれー!」

 

「ピカピカチュ〜!」

 

サトシとピカチュウが声をかけると、サンダーが舞い降りてくる。

 

「マァァ?」

 

「突然何言ってるんだって思うかもしれないけど、今からあなたを捕まえに悪い人達がたくさん来るの!できるだけアタシたちもなるべく捕まえさせないように頑張るけど、あなたも極力逃げて!お願い‼︎」

 

サンダーは、少しセレナを見つめた後、コクリと頷く。どうやら意味が伝わり、信じてくれたみたいだ。しかし、逃げるのはサンダーの性に合わないのか、こちらの近くまで舞い降りて一緒に戦おうとしている。

 

「…もしかしなくても、一緒に戦いたいのかな?」

 

「マァッ!」

 

恐らく返事はイエスだろう。確かに、自分を脅かす存在の対処を他人に全任せにして自分だけ逃げるなんて、サンダーからしてみればもってのほかだろう。

 

「…まぁ、大丈夫よ。それも考慮してたもの。」

 

セレナがそう言い、サンダーが一緒に戦う許可が降りた。

 

「よかったな、サンダー!」

 

「マァァ!」

 

「ただ、油断は禁物だ。十分に気をつけてくれ、サンダー。」

 

「マァァッ!」

 

威勢のいい返事をカルムに返し、正面を向いて黙るサンダー。そして、その視線の奥からは数十人の男女が現れる。そして、その先頭にいた男は、僕とユウリに一度立ちはだかった、コウメイだった。

 

「お久しぶりですねぇ?約2週間ぶりでしょうか。…錚々(そうそう)たる面子…カロスのチャンピオンに強者、ガラルチャンピオンにパルデアチャンピオンランク…そこにいる少年は知りませんが、その集団の中にいると言うことは強者なのは確実ですね。」

 

すると、口調や雰囲気から今回戦う悪いやつの親玉と理解したサトシが口を開く。

 

「オレはマサラタウンのサトシだ。お前たちが何のためにサンダーを捕まえるのか具体的には知らないけど、みんなから事情は説明してもらったし、この世界に来てからグレン団には何回も襲われたんだ!悪い奴らだってのは理解してる…!とにかく、サンダーは渡さないぞ!」

 

「ピカピカチュ‼︎」

 

2人がヒートアップし、臨戦体制へ移行する。すると、コウメイは邪悪な笑みを浮かべ、こう言う。

 

「いえいえ…。我々はポケモン中心の世界の実現を目論んでいるのです。悪い集団ではない…。修正して欲しいのはそこだけです。その計画にサンダーの力を借りようとしているのは否定しませんよ。…あなたが襲われたのに関しては、部下からそんな報告がないので知りませんが…。まぁいいです。それでは、サンダーをかけて正々堂々勝負しましょう。そちらが全滅したらこちらの勝利、私たち全員を倒し切ったらそちらの勝利です。サンダー捕獲は諦めます。」

 

そのセリフに対し、僕が周りに確認をしてから答える。

 

「それでいい。…それじゃあ、始めるぞ。」

 

「フフ…。そうこなくては。」

 

先程までと同じく邪悪な笑みを浮かべながら所定位置につくコウメイと、僕たち。こうして、サンダーをかけた僕たちの戦いが始まった。

 

「ライチュウ、行きますよ。」

「パオパオ、出番だ!」

「インテレオン、お願い!」

「いくわよ、エルフーン!」

「カイリュー!君に決めた!」

「いくよ、ニャオニクス!」

 

「「「出撃!アンドメガウェーブ!」」」

 

「「「グオオオオオ!」」」

 

全員がポケモンを1匹ずつ出し、グレン団下っ端たちはメガウェーブを行い、まずは睨み合いから始まる。初動で序盤の結果は見えてくるから、全員慎重に動くのだ。

 

「マアアアアッ!」

 

そして、サンダーがかみなりを使ってライチュウにそれを直撃させたところから勝負が開始する。

 

「らぁぁぁいッ!」

 

ライチュウの特攻が上がった!

 

「無駄な抵抗はやめるのです、サンダーさん。この子の特性は『ひらいしん』。よって、あなたの自慢のでんきワザは効かず、むしろこの子の特攻を上げ、パワーアップさせます。」

 

「だったら、先に倒せばいいよね!インテレオン、マッドショット!」

「カイリュー!りゅうせいぐん!」

「パオパオ、わざわいのつらら!」

「エルフーン、わるだくみ!」

「ニャオニクス、めいそう!」

 

「レオッ!」

「バウウ!」

「キリャァァァッ!」

「エルル〜!」

「にゃおっ……。」

 

全員がワザを使い、コウメイのライチュウを攻撃したり、攻撃や防御の準備をしたりする。

 

「マァッ!」

 

サンダーのゴッドバード!

 

「らぁぁぁっ!」

 

ライチュウは倒れた!

 

「…ライチュウ…。やられてしまいましたか…。この総攻撃は、仕方ないですね。」

 

「コウメイさん!僕らにおまかせください!」

 

グレン団の下っ端と思われる人物たちがそう言い、メガウェーブで強化したポケモンに指示を下す。

 

「かみくだく!」

「「パワージェム!」」

「かみなり!」

 

全員の攻撃が来るが…

 

「エルフーン、『コットンガード・飽和(ほうわ)』よ!」

 

「エルル〜!」

 

フワフワ浮かびながら僕らの前に飛んできて、バサっとモフモフの綿毛を展開し、攻撃から僕たちを守ってくれるエルフーン。すると、目の前のエルフーンが赤い光と青い光を放出するのが見えた。

 

「このワザは、自分の防御と特防をぐぐーんと上げて、必要に応じて綿毛を大きく展開できるんだけど、素早さが1段階下がっちゃうデメリットがあるのよ。」

 

「「「へぇ〜…。」」」

 

カルム以外の3人が感心するが、カルムはいち早くコウメイの行動に気がついていたようで…

 

「ニャオニクス、サイコキネシス。」

 

「にゃおおっ!」

 

ホワァァンとエスパーエネルギーが放たれ、1匹のポケモンがエルフーンの綿毛から放り出される。それは、()()()()()()()()グソクムシャだった。

 

「であいがしらです。」

 

「ニャオニクス、躱し───」

 

ズギャァン!

 

ニャオニクスに効果は抜群だ!

 

「に゛ゃぁぁ…ッ!」

 

「大丈夫かい⁉︎ニャオニクス!」

 

「にゃおっ!」

 

なんとかワンパンは回避したみたいだが、相当なダメージを受けたようで、苦しそうな顔をしていた。

 

「ラティオス、ラスターパージです。」

 

「ラオオ!」

 

すると、頭上からラティオスが襲来し、ラスターパージを放つ。光に直撃したのは…

 

「バウッ!」

 

「カイリュー!」

「ピカピカ!」

 

サトシのカイリューだった。他のポケモンには当たらなかったが、能力ダウンの光が見えた。

 

カイリューの特防が下がった!

 

「今です!ラスターパージ・龍玉!」

 

「ラオオオオ!」

 

「ホムラは前回こいつにやられたの?」

 

「あぁ、そうなんだよ。このラティオスが滅法強くて…。」

 

「カイリュー!りゅうのまいで弾くんだ!」

 

前回僕が非常に苦戦したラティオス。カイリューというと、前回の勝負でボコボコにされた苦い記憶が蘇るが…流石は別世界のワールドチャンピオンといったところか、速攻で指示を出して対処を行う。

 

「バウウウウ!」

 

「ラオオ!」

 

ズギャァン!

 

「バウ…ッ!」

 

「く…ッ!」

 

何とか一度は耐えられたが、2度目は無理そうだ。効果抜群の攻撃を2度も入れられれば、いくらワールドチャンピオンといえどただでは済まないだろう。さらに、ラティオスは『れいとうビーム』も覚えると誰かから聞いたことがある。…つまり、隙を晒せば4倍弱点を突かれる可能性が非常に高いということだ。前回は部下が逃しただけで僕に渡っているかは一応わかっていなかったからジジーロンしかれいとうビームを使ってこなかったが、今回は前回の僕のリューくんの活躍ぶりからして入れている可能性が大いにあるのも怖いところ。

 

さらにさらに、僕らは今ラティオス以外のメガウェーブポケモン10匹とコウメイのテラリウム状態のグソクムシャを4人で相手にしているため、フォローができないのも何とも言えないところ。

 

「マアアァッ!」

 

すると、そんな状態の僕たちだからサトシのフォローができないことを悟ったのか、サンダーがワザを使う。

 

サンダーのぼうふう!

 

サトシのカイリューに向けて発動し、よりりゅうのまいの回転を増させる。

 

「サンダー、お前手伝ってくれたのか!ありがとうな!」

 

「ピカピカチュ!」

 

「マァッ!」

 

「インテレオン、ねらいうち!」

「ニャオニクス、みらいよち!」

「エルフーン、ムーンフォース!」

「パオパオ、わざわいのつらら!」

 

ドドドドドドッ!

 

「ライ…ッ」

「「ヘルアァ…」」

「ピクシ…」

 

「「「「ああっ…!」」」」

 

僕らの方も、ボロボロにはなってしまったが、1匹も欠けずに丁度10人やっつけたところだ。というか、ここまで僕らを追い詰められるメガウェーブポケモン10匹が恐ろしい…。僕、ホテルの時こんな化け物のさらに強いやつと一騎打ちしてたってこと…?改めて考えるとすっごい無謀なことしてたんだな…。

 

「さて、あっちはどうだろう?」

 

「ラオオオオ!」

「バウウウウ!」

 

ズギャァン!ズギャギャァッ!

 

「ラオオ…」

「バウッ…」

 

2匹の空中戦は、両者相打ちで幕を閉じる。

 

「…フム…。いつの間にか皆さんは全滅して、グソクムシャも私の手元に戻ってきてしまっていますね…。まぁ仕方ないです。ここからは私が1人でお相手しましょう。」

 

そう言い、残りの4匹を全て出してくるコウメイ。その中にはよっしいが言っていたテツノカシラというパラドックスポケモンもいた。

 

「テツノカシラ…?」

 

「ああ、そうですよ。この子はテツノカシラです。テラリウム研究の際、パルデアの大穴で私が捕まえたポケモンです。…では、行きましょうか。」

 

そして、手首に付いているメガウェーブガジェットの結晶体の部分に触れる。

 

「メガウェーブです…。少し苦しいですが、すぐに終わらせますので、我慢願います…!」

 

「フウウウウッ!」

「ジロォォォッ!」

 

2匹がメガシンカの繭に包まれ、メガシンカ…もといメガウェーブする。

 

「メガウェーブ…⁉︎ジャービスの…‼︎ここにも存在していたのか…!」

 

「ジャービス?誰ですかその人。このメガウェーブの開発はグレン団幹部の私が主体で行いましたよ。…正直ポケモンが傷つくのでやりたくはなかったですけどね。」

 

「とはいえ、開発に関わってるじゃないか!ポケモンを傷つけるなんて、絶対許せないぞ!」

 

「ピカピカヂュー…!」

 

サトシはもちろん、ピカチュウからも怒りが垣間見えた。どうやら、サトシは本当にポケモンが大好きなようだ。それは、サトシと性格が似通っているピカチュウも一緒…というか、サトシのその意思を尊重しているようにも見える。2人からは、凄まじく強い怒気が感じられる。

 

「ポケモンを本気で愛しているんですね。」

 

「当然だ!お前は違うのかよ!ポケモン中心の世界を望むとか、そんなことオレにはよくわかんないけど、それはポケモン達が好きじゃないと実現できないだろ⁉︎メガウェーブなんてポケモンをまるで道具のように使うなんて…!」

 

そこに僕がこう付け足す。

 

 

「お前らは助けられる人間じゃねぇんだよ!」

 

 

「…は?私達を舐めているんですか?私達グレン団は、ポケモンを救うために────」

 

「お前達はポケモン達を救える人間じゃねぇって言ったんだよ!ポケモンを大事にできないやつに、ポケモンを救う資格なんかない!前も同じようなことを言ったはずだ‼︎」

 

「…もういいです。さっさと終わらせましょう。」

 

言いたいことを言い切ったところで、相手を冷静に見てみる。相手はメガフーディンにメガジジーロン、ラプラスとテツノカシラだ。どれも間違いなく強敵だろう。だが、今の僕たちの相手ではない。

 

「…せめて幹部2人でくるべきでしたね。やはり6体も捕獲するとなると分担が難しいです。…さて、ラプラスとジジーロンはサンダーを倒しておいてください。チャンプ4()()はフーディンとテツノカシラでお相手してやりましょう。…テラリウムコア、作動。」

 

テラリウムコアで全ポケモンを強化し、臨戦体制に入る相手側。それに対し、即座に作戦を立てる僕ら5人。そこで、僕が全員に指示を出す。

 

「セレナとサトシはサンダーを防衛して!コウメイは僕ら3人で倒そう。」

 

「「「「了解!」」」」

 

恐らくコウメイの狙いはサンダーから僕たちを離れさせることだろう。

そうさせないための分散だ。だが、僕らは先ほど戦った下っ端の強さを知っているので、正直最善手とは言い難い状況になってしまうかもしれないが、現時点ではコレが最善の手だ。

 

「…へぇ、そう来ましたか。まぁいいでしょう。フーディンはスプーンとシャドーボールをうまく使ってパオジアン以外を抑制。テツノカシラはせいなるつるぎで接近してくるポケモンを迎え撃ちなさい。

 

「フディィィィ!」

「ヒュオイッ!」

 

「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

「パオパオ、わざわいのつるぎを剣に纏わせて接近戦だ!」

「まだまだ負けないよ!ストリンダー、オーバードライブ!」

 

「コウガッ!」

「キルアァァ!」

「リッダァ!」

 

パオパオとテツノカシラ以外の攻撃が交差し、パオパオが相手側に接近する。

 

「今です、テツノカシラ。せいなるつるぎを背後から刺してください。」

 

「ヒュオイイッ!」

 

接近したパオパオに対して、一瞬でパオパオの背後に回り込み、せいなるつるぎを使おうとするテツノカシラ。だが…僕は不敵な笑みを浮かべていた。

 

「かかったな!パオパオ、『ひょうざんむけん』!」

「キルラァァァァァッ‼︎」

 

その瞬間、目を空色に淡く光らせ、新ワザ…もとい真ワザ『ひょうざんむけん』を発動。回り込んでいたテツノカシラにさらに回り込み、自慢の(つるぎ)で切り裂く。それに反応したテツノカシラは、反撃を行おうとするが、その前に数十発もの斬撃を浴びせられて怯み、そのまま上空から降ってきた氷柱にやられてダウンしてしまう。

 

そのままフーディンの背後に回り、再び同じ戦法をお見舞いするパオパオ。そして、フーディンはスプーンなどのコントロールを失い、地面に倒れてしまう。

 

 

「キルラァァァァァッ!」

 

 

「恐ろしい速度ですね…。」

 

「そりゃな。この間の特訓で開発した()()()だからな。ちょっと大変だったぜ。」

 

先日のユウリとの昼の特訓会にて、ユウリのエースバーンのかえんボールで氷柱がすぐに割られてしまう対策としてわざわいのつるぎを自分の剣に纏わせて対応した結果、ピンチになったとたんに覚醒。(つるぎ)を巧みに操ってエースバーンを引き裂きまくり善戦した。…まぁそのときは負けてしまったのだが…。

 

「…そうですか…。テツノカシラはタキオンカッター、フーディンはシャドーボールを(まばら)にお願いします。」

「パオパオ、もう一回ひょうざんむけん!」

「ゲッコウガ、みずしゅりけんを使いながら接近!」

「ストリンダー、パンク・オーバードライブ!」

 

ガガガッ!

 

みずしゅりけんが多くのシャドーボールとタキオンカッターを纏めて打ち消し、残りをパンク・オーバードライブで一掃。そこにひょうざんむけんで猛攻を仕掛け、相手のチャンス(勝機)をほぼ潰す。もう2匹とも体力は殆ど残っていない。

 

「まだ負けてはいません…!フーディンはサイコキネシスを弾幕にして放出、テツノカシラはタキオンカッターの中にせいなるつるぎを混ぜて連射してください‼︎」

「パオパオ、ひょうざんむけん!」

「ゲッコウガ、つじぎり!」

「ストリンダー、オーバードライブ!」

 

「フウウウウウッ!」

「ヒュオイイイッ!」

「リッダァ!」

 

2匹が最後の攻撃を開始するが、ストリンダーが前方への攻撃を波状型の音波が断続的に打ち消し、パオパオが無慈悲にもひょうざんむけんを使う。その刹那、斬撃の鋭い音が何十回も聞こえる。そう、カルムのゲッコウガのつじぎりも混ざっているのだ。

この2匹の強力な攻撃を前に、流石のコウメイのポケモン達もひれ伏してしまった。

 

「2匹とも、ご苦労様でした。テラリウムとメガウェーブで疲れているでしょう。ゆっくり休んでください。……おっと、あちら側も決着がついたようですね。」

 

そう言われ、背後をみてみると…

 

ズドンッ!

 

「…お疲れ様、マフォクシー。サンダーもね。」

「サンキューな、ガオガエン。ゆっくりやすんでくれ。サンダーも、すごかったぜ!」

 

「マァァァッ!」

「フォクシィ!」

「ガルアアア!」

 

ジジーロンもラプラスも、意識を手放していた。

 

「…フム、やはり体力低下が激しいデメリットは気合いと根性じゃ無理ですね。研究になります。…さて、どうしましょうか?」

 

「どうしたもこうしたもない。サンダーは諦めて、去っていってもらうぞ。」

 

僕がそういうと、コウメイは不気味な笑みを浮かべる。

 

「ククク…!実に愚かでしたね、私が。6体でチャンピオンに刃向かったのは非常に愚かでした…。が!私にはまだポケモンがいます。…出てきてください。」

 

すると、森の方からガサガサと音を立て、白い檻が出てくる。檻の表面には赤いエネルギーの膜が張られており、内部は見えなくなっている。

 

「…この中に…」「ポケモン…?」

 

僕とユウリが口を揃えて言う。

 

「あんた達、こんな時もシンクロするんじゃないわよ…。」

 

「アハハ…。……いや、待って…。もしかしなくても中に入ってるポケモンって…」

 

「ファイヤー…?」

「ピカピーカ…?」

 

サトシ達(こっち)も息ピッタリね…?」

 

セレナからのツッコミは置いておいて、檻の中身に注目する僕ら。

 

「さて、そろそろお披露目といきますかね。ではポチッとな。」

 

パキパキ…

 

「あっ、見て!出てくるよ!やっぱりアレは…!」

 

ユウリが叫ぶと、エネルギー膜が剥がれて中が露見する。そして、中にいたポケモンはやはり…

 

 

 

「「「「「ファイヤー‼︎」」」」」

 

 

 

ファイヤーだった。

 

To be continued…

*1
『ネモみ』とは、戦闘狂のレベルを表す言葉で、このワードは戦闘狂レベルマックスを表している。かといって他のレベルの言葉があるかと言われたら……ない




サトシ

ついに登場!1()1()()のマサラタウン出身の少年です。そう、11です。既に4月1日の誕生日を迎えています。この世界とは別の世界線(アニポケ時空)から来ており、アニポケの『めざせポケモンマスター』の最終話が終わってから数日後にこの世界に来ています。つまり、棒を投げて行き先を決めた方向にこの世界へ通じる扉があったということです。カケルとアユミもその扉からこの世界線にやってきました。いずれ現れるアオイ(SV女主人公の公式呼称)も、この扉を通ってやってきます。というか、別の世界線からのキャラクターはみんなここを通ってやって来ます。手持ちは、よっしいがアニポケのオーキド博士との通話に成功し、ボックスの開通にも成功したため、過去の全ポケモンを使えます。…まぁ、オーキド博士はそのせいで寝不足みたいですけどね。よっしいももちろんそうなってます。だから、この件をボックス開通の交換条件としてサトシに任せたようです。

カルム

シンオウ地方トバリシティ出身。元都会っ子。元都会っ子故にか、田舎の雰囲気を非常に気に入っており、将来は田舎で暮らしたいと考えているらしいです。セレナが本気で大好きで、セレナとの毎日チャットトークを一度も欠かしたことがないそう。正直セレナ以外の女子に対する興味はほぼ0に等しいですが、セレナの友達のサナは自分の友達と認識しており、今でもよく喋ることがあります。ティエルノやトロバとも仲が良く、グループ通話でポケポケ(ポケモンカードゲームポケット)を遊ぶこともしばしば。過去にカルネさんに負けましたが、もう一度戦ったら確実に勝てます。セレナに勝てるかは微妙ですが、少なくともカロストップ2の実力者です。手持ちは、ゲッコウガ、イベルタル、色違いファイアロー、色違いギルガルド、ニャオニクス♂、チルタリス、ピクシー、ニンフィアを持っています。
ちなみに、カロス伝説の残りの1匹であるゼルネアスは今はプラターヌ博士に渡っているようで、プラターヌ博士やトロバの研究を手伝っているようです。

コットンガード・飽和(ほうわ)

コットンガードを飽和、(すなわ)ち最大限まで満たさせたワザです。大きくコットンガードを展開し、防御と特防を2ランク上げつつ音ワザをも防ぐことが可能になっています。デメリット効果は素早さがワンランク下がること。それしかデメリットがないので、結構お手軽に使えるワザになっています。

ひょうざんむけん

パオパオの真ワザです。解放条件が、こおりワザを使うこと。応用ワザや変化ワザなどでも大丈夫です。封印条件が、こおりワザ以外の分類のワザを使うことになっています。封印条件がある分デメリットはなく、連続使用も可能になっていますが、エネルギーの消耗が激しいのには注意です。効果としては、一時的に超集中(ゾーン)状態になり、自分の(つるぎ)や氷柱で相手を一瞬で叩き潰します。効果時間自体は10秒ぐらいですが、その分強力なワザになっています。

あとがき

今回も見ていただき、ありがとうございました!それでは、次回予告へ行きましょう!

次回予告

ファイヤー「ギャァァァァァァァァァッ‼︎」

コウメイ 「フハハ!やはりテラリウムコアに伝説のポケモンのコンビは強力ですねぇ…!」

ホムラ  「クソ…ッ!このファイヤー、強い…!」

ユウリ  「ううん…。まさかファイヤーを使ってくるなんて…!」

サトシ  「でも、ポケモンを大事にできないやつなんかに負けるわけにはいかない!」
ピカチュウ「ピカピーカ‼︎」

セレナ  「でも大丈夫!アタシ達は強い‼︎」

カルム  「負けるはずないさ!というわけで、次回ポケットモンスター新たなる旅路!」

ホムラ  「『炎天凱旋』。…さぁ、僕たちで勝つよ…!」

というわけで、次回は「凱旋」回…。しれっとネタバレを含んでいますが、ホムラ達はどう凱旋していくのか?そして、ファイヤーの実力はいかに⁉︎次回もお楽しみに‼︎

それでは、またお会いしましょう!バイバイ‼︎

次回  第二十四話 炎天凱旋

ホムラの最初の1匹は誰だと思う?

  • 伝説のポケモン
  • 御三家(最初の3匹)
  • 色違いの伝説のポケモン
  • 幻のポケモン
  • 色違い御三家
  • 色違い幻のポケモン
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