超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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また遅くなりました。
ゲーマはどれも愛着が湧きそうなデザインですよね。


孤独から解き放つFIRE BALL!

勇介side

 

 

 

 

 

 

俺は幻夢コーポレーションからの招待を受け、今はプラネテューヌにある幻夢の本社の社長室にいる。社長室にはモニターやパソコンの他、マイティのぬいぐるみやタドルクエストの宝箱などのゲームグッズ、マイティアクションXやタドルクエストといったゲームタイトルの看板が置かれていた。

その社長室で、俺は幻夢の社長・ヴィジオンと対面した。

 

「こうして対面するのも初めてですね。御剣勇介さん。」

 

社長はデスクの椅子に座りながら言った。

 

「ご招待頂き感謝します。単刀直入ですが、貴方に聞きたいことがあります。」

「聞きたいこととは…?」

「何故狙山銃斗にドライバーとガシャットを渡したんですか?」

 

俺は狙山銃斗にドライバーとガシャットを渡した理由を問い詰める。俺はあの日、幻夢本社からあいつがドライバーとガシャットを持って出てきたのを見ていた。

 

「彼が適合者だからだ。」

 

社長は一言で答えた。理由が単純過ぎる…。

 

「貴方もご存じのはずです。3年前、あいつの兄・狙山砲星がバグスターに破れて戦死したのをきっかけに、ゲームの魅力に取り付かれ…。」

「復讐心剥き出しでバグスターと戦って破れ、感染者を死亡させた…。」

 

社長は俺の言葉に続くように狙山銃斗の失態を言った。

「しかし、仮面ライダーとしての彼の腕前は確かだ。」

「あの男だけは絶対に認められません。もちろん、あいつの兄も…!」

 

社長は狙山銃斗にライダーとしての実力があると説明したが、俺は断じて認めない。

 

「あの兄弟は…俺から“大切なもの”を奪った……!」

 

俺は拳を握り締めて呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

「今回のクエストは二ヶ所、ナスーネ高原とトゥルーデ洞窟でモンスター退治よ。難易度はそう高くはないわ。」

 

僕達は現在、プラネテューヌとラステイションの国境に近いところにいる。現在位置から察するに、その足で帰りなさいということだろう。

ノワールは今回のクエスト内容をおさらいする。僕達はまず、ナスーネ高原へ向かっている。

 

「ネプテューヌ、聞いてた?」

 

僕は念のため、ネプテューヌがノワールの話を聞いていたか尋ねようとする…が

 

「おおっ!?これは有名な裏から見ると読めない看板!?」

「お姉ちゃん、どこの看板も基本読めないよ…。」

 

ネプテューヌは看板を見てしょうもないことを言っていた。ネプギアちゃんは普通に突っ込んだ。

 

「疲れたです~…。」

「コンパ、大丈夫?」

 

一方、コンパとアイエフは歩き疲れたために休憩していた。まあ、気持ちは分かるよ。

 

「ちょっとぉ!?」

 

ノワールはこの光景を見て怒った。

 

「本当にこんな調子で大丈夫かしら…?」

「ははは……多分だいじょばない。」

 

亜由美さんは溜め息をついていた。ネプテューヌはやる時はやるんだけど普段がねぇ……。

僕が苦笑いを浮かべていたとき

「よぉ、天才ゲーマー。」

「!?」

「銃斗!?」

 

突然、横から銃斗が現れた。数時間前の出来事故に僕と亜由美さん、ユニちゃん、ネプギアちゃんは銃斗を警戒する。他の四人も「誰?」と思いつつ警戒する。

 

「あの、僕達はこれからクエストへ行くんで、あまり関わらないでもらえますか…?」

「俺は俺のやりたいようにやる。“ヒーローごっこ”なんかやめて、“ゲーム”を楽しもうぜ!」

 

僕は銃斗にこれ以上関わらないよう頼むが、“ごっこ”呼ばわりされた挙げ句拒否された。

 

「貴方はライダーとして、人を救う心はないんですか?」

「俺が求めているのはガシャットだけだ。全てのガシャットを集めれば、バグスターを殲滅できるだけの力が手に入る…。」

 

銃斗はあの時亜由美さんに言われたこと同じことを呟いた。この人、“ゲーム”の魅力に取り憑かれているのか…?

 

「エグゼイド、俺と勝負しろ。」

 

銃斗はポケットから一枚の依頼書を見せながら勝負を申し込んできた。僕はその依頼書を見てみる。

 

「えっと…討伐対象はエンシェントドラゴン…場所は…トゥルーデ討伐…。」

「お前が行く場所の中にトゥルーデ洞窟も含まれてるだろ?尚更勝負するには好都合だ。」

 

銃斗が提示してきた依頼書。その内容はトゥルーデ洞窟に潜むエンシェントドラゴンを討伐してほしいというものだった。エンシェントドラゴンとは、モンスターの中でも危険種に指定されるドラゴンのことだ。僕は一週間前、クエストでエンシェントドラゴンに挑んだことがある。苦戦を強いられたものの、何とか勝つことが出来た。だから経験はある……でも妙だ…後書きに『なお、この個体は“原因不明の凶暴化”が起こっているため、注意して下さい。』って書かれている。何だろう、胸騒ぎがする…。

 

「どっちが一番先に討伐できるか勝負しようぜ。お互いのガシャットを賭けてな。」

 

ガシャットを賭ける…それはつまり、負けたら僕は変身できなくなる。だけどこれは避けて通れそうにない……なら

 

「…分かりました。受けて立ちましょう。」

「ちょっ、真遊!?銃斗との勝負を受ける気なの!?」

「他に道はないですから。」

「決まりだな。」

 

僕は銃斗とのガシャットを賭けた勝負を受けた。負けたらマイティアクションXのガシャットを奪われてしまう…だからこそ、僕は負けられない。絶対にこの人に勝つ…!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いいっ!?」

「ほら!ペース落ちてる!」

 

木の棒でつつかれたネプテューヌがショッカーめいた奇声を挙げた。ノワールはネプテューヌの歩くペースを落ちないようにしている。

ちなみに勝負を挑んできた銃斗も同行している。

 

「も~!ノワールは真面目なんだから~…いつもそんなんじゃ疲れない?」

「悪い?それに私は疲れなんて大したことないわよ。私はもっと良い国を作りたいのよ。」

 

ノワール…確かに良い国を作りたいという気持ちは僕にも十分伝わってくる。だけど、いくら何でも厳し過ぎないかな?自分にも他人にも厳しい。そうした態度で他人との間に心の壁をつくってしまっているのか…?たまにはリラックスもしないといけない。そうしないと後々大変なことになる。

 

「それは~私だって良い国を作りたいけど~、 どうせなら楽しい方がいいよ~!」

「貴女は楽しみ過ぎなのよ!」

「まぁ、一理あるかな。」

「ねぷっ!?真遊まで!?」

 

まぁ、ネプテューヌのようにぐうだらするのもいけないけどね…。

 

「良い国作る言っても、そんなぐだぐだじゃあねぇ…何時までもぐだぐだしてると今日の夕食にナスを大量に盛り付けるよ?」

「ナスは嫌”い”な”の”です!」

「「声が違う!」」

 

僕とノワールは突っ込んだ。い、いきなりネプテューヌがぷらずまになった!?ネプテューヌがナス嫌いなのは知ってるけど…。

 

「こんな女神で大丈夫なのか…?」

「“大問題”以外は…?」

「無いな。」

 

これには銃斗も額から汗を浮かべていた。駄女神(ネプテューヌ)の面倒を見るのがいかに大変か理解したようだ。

そうこうしている内にナスーネ高原の近くにある集落に辿り着いた。草原が生い茂っており、とても綺麗だ。

 

「きゃ~!女神様よ~!」

 

すると村人の一人がノワールの姿を見るなり手を振って歓声を挙げた。それを聞いて村人達がどんどんやってきては歓声を大きくしていった。いつもぐうだらしているネプテューヌと違い、ノワールは真面目に仕事しているため、国民からの信仰は厚い。すると村人達の姿を見たノワールは

「っ!?いけない! アクセス!」

「え~!?今ここで変身しちゃうの!?」

 

なんとここで女神化。体を変化させ、そしてプロセッサユニットを装着して女神化が完了した。

 

「女神の心得その2、国民には威厳を感じさせることよ?」

 

そう言ってノワールは先に村人達のもとへ向かった。

 

「目の前で変身しても何の威厳もなくない?」

「まぁ、彼女なりのやり方じゃないかな…?」

 

僕達もノワールの後を追う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ここがナスーネ高原ですね?」

「ええ…ここにスライヌが大量発生して困ってるのですわ…。」

 

僕達はようやくナスーネ高原に到着した。ノワールは村人の一人から依頼の内容を聞く。どうやらあの時と同じくスライヌが大量発生しているらしい。その証拠に高原には大量のスライヌ達が至るところにいる。前回はバグスターの乱入で殲滅されたけど、今回は自分達で倒し切らないといけない。

 

「分かりました。お隣の国のネプテューヌさんとネプギアさんが対処してくれるそうです。」

「ねぷっ!?」

 

するとノワールはこのクエストをネプテューヌ達に任せることを言った。ネプテューヌはノワールの突然の発言に驚くが、言い換えればシェア獲得のチャンスを与えるという意味を察するに、ノワールの良心が伺える…なんか素直じゃないけれど。

 

「まぁいっか、スライヌくらいヒノキの棒でも倒せるもんね~。」

 

ネプテューヌは軽くストレッチしながらそう言った。確かにヒノキの棒で倒せなくもないけど、倒し切る前に折れる気が…あ、スライヌ自体が柔らかいからそれはないか。

ネプテューヌとネプギアちゃんはそれぞれ日本刀とビームソードをコールした。僕もゲーマドライバーを取り出して腰に装着する。すると銃斗が僕の横に並び、同じくドライバーを装着した。

 

「長らくブランクがあったからな…こいつらを一掃することだけは手伝ってやる。」

 

僕は銃斗の言葉に無言で頷いた。さっきの戦闘でもまだ本気じゃなかったのか…一体どれほどの強さなんだろう…?そう思いつつも、僕と銃斗はガシャットを取り出す。

 

『マイティアクションX!』

『バンバンシューティング!』

 

ガシャットが起動し、ゲームエリア展開と共に高原にチョコブロックとドラム缶があちこちに配置された。それと同時に俺も人格を変えた。

 

「「変身!」」

『『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』』

 

俺はエグゼイドに、銃斗はスナイプに変身した。

 

『ガシャコンブレイカー!』

『ガシャコンマグナム!』

 

そしてそれぞれの武装をコールする。

 

「それじゃ、やっちゃおうか!ネプギア!真遊!」

「うん!お姉ちゃん!」

「オーケー! いくぜ!」

「ミッションスタート!」

 

俺達は武器をスライヌの群れに突撃する。

 

「てやぁぁぁぁっ!」

 

まず先攻したのはネプテューヌ。軽快な動きでスライヌ達を日本刀で斬っていく。

 

「はぁぁぁぁっ!」

 

ネプギアもビームソードでスライヌ達を焼き斬っていく。

 

「はあっ! おりゃ! でやっ!」

 

俺も二人に負けじと、跳躍力を活かしての叩きつけでスライヌ達を倒していく。

 

「ふっ!」

 

銃斗はガシャコンマグナムのBボタンを押すと、マシンガンの如くスライヌ達に向けて連射した。

俺達は順調にスライヌ達を倒していく。だが一向に減る様子がない。むしろどんどん増えていってる。

 

「減るどころかむしろどんどん増えてるような…!?」

「これじゃキリがない…!」

「だったら、撃ちまくればいい。 第弐戦術。」

『ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!イェア!バンバンシューティング!』

 

倒してもキリがない状況の中、銃斗はレベル2になった。そして銃斗はガシャコンマグナム…ではなく、今度は二丁のブルパップ式のアサルトライフルを両手に装備した。形状がどう見ても某人型決戦兵器が装備しているあのライフルだ。

 

 

 

ズダダダダダダダダッ!!

 

 

 

『『『『『『『ヌラー!?』』』』』』』

 

銃斗は二丁のアサルトライフルで次々とスライヌ達を倒していく。弾幕はパワーってやつか…。

俺は近くにあったチョコブロックを壊す。すると中から範囲攻撃拡大のエナジーアイテムが出てきた。

 

「アイテムゲット!」

 

俺はアイテムを獲得すると、ガシャコンブレイカーのBボタンを3回連打する。

 

「おりゃあああ!!」

『『『『ヌラー!?』』』』

 

そしてハンマーを地面に叩きつけて衝撃波を放ち、それでスライヌ達を吹き飛ばした。

 

「おお!やるねぇ真遊!」

「へっ、どんなもんだぜ!」

 

俺達がスライヌ達と戦っていると、向こうから二人の人物が加勢してきた。アイエフとコンパだ。

 

「はぁぁぁぁぁっ!」

 

アイエフは二本のカタールをコールすると、アサシンめいた俊敏な動きでスライヌ達を次々と斬り裂いていく。ワザマエ!

 

「えいっ!」

 

そしてコンパは巨大な注射器をコールすると、スライヌに突き刺した。うわぁ……やっぱりエグい(汗)。

 

「これで百人力!これで勝ったも同然!」

「おい待て!それはフラグ…!」

 

俺はネプテューヌに言おうとしたが、時既に遅し…

 

『『『『『『『『ヌラーー!!』』』』』』』』

「ふぇ?…うにゃああああああ!?」

「きゃああああ!?」

「うわあああああああ!?」

 

スライヌの大群がまるで雪崩の如く押し寄せてきて、俺とネプテューヌ、ネプギアはそのままスライヌの大群に埋もれてしまった。それにはアイエフとコンパも巻き込まれた。銃斗は巻き込まれなかったが…。

 

『『『『『ヌラー!』』』』』

「か、体が動かない!」

 

スライヌ達が集まって動きを阻害しているためか、俺は起き上がれない。

 

「アハハハ!くすぐったい!笑い死ぬっ!ハハハハハ!」

「そ、そんなところ…入ってきちゃだめぇ…!」

「ひゃっ!?へ、変なところ触るなぁ!」

「気持ち悪いです~…。」

 

一方ネプテューヌ達はスライヌ達にナニカサレテイルヨウダ……っておい!?これ色んな意味でダメだろ!?何あのR-18展開は!?

 

「“人海”戦術ならぬ、“粘海”戦術ってやつか…。」

「言ってる場合かよ!?」

 

銃斗はスライヌを倒しながらそう呟いていた。それよりもこの動けない状況を打開しない……ああ、こうなったら!

 

「ええい! 大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

俺はレベル1の体をパージしてひっついていたスライヌ達を弾き飛ばした。

 

「ふぅ、これで動けるぜ。」

『ジャ・キーン!』

 

俺は起き上がると、再びガシャコンブレイカーをコールして、Aボタンを押してブレードモードに変形させる。すると

 

「だあああああああ!お前らの魂、冥界に送り返してやる!!!!」

 

スライヌ達にナニカサレテいたアイエフが厨二病台詞を吐きながら大激怒。怒りの形相でスライヌ達を殲滅にかかった。コワイ!

 

「…これ、俺達いらなくね?」

「ああ…。」

 

アイエフの無双っぷりに呆然とした俺と銃斗であった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

結局、ブチ切れたアイエフがスライヌ達を一匹残らず駆逐した。アイエフとは何かと厨二っぽい会話をしていたが、ブチ切れると戦闘中でもお構い無しに厨二台詞吐くんだな…。

 

「ん?…あ、おい待てよ!」

 

俺は気づくと、銃斗は一人で何処かへ向かうとした。どうやらトゥルーデ洞窟の場所を知ってるらしい。俺はそれに気づくと、銃斗の後を追う。

 

 

 

 

 

 

亜由美side

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…。」

 

真遊と銃斗、そして激おこプンプン丸と化したアイエフの無双によってスライヌの群れはあっという間に片付いた。アイエフはかなり息を切らしていた。

私はネプテューヌ達のもとへ近づく。

 

「大丈夫?」

「うぅー…しばらくゼリーとか肉まんは見たくない…。」

 

ネプテューヌはぐったりとしながら言った。スライヌ達に襲われたために疲れが一気に溜まったのだろう。ネプギアとコンパも同様だった。

するとノワールが私とネプテューヌのもとへ近づいてきた。

 

「どうして女神化しなかったの!?女神化すればスライヌくらい!」

 

ノワールはネプテューヌに対して怒った。確かに女神化すればスライヌの大群を一瞬で片付けられた。

 

「でもまぁほら、真遊やあいちゃん達がいてくれたから何とかなったし…。」

「他の人に何とかしてもらったんでしょ!?そんな他力本願な思考だからシェアが……せいぜいそこで休んでおきなさい!」

 

ノワールはネプテューヌの言葉に憤りを感じながらその場を離れた。

 

「トゥルーデ洞窟へ案内して!」

「は、はい!」

 

ノワールは村人にトゥルーデ洞窟へ案内するよう言った。

 

「わ、私も!」

「大丈夫よ。ユニはネプギア達を介抱して。」

「う、うん…。」

 

ユニも付いていこうとしたが、ノワールに止められた。ノワールは村人と共に洞窟へ向かった。あれ…?

 

「そういえば…真遊と銃斗は…?」

「あれ、さっきまであそこにいたはずなのに…。」

 

私はここで真遊と銃斗の姿がないことに気づく。もしかして…二人だけでトゥルーネ洞窟に向かったの…?何だろう…あいつが見せてきた依頼書の内容が本当なら、何か“嫌な予感”がする…。

私はスマホを取り出すと、勇介へ電話を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

俺は銃斗に付いていき、トゥルーデ洞窟まで辿り着いた。どこにでもある普通の洞窟っぽいな。

 

「ここがトゥルーデ洞窟…。」

「ああ。この先にエンシェントドラゴンがいる。そいつを先に倒したやつが勝利だ。」

 

銃斗は答えながらアサルトライフルを仕舞い、再びガシャコンマグナムをコールした。

 

『バ・コーン!』

「目標は洞窟に潜むエンシェントドラゴン。道中の敵は全て倒す。宣言してやるぜ、ノーコンティニュークリアを!」

「ふっ…。」

 

俺はガシャコンブレイカーをハンマーモードに戻すと、銃斗に宣言する。

俺と銃斗は洞窟に突入する。その中には案の定モンスター達がいた。

 

「おりゃ!たあっ!」

 

俺はハンマーで次々とモンスター達を倒していく。一撃で倒れる辺り、そんなに強くはないようだ。“本丸”はそうはいかないけど…。

銃斗はガシャコンマグナムによる的確な射撃を放ってモンスターを倒す。モンスターを倒しながら進んでいると

 

「はあああああ!」

 

突然、後ろからノワールが飛来し、俺達に襲いかかってきたモンスターを斬り裂いた。

 

「二人共いないと思ったらもう洞窟にいたのね。」

「俺は道が分からなかったからあいつに付いていった。」

 

俺はノワールに対してそう答えた。銃斗がいなかったら冗談抜きで迷子になってたよ…。

 

「“獲物”はこの先だ。」

 

銃斗はガシャコンマグナムを構えながら奥に進む。そうだ、今回の勝負内容はエンシェントドラゴン討伐だからな、負けられない…!

俺達も先へ進む。やがて行き止まりになった。

 

「あれ…?」

「どこにエンシェントドラゴンがいるのよ?どこにもいないじゃない。」

 

俺とノワールはエンシェントドラゴンがいないことを言った。おかしいな…嘘だったのか?…と、思っていたその時、暗闇から“獲物”が殺気を出しながらその姿を現した。そのドラゴンの姿は間違いない。エンシェントドラゴンだ!

 

『グオオオオオオオ!』

「!」

「出たな…。」

「…なかなか強そうじゃない!」

 

エンシェントドラゴンの咆哮が洞窟内に響きわたった。俺達は一斉に武器を構える。

 

「よーっし、行くぜ!」

 

俺はエンシェントドラゴンに突撃し、ハンマーによる一撃を叩き込む。硬い甲殻にハンマーは有効打とはいえ、怯む様子はない。

銃斗はガシャコンマグナムでドラゴンの頭部を狙って射撃。ヘッドショットを狙っているようだ。

 

『ガァ!』

 

ここでエンシェントドラゴンが銃斗に向かって炎を吐いた。

 

「ふっ! はあっ!」

『グオッ!?』

 

銃斗はアクロバティックなジャンプで炎をギリギリでかわした。そしてガシャコンマグナムでドラゴンの頭部に銃弾を浴びせた。

 

『グオアッ!』

 

ここでエンシェントドラゴンが俺に向かって爪を振り下ろしてきた。

 

「はあっ!」

 

ノワールが俺の前に出て、大剣で爪をパリングした。

 

「そこだっ!」

『グオッ!?』

 

パリングでよろめいている隙に俺は腹部にハンマーを叩き込んだ。腹部に一撃を喰らったドラゴンは大きく怯んだ。でもおかしいな…依頼書に“原因不明の凶暴化”って書かれてたけど、そんなに凶暴になってないような…。

 

「もらったわ!」

 

ノワールがとどめを刺そうと大剣を構えて突撃しようとしたその時

 

『キィー!』

「!?…ぐっ…!?」

 

突然、エンシェントドラゴンの頭部に猫型のモンスターが着地し、そのままノワールを弾き飛ばした。壁に激突したノワールは再び起き上がろうとする。

 

「あっ…!?」

 

しかし、ここで女神化が解除されてしまった。やっぱり変身を長く維持するのは無理があったのか…!

エンシェントドラゴンはノワールの方に視線を向けると、爪を振り下ろそうとした。

 

「ノワール!」

 

俺はノワールのもとへ急いで駆けつけて、前に立つ。

 

「はあっ!」

 

そして爪をハンマーでパリングする。しかしすぐさま二撃目が来た。

 

「うわあっ!?」

 

二撃目はパリング出来ずに喰らい、壁に叩きつけられた。そしてエンシェントドラゴンは口から炎を吐く構えを取った。

 

「しまった…!」

「っ!」

 

 

 

 

 

ババババババンッ!

 

 

 

 

 

『グオアッ!?』

 

銃斗がガシャコンマグナムを連射してエンシェントドラゴンを怯ませた。

 

「油断してると勝負に負けるぞ?」

「仲間を見捨てるなんて出来ない!」

 

仲間を優先する俺、勝負を優先する銃斗、2つの思想が正面衝突した…………その時だった。

 

『グッ!?グオオオオオ…!』

 

突然、エンシェントドラゴンが苦しみ出した。その体にはノイズが走っていた。あのノイズ…もしかして…!?

 

『グォォ…ガアアアアアアア!!』

 

エンシェントドラゴンはノイズと共に変貌し、全体的に刺々しくなった。肥大化した両手、鋭利になった翼爪、そして長くなった角、明らかに先程のエンシェントドラゴンじゃない。

 

「…やっぱりか。」

「え…?」

「どういうことなの…!?」

「バグスターウイルスは人に感染して体を乗っとるだけじゃない。こうしてモンスターに寄生して凶暴化させる。」

「じゃあ、あの依頼書に書かれてた“凶暴化”の原因は…。」

「その通り。あのエンシェントドラゴンにはバグスターが寄生している。」

 

そういうことだったのか…。あのノイズから察するに原因不明の凶暴化はバグスターだったのか…。いくらバグスターが寄生しているとはいえ、モンスターは倒さないと…あいつを洞窟の外に出したら危険だ!俺達はエンシェントドラゴンをすぐに倒そうと構える。

すると突然、後ろの方から何者かがやつてきた。勇介だ。

 

「あれ、勇介?」

「ようやくお出ましか。仮面ライダーブレイブ。」

 

銃斗が軽そうに言う中、勇介は銃斗の姿を見るなり険しい表情をしていた。

勇介はゲーマドライバーを装着した。

 

「お前からドライバーとガシャットを回収する!」

『タドルクエスト!』

 

ゲームエリア展開と共に宝箱があちこちに配置された。

 

「変身。」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

 

勇介はブレイブに変身した。

 

「術式レベル2。」

『ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』

 

さらにレベルアップしてレベル2になった。

 

『ガシャコンソード!』

 

そしてガシャコンソードをコールすると、剣を構えながら銃斗に近づいた。エンシェントドラゴンそっちのけで。

 

「傭兵。お前の存在は、No thank youだ。」

「ふん、とっておきのステージで勝負といこうか。」

 

ライダーバトルを肯定する銃斗はそう言うと、スロットホルダーのボタンを押した。

 

『ステージセレクト!』

 

すると、ステージセレクト機能が作動し、洞窟から神殿ステージに切り替わった。神殿ステージというには何故か神殿内が所々破壊されており、まるで何処かの赤い龍帝が初号機の如く暴走した後のような状態だった。そんなステージの中、勇介と銃斗は対決する。銃斗はCQCを行うためにコンバットナイフをコールした。

 

「はあああっ!はっ!」

「ふっ!はあっ!」

 

勇介は剣で、銃斗はナイフで白兵戦を行う。銃斗はドラゴンを倒そうとしていたからまだしも、勇介…お前状況が分かってないのか!?

 

『グオオオオオオオッ!』

「あの二人は置いといて、今はあいつを…!」

「ええ…!」

 

俺とノワールはエンシェントドラゴンの討伐を優先しようとした。しかし

 

『グオオッ!』

「うわっ!?」

 

ドラゴンからの爪の振り下ろしを喰らって柱に叩きつけられた。

 

「真遊!……あ……。」

 

エンシェントドラゴンは、今度はノワールに狙いを定めた。ノワールは恐怖で硬直して動けない。くそ、こっちも体が痺れて動かねぇ…!

エンシェントドラゴンがノワールに爪を振り下ろそうとしたその時

 

「どっせぇぇぇぇい!」

『グオッ!?』

 

洞窟に入ってきたネプテューヌがエンシェントドラゴンの頭部に飛び蹴りをかました。後ろを見てみると、亜由美も来ていた。

 

「やっほー!洞窟入ったと思ったら何故か神殿になってるね……ってあれ、何で変身解けてるの?」

 

着地したネプテューヌは、ノワールに変身が解けた理由を尋ねた。

 

「それが、私にも……!?ネプテューヌ!」

 

ノワールに言われたネプテューヌが振り向くと、エンシェントドラゴンが再び爪を振り下ろしてきたことに気づいた。ネプテューヌはすぐに日本刀てガードするが、バグスターの影響で凶暴化しているためか、徐々に押されていく。

 

「っ!…うおおおおお!はあっ!」

『グオッ!?』

 

俺は力を振り絞って立ち上がると、エンシェントドラゴンに近づき、ハンマーで吹き飛ばす。

 

「サンキュー真遊!…にしても、エンシェントドラゴンってあんな姿だった?」

「バグスターが寄生して凶暴化してるんだ。あいつを野放しにしておくのはまずい!」

 

俺はネプテューヌにエンシェントドラゴンが凶暴化した理由を答えた。納得したネプテューヌは頷いた。

 

「二人とも、争ってる場合じゃないよ!あのドラゴンを野放しにしたら大変なことになっちゃう!」

 

一方、亜由美は争ってる勇介と銃斗を説得していた。

 

「勝負はお預けだ。」

「ふっ…。」

 

すると説得が成功したのか、二人は勝負を中断した。

 

「ノワール、変身っていうのはね、こう言うときに使うものだよ! 刮目せよ!」

 

ネプテューヌはそう言うと、女神化。姿を変化させ、プロセッサユニットを装着して女神化が完了した。

 

「女神の力、見せてあげるわ!」

「かっこつけてんじゃないわよ!」

 

するとノワールが剣をコールして、先程ノワールを不意打ちしたモンスターを斬り捨てた。

 

「助かったわ。後は私達に任せて。」

 

俺達は武器を構えて突撃する。ネプテューヌは空中から、俺と勇介、銃斗は地上から攻める。

 

『ガアアアツ!』

「はああああっ!」

 

先攻したのは勇介。エンシェントドラゴンが吐く炎を左腕の盾で防御しながら全身し、炎の剣で斬りつける。

 

「はあっ!てやっ!そりゃ!」

 

俺はチョコブロックを飛び移り、ジャンプ攻撃を当てていく。

 

「はあっ!せやっ!」

 

ネプテューヌは滑空しながら野太刀でドラゴンを斬りつけていく。

 

『ズ・キューン!』

 

銃斗はガシャコンマグナムのAボタンを押す。するとマグナムに折り畳まれていたライフルの銃身とスコープが展開され、ライフルに変形した。

 

「ふっ!」

 

銃斗はドラゴンの頭部を狙って狙撃する。ハンドガンと違い、連射が出来ない代わりに威力が高いようだ。

俺達は連携してエンシェントドラゴンにダメージを与えていく。だが状況はすぐに悪化した。

 

『グオオオオオッ!』

「うわああっ!?」

 

エンシェントドラゴンからの爪の振り下ろしを喰らい、吹き飛ばされてしまう。

 

『グオオッ!』

「きゃああああああああ!」

 

今度はネプテューヌが爪の振り上げで打ち上げられ、翼爪で吹き飛ばされた。

 

『ガアアアアアッ!』

「っ!はあっ!」

 

エンシェントドラゴンは銃斗に向かって炎を放った。銃斗は再びアクロバティックなジャンプでかわそうとした…が

 

「ぐわあっ!?」

 

しかし、有り得ないことに炎が屈折して銃斗に命中。銃斗は吹き飛ばされた。

 

「そこだ!」

『グオッ!?』

 

ここで勇介はエンシェントドラゴンの左腕を斬り落とした。そして渾身の突きを繰り出そうとした。しかし

 

『グオオオオオッ!』

「何!?…がはっ…!?」

 

斬り落とされた左腕の先からバグスターウイルスが現れ、増殖して左腕を構築。エンシェントドラゴンはバグスターウイルスをブロック状のエネルギーにして衝撃波を放ち、勇介を吹き飛ばした。

 

「うっ…なんて強さだ…!?」

「くっ…!」

「ごほっ…ごほっ…!」

「これがバグスターの力…めちゃくちゃよ…!」

 

俺達は瞬く間にボロボロになり、俺と勇介、銃斗のゲージが残り僅かになった。すると次の瞬間、亜由美から衝撃の事実が告げられる。

 

「三人共、ライダーゲージに気をつけて!ゲージがゼロになったらゲームオーバー。“死んじゃう”よ!」

「えっ!?」

 

ゲージがゼロになったら死ぬ!?これ、そんなシステムがあるのかよ!?だったらまずいな…回復アイテムを取らないかぎり、このままじゃ死ぬ…!

 

『ガアアアアッ!』

 

エンシェントドラゴンが再び炎を放ってきた。俺達は一旦壊れた柱に隠れる。

 

「くっ…リスクが高過ぎる…。」

『ガッチャーン ガシューン』

 

すると勇介が変身を解除した。

 

「お前何してんだよ!?」

「こんなところで変身解いたら危険よ!?」

「変身し直す。ゲームオーバーになるよりはマシだ。」

 

勇介はゲームオーバーの危険を感じて一旦変身し直すらしい。そんな悠長なこと……

 

『グオオオオ!』

「キャアアアアアア!」

 

その時、ノワールがエンシェントドラゴンの尻尾で拘束された。確かにゲームオーバーの恐怖は凄まじい。だけど、それよりも恐ろしいのは…誰かを失うことだ!

 

「……。」

 

俺は隠れるのを止め、エンシェントドラゴンに近づく。

 

「真遊!?」

「逃げて、真遊!」

「っ!?」

「お前、ゲームオーバーが怖くないのか!?」

 

皆が騒然とする中、エンシェントドラゴンが再び炎を吐いてきた。

 

「っ!…うぐっ…!」

「真遊、貴方は皆を連れて逃げなさい!」

「お前を置いて逃げれる訳がないだろ!それに…そいつを野放しにしたら、それでこそ後で取り返しのつかないことになる!」

 

ノワールから逃げろという言葉を聞きながらも、俺はダメージ覚悟で前進する。

 

「さっきの話聞いてなかったの!?ゲームオーバーになったら、貴方死んじゃうのよ!?ここは私だけで何とかするから…!私は女神だから…!」

 

 

 

 

 

 

 

「バカ野郎!!」

 

俺は一人で何とかしようと意地を張るノワールに怒号を浴びせた。

 

「一人で何だよ、女神が何だよ!?お前だけで意地を張るんじゃねぇ!確かにノワールから見れば、異世界から来たただの人間だ。けどな、人間だからこそ出来ることがある!それはな、助けを求めている誰かを救い出すことだ!」

 

俺は炎を喰らい続けながらも前進し、ノワールに語りかける。

 

「ノワール、お前は決して一人じゃない!俺達が…皆がついている!何も恐れることなんてないんだ!もしお前がまだ“孤独”という鎖に縛られているなら

 

 

 

 

 

 

 

俺が解き放ってやる!!」

 

俺の語りかけで一粒の涙を流したノワール。感銘を受けたノワールは頷いた。

 

「おっしゃあ!」

 

俺はある程度まで前進すると、その場で高くジャンプし、上にある2つのチョコブロックをガシャコンブレイカーで砕いた。そこから出てきたのは、一つは鋼鉄化のアイテム、もう一つは“切り札”を放つためのアイテムだった。

 

「アイテムゲット!」

 

エナジーアイテムをゲットした俺は一旦着地する。すると体が鋼鉄になり、エンシェントドラゴンの炎を次々と弾かれていく。

鋼鉄化が解けた後は、すぐにガシャコンブレイカーのBボタンを5回連打する。

 

「ふっ! おりゃあああああああああ!!」

 

俺は地面を叩きつけて衝撃波を流す。

 

『グオッ!?』

 

衝撃波を受けてエンシェントドラゴンがよろめいた。

 

「はあっ!」

 

バランスが不安定になって尻尾の締め付けが緩くなったのをチャンスに、ノワールが尻尾を切断して脱出した。よし、これで終わらせるぜ!

 

『ガシューン』

 

俺はガシャコンブレイカーを投げ捨てると、ドライバーからガシャットを抜き取り、息を吹き掛けてからスロットホルダーに挿入してボタンを押す。

 

『ガシャット! キメワザ!』

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

俺は両手にエネルギーを溜め、それを両手を合わせて球体状にする。球体状になったエネルギーは赤紫色の炎が燃え盛り、カラフルな電流がほと走っていた。俺はそのエネルギー球を右手で持つ。その間にもエネルギーはどんどん収束され、やがてバランスボール程の大きさにまで収束されたところで俺はもう一度ボタンを押す。

 

『MIGHTY CRITICAL STRIKE!』

「特訓で編み出した、とっておきの必殺技を喰らえ!」

 

俺はそのエネルギー球を左手で支え、発射態勢を取る。

 

「イグナイトボンバー!」

 

俺はそのエネルギー球をエンシェントドラゴンに向けて投げた。

 

『グオオオオオオッ!?』

 

エンシェントドラゴンに命中したエネルギー球は、まるで太陽の如く肥大化し、そして大爆発を起こしてエンシェントドラゴンを消し飛ばした。

 

「はぁ……はぁ………。」

 

ようやく撃破した俺は、その場で息を切らす。それもそのはず、攻撃を受け続けたために体力が限界なのだ。その場で息を切らしていたとき、俺の背後に銃斗の姿が。

銃斗はドライバーからガシャットを抜き取ると、ガシャコンマグナムに挿入した。

 

『ガシャット! キメワザ!』

「…。」

「「「「「っ!?」」」」」

 

銃斗は無言のまま、スコープで照準を定めて、銃身にエネルギーを溜める。

 

『BANGBANG CRITICAL STRIKE!』

「もう終わっただろ!?おい、聞いてるのかよ!?」

 

銃斗は何も答えず、トリガーを引いて射撃した。ライフルから放たれたエネルギー弾は俺………には命中せず

 

『ガアアアアアッ!?』

「えっ…?」

 

俺の背後にいた瀕死状態のエンシェントドラゴンの頭部を貫通した。ヘッドショットを決められたエンシェントドラゴンはそのままポリゴン状に砕け散った。

 

「あいつ…まだやられてなかったのか…。」

「ミッションコンプリート。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

エンシェントドラゴンを討伐し終え、僕と銃斗は変身を解除した。それと同時に場所も洞窟へと戻った。勝負の結果はと言うと、フィニッシュを決めた銃斗に軍配が上がった。

 

「勝負は俺の勝ちだ。約束通り、ガシャットを渡せ。」

 

僕は渋々ガシャットを差し出そうとすると、銃斗は強引にガシャットを取り上げた。

 

「何するのよ!?ガシャットを返しなさいよ!?」

 

亜由美さんがガシャットを返すよう言うが、銃斗は無視しているようだ。

 

「ガシャットを取り返して欲しければいつでも相手になるぜ。お前が変身できればの話だけどな。」

 

銃斗はそう言うと、腕時計で時間を確認する。

 

「おっと、そろそろ時間だ。じゃあな。」

 

銃斗は用事を思い出すと、ガシャットを仕舞って先に洞窟を出ていった。

 

「無理な戦闘を行った結果がこれだ。自業自得だ。」

 

勇介は冷徹に言ってきた。

 

「そうかもしれない……でも、これでいいんだ。ノワールを救えたから。」

 

ガシャットを奪われてしまったとはいえ、ピンチだったノワールを救うことが出来た。これで良かったんだ。

 

「べ、別に助けてもらわなくても…私一人で何とかできたわよ…。」

「でしょうね。でも助け合うのも仲間だわ。」

「そうだよ。助けが無かったら僕達はやられてたし、あの時の行動は一か八かの賭けだったからね。」

 

ツンデレ気味に意地を張るノワールに、僕とネプテューヌはそう言った。エナジーアイテムはどのブロックに入っているのか分からない上に、出てくるアイテムもランダム。鋼鉄化と超キメワザのエナジーアイテムが出てきたのも、相当運が良かったからだろう。完全に賭けだったのだ。

 

「それに僕は、どうしてノワールがクエストを受ける時にこの場所を選んだのかを理解できたよ。」

「え?」

「ここでネプテューヌが活躍すれば、その活躍がプラネテューヌに伝わり、シェア回復に繋がる…そうなんだよね?」

「えっ!?ち、違っ…!」

 

ノワールが慌てながら否定しようとしていた。あ、やっぱりそうなのか。

 

「どうやら正解みたいね。真遊。」

「そうだね。」

 

僕とネプテューヌは微笑みながら会話した。

 

「でも…。」

 

ネプテューヌは何かを言おうとして、女神化を解いた。

 

「負けそうになった女神のこともしっかりと報告しないとね~♪後、真遊から叱咤されたこともね♪」

「ええっ!?」

 

ネプテューヌはそう言いながら洞窟の出口へ向かっていった……あれはナス倍増の刑確定だね。

 

「あ、あの…真遊!」

「ん?」

「そ、その…………ありがとう。」

 

ノワールから感謝の言葉を受けた僕は明るく微笑んだ。僕達は洞窟から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

?side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は洞窟から出てきた名人達を見届ける。

 

「さて、俺もそろそろ乗ってくかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side ~翌日~

 

 

 

 

 

「キャアアアアアアアアア!?」

 

ネプギアちゃんの悲鳴が教会内に響きわたった。理由は簡単。ネットにユニちゃんが撮影した、戦っているネプギアちゃんの写真が投稿されているはずが、何故かスライヌ達にナニカサレテいるネプギアちゃんの写真が投稿されていたからだ。

 

「あ、間違えて送っちゃった…。」

 

何かもの凄いシェアが上がっていたと思ったらネプテューヌ、オマエノシワザダタノカ…。

 

「はぁ…こんな調子で大丈夫なの…?」

「はははは…。」

 

溜め息をつく亜由美さん、苦笑いするしかない僕。

 

「よく考えずに投稿した結果がこれだ。」

 

勇介はネプテューヌにそう言った。まあ、こればっかりは正論だね。

シェアはなんとか上がったけど、この始末である。この先、どうなっていくことやら………。

 




NEXT GAME…


ガシャットを奪われ、変身できなくなった真遊。そんな彼のもとに、ギルドの諜報員・速瀬乗治がガシャット奪還と引き換えに感染者の治療を依頼する。
銃斗に勝負を持ちかけた乗治は、バグスターとの戦闘で仮面ライダーレーザーに変身した。
ついに登場。このライダー、バイク!?


次回[奪取してDASH!]


乗治「ノリに乗ってるぜ!」
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