超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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今回、ついにレーザーが登場します!そういえばネプテューヌもセハガールコラボでバイクになってたような…。


OP[dimension tripper]



奪取してDASH!

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…どうしよう、ガシャットないから感染者を救えない…。」

 

僕は数日前のことを引きずりながらも集合場所であるプラネテューヌにある広場へ辿り着いた。広場に着くと、僕は近くにあるベンチに座る。

数日前、僕は狙山銃斗との勝負に負けてしまい、マイティアクションXを取られてしまった。そのため、本来なら僕はクエストをすることができない……のだが、今日は何故か僕宛てにクエストの依頼が来たのだ。その内容は、来てから話すということらしい。

僕は溜め息をつきながらベンチに座り、依頼人の到着を待つ。

 

「そういえば、昨日亜由美さんが言ってたなぁ…。」

 

 

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~昨日~

 

 

「話したいことって何ですか?皆集めて…。」

 

ソファに座る僕は、亜由美さんに問う。ここには僕とネプテューヌ、ネプギアちゃん、コンパ、アイエフ、勇介、イストワールさん、そして亜由美さんと、メンバーが全員揃っている。

 

「そろそろ話しておこうと思ってね…特に真遊には話しておきたいの。」

「亜由美さん、早速皆さんに説明を。」

「ええ。」

 

イストワールさんは亜由美さんにそう言った。どうやら今から聞く事はイストワールさんも既に知っているらしい。

 

「前にバグスターウイルスにゲイムギョウ界に脅かされているっていうのは説明したわよね。」

「えっと…人体に寄生して、ストレスで増殖して体を乗っ取るウイルスでしたよね?」

「そうよ。3年前、真遊と勇介が住んでいた地球の日本で“インフェルノ・デイ”が起きたの。」

 

インフェルノ・デイ(地獄の日)…?僕達が住んでた世界でそんな事件があったの…?それに、勇介はインフェルノ・デイを知ってそうな感じだけど…。

 

「公にはなってないけど、バグスターウイルスに大勢の人が感染して、死んだの。」

「「「「「!?」」」」」

 

さ、3年前に地球にバグスターウイルスが発生していた…!?それに大勢の人が感染して、多数の死者が出た…………正にインフェルノ・デイ(地獄の日)だ…。

 

「それで衛生省は幻夢コーポレーションにバグスターの対抗手段としてライダーシステムを開発させて、自衛隊員だった狙山砲星とその弟の銃斗の二人を適合者として選んだの。」

 

幻夢が衛生省と手を組んでライダーシステムを作って、銃斗とその兄の砲星さんをライダーとして選んだのか…ってことは…地球とゲイムギョウ界にある幻夢コーポレーションは同一ってことなのか…?

 

「ポッピーピポパポ。」

「はーい♪…っ!?……この姿の時は亜由美って呼んで。」

「知ったことか。」

 

勇介にポッピー呼ばわりされた亜由美さんがポッピーの時の返事をした。今の姿の際は亜由美だと言うが、勇介に切り捨てられた。その際、亜由美さんは一時ショックを受けたのか、「ガビーン!」とした表情になった。

 

「お前に聞きたいことがある。俺達はこの前、“黒いエグゼイド”に遭遇した。奴は俺達に向けて攻撃してきた。あいつが何者か知ってるか?」

「私にも分からない。こっちで調べてみる。」

 

勇介は黒いエグゼイドについての情報収集を亜由美さんに頼んだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

銃斗のことや幻夢コーポレーションについてのこと、インフェルノ・デイについても気になるども、問題は黒いエグゼイドだ。あいつの目的が未だ分からない…………はぁ、考えるのやーめた。

僕は様々な疑問にモヤモヤし、考えるのを放棄した。すると僕のもとへ何者かが近づいてくる足音が聞こえた。どうやら依頼人が来たようだ。僕はポケットから依頼書を取り出す。

 

「えーと…『てんさいゲーマー・Mさんへ。ぼくのたのみをきいてください。プラネテューヌのひろばにきてください。たのみはきてからはなします。ジョージ』かぁ…。この文章の書き方からして、ジョージ君は小学校低学年ぐらいかな…?」

 

僕は依頼書を読むと、ジョージ君がいる方へ向く。そして僕は派手なシャツに茶色いライダースジャケットを羽織った青年と“目と目が合った”。

 

「うわぁっ!?」

 

僕は突然の出来事に驚いてのけぞった。だ、誰ぇ!?

 

「あ、俺が速瀬“乗治”。ヘーイ♪ 会いたかったよ。」

 

乗治はのけぞった僕を起き上がらせると、そう言った。こ、この人が“乗治”…!?文章と人物が全く合ってない…。

 

「あ、あの…イメージが全然違うんですけど…。」

「あ、こいつ同僚のダニー。」

「ダニエルです。」

「あ、どうも…。」

 

乗治は僕の話を聞かず、乗治の隣にいた青年・ダニエルさんを紹介した。すると

 

「あの、助けて下さい…!」

 

突然ダニエルさんに助けを求められた。どういうことなんだろう…?

 

「落ち着けってダニー。詳しく言うと、こいつ感染してるんだ。“バグスターウイルス”に。」

「えっ!?」

「という訳で、ゲームの名人・Mの力を借りに来たって訳だ。」

 

どうやら依頼というのは、ダニエルさんに寄生しているバグスターウイルスを除去してほしいというものだった。残念ながら今の僕にはガシャットがないため、変身できない。後で勇介を呼ぶかな。

 

「えっと、いや…貴方達は……?」

「あ、平気平気。名人が奪われたガシャット、“俺が取り返す”から。」

「なんでそれを!?」

 

乗治は僕のガシャットが銃斗に奪われたのを知ってるらしい。何で乗治が知ってるんだ…!?

 

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

 

 

「おーっ!?幻夢の社長が教会に来た!」

「お姉ちゃん、いくら何でも騒ぎだよ…。」

「ヴィジオンさん、どういった用件で?」

「珍しいですね、わざわざ教会にいらっしゃるなんて…。」

 

教会に幻夢の社長・ヴィジオンがやってきた。

 

「申し訳ない。どうやら私は狙山銃斗を侮っていたようだ。真遊君からガシャットを奪い取るなんてね…。」

 

社長は銃斗を甘く見ていたことを謝罪した。やはり、あの男にドライバーとガシャットを渡したことは間違いだったようだな…。

 

「あの男を野放しにしておくのは危険です。社長、俺に全種類のガシャットを頂けませんか?」

「それは無理ポ。」

「何故だ?この間マイティアクションXのゲームソフトが幻夢から発売されていただろ?」

「あれは市販向けで、変身機能は備わってないんだ。」

「ガシャットは超レア。たった一つだけ。」

「一つだけ…?」

 

どうやらライダーガシャットは一つしかないらしい。

 

「3年前、幻夢は10種類のゲームを開発していたんだが、その全てにバグが発覚して…バグスターウイルスが生まれ、地球でインフェルノ・デイが起きた。バグスターに対抗するため、わが社は4つのゲームを改良してガシャットを作った。君達に渡したものだ。」

 

社長はバグスターウイルスが生まれた理由を説明した。バグが発生した内の4つのゲームを改良して作ったのがライダーガシャットらしい。

 

「そんな代物を狙山銃斗に奪われたのか…。」

「ガシャットを取られた真遊さんが何だかかわいそうです…。」

「ガシャットがない今、真遊はまともに戦えないわね…。」

「問題ない。現在更に4つのガシャットを製作中だ。一両日中には完成するだろう。」

 

どうやら更に4つのガシャットを作っているらしい。それが完成すれば、狙山銃斗にも、バグスターにも対抗できるな。

 

「ヴィジオンさんは地球に行く手段に手がかりはありますか?勇介さんはどうしてもそれを知りたがっているんです。」

「確かに、ポータルガシャットが“あった”。」

「“あった”?」

「バグスターに破壊されたんだ。他のガシャットの製作で、修復には時間がかかる。」

 

社長はそう説明した。つまりそのポータルガシャットが修復すれば、地球に戻れるという訳か…。

 

 

 

 

 

ピピピピピッ!

 

 

 

 

 

ポッピーのスマホに着信がかかった。ポッピーはスマホを取り出すと、通話に出た。

 

「どうしたの、真遊?…………え…?」

 

通話相手は漂流者らしい。ポッピーは漂流者から聞いた話に耳を疑う表情をした。

 

 

 

 

 

 

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

俺はバイクでプラネテューヌからラステイションまで行き、さびれたガンショップに到着する。名人によると、ここがあいつの拠点らしい。俺はバイクから降りると、早速店内に入る。

店内に入ると、周りにはたくさんの銃器、弾薬にアタッチメント、防弾チョッキなどが品揃えされており、奥のカウンターには例の男、狙山銃斗が銃の手入れをしていた。

 

「客とは珍しいな…何をお求めだ?」

 

銃斗は入ってきた俺の方に振り向くと、銃の手入れを中断して用件を尋ねてきた。

 

「ゲームで勝負、ノッてみる気ない?」

「お前誰だよ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はダニエルさんのストレスを少しでも緩和させる目的で一旦近くのカフェに来た。僕は亜由美さんに連絡して勇介を向かわせるように頼んだ。悔しいけど、今は勇介に頼るしかない。

僕はバグスタースキャナーを起動すると、カメラをダニエルさんに向ける。すると画面に映るダニエルさんにタイヤのマークが寄生していた。

 

「やっぱりゲイム病に…。」

 

ダニエルさんがゲイム病であることを確認すると、僕はスキャナーをオフにする。

 

「安心して下さい。僕はまだウイルス除去をすることができませんけど、代わりの人を呼びましたから。」

「俺の体なんて、どうなったっていいんだ…。」

「え…?どういうことですか…?」

 

ダニエルさんは自己嫌悪しているような口調で呟いた。どういうことだろう…?

 

「あれ、ダニエル?」

「?…アイエフか…。」

 

僕は振り向くと、勇介達が到着したようだ。あれ、ダニエルさんってアイエフと知り合いなのか…?

 

「真遊、来て。」

「ちょっ…!?いででででっ!」

 

僕は近づいてきた亜由美さんに耳を引っ張られた。亜由美さん…耳を引っ張るのはやめて下さいよ…。

 

「乗治が来たって本当?」

「知ってるんですか?」

「速瀬乗治。アイエフと同じくギルドの諜報部員の一人よ。」

 

亜由美さんは乗治のプロフィールを言った。つまり乗治とダニエルさん、そしてアイエフは仕事仲間の関係って訳か…。諜報部員ってことは、情報収集とかかな?

 

「2年前、あいつはインフェルノ・デイのことを嗅ぎ付けたの。」

 

 

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乗治side ~2年前~

 

 

 

 

 

 

「社長さん、衛生省と組んで何してんですか?」

「企業秘密です。」

 

幻夢コーポレーションにやってきた俺は、社長さんと対面し、衛生省と組んで何をしているのかを尋ねた。社長さんはそう言って答えようとしない。

 

「“インフェルノ・デイ”… でしたっけ?」

 

俺の言葉を聞いて社長さんが反応するなり少々険しい顔をした。やっぱり何かあるな…。

 

「ははは、こう見えて口堅いんで秘密は守ります。その代わり…。」

 

俺は笑ってそう言うと、秘匿の交換条件を社長さんにお願いした。

 

 

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真遊side ~現在~

 

 

 

 

「交換条件…!?」

「それであいつはゲーマドライバーを…。」

「なんか、その乗治って人はなかなかに黒いね~…。」

 

亜由美さんの説明にネプテューヌがそう呟いた。まぁ、確かに交換条件としてゲーマドライバーを頂くのは黒い。

 

 

 

「そういうことか!」

 

僕達は声がした方向に視線を向くと、そこには銃斗と乗治の姿があった。どうやら乗治はバイクでラステイションまで行ったらしい。そりゃ速い訳だね。

 

「何しに来た?」

「売られた喧嘩は買う主義なんでな。まさか俺達以外にも適合者がいるなんて知らなかった。」

「適合者…?」

 

銃斗はそう言った。乗治はグラサンをかけた顔でヘヘッと笑っている。

 

「お前の目的は何だ?」

 

銃斗は乗治に目的を尋ねた。すると乗治は何処か悲しげな表情をしながらグラサンを外した。

 

「インフェルノ・デイの時、友人がバグスターの犠牲になった。」

「「「「「「!?」」」」」」

「「…。」」

 

乗治はそう語った。そ、そんな事があったのか…。乗治の友人がバグスターに感染して…。

 

「もうあんな思いは二度とごめんだ。」

 

乗治はそう呟きながらゲーマドライバーを取りだし、腰に装着した。

 

「ゲーマドライバー…だったら、別に僕の力を借りなくても…。」

「これには深い理由があるの。」

「理由…?」

 

亜由美さんはどうやら、乗治が僕の力を借りようとしている理由を知ってるらしい。すると

 

「おい乗治、悠長に喋ってる場合じゃないだろ!?」

 

何時までもバグスターの除去が始まらないことにストレスを溜めたダニエルさんが乗治に怒った。

 

「落ち着けって…こいつとの勝負に勝って、ちゃんと治してやるから。」

 

乗治は軽い口調で答えた。するとダニエルさんが苦しみだし、そのまま何処かへ行ってしまう。ゲイム病発症の前兆だ。僕達はダニエルさんを追いかける。

 

 

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僕達は苦しむダニエルさんを追いかける。

 

「ぐっ…ううっ……あああ、うわあああああああ!!」

『ギィィィ!ギィィ!』

 

ある程度追いかけたところでダニエルさんはゲイム病を発症。バグスターウイルスがダニエルさんの体を覆い尽くし、やがてタイヤ状のバグスターユニオンになった。

 

「俺が勝ったら、名人のガシャットを返してもらうからな。」

「面白い…俺が勝ったらお前のガシャットを頂くぞ。」

 

乗治と銃斗が勝負の確認をしたところで、乗治は黄色いライダーガシャットを取りだし、スイッチを押した。

 

『爆走バイク!』

 

乗治の背後の爆走バイクのスタート画面が表示され、ゲームエリア展開と共にトロフィーがあちこちに配置された。

 

「このゲームは…。」

「爆走バイク。破壊妨害何でもありの世紀末的なレースゲームよ。」

 

アイエフが代わりにゲーム知識に乏しい勇介に説明した。まぁ、確かにゲーム内容は何処かの世紀末レース映画のように荒れ狂っている。

乗治はターンしながらガシャットを構える。

「変身。」

 

そしてガシャットの読み込み端子を下になるように回し、ドライバーに挿入した。

 

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

 

乗治の周りにキャラクターセレクトが展開され、乗治はその中から爆走バイクの主人公に似たパネルをキックして選択。選択されたパネルが乗治に取り込まれ、乗治の身体にアーマーが装着された。

 

『アイム ア カメンライダー!』

 

乗治は仮面ライダーを変身した。いつものゆるキャラ姿に、頭部は爆走バイクの主人公を模しており、ヘルメットとマスクを合わせたような頭部にはピンク色のトゲトゲ。横にはバイクのハンドルが取り付けられている。胸部のA、Bボタンに相当する部分には何故かバイクと全く関係無い弓と鎌のマークがあった。そして両手にはバイクの前輪と後輪のような武装・アームドユニットが装備されている。

一方、銃斗もドライバーを装着すると、バンバンシューティングを取り出し、トリガーを引くように起動した。

 

『バンバンシューティング!』

 

ゲームエリア展開と共にあちこちにドラム缶が配置された。

 

「変身!」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

 

銃斗もスナイプに変身した。

 

「ノリに乗ってるぜ! はああああっ!」

 

乗治は前輪と後輪を構えて突撃する。

 

『ガシャコンマグナム!』

「ミッションスタート!」

 

銃斗もガシャコンマグナムをコールすると、突撃する。

 

「はあっ!おらっ!」

「ふっ!」

 

乗治は両手のアームドユニットで銃撃しながらホイールで叩きつける。銃斗もBボタンを押して連射する。

 

「よっ!」

 

ここで乗治は高くジャンプすると、上にあるトロフィーを破壊する。するとその中から挑発のエナジーアイテムが出てきた。

 

「エナジーアイテムゲット! カモ~ン。」

 

乗治はエナジーアイテムを獲得すると、バグスターユニオンを挑発する。すると銃斗と戦っていたバグスターユニオンが乗治の方に標的を切り替えた。

 

「挑発のアイテムを使って、敵をおびき寄せた!?」

 

亜由美さんは驚きながら呟いた。どうやら乗治は敵をおびき寄せて撃破するという構えだ。

 

「いくぜ~、おりゃあああああ!!」

『ギィィィィ…!』

 

乗治は高速回転しながらバグスターユニオンを攻撃していく。やがて攻撃に耐えなれなくなったバグスターユニオンが爆散。ダニエルさんからバグスターウイルスが分離した…が

 

「ちょっ…!?止まれない!誰か、止めてくれ~!」

 

乗治は自力で高速回転を止めることが出来ず、そのまま回転し続けている。自力では止まれないって…。

 

「何なんだあいつは?」

「さぁ…?」

「あれは絶対目が回るよね~。」

「酔い止め持ってきた方がいいです?」

「ずいぶんご機嫌な野郎だな。」

 

勇介、亜由美さん、ネプテューヌ、コンパ、銃斗はそれぞれ呟いた。まぁ、あんな回転は確かに酔い止めいるかな?

ダニエルさんから分離したバグスターウイルスは人型に変化した。それは爆走バイクに登場したモータスを模したキャラだった。

 

「うぅ…ヒャッハァー!カモン、バイク!」

 

モータスは世紀末のモヒカンめいた口調でそう叫ぶと、バグスターウイルスがバイク・モータスヴァイパーを構築した。

 

「ハハハッ!スピード勝負ならどうだ!?」

 

モータスはバイクに乗ると、エンジンを噴かす。

 

「いくぜぇーー! 道を空けろぉぉぉおお!!」

「うおっ!?」

 

モータスはバイクを発進させると、回転している乗治をリアホイールで払い除け、そのまま銃斗の横を通り過ぎていった。銃斗は走り去っていったモータスを射撃する。

 

「うわぁ、はぁ…はぁ…はぁ~助かったぁ…。」

「勝負はここからだ。第弐戦術。」

『ガッチャーン!レベルアップババンバン!バンババン!イェア!バンバンシューティング!』

 

ようやく回転が止まり、疲れている乗治をよそに、銃斗はレベル2にレベルアップしてモータスを追いかける。

これを見た勇介はドライバーを装着すると、タドルクエストを取り出して起動する。

 

『タドルクエスト!』

 

ゲームエリア展開と共に宝箱があちこちに配置された。

 

「変身。」

『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』

「術式レベル2。」

『ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』

 

勇介はブレイブに変身すると、モータスを追いかけようとする銃斗の前へ回り込んだ。

 

『ガシャコンソード!』

「お前の相手は俺だ!」

 

銃斗からドライバーとガシャットを回収しようとする勇介はガシャコンソードをコールして突撃する。

 

『ガシャコンマグナム!』

「目障りだ、どけ。」

 

銃斗もコンバットナイフとガシャコンマグナムをコールすると、これに応戦する。お互い互角の格闘を繰り広げる。と、ここで

 

「おっ?チャーンス。」

 

乗治は隙を見計らい、銃斗に近づく。そしてホルダーにストックされていたマイティアクションXを抜き取った。

 

「いっただきー!おーい名人!パス!」

「おっと…!」

 

僕は乗治から投げ渡されたマイティアクションXをキャッチする。よし…!

 

「てめぇ!」

 

ガシャットを奪われた銃斗は乗治にガシャコンマグナムを向けるが

 

「行かせん!」

 

勇介にガシャコンマグナムの銃身を逸らされた。

 

「さぁ~て、俺も本気を出しちゃうかな。 二速!」

 

乗治はそう言うと、ターンしながらドライバーのカバーを開いた。

 

『ガッチャーン! レベルアップ!』

 

乗治は目の前に出現したゲートを通過すると、高くジャンプした。

 

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

 

乗治は両手のアームドユニットで道路を走り抜けると、ジャンプ台でジャンプしてレベル1の体をパージ。そしてその体にアームドユニットを装着すると、着地した。

 

「ん?」

「?」

「ええええええええっ!?バイク!?」

「ねぷっ!?バイクになっちゃった!?」

「バイクに変身するって聞いたことないですよ!?」

 

黄色がメインカラーのその“車体”には十字ボタンに四色のボタン、メーターにあたる部分にはレベル1の顔がある。そして座席の前に移動したゲーマドライバーと、今までの常識を覆したレベル2の姿。それがなんと、バイクだった。仮面ライダーはバイクに乗るということは聞いたことがあるが、バイクに変身するという事は前代未聞。あれなのか、このゲイムギョウ界では常識に囚われてはいけないっていうことなの!?

「彼は仮面ライダーレーザー。本領を発揮するには相棒の運転手が必要なの。」

「だから、僕の力を必要としてたんですね…。」

 

レーザー…レーサーのスペルをいじったような言い方だね…。レベル2の姿が特殊だから、僕に協力を求めたって訳なのか…。

 

「あれ、体は大丈夫なんですか~!?」

「バイクに変身するって骨格的に大丈夫なの!?」

 

メタい!アイエフとコンパ、それに関しては触れないであげて!

 

『バグスターを追うぞ名人、乗れ!』

「まずはダニエルさんを安全な場所へ運ばないと!」

 

僕はダニエルさんのもとへ駆け寄ると、肩を貸して立ち上がらせる。そこへ亜由美さんとコンパも加わり、三人でダニエルさんを避難させる。

 

 

 

 

 

 

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

『おい待てよ!』

 

俺は名人に呼び掛けるが、名人は無視してポッピーとコンパと共にダニーを連れて行ってしまった。

 

『あーもうっ、仕方ねぇ!』

 

俺は止むを得ず、単独で発進してモータスを追いかける。

 

「いくぜ!来たか!ヒャッハー!」

『待て待て!おい、止まれよオイ!』

 

俺はバイクという体の中、必死にバランス制御をしつつ加速する。だがこっちはバランス制御に精一杯でなかなか加速できない。

 

「はっ!ノロマが!ハッ!イヤッハーー!!」

 

モータスはそのまま加速して走り去ってしまった。

 

『クソッ…!』

『ガッチャーン ガシューン』

 

バグスターを見失ってしまった俺は変身を解除する。

 

「はぁ……やっぱり運転手いねぇと馬力出ねぇ…。」

 

俺は社長さんからもらったガシャットの能力に愚痴った。こいつのレベル2は運転手が必要な都合上、単体でのバグスターの撃破は困難だ。全く、社長さんもシビアなガシャットをくれたもんだな…。

 

 

 

 

 

 

 

ネプテューヌside

 

 

 

 

 

 

 

真遊と亜由美さん、こんぱちゃんがダニエルさんを連れて避難させ、乗治がバイクの姿でバグスターを追いかけていってしまった。勇介と銃斗は未だに戦っている。お互い互角だねぇ…。

 

「お姉ちゃん、そろそろ止めた方がいいよ。」

「そうね。ダニエルが消える前にバグスターを倒さないと…。」

「分かったよ!おーい二人共ー!今は戦ってる場合じゃないよー!」

 

私は亜由美さんのように二人に呼び掛ける…が

 

「ゲーマドライバーとガシャットを渡せ!」

「ふっ、奪い取ってみな…!」

 

あちゃ~~、これはしばらく終わりそうにないかな~…。私がそう思ったその時だった。

 

『シャカリキスポーツ!』

「「「「「!?」」」」」

 

突然、ガシャットの音声と共にゲームエリアが展開された。私達は振り向くと、向こうからピンクをベースカラーに、黄緑色とピンク色に塗装されたホイールが特徴のBMXに乗ったあの時の黒いエグゼイドが現れた。さ、最近のライダーって自転車に乗るの!?もしかして黒いエグゼイドって、無免許!?

 

「こいつは…!」

「誰だ…?」

 

銃斗は初めて見たような反応をするが、そんな猶予はなく、黒いエグゼイドは風を纏って浮遊しながらBMXのホイールで勇介と銃斗に襲いかかった。

 

「うわあっ!?」

「ぐあっ!?」

 

二人はこれを受けて吹き飛ばされた。黒いエグゼイドはBMXごと一回転して着地すると、こちらに向かってBMXを素早く漕ぎながら接近してきた。

 

「ねぷ子、構えて!」

「お姉ちゃん、こっちに来るよ!」

「言われなくても分かってるって!逆にねっぷねぷにしてやるんだから!」

 

私達は武器をコールすると、黒いエグゼイドを迎撃するべく構える。しかし

 

『…。』

「うあっ!?」

 

刀による一撃を避けられ、逆にホイールで足払いされてしまった。

 

「きゃっ!?」

「っ!?」

 

ネプギアとあいちゃんも黒いエグセイドに攻撃を弾かれてはホイールによる殴打を受けてしまった。

黒いエグゼイドは黄緑色のガシャットをホルダーに挿入すると、ボタンを押した。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

BMXにエネルギーが充填されたところで、黒いエグゼイドはもう一度ボタンを押した。

 

『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』

 

黒いエグゼイドはBMXでウィリーしながら私達に接近すると、黒い旋風と共に高速回転しながら襲いかかった。

 

「「うわあああああ!」」

「「「きゃああああああ!」」

 

BMXによる連続攻撃を受けた私達は吹き飛ばされてしまった。勇介と銃斗のライダーゲージが一瞬でレッドゾーンになり、アラームが鳴っている。

 

「いててて…あれ、黒いエグゼイドは…!?」

 

私は立ち上がると、そこに黒いエグセイドの姿はもう無かった。

 

「ライダーゲージが…。」

「ぐっ…。」

『『ガッチャーン ガシューン』』

 

勇介と銃斗は変身を解除した。

 

「5人目の適合者がいたとはな…面白くなりそうだ。」

 

銃斗はそう呟くと、そのまま何処かへ去っていった。

 

「っ!待て!……うっ…!」

 

勇介は追いかけようとしたが、ダメージの蓄積でその場で膝をついた。

 

「黒いエグセイドは…一体何者なんでしょうか…?」

「私にも分からないわ…今のところは…。」

 

ネプギアとあいちゃんは黒いエグゼイドに関しての話をしていた。とりあえず、私達はしばらく動けないかな…。

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

僕達はダニエルさんを教会のベッドで休ませた。透明化が始まったダニエルさんは不満を抱いた表情だ。

 

「話が違うぞ…何故乗治に協力しなかった!?」

「貴方のストレスの原因を知りたいんです。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「俺の体なんて、どうなったっていいんだ…。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あの言葉の意味を教えて下さい!」

 

僕はダニエルさんに先程呟いた言葉の意味を尋ねる。どうしてそんな消極的な顔になっているのかを…。

 

「…俺の妹が…エミリーが拐われたんだ…!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ダニエルside

 

 

 

あの時、俺は弁当を忘れたためにエミリーに電話でギルドまで届けるように頼んだ。俺はしばらくギルドの待合室で待機していると、エミリーが弁当を持ってやってきた。

 

「悪いな、エミリー…。」

「はい。次からは忘れないでね。お兄ちゃん。」

 

エミリーはそう言うと、そのまま帰っていった。俺はエミリーから受け取った弁当を持って事務室へ移動しようとしたその時

 

「キャアアアアア!」

「!?…エミリー!?」

 

俺はエミリーの悲鳴を聞いて振り返ると、そこにはエミリーを拘束した謎の緑色の竜人がいた。背中には折り畳まれた骨の双刃刀、赤い右腕には謎のデバイスが装備されていた。

 

「ふんっ!」

「ぐっ…!?うううっ…!?」

 

竜人はデバイスから謎の黄色い霧を俺に向けて散布した。これを喰らった俺はその場で倒れた。竜人はエミリーを拐っていった。

 

「エミリー…!エミリー!!」

「ダニー…!?どうしたんだ!?」

 

事の騒ぎを聞きつけた乗治が駆けつけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

真遊side

 

 

 

ダニエルさんは数時間前の出来事を語った。どうやら緑色のバグスターがダニエルさんの妹さんを拐い、ダニエルさんにウイルスを感染させたらしい。

 

「そ、それは大変です~!」

「何処に連れ去られたか分かりますか?」

「それか分からないから!……ううっ…!」

 

エミリーさんが連れ去られた場所が分からないダニエルさんは苦しむ。

 

「エミリーさんの安否を心配させて、バグスターがダニエルさんの体を乗っとろうとしてる…!」

「早く見つけ出さないと…!」

「ぐっ……エミリー…!」

 

苦しみながらも、エミリーの安否を心配するダニエルさん。

 

「大丈夫です。僕が必ず救ってみせます。ダニエルさんも、妹さんも…。」

 

僕はダニエルさんにそう言うと、部屋から出て、乗治を探しにいく。バグスターのモチーフがレースゲームだとしたら、エミリーさんは爆走バイクのゴールにいる…。つまり、モータスとレースで勝負して先にゴールすれば、ダニエルさんもエミリーさんも助かるはずだ…!

僕はそう考えていると、

 

「うわっ!?」

「うおっ!?」

 

突き当たりのところで丁度よく乗治と再開した。ただ、僕はまたバランスを崩してのけぞった。

 

「乗ってくんなきゃ意味ないでしょ!?全くどうすんだよ…折角ガシャット取り返してやったのに、バグスター見失ったぞ…。」

「見失ってませんよ。だって、乗治のガシャットはレースゲームですから…。」

「あ、なるほど…流石名人だ!」

「エミリーさんはこのゲームのゴールに囚われているはずです。レースで勝てば、ダニエルさんもエミリーさんも助かります。」

 

僕は乗治にエミリーさんはゴールに囚われていることを伝えた。乗治は納得したように頷くと、手を貸して僕を立ち上がらせた。

 

「俺は友達のダニーを助けたい。だから、俺と友達になってくれるか?」

「はい!」

「ふふっ、よし…!」

 

互いの意思は一致し、僕はライダー同士という複雑な関係の中で、初めて友達が出来た。ダニエルさんとエミリーさんを救いに行こう…乗治と共に!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

教会の外に出た僕達。乗治はドライバーを装着すると、爆走バイクを取り出して起動する。

 

『爆走バイク!』

「変身。」

『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』

「二速!」

『ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

 

乗治はレーザーに変身すると、一気にレベル2にレベルアップし、バイク形態になった。

 

『名人、乗れ!』

 

僕は乗治に言われて乗ると、ヘルメットにグローブ、そしてドライバーを装着する。

 

「ステージセレクト!」

『ステージセレクト!』

 

僕は乗治のドライバーにあるホルダーのボタンを押してステージセレクト機能を作動させる。

 

 

 

 

 

 

パラドside

 

 

 

 

 

 

 

俺がゲームをプレイしている中、グラファイトは人質に取った女性を監視していた。

 

「これでプレイヤーは5人。全員が出揃ったぞ。」

「ああ、心が踊るな。」

 

俺とグラファイトが話しているうちに、人質の女性が転移された。

 

「始まったか…。」

「人間が勝つか、バグスターが勝つか、最高にエキサイティングなレースの始まりだ。」

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

ステージセレクトで転移された場所は何処かのサーキット場だった。僕達はレースのスタート位置にいる。上空にはウィンドウが表示されており、天候やタイム、コースの道のりが表示されている。そしてモニターにはゴール前の状況が映し出されており、ピットクルー姿の戦闘員達と、浮遊する岩に鎖で拘束されたエミリーさんの姿があった。

 

『誰かぁぁぁ!! 助けてぇぇぇぇ!!』

 

拘束されたエミリーさんは悲鳴を挙げていた。待ってて下さい、絶対に助け出します…!

 

「ゴールはあそこか…。」

 

僕が呟いていると、後ろからバイクに乗ったモータスが現れ、僕達の横に並んだ。

 

「ハッ!俺と同じ爆走バイクで勝負とはいい度胸だ!ゴールの妹をぶっ殺して完全な存在になってやる!」

 

モータスは荒くれた口調で大口を叩いた。あいつよりに先に、絶対にゴールして見せる…!

 

『飛ばすぜ、名人。』

「OK!」

 

僕はヘルメットのバイザーを下げてハンドルを握り、エンジンを噴かす。お互い発進準備が整い、スタートを待つ。そしてカウントダウンが進み、ブザーと共に信号が青になった。それと同時に僕達は発進した。だが馬力に関してはモータスの方が上らしく、先行を許してしまう。

 

「ヒャッハァー!風になるぜぇぇぇぇぇ!」

『待てコラッ!』

 

モータスは世紀末的なことを叫びながら爆走する。僕はマイティアクションXを取り出すと、ガシシャットを起動する。

 

『マイティアクションX!』

 

ゲームエリア展開と共にチョコブロックがあちこちに配置され、俺も人格を変えた。

 

「病人の運命は、俺が変えてやる! 変身!」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

 

俺はジャンプすると、エグゼイドに変身する。

 

「大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

さらに俺はレベル2へレベルアップすると、再びバイクに乗って加速させる。

 

『やっぱり名人が乗ると馬力が全然違うな!』

 

乗治はそう言った。どうやら単体だけだと加速やらバランス制御やらを一人でやらないといけないらしい。バイクというのは運転手が運転して初めて本領を発揮できる。今この状態はまさに、人馬一体だ!

俺はさらに加速させ、モータスの後ろに食いつく。

 

「Witness me!!(俺を見ろぉぉぉ!!)」

 

モータスは背中のマフラー部から爆弾を散布してきた。俺は巧みに爆弾を避けていく。

 

「俺は誰にも止められないぜぇぇぇぇ!」

 

俺達は未だ先行しているモータスに食いつきながら、追い抜く機会を伺いつつバイクを加速させる。

 

 

 

 

 

亜由美side

 

 

 

 

時間が経つにつれ、ダニエルさんの透明化が大分進んできた。

 

「おい…本当にエミリーを救えるのか…!?」

「きっと大丈夫です。天才ゲーマー・Mの腕なら…。」

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

『待て!』

「俺は風だ!風になるぜぇぇぇぇぇ!!」

 

モータスは已然リードしている状態だ。でも、ここから一気に追い抜かしてやる!

 

「勝負だ!うりゃあ!」

 

俺はバイクに一気に加速させる。そしてようやくモータスと並んだ。

 

「ぬっ!? でやっ!」

「ふっ! おりゃ!」

 

俺とモータスはお互いバイクを運転しながら格闘を繰り広げる。確かにモータスはドライビングテクニックはピカ一だが、戦闘に関しては浅いようだ。

 

「食らえぇ!」

「うわっ!?」

 

しかし、モータスはマフラー部から強力な炎を噴出してきた。油断した俺は吹き飛ばされてしまう。だがすぐさま乗治が駆けつけてくれた。

 

『大丈夫か?』

「ああ、サンキュー!」

 

俺は乗治の上に着地すると、すぐさま再発進する。

 

「ホームストレッチベイベーー!!」

 

レースを進めている内に、コースはホームストレッチ(ゴール目前の最後の直線)に差し掛かった。こうなると“普通の手段”では馬力で有利なモータスに追い付くことはできない。そう、“普通の手段”では。しかし爆走バイクは先程も聞いた通り破壊妨害何でもありだ。

 

『ガシャコンブレイカー!』

「宣言してやるぜ、ノーコンティニュークリアを!」

「ぬおっ!?」

 

俺はブレードモードのガシャコンブレイカーをコールすると、Bボタンを押す。これに気づいたモータスは加速して俺達から距離を取ろうとした。そう、俺は気づいた。モータスは妨害こそはしたものの、戦闘能力が低い故に破壊しようとはしないこと。あいつはどちらかと言うと正統派ドライバーなことを。あのストリートレーサーの気分で言い換えよう……まだガキの走りだな!

 

「おりゃあ!」

「ぐわあああっ!?」

 

俺はモータスに向かって剣圧を飛ばした。するとモータスの乗っていたバイクが爆発四散。モータスは吹っ飛ばされた。

 

『バ・コーン!』

 

俺はガシャコンブレイカーをハンマーモードにすると、周りのブロックを壊していく。そしてトロフィーを破壊したところで跳躍力アップのエナジーアイテムが出てきた。

 

「ジャンプのアイテムゲット!」

『ナイスだ名人!しゃあっ!』

「うおおおおっ!」

 

俺達は高くジャンプする。その間に俺はガシャコンブレイカーのBボタンを3回連打する。

 

「はあっ!」

「ぐわっ!?」

 

俺は吹っ飛ばされたモータスにハンマーによる攻撃を叩き込む。

 

『ガシューン』

 

そして乗治のドライバーに挿入されたガシャットを抜き取ると、ホルダーに挿入してボタンを押す。

 

『ガシャット! キメワザ!』

『ウイニングランを決めるのは!』

「俺達だ!」

 

俺はもう一度、乗治のホルダーのボタンを押した。

 

『BAKUSOU CRITICAL STRIKE!』

『喰らっとけ!!』

「ぐっ!?…グワアアアアアアア!」

 

バイクのマフラー部からバックファイヤーが噴出され、ラストスパートと同時にモータスを“消毒”した。

 

「キャ!?…キャアアアアア!」

「っ! よっと!」

 

拘束から解放されたエミリーさんが落下。俺はゴールと同時に落下してきたエミリーさんをキャッチする。

 

『ゲームクリア!』

 

俺達の周りにゲームタイトルが表示され、その中から爆走バイクに『GAME CLEAR!』のマークが押された。

 

 

 

 

 

 

亜由美side

 

 

 

 

 

 

ダニエルさんの透明化が解除された。どうやら真遊はエミリーさんを救えたらしい。

 

「治ったです。」

「ダニエルさん、エミリーさんは無事ですよ。」

「はぁ……よかった…。」

 

ダニエルさんは私の言葉を聞くと、安息の笑みを浮かべた。

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

モータスとのレースに勝ち、エミリーさんも救えた。ダニエルさんのゲイム病も治ったはずだ。これでようやく一見落着…と思ったその時だった。

 

『はいはい、邪魔邪魔。とっとと降りた降りた。』

「キャッ!?」

「うわっ!?」

 

突然、乗治が強引に俺達をバイクから振るい落とした。危なげながらも何とか俺達は着地する。

 

『ガッチャーン』

 

一方、俺達を振るい落とした乗治はレベル1の姿に戻ると、煙を上げて倒れているモータスに近付く。どうやらまだ完全には倒されていなかったらしい。

「も、モーターが…焼けてる…。」

「ふぅ、これでようやく貴重なサンプルが手に入るぜ。」

「おい!いきなり何すんだよ!?エミリーさんいるのに危ないだろ!?俺達友達だろ!?」

 

モータスをサンプルとして回収しようとする乗治に、俺は危ないことをしたことに怒った。

 

「え?ああ、あれね…………全部“嘘”だぜ。インフェルノ・デイで犠牲になった友人とかいないし。」

「はあっ!?」

 

乗治は軽い口調で嘘だと語った。全部、嘘…!?

 

「俺これでも諜報部員だからさ、バグスターの謎を突き止めるためにも情報が必要なんだよ。」

「はなからそれが目的で俺を乗せたのか!?」

「あれ、その気になって“乗せられちゃった”?はははっ。」

「ぐっ…スクラップになっちまう…。」

 

乗治はそう言って笑いながらモータスを回収しようと近づく。こいつ…嘘ばっかりつけて俺を騙しやがって…!

俺は乗治の嘘だらけの意思に憤りを感じていたその時

 

『チュ・ドーン!』

「何っ!?ああ…?」

 

突然、例のドスの効いた音声と共にビームガンがモータスに命中。モータスは爆散した。

そして現れたのは、あの時の黒いエグゼイドだった。どうやらあいつは口封じのためにモータスを始末したようだ。

 

「あいつは…!逃げて!」

 

俺はエミリーさんにそう言ってその場から逃がした。そして俺は戦闘態勢を取る。

「証拠隠滅のつもりか…何でバグスターの味方をするんだ!?」

 

乗治の問いかけに一切口を開こうとしない黒いエグゼイド。黒いエグゼイドはホルダーから黄緑色のガシャットを取り出して起動した。

 

『シャカリキスポーツ!』

 

ガシャット起動と共にゲームエリアが展開された。あのゲームは確か、BMXに乗って様々なトリックを決めるエクストリームスポーツゲーム・シャカリキスポーツだ!

 

『ガッチャーン ガシャット!』

 

黒いエグゼイドは一旦ドライバーのカバーを閉じると、スロット2にガシャットを挿入すると、再びカバーを開いた。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マーイティーアクショーンX!』

『アガッチャ!シャカリキシャカリキ!バッドバッド!シャカっとリキっとシャカリキスポーツ!』

 

黒いエグゼイドの近くにBMX型のスポーツゲーマが召喚され、スポーツゲーマは胸部アーマーとフェイスガードを展開すると、そのまま黒いエグゼイドに被さるように装着された。それはまるで自転車を着たような外見だった。ヘルメットのようなフェイスガードに、肩アーマーのように装着されたホイール部、ライダーゲージなどは胸部アーマーで覆われている。

 

『ガシューン ガシャット! キメワザ!』

 

黒いエグゼイドはシャカリキスポーツをホルダーに挿入すると、ボタンを押す。そして右肩のホイール部を取り外すと、投擲の構えを取る。そしてもう一度ボタンを押した。

『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』

 

黒いエグゼイドはエネルギーを溜めたホイールをこちらに向かって投げてきた。ホイールは高速回転しながら黒い旋風を纏っている。

 

「ぐあっ!?」

「うわああっ!?」

 

俺達はこれを喰らってしまった。ライダーゲージがごっそり削られ、アラームが鳴り始めた。

 

「ぐっ…一撃でここまで…ゲームオーバーはごめんだ!」

『ガシューン』

 

乗治はゲームオーバーになる前に変身を解除した。かなりのダメージ故か、ふらふらとしていた。

 

『ガッチャーン ガシューン』

「はぁ…はぁ…お前は……誰なんだ…?」

 

僕も変身を解除すると、黒いエグゼイドに問いかけるが、何も答えずに去っていった。

 




ED[(RE)PLAY]


NEXT GAME…


幻夢から新たな4つのガシャットが盗まれた。その頃、真遊は感染者を見つけるが、その人物こそガシャットを盗んだ犯人だった。思想の違い故に勇介とぶつかる真遊。集合するライダー達。再び現れる黒いエグゼイド。そして黒いエグゼイドの挑発に真遊は…。


次回[激突だよ、全員CRASH!]


真遊「大大大変身!」
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