超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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今年の投稿はこれとVRオペレーションズ最終回になるかもです。


OP[dimension tripper]



音楽大学の心肺蘇生(ハートビート)

真遊side

 

 

 

 

 

翌日、僕はゲキトツロボッツを持って幻夢を訪れていた。正直言うと、ゲキトツロボッツを社長さんに返しずらい。何故なら昨日ネプギアちゃんが、自作した機器でゲキトツロボッツに“魔改造”を施してしまったからだ。“魔改造”の内容を社長さんが知ったらどんな顔をするのか怖くて仕方がなかった。

 

「君ならやってくれると思っていたよ。」

「あ、あの…これを社長にお返しします…。」

 

僕は冷や汗をかいた表情で、震えた手でゲキトツロボッツを返そうとする。すると

 

「いや、それは君が勝ち取ったものだ。残り五つのゲーム攻略に役立ててくれ。」

「いいんですか!?…ありがとうございます!」

 

僕は社長さんに大いにお礼を言う。

 

「これからも活躍を期待してるよ。」

「はい!…では、感染者を探しにいきたいので、これで失礼します。」

「感染者?」

「僕が倒したバグスターの感染者がまだ見つかっていないので、確認をしに行きたいんです。では、失礼します。」

 

僕は社長さんにそう言うと、社長室から退室し、プラネテューヌ音楽大学へ向かう。

 

 

 

 

 

 

ヴィジオンside

 

 

 

 

 

 

 

 

救道真遊は社長室から退室して行った。それと同時に隠れていたパラドとグラファイトが出てきた。

 

「実験結果は良好だ。エグゼイドは優秀なテストプレイヤーになるだろう。」

 

私はそう呟く。天才ゲーマー・Mのおかげで、戦闘データの収集が捗る。

 

「遊んでる場合か!?ゲンムが分離させた仲間が、やつに倒されたんだぞ!?」

 

一方、グラファイトは戦闘データの収集に憤りを感じていた。データ収集よりもゲイムギョウ界征服を優先しようとするグラファイト。

 

「仲間はいつでも増やせる!今必要なのはデータだ。」

 

そう、バグスターは感染させればいつでも仲間を増殖させることができる。戦闘データの収集を優先することをパラドはグラファイトに言った。

 

「ちっ!…勝手にしろ!エグゼイドは…女神は俺が殺す!」

 

グラファイトは舌打ちしてそう言うと、社長室から退室していった。はぁ……これだから戦闘狂(バトルジャンキー)は困る…。グラファイトが下手な行動を起こしたら、その時はこっちも相応の罰を下しておくとするか…。

 

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は昨日、バグスター討伐のために訪れたプラネテューヌ音楽大学に来ていた。そしてここで、ガシャット泥棒の正体を知った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「てめぇだったのか………“グラファイト”ォォォォォォォ!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「グラファイト…まさかあいつが…。」

 

あの時、あいつはグラファイトの姿を見るなり、怒りの形相で攻撃していた。狙山銃斗とグラファイトの因縁…もしや、その因縁の中に…。

 

「…ん?」

 

俺はある方向を向くと、漂流者達の姿を見かけた。あいつらも来ているのか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side ~同時刻~

 

 

 

 

 

 

僕は再びプラネテューヌ大学にやってきた。昨日、コラボスバグスターにある青年が襲われていたのを見た。本当の感染者と繋がりがあるかもしれない。何処にいるんだろう…?

 

「真遊~!」

「まってよユッキー!」

 

すると、亜由美さんとネプテューヌもついてきた。

 

「亜由美さん、乗治の容体はどうですか?」

「命に別状はないわ。でも乗治のやつ、なんで黒いエグゼイドの正体を見たとか嘘をついたんだろう…?」

「うーん…。」

 

乗治は昨日、黒いエグゼイドに痛めつけられ、現在はプラネテューヌ病院に入院している。だけど何故だろう…?乗治はどうしてあの青年…グラファイトが黒いエグゼイドだと嘘をついたのか…?

 

「音楽大学かぁ、ギュンギュンいったり、ジャジャジャジャ~ンと音ゲーしたい感じ~♪」

 

ネプテューヌはいつもの感じでそう呟いていた。まぁ、僕も音ゲーはやってたけど………ってか、マキマキネタを久しぶりに聞いた気がする。

 

「それにしても、幻夢に行った時は冷や汗をかいたよ…。何せネプギアちゃんがゲキトツロボッツに改造を施しちゃったからね…。」

「ネプギアは機械のことになると本当に暴走気味になるからね~…でもほら、ロボットにとって改造というのは言い換えれば強化みたいなもんだよ!」

 

ネプテューヌはそう言った。まぁ、間違ってはないけど…。

 

「真遊、本当にここに感染者がいるの?」

「僕見たんです。ある大学生がバグスターに襲われていたのを。きっとあの人が感染者と何か関わりがあると思うんです。」

 

亜由美さんの質問に僕はそう返した。僕達は大学を探索していると

 

「あっ!あの人だ!」

 

僕は昨日見かけた青年を見つける。よく見ると、青年は女性と会話している。僕は二人のもとへ行こうとすると

 

「待って!今はまずい!」

「うわっ!?」

 

亜由美さんに止められた。僕はそれで転倒してしまう。

 

「いててて…何するんですか!?」

「あれきっと…“恋の修羅場”だよ。」

「「…え?」」

 

僕とネプテューヌは頭にハテナマークを浮かべた。“恋の修羅場”…?

 

「私達、しばらく距離を置いた方がいいと思う。」

「…分かったよ…。」

 

青年は女性の言葉を聞くと、そのまま去っていってしまった。多分、感染者だった人はあの女性のようだ。それにしても、恋の修羅場かぁ…よくある事だよね…。

 

「うっ…!?」

 

僕がそう思っていると、突然女性が苦しみ出した。僕達はそれを見て、すぐに女性のもとへ駆け寄る。

 

「大丈夫ですか!?」

「っ…酷い耳鳴りが…!」

 

女性は耳鳴りに苦しめられているようだ。まさか…!

僕はバクスタースキャナーを起動すると、その女性に向けてカメラを向ける。すると音符マークが寄生していた。

 

「ゲイム病…!」

 

亜由美さんが呟くように、女性はゲイム病を患っているようだ。どうしてなんだ…?バグスターは倒したはずなのに…再発症してる…!?考えるのは後だ!

僕がドライバーを取り出そうとした時

 

「下がってろ。ウイルス除去は俺がやる。」

 

突然やってきた勇介に除けられた。勇介もここに来てたのか…?

 

「除去…!?こんなところで…!?」

「でなければ貴方の体からモンスターが現れ、さっき一緒にいた彼を殺しかねない。」

「ねぷっ!?流石にそれは言い過ぎじゃないかな~?」

「どうせ除去するんだ。発症させた方が早い。」

「勇介!」

 

勇介の強引な手段に僕は反論した。女性は初期症状に苦しみ

 

「ううっ…ううっ…ああああああああ!!」

 

そしてゲイム病を発症。バグスターウイルスが女性の体を覆い尽くし、音符を模した首長竜状のバグスターユニオンになった。

 

「お前らはそこで見てろ。」

 

勇介はドライバーを装着すると、タドルクエストを取り出して起動する。

 

『タドルクエスト!』

「変身。」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

 

勇介はブレイブに変身すると、バグスターユニオンに攻撃を仕掛ける。

 

「はぁぁぁぁ…!」

 

そして勇介は体に炎を纏うと、バグスターユニオンに突撃して体内に入った。

 

『ギィィ…!』

「はあっ!」

 

バグスターユニオンが爆散し、勇介は女性を抱えて脱出した。女性から分離したバグスターウイルスは人型になった。それは昨日倒したコラボスバグスターだが、前回とは違い、スピーカーやボタンを模した黄色い強化アーマーが装備されており、頭部にはガシャットが刺さっていた。

 

『ヘイ、メーン!』

 

コラボスはDJ風に喋った。どうやら前回のと違って喋れるようだ。

 

「あ、“ドレミファビート”のガシャット!盗まれたガシャットの一つ、音楽に合わせてリズムを刻む、私の大好きな音ゲーだよ!」

 

亜由美さんはポッピー口調で言った。どうやらあのガシャットは盗まれた内の一つらしい。“ドレミファビート”と言えば、亜由美さんことポッピーが登場する音ゲーだったね。

 

「お前の趣味はNo thank youだ。」

「ガーン!…ピヨッた…。」

 

女性を下ろした勇介は亜由美さんの発言を切り捨てると、コラボスバグスターに突撃した。亜由美さんがショックを受けて凹んでいる中、僕とネプテューヌは気絶している女性のもとへ駆け寄る。そして我に戻った亜由美さんも女性に駆け寄った。

勇介はコラボスバグスターに攻撃を繰り出していたその時、ある青年がやってきた。

 

「!?…グラファイト…!」

 

人間態のグラファイトだった。

 

「昨日のガシャット泥棒!」

「目的は何?なんでガシャットを盗んでこんな事をするの!?」

「全人類を乗っ取り、ゲイムギョウ界の支配者となる。」

 

グラファイトはそう言うと、勇介に接近して蹴り飛ばした。

 

「そのためにも、仲間が必要でな。その女に2つのゲームのウイルスを感染させた。」

 

グラファイトはバグヴァイザーを取り出して説明した。バグヴァイザーの画面にはゲキトツロボッツとドレミファビートのタイトルが表示されていた。この女性がゲイム病を再発症したのはそれが理由だったのか…!

僕はドライバーを装着する。

 

「お前らの思い通りにはさせない!」

 

僕はそう言うと、マイティアクションXを取り出して起動する。

 

『マイティアクションX!』

「変身!」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

 

俺はエグゼイドに変身すると、コラボスバグスターに突撃する。勇介と共に連携してコラボスバグスターに攻撃を与えていく。

 

「はっ! たあっ!」

「ふっ! はあっ!」

『グワッ!?』

 

俺と勇介はコラボスバグスターを怯ませる。ダメージを受けたコラボスバグスターは階段から転がり落ちた。何だ、前回と比べて弱いじゃん。

 

「へへっ、来いよ。」

 

俺はコラボスバグスターに向かって挑発した。すると

 

『ヴヴッ…ヘイ!カモン、レッツパーティー!イェーイ!』

 

起き上がったコラボスバグスターがDJのような動きをし始めた。するとバグスターのスピーカーから何処かで聞いたことあるような曲を流しながら音符やら泡やらを飛ばしてきた……が、ずごいゆっくりだ。

 

「?」

「え?…何だこれ?」

 

俺はその音符に触れてみると、『MISS!』と表示されるだけで何の影響もなかった。

 

「音にのってステップ刻んで!」

「ステップ…?」

「ああ、なるほど!」

 

亜由美さんはそう言った。なるほど、ダンスしろってことか!それなら音ゲーも任せろ!

俺は素早く理解すると、音にのってダンスをする。すると『GREAT!』表示が連発する。

 

「ヨッ! ホッ! ヘイヘイヘイ!」

「何だ…?」

 

一方、音ゲー知識皆無の勇介は未だ突っ立っているままだ。ちなみに横では亜由美さんとネプテューヌもノリノリで踊っている。そして曲はラストのところまで流れ

 

「イェーイ♪」

『パーフェクト!』

 

俺は見事に踊り切った。しかし

 

「うわっ!?」

『ミス!』

 

ずっと棒立ちしていた勇介は爆発ダメージを受けて階段から転がり落ちてしまった。どうやらダンスでミスを連発するとダメージを受けてしまうようだ。ゲーム知識がない勇介にとっては痛手だ。コラボスバグスターは追い打ちと言わんばかりに勇介を踏みつけようとする。

 

「ああっ…!勇介!」

 

俺はすぐに駆けつけ、コラボスバグスターを押し飛ばす。戦闘を見ていたグラファイトがやってきて、バグヴァイザーのAボタンを押した。

 

「培養。」

『インフェクション!レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム!ワッチャネーム!? ザ・バグスター!』

 

グラファイトはバグスター態になると、双刃刀を装備して突撃してきた。

 

『ふんっ! でやっ!』

「うわっ!?」

「ぐっ…!?」

 

俺と勇介はグラファイトと応戦するも、ダメージを喰らってしまう。やっぱりレベル1で戦うのは無理があり過ぎるな…。

 

 

 

 

 

ババババババンッ! ポンッ!

 

 

 

 

 

『っ…!?』

 

突然、グラファイトに向けて銃弾とグレネード弾が撃ち込まれた。俺達は後ろを振り返ると、そこにはスナイプに変身した銃斗がいた。既にレベル2になっており、ガシャコンマグナムと中折れ式グレネードランチャーを装備していた。

 

「兄貴の仇を取ってやるぜ…!」

 

銃斗はそう言いながらグレネードランチャーのリロードを行うと、再びグラファイトに向けて射撃した。兄貴…?

 

『ふっ…負け犬に用はない。』

 

グラファイトは銃弾を喰らいながらも、銃斗には用はないと言った。

「術式レベル2。」

『ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』

 

勇介はレベル2になった。

 

「よーっし!私もいっくよー!」

「勝負はここからだ!」

 

ここで、ネプテューヌも戦いの場に出てきた。俺はホルダーからゲキトツロボッツを取り出して起動する。

 

『ゲキトツロボッツ!』

 

ゲームエリア展開と共にロボットゲーマが召喚された。

 

『ガッチャーン ガシャット!』

 

俺は一旦ドライバーのカバーを閉じると、スロット2にゲキトツロボッツを挿入した。

 

「刮目せよ!」

「大大大変身!」

 

俺はドライバーのカバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!アガッチャ!ぶっ飛ばせ突撃!ゲキトツパンチ!ゲキトツロボッツ!』

 

俺はレベル1の体をパージすると、ロボットゲーマを装着した。一方、ネプテューヌも姿を変化させ、プロセッサユニットを装着した。

 

「いくぜっ!」

「女神の力、見せてあげるわ!」

『ふんっ!激怒竜牙…!』

 

グラファイトは双刃刀にエネルギーを溜め、クロス状の剣圧を放ってきた。勇介と銃斗はそれぞれ炎の剣圧や銃弾を放って相殺しようとしたが、相殺できず

 

「うわっ!?」

「ぐあっ!?」

「っ!」

「ぐっ…!」

 

そのまま俺達は剣圧を喰らい、勇介と銃斗が吹き飛ばされたが、俺とネプテューヌは耐えしのいだ。

 

「っ…すごいパワーだ…!」

「今までのバグスターとは段違いね…!」

『ほう、やるなエグゼイド。そして女神パープルハート。』

 

レベル3になったとはいえ、ここまで衝撃が来るなんてな…。グラファイトは双刃刀を構えて突撃してきた。これをネプテューヌが野太刀で迎撃する。

 

「はあああっ!」

『ふんっ!』

 

ネプテューヌの野太刀とグラファイトの双刃刀がぶつかり合い、火花が散る。俺も突撃しようとしたその時

 

「うわっ!?何だこれ!?」

 

突然、左腕の強化アームの指が変形し、掌から銃口が出てきた。掌と指先の間で電流が流れ、銃口にプラズマエネルギーがチャージされる………もしかして、ネプギアがやった“改造”って…プラズマキャノン!?……なら…!

 

「ネプテューヌ!射線空けろ!」

「!?…ええ!」

『何っ…!?』

 

俺の言葉を聞いてネプテューヌがグラファイトから離れた。俺は左腕を構える。

 

「いっけぇぇぇ!」

 

そして左腕の強化アームの銃口からプラズマの塊を撃ち出す。

 

『ぐああっ!?』

 

プラズマキャノンを受けたグラファイトは大きく怯んだ。す、すげぇ…たった一発でグラファイトを怯ませられるなんてな…。

 

「ネプギアの改造が大いに役立ったようね。」

「ガシャットが壊れないか不安だったけどな。」

 

俺はそう言いながら強化アームの形態を戻すと、ネプテューヌと共に突撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィジオンside

 

 

 

 

 

 

 

 

私は音楽大学の連絡通路から戦闘を観察していた。なるほど、救道真遊が私にガシャットを返そうとした際に手が震えていたのはこのためだったのか…。女神候補生の中にライダーガシャットを改造できる者がいるとは……これもまた侮れない。それにしても、グラファイトは無謀な戦いに挑んでいるな…。

私はドライバーを装着すると、プロトマイティアクションXを取り出して起動する。

 

『マイティアクションX!』

 

私の背後にマイティアクションXのスタート画面が表示され、そこからブロックが出現し、あちこちに配置される。私はプロトマイティアクションXを180度回転させる。薬指で輪っか部分を引っ掻け、中指と小指で支えるようにガシャットを持つ。

 

「変身。」

 

私はプロトマイティアクションXをドライバーに挿入する。

 

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

 

私の周りにキャラクターセレクトが展開される。その中で、私はゲンムのパネルを選択する。選択されたパネルが私の体に取り込まれ、アーマーを構築した。

 

『アイム ア カメンライダー!』

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

「おらっ!」

「はっ! せやっ!」

『っ!』

 

俺とネプテューヌは連携してグラファイトにダメージを与えていく。一撃が重い強化アームによるパンチに加え、ネプテューヌの素早い斬撃。このコンボでグラファイトを追い詰めていく。

 

「はあっ!」

『ぐあっ!?』

 

俺はグラファイトを殴りつけてノックバックさせた。

 

「とどめだ!」

 

俺は強化アームを飛ばしてロケットパンチを放つ。強化アームはグラファイト目がけて飛んでいく。グラファイトはこれを弾こうと双刃刀にエネルギーを溜めようとした……その時だった。

 

 

 

 

 

カキィンッ!

 

 

 

 

「なっ!?」

「っ!?」

『?』

 

突然、横からホイールが飛んできて、強化アームを弾いた。弾かれた強化アームは俺の左腕に戻ってきた。あのホイールはまさか……。

俺がそう思っていると、グラファイトのもとへレベル3の黒いエグゼイドがやってきた。

 

『下がれ。お前が相手をするのはまだ早い。』

『ちっ!…余計な真似を…!』

 

黒いエグゼイドは俺達の前に立ち塞がりながらグラファイトに言うと、グラファイトは舌打ちをしてコラボスバグスターと共に去っていく。その際、コラボスバグスターは『ヨー!』と言いながら某芸人のような仕草をしていった。そして黒いエグゼイドも俺達をしばらく見た後、高くジャンプしてその場を去っていった。

 

『『『ガシューン』』』

 

僕達は変身を解除した。銃斗は同じく舌打ちをすると、その場を去っていった。僕とネプテューヌは女性のもとへ向かうが、何故か勇介は銃斗を追いかけていった。

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は狙山銃斗を追いかける。あいつには色々と聞きたいことがあるからな…。

 

「あのグラファイトというバグスター。3年前、お前ら兄弟が倒し損ねた相手か?」

 

俺は銃斗に問いかけると、銃斗は足を止めた。そしてポケットから狙山砲星が持っていたナイフを取り出すと、それを見つめ始めた。

 

「…グラファイトは、俺の兄貴を殺した…。俺にとって、兄貴は憧れだった…!」

 

銃斗はそう言いながらナイフを強く握る。

 

「俺はグラファイトを許せねぇ…!」

 

銃斗は怒りの形相でそう言うと、ナイフをポケットに仕舞って再び歩き出した。何が“グラファイトが許せない”だ…!

俺は銃斗に近づくと、振り返らせて右手拳を銃斗に叩きつけようとするが、受け止められた。

 

「俺が許せないのは…美沙姫を救えなかったお前ら兄弟だ!」

「てめぇに一体何が分かるんだ…!?」

「俺なら美沙姫を救えた!」

 

互いに睨み合いながら、俺は銃斗にそう言った。

「ちょっと!二人共喧嘩は止めて下さい!」

 

この様子を見ていた漂流者が仲介に入った。銃斗は俺の拳を離した。

 

「そこまで大口叩くならやってみせろ!お前の恋人の仇を…グラファイトを倒してみろ…!」

 

銃斗はそう言うと、その場から去っていった。俺は拳を握り締めた。美沙姫の体を乗っ取ったグラファイト、美沙姫を救えなかった狙山兄弟、俺は両者に対しての怒りが収まらない。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

勇介side ~3年前~

 

 

 

 

 

 

俺は公園のベンチに座り、そこで勉強をしていた。当時俺は数検準2級の勉強をしていたが、難関故にあまり進んでいない。すると

 

「勇介。はい、差し入れ。」

 

俺のもとへ恋人である華川美沙姫が、差し入れのシュークリームやってきた。

 

「ああ、悪いな…。」

 

俺は教科書を閉じると、シュークリームを食べる。やっぱり疲労回復には糖分を取るのが一番だ。美沙姫はよくシュークリームやケーキといった甘い物を差し入れとして持ってくる。勉強で行き詰まった俺をこうして支えてくれるため、仲は良好だ。

 

「…けほっ!…こほっ!」

 

突然、美沙姫が咳をした。

 

「どうした?」

「いや、大丈夫だよ…ただの咳だから………じゃあ、勉強頑張ってね。」

 

美沙姫はそう言うと、その場から去っていった。

 

「美沙姫…?」

 

 

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そしてその夜、俺は美沙姫が感染症で危篤状態に陥っている事を聞きつけ、美沙姫が運ばれた病院へ駆けつけた。

 

「美沙姫ちゃん…!?美沙姫ちゃん!」

 

俺が集中治療室に入ると、そこには消滅寸前まで透明化が進行した美沙姫の姿があった。そして横には先生と看護師がいた。

 

「美沙姫!どうして黙ってたんだ!?」

「よしなさい!」

 

俺は美沙姫のもとへ駆け寄る。その際、先生に止められたが、俺はふり払った。美沙姫は俺の方を見る。息づかいが荒くなっており、今にも消滅しそうな状態だった。

 

「感染症で苦しんでいたなんて、俺は一言も聞かされてなかった!どうしてなんだ!?」

 

俺は美沙姫に感染症を患っていたのを隠していた理由を尋ねた。

 

「勇介………“心を……強く”……。」

 

美沙姫はそう言って俺の方に手を伸ばした。苦しみながらも、その表情は笑顔で、目から一粒の涙が流れた。

美沙姫は俺に最期の言葉を遺すと、粒子になって消滅していった。俺は後悔した。美沙姫の病気に気づけなかったことを…。早く気づいていれば………美沙姫……………ごめんな……!

 

 

 

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真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

「勇介の恋人が…グラファイトに…?」

「体を乗っ取られて、消えちゃったんだ…。それで勇介は仮面ライダーになって、ゲイムギョウ界へ行く決意をしたの。」

 

教会に戻った僕達は、勇介の過去を亜由美さんから聞いた。3年前にそんな事があったなんて…。

 

「うぅ…勇介にそんな過去が…。」

「悲しいですよね…。」

「そんな事が…。」

 

ネプテューヌとネプギアちゃん、イストワールさんもそれを聞いて悲しげな表情になった。ちなみにコンパとアイエフ、そして勇介はこの場にはいない。恋人を失ったのを切っ掛けに、ライダーになったのか……。僕は今まで勇介をあまり信頼していなかったが、勇介の過去を知って考えが変わった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕と亜由美さんは教会の個室で休ませている女性、ミアさんのもとへやってきた。

 

「お願いします…ゲイム病の事は誰にも言わないで下さい…。彼に負担をかけたくないんです…。」

 

ミアさんは起き上がると、ゲイム病のことを秘密にするように言った。

 

「もしかして、恋人の?」

「はい。同じ大学に通ってるアルフレッドっていう人です。」

 

どうやらあの青年はアルフレッドさんというらしい。

 

「彼、夢である楽団に入るために何度もオーディションを受けてるんですけど…なかなか結果が出せなくて…。」

 

どうやらミアさんはアルフレッドさんのこと心配しているらしい。

 

「彼のことが心配なんですね…。」

「ミアさんの容体が悪化したのは、アルフレッドさんがバグスターに襲われていると知ったから…?」

 

亜由美さんはミアさんの容体の悪化の原因を推測した。アルフレッドさんを心配するあまりストレスが溜まり、そこをグラファイトに付け込まれたって訳か…。つまり、あの時ミアさんがアルフレッドさんから距離を置こうとしたのも、アルフレッドさんの夢を邪魔したうなかったから…?

僕がそう推測していると

 

「うっ……!」

「ミアさん!?」

 

ミアさんが再び苦しみ出し、それと同時に透明化が始まった。僕はスマホを取り出すと、新しいアプリ・バグスターサーチャーを起動してマップを確認する。すると音楽大学があるマップに音符マークが付いていた。バグスターが再びアルフレッドさんを襲い始めたのか…!?

 

「お願いします…彼を助けて下さい…!」

「必ず救います!アルフさんも、ミアさんも!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕と亜由美さん、そしてネプテューヌは再び音楽大学へ向かうと、広場でアルフレッドがコラボスバグスターに襲われているのを見つけた。

 

「アルフさん!」

 

僕達はアルフレッドさんを助けようと駆けつける。すると、僕達の妨害をしようとグラファイトが現れた。そして、バグスター出現を聞きつけて勇介もやってきた。

 

「グラファイト…!」

 

勇介はグラファイトを見るなり、怒りの表情を露にした。

 

「真遊、勇介、あのバグスターを倒すのが先だよ!」

「うん、まずはアルフさんを助けないと…!」

「お前らが図に乗るな!」

 

僕達はアルフレッドさんの救出を優先しようとするが、勇介に一蹴された。

コラボスバグスターは肩のボタンを押すと、ウイルスをばらまく。ばらまかれたウイルスは人型になり、ストリートダンサー衣装の戦闘員になった。

僕と勇介はドライバーを装着すると、ガシャットを取り出して起動する。

 

『マイティアクションX!』

『タドルクエスト!』

「「変身!」」

『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』

「刮目せよ!」

 

俺と勇介は変身し、ネプテューヌも女神化した。

 

『ゲキトツロボッツ!』

「大大大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティマイティアクションX!』

『アガッチャ!ゲキトツロボッツ!』

「術式レベル2。」

『ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』

 

俺と勇介はさらにレベルアップした。

 

「うおおおおっ! てやっ!」

「はっ! せやっ!」

『『『『ピッ!ピッ!』』』』

 

俺とネプテューヌはコラボスバグスターの方に向かって突撃し、迫り来る戦闘員達を蹴散らしていく。

 

「はあああああああああ!」

 

一方、勇介は真っ先にグラファイトに向かって突撃する。いつもと違い、復讐故に怒りに任せて剣を振るっている。そのせいか、グラファイトに攻撃を読まれ続けている。

 

『はあっ!』

「ぐっ……!がはっ…!?」

 

勇介はグラファイトが放った剣圧をガードを防ぐも、そのまま後ろにある木に叩きつけられた。

 

「勇介!今戦う相手はそいつじゃない!」

「そうよ!レベル2じゃあいつには太刀打ちできないわ!」

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

 

 

漂流者やネプテューヌは何か言ってきたが、そんな事は知ったことか!

 

「美沙姫の…仇を討つ…!!」

 

俺はガシャコンソードに怒りと憎悪、復讐の感情を込めてグラファイトに斬りかかる。

 

「はあっ!」

『ふんっ! はっ!』

「うわぁっ!?」

 

グラファイトに攻撃を受け止められ、逆に返り討ちを受けて吹き飛ばされてしまう。

 

『哀れだな。俺は今でも覚えているぞ。3年前に消滅したあの女の気持ちを…。』

「…黙れ…!」

 

グラファイトは消滅した美沙姫の気持ちを軽々しく言い始めた。

 

『あの女は、貴様の事を見限ったんだ!』

「黙れと言ってるだろ…!」

 

美沙姫が俺の事見限った…!?そんな訳が無い…!俺はグラファイトの嘘を否定する。

 

『貴様は所詮、あの“負け犬”と同じ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きる屍同然だ!』

「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

俺はグラファイトの挑発で怒りが有頂点に達すると、ガシャコンソードを投げ捨てると、グラファイトに殴りかかる。

 

『ふんっ! はあっ!』

「ぐわああああああっ!!」

 

しかし、グラファイトに逆に双刃刀で斬り付けられて怯んでしまう。

 

『すぐにあの女のもとへ逝かせてやる。 激怒竜牙…!』

 

グラファイトは双刃刀にエネルギーを溜め、剣圧を放ってきた。くそっ……俺は……ここまでなのか…?

俺が死を悟った…その時だった。

 

 

 

「勇介!」

 

漂流者が俺とグラファイトの間に滑り込んできた。

 

「ぐっ!うううああああああ…!!」

 

そして漂流者は俺を庇ってグラファイトの剣圧を受けた。レベル3になっているとはいえ、無謀な行為に走った漂流者はその場でひざまづいてしまった。

 

「っ!?漂流者…?」

 

俺を庇った漂流者は強制的に変身が解けてしまう。

 

「ミアさんが言ってました…ゲイム病のことは秘密にしておいてくれって…。恋人の…アルフさんの夢を…邪魔したくなかったからです…。」

 

漂流者は静かに感染者の気持ちを語った。それとこれがどんな関係が…?

 

「きっと…美沙姫さんだって、同じ思いだったはずです!貴方が“勉強に集中できるように”…そう思って黙ってたんじゃないんですか!?」

「!」

 

俺は漂流者に美沙姫の本当の気持ちについて聞かされた。美沙姫が黙ってたのは…俺が勉強に集中できるようにするための配慮だったのか…?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「勇介…。心を……強く………。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

漂流者に……真遊に言われ、美沙姫の本当の気持ちに気づいた俺は立ち上がると、一度投げ捨てたガシャコンソードを拾う。真遊のもとへ、アルフレッドさんの避難させたポッピーとネプテューヌが駆け寄った。

 

「俺に斬れないものは…ない!」

 

俺は決意を固めると、スロットホルダーのボタンを押す。

 

『ステージセレクト!』

 

ステージセレクト機能が作動し、広場から何処かの森林に変化した。

 

『コ・チーン!』

 

俺はガシャコンソードの属性を氷に変えて逆手持ちすると、剣圧で二つの宝箱を開ける。二つの宝箱からは、それぞれ鋼鉄化と高速化のエナジーアイテムが出てきた。グラファイトは再び剣圧を放とうとする。冷静に考えよう。ネプテューヌが言う通り、レベル2ではグラファイトに太刀打ちできない。コラボスバグスターを倒してレベル3になる必要がある。ここは高速化を取るのが正解だ。

 

「高速化!」

『ふんっ!』

 

俺は高速化のエナジーアイテムを取ると、グラファイトが剣圧を放つ前に攻撃範囲から離脱する。

 

「はあっ!」

『ぐっ…!?』

 

そして剣圧を放った後に、グラファイトに斬りつけて怯ませる。

 

『てやっ!』

「ふっ…!」

 

俺はグラファイトの攻撃を避けると、氷の道を形成しながら奥にいるコラボスバグスターの方へ滑走する。

 

『ガシューン』

 

俺は滑走しながらドライバーからガシャットを抜き取り、ガシャコンソードに挿入する。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

俺は冷気を溜めたガシャコンソードを構え、コラボスバグスターに向かって一直線に滑走していく。コラボスバグスターはこれを慌て始めるが、冷気で凍らされて動けなくなった。

 

『TADDLE CRITICAL FINISH!』

「はっ! はあああああっ!」

『パーフェクト!』

 

俺は氷漬けになったコラボスバグスターを斬り付けた。コラボスバグスターは爆散した。そして俺は宙を舞ったドレミファビートをキャッチした。

 

『ゲームクリア!』

 

俺の周りにゲームタイトルが表示され、その中からドレミファビートに『GAME CLEAR!』のマークが押された。よし…これでグラファイトに太刀打ちできる…!

 

『まさか貴様がクリアするとはな…。』

 

ドレミファビートを手に入れた俺はボタンを押して起動する。

 

『ドレミファビート!』

 

俺の背後にドレミファビートのスタート画面が表示され、ゲームエリア展開と共にそこから黄色いDJ型のビートゲーマが召喚された。ラベルに描かれたDJの少年を模していた。ビートゲーマは戦闘員達に向けて音符を飛ばした。リズムに乗れなかった戦闘員達は全滅した。

 

『ガッチャーン』

「術式レベル3。」

 

俺は一旦ドライバーのカバーを閉じると、ドライバーの二つ目のスロットにドレミファビートを挿入し、再びカバーを開く。

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』

『アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!』

 

俺のもとへビートゲーマがやってくると、口を開いて俺の頭部と胴体を覆った。するとビートゲーマが一旦分解され、アーマーに再構築されて俺に装着された。左肩のアーマーにはビートゲーマの両足部が重なったスピーカー、俺の頭部には、バイザーとヘッドセットが備わったDJキャップが装着され、右腕にはターンテーブルが装備された。

 

「ドレミファビートは音ゲーです!音楽に合わせてリズムを刻んで!」

「無理だよ!勇介、全然音ゲー知らない感じだったし…。」

「いくらレベル3になっても、戦い方を知らないんじゃ意味がないわ…!」

 

真遊はリズムに乗って攻撃するようアドバイスを送ってきた。だがポッピーやネプテューヌが言うように、先程の戦いでも俺はリズムに乗れずにダメージを喰らってしまった。ゲーム知識に乏しい俺には……いや、待てよ…?

 

「リズム…。」

 

俺は右腕のターンテーブルをスクラッチする。リズムを他のもので考えろ…。音ゲー…リズム…音…拍子…心拍……“心肺蘇生法”…!

俺はさらにターンテーブルをスクラッチする。するとスピーカーから音楽が流れ始めた。グラファイトは俺に向かって突撃してきた。

 

『ハアッ!』

「ふっ! はっ!はっ!はあっ!」

『ぐっ!?』

 

俺はグラファイトの攻撃を受け止めると、グラファイトの脇腹部に突っ張る。そう、俺は考えた。音ゲーのリズムを心肺蘇生法のリズムと解釈し、そこに相撲を応用した攻撃を繰り出せばいいと。

 

『くっ! はあっ!』

「ふっ! ほっ! はっ!」

 

俺は音楽に乗ってリズムよく攻撃と防御を切り換え、グラファイトを追い詰めていく。そして音楽がラストのところで

 

「はああっ!」

『ぐわああああっ!?』

『パーフェクト!』

 

俺はグラファイトを突き飛ばした。リズムに合わせて放った突き出しは、グラファイトに大ダメージを与えた。

「リズムピッタリ…何で!?」

「心肺蘇生法なら俺も理解している。」

『カ・チーン!』

 

俺はそう説明してガシャコンソードを再びコールして、属性を炎に戻した。

 

「「「“心臓マッサージ”のリズム!?」」」

 

三人が突っ込む中、俺はドライバーからドレミファビートを抜き取り、ガシャコンソードに挿入する。

 

『ガシャット! キメワザ!』

『っ!はあああああっ!』

 

グラファイトが双刃刀を構えて突撃してきた。

 

『DOREMIFA CRITICAL FINISH!』

 

ガシャコンソードに音の力がエンチャントされ、刀身が高周波の如く振動する。

 

「ふっ! はっ! 」

 

俺はリズムよくグラファイトの攻撃を弾き、逆に斬りつける。

 

「はあああああっ!」

『ぐああああああっ!?』

『パーフェクト! 会心の一発!』

 

そして俺はガシャコンソードで突きを繰り出してグラファイトを吹き飛ばした。これを喰らったグラファイトの体からバグが生じていた。

 

『くっ…!仮面ライダーブレイブ…!貴様は必ずこの手で潰す!』

 

グラファイトはそう言うと、データ化して何処かへ消えていった。

 

「あっ…!?」

 

グラファイトを追い詰めたものの、やつには逃げられてしまった。

 

『ガッチャーン ガシューン』

 

俺は仕方なく変身を解除した。それと同時に広場に戻った。次は…必ず美沙姫の仇を取ってやる…!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

バグスターを倒し終え、ミアさんのゲイム病を治した僕達。僕と亜由美さんはアルフさんとミアさんを見送ると、教会のリビングに入る。

 

「ミアさんの笑顔が戻ってよかったね。」

「はい。」

「ねっ、勇介。」

 

亜由美さんは勇介に声をかける。勇介はシュークリームを食べようとしていた。ナイフとフォークで。

 

「別に…。」

 

勇介はそう言った。

 

「あのさ勇介、ずっと思ってたんだけど、シュークリームってナイフとフォークじゃ食べづらくない?思いっきりかぶりついた方が…。」

「俺に切れないものはない。」

 

勇介はネプテューヌの意見を否定すると、ナイフでシュークリームを切る。するとシュークリームは花が咲いたかのようにパカッと四等分になった。

 

「わっ!?」

「ねぷっ!?」

「「「おおっ…!?」」

 

僕達はこれを見て驚いた。シュークリームを綺麗に四等分にするなんて…。

 

「ね、ネプテューヌ…見た?」

「うんうんうん…!シュッ!シュッ!ってやったらパカッ!って…!」

「そんなんじゃ分からないわよ…。」

「でも、あれはあれで上品な食べ方じゃないんでしょうか…?」

「ははは…。」

 

僕達がシュークリームの話題しているのを横で、勇介はシュークリームを一口頬張った。

 

 

 

 

 

 

ヴィジオンside

 

 

 

 

 

 

私は社長室で戦闘データの収集を行っている。

 

「女神め…仮面ライダーめ………絶対に許せん…!!」

「心が踊るなぁ。これだからゲームは止められない。」

 

ゲームをしているパラドの横で、グラファイトは勝負に負けて苛立っていた。しかも独断行動でだ。

 

「手助けすることも出来たが、あえてしなかった。私達の計画を無視して独断行動を取った罰だ。金輪際、君にバグヴァイザーは渡さない。」

 

私はグラファイトから取り上げたガシャコンバグヴァイザーを見つめながら言った。相応な罰だ。

 

「お前が使うのか…?レーザーに正体を気付かれたのにか?」

 

グラファイトはデスクを叩くと、そう言った。

 

「ふっ、証拠はない。」

 

私は速瀬乗治には気付かれても、他の者には気付かれていないことを言った。

 

「まぁ落ち着けって、グラファイト。次のゲームが始まるよ。」

 

パラドは笑顔でグラファイトにそう言った。さて、そろそろ来る頃だけどな…。

私がそう思っていると、社長室から一人の女性が入ってきた。蒼白の肌に、魔女のようなミステリックな服装を着ていた。そして頭にはトンガリ帽子を被っていた。

 

「誰だ?」

「ようやくお出ましだね。“エクストラプレイヤー”が。」

 




ED[(RE)PLAY]
挿入曲[アイデンティティ]


NEXT GAME…


真遊達はルウィーに行き、そこでブラン、ロム、ラム、そしてベールと再開する。ブラン以外のメンバーで新しいテーマパークに行くことになった。しかし、謎の怪物・トリックにロムとラムが拐われ、さらに二人がゲイム病を発症してしまう。真遊達は救出しようとするが、再び黒いエグゼイドが現れ…。


次回[ルウィーへ出陣!そして誘拐事件…]


ゲンム『手加減はここまでだ。』
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