OP[white forces]
銃斗side
「はっ!」
ルウィーの街から少し離れた森の中、スナイプに変身した俺はターゲットに向かってガシャコンマグナムを連射する。放たれた銃弾は、ターゲットの体に複数命中したが、頑丈な羽毛に守られているため、怯む様子を見せない。
俺はギルドからクエストを受けて、この森にやってきている。その内容は危険種である“メヂカラオウル”の討伐だ。茶色と白の羽毛に覆われており、エメラルドのような輝きをもつ目が特徴の巨大な鳥類モンスターだ。フクロウといえば、本来夜行性なのが目立つ。だが危険種であるこいつは、昼でも“森に入ってくる者”にはお構い無しに襲いかかってくる。一部の者はこいつの奇襲に手を焼いているらしい。
『ホ~!』
「っ!」
メヂカラオウルはその眼力を利用してのビームを放ってきた。俺はすぐに木の裏に隠れる。高出力で放たれたビームは、硬い木の幹を蒸発させた。貫通こそはしなかったものの、バランスを失った木がメヂカラオウルの方を向いて倒れた。
メヂカラオウルの特徴は、先程放ってきた眼力ビームだ。目のレンズに光を収束させ、そこから高出力のビームを放つ。しかも厄介なのが眼力故の馬鹿げた命中精度で、一度補足されたら高速移動しようが、距離を取ろうが、そのビームから逃げ切ることはできない。何処の某殺し屋や火星の地球外起源種だよ全く…。
俺も先程これを一発喰らい、ライダーゲージを4割減らされている。幸いなのは、インターバルに16秒はかかること。
『ズ・キューン!』
「次はこっちだ。」
俺はAボタンを押してライフルモードにすると、メヂカラオウルに向けて狙撃する。
『ホッホー!』
だが、メヂカラオウルはそこから飛び上がると、俺に向かって突進してきた。
「はっ! 喰らえ!」
『ホッ!?』
俺はショットガンをコールすると、仰向けになるように倒れ込んで回避し、すれちがい様にショットガンを撃ち込んだ。至近距離で散弾を喰らったメヂカラオウルは、墜落してその先にある木に衝突した。
『ホ~…!』
起き上がったメヂカラオウルは、その眼に光を収束し始めた。
「まずい…!」
周りに木がないため、俺はショットガンを仕舞うと、ライオットシールドをコールして前方に構える。
『ホーッ!』
そして再びメヂカラオウルがビームを放ってきた。ライオットシールドにはあらかじめ対ビームコーティングを施しているが、それでも高出力のためか、徐々に押されていく。
「…なら…!」
俺はシールドを構えたままメヂカラオウルに近づいていく。ビームの発射が収まったところで
「オラァ!」
ドガァァァァン!
『ホロッ!?』
俺はシールドで殴り付けた。その瞬間、シールドに備わっていたリアクティブアーマーが炸裂し、メヂカラオウルは怯んだ。俺にも炸裂の衝撃が回ってきたが、そんな事は気にせずシールドを仕舞い、ナイフをコールしてガシャコンマグナムの銃身の先端に着剣する。
『ガシューン』
俺はドライバーからガシャットを抜き取ると、ガシャコンマグナムに挿入する。
『ガシャット! キメワザ!』
『BANGBANG CRITICAL FINISH!』
「はああああああああ!」
『ホッ!?』
俺はメヂカラオウルに突撃すると、高くジャンプしてメヂカラオウルの額に銃剣を刺す。
「くたばれ!」
そのまま俺はチャージ弾をゼロ距離で撃ち込んだ。これを喰らったメヂカラオウルはポリゴンとなって消滅した。
「ふぅ…手強かったな…。」
『ガシューン』
メヂカラオウルを討伐した俺は、変身を解除した。
『ブロロッ、ブロロッ、ブロロッ!』
「…ん!」
俺はある方向を向くと、遠くの方に戦闘機を模したオレンジ色の強化アーマーを纏ったコラボスバグスターがルウィーの街の方へ飛んでいくのを見た。あいつの頭には盗まれたガシャットの一つが刺さってたな。飛行性能か……おもしろい。
俺はコラボスバグスターを追いかけるべくルウィーの街へ向かう。
真遊side
ブランを自室で休ませ、現在僕達は執務室にいる。そこでベールさんがデスクの上にあるキーボードを操作している。僕達は表示されているモニターに注目する。ベールさんは何らかのプログラムを起動させているようだ。
「実はブランとは“ある計画”を進めていましたの。」
「“ある計画”とは…?」
「ルウィーでは人工衛星を使ってのサービスが行われていましたの。真遊君達以外はご存知ですわよね?」
「確か…“お寺ビュー”だっけ?」
「10年前に終わったやつよね?」
“お寺ビュー”…?何だろうその○天堂の周辺機器みたいなネーミングは…?ビューという言葉と似たようなネーミングから、人工衛星っぽいとは把握できたが…。
「えぇ、実はあの人工衛星はまだ稼働していて、アクセスすれば地上写真データを送る事が可能ですわ。ただし低解像度の…それを解析して高解像度にするソフトウェアをリーンボックスの研究所が開発したのですわ。」
お寺ビューを高解像度にするソフトウェアか………それよりも、ネプテューヌが話についていけてる事がすごいな…。女神だからこれに関しては色々と知ってるようだね。
「え~!?そんな事をしたら私達見られ過ぎて困るじゃん!」
「いいえ、私達はそのデータを皆で共有しようと思っていましたわ。」
「えっ!?」
「ブランが言い出したのですよ?友好条約を結んだんだから、四つの国で等しく利用するべきだと。」
ベールさんはそう言った。僕もネプテューヌと同じく、最初は2つの国でそのデータを独占するのではないかと疑ったが、その疑いはすぐに消えた。ブラン…。
そうしている内に、解析完了のアラームが鳴った。
「解析が終わりましたわ。これで誘拐犯の居場所が……?ここは…。」
僕達はモニターを見ると、それには先程僕達が遊びに行ったスーパーニテールランドの“ある場所”が特定されていた。
「ここにロムちゃんとラムちゃんが誘拐されたのね。」
「よし、早速二人を助けに「待て。」…勇介?」
僕が提案しようとした時、勇介が止めた。
「もう片方のバグスターがまだ除去されていない。ここは救出チームと除去チームに分けた方がいい。」
勇介はそう提案した。そうか、確かにラムちゃんから分離したバグスターがまだ倒されていない。
「…確かにそうだね。」
僕は勇介の提案に賛成する。すると、スマホのアラームが鳴った。僕はすぐにスマホを取り出し、バグスターマップを開くと、ルウィーの街のマップに戦闘機のマークが近づいているのが確認できた。
「動き出したか。」
「行ってくるよ。ネプテューヌ達は二人を頼むよ!」
「分かったよ、真遊!」
ネプテューヌ達にロムちゃんとラムちゃんの救出を任せると、僕と勇介、亜由美さんはバグスターを除去するために現場へ急ぐ。
銃斗side
ルウィーの街へやってきた俺は、飛んでいったバグスターを追う。飛ぶ方向が確かなら、その先には教会がある。あいつの目的は教会を爆撃する事か…?
俺はバグスターの目的を推測しながらある建物の屋上へ行くと、そこには教会に照準を向けているバグスターの姿があった。
「やっぱりか。」
『ビューン…?』
俺がそう呟くと、俺の声に反応して後ろへ振り返った。
「そのガシャットは“ジェットコンバット”。戦闘機を操縦するフライトシューティングゲームか…。そのガシャットは俺が頂くぜ。」
俺はそう言いながらゲーマドライバーを装着し、バンバンシューティングを取り出す。
『バンバンシューティング!』
「変身!」
『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』
「第弐戦術。」
『ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!イェア!バンバンシューティング!』
俺はスナイプに変身すると、一気にレベル2にレベルアップする。そしてアサルトライフルをコールする。
『グワワッ!』
「ミッションスタート!」
真遊side
僕達はバグスターの現在位置まで急行する。
バババババッ! ダダダダダッ!
「銃声…!?」
「この建物の屋上だな。」
建物の屋上で銃声が鳴り響いた。どうやら別の誰かがバグスターと戦っているらしい。
『ビューン!』
「はあっ!」
「!」
「銃斗!?」
「あいつ…!」
僕達は銃斗がコラボスバグスターと戦っているところを目撃した。どうしてここに…!?
僕達は建物の屋上を目指す。建物には階段があったため、それで一気に屋上まで駆け上がる。
『ブロロロロッ!』
「うっ…!?」
屋上まで辿り着くと、銃斗がコラボスの竜巻攻撃を喰らっているところを目撃する。銃斗はこれを受けてアサルトライフルを手離した。
『ガシャコンマグナム!』
「ふっ!」
『ブロロッ!』
銃斗はガシャコンマグナムをコールすると、コラボスは飛行して避けた。
『ズ・キューン!』
銃斗はAボタンを押してライフルモードにすると、コラボスに向けて狙撃し始める。空を飛んでいるため、なかなか当たらないが、銃斗はスコープでコラボスをロックオンした。
「そこだ!」
『ブロッ!?』
銃斗はコラボスを撃ち落とすと、ナイフをコールし、ライフルの銃身の先端に着剣すると、コラボスに接近する。
「はあっ!」
『ブロッ!』
銃斗はコラボスに対して銃剣術やストックの殴打による攻撃を仕掛けていく。その格闘はコラボスを圧倒した。
『ビューン!』
格闘を受けたコラボスは再び空を飛び、逃亡を図ったが、銃斗はそれを逃がさない。すぐさまライフルを構えて照準を定め
「はっ!」
『グワッ!?』
逃げるコラボスを撃ち落とした。
『ガシューン ガシャット! キメワザ!』
コラボスが落ちていく中、銃斗はガシャットをガシャコンマグナムに挿入すると、落下していくコラボスに照準を向ける。
『BANGBANG CRITICAL FINISH!』
「はあっ!」
銃斗から放たれた光弾が、落下中のコラボスの胴体を貫いた。これを喰らったコラボスは爆散し、頭部に刺さっていたオレンジ色のガシャット・ジェットコンバットが銃斗の手元に落ちてきた。
『ゲームクリア!』
銃斗の周りにゲームタイトルが表示され、その中からジェットコンバットに『GAME CLEAR!』のマークが押された。
「手に入れたぞ、レベル3の力を…。」
銃斗はガシャットを手に入れるなり仮面の中で笑みを浮かべながら呟いた。そして僕達の方を向く。
「よぉ、また会ったな。このガシャットは俺が頂いたぜ。」
銃斗は僕達にジェットコンバットを見せながら言った。
「何で銃斗もルウィーに!?」
「クエスト終わりにバグスターがルウィーに飛んでいくのを見かけてな、ガシャットを手に入れるために追いかけてきたのさ。」
銃斗はルウィーにやってきた理由を語った。どうやらクエスト終わりにバグスターを見かけて、それを追いかけてきたらしい。銃斗が最後の一つを手に入れたのはともかく、これでラムちゃんのゲイム病も治った。すると
「エグゼイド、ブレイブ、俺と勝負しろ。互いのガシャットを賭けてな。」
銃斗は再びガシャットを賭けた勝負を申し込んできた。あの時と同じか…。
「いいだろう。その勝負受けて立ってやる。今度こそ、お前からドライバーとガシャットを回収する!」
勇介は銃斗の勝負を受けて立つと、因縁故にドライバーとガシャットを回収すると宣言しながらドライバーを装着した。僕もドライバーを装着する。
「さぁ、ゲームを始めようぜ。」
銃斗がそう言う中、僕と勇介はガシャットを取り出す。
『マイティアクションX!』
『タドルクエスト!』
「「変身!」」
『『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』』
ネプテューヌside
「まさか建設中のアトラクションに潜んでいたなんてね…。」
ノワールが言うように、どうやら二人はスーパーニテールランドにある建設中のアトラクションに誘拐されたらしい。私達はそのアトラクションの前にいる。真遊達はラムから分離したバグスターを除去するため、別行動を取っている。
「よ~し、今すぐ殴り込みだ!」
私が日本刀をコールして意気揚々と正面突破しようとした時
「お待ちになって!」
「ねぷ?」
ベールに止められた。
「今は人質の救出が最優先ですわ。ここは…まず私が身代わりとなります。」
ベールは自分を身代わりにする作戦を立てた。あ、そうか…正面突破じゃ流石にまずいか…。
「じゃあ、私とユニは別の入り口から侵入するわ。」
ノワールはユニと共に別のところから侵入すると言った。
「あれ?じゃあ私達はどうすればいいの?」
「念のために裏口を見張ってて下さい。」
「う~ん、気が進まないけど仕方ないか。」
私はベールから裏口を見張るよう頼まれた………これ、今回私達いらない気がするような…。
「それでは、救出作戦開始ですわ!」
ベールの号令で救出作戦が始まった。
ベールside
私は救出作戦開始の号令を挙げると、建設中のアトラクションの入り口に向かって歩いていく。
「やだ!?止めて!やめてってば!」
「うぅ…気持ち悪いよぉ…。」
奥からロムちゃんとラムちゃんの悲鳴が聞こえてきた。悲鳴が聞こえた辺り、どうやら倉庫の中に捕らえられてるようですわね…。
「そこまでですわ!」
私は倉庫のドアを思いきり開きながら言った。目の前にはトリックが長い舌でロムちゃんとラムちゃんを弄んでいる光景が映った。
『ん…?』
「「ベールお姉ちゃん…。」」
「その子達を解放なさい…私が身代わりになりますわ!」
私はトリックに身代わりになると宣言した。身代わりになるという羞恥心が私の身体を震え上がらせる。ロムちゃんとラムちゃんを救出するためですわ…。
しかし、返ってきた答えは意外なものでした。
『…はぁ?俺紳士だし。守備範囲は幼女だけだし、その“でかい胸”は興味無いし。』
「なっ!?大きな胸の何処がいけないと言うんですの!?」
身代わりをあっさり却下された私は、トリックに憤慨した。すると次の瞬間、トリックは“言ってはいけない言葉”を言う。
『…“垂れる未来”しか見えない。』
ブチッ☆
トリックの言葉で、私の中で切れてはいけないものがキレた。紳士…?守備範囲は幼女だけ…?とんだロリコンですわね…!
「ふふ、ふふふふふふ……。」
私は怒りに身を震わせながらドス黒いオーラを放つ。この光景を見たロムちゃんとラムちゃんが震えているにも関わらず、平然としているトリック。
「貴方…私を本気で怒らせてしまったようですわね…。」
トリックにそう言うと、私は身体を発光させる。金髪の長髪が緑髪のポニーテールとなり、私の身体にプロセッサユニットが装着され、そして右手に槍が装備され、女神化が完了した。
「グリーンハート、変身完了…。」
『なっ!?女神だったのか!?』
女神化した私を見て、トリックは驚きの表情を浮かべた。私は槍を構えてトリックに突撃する。その際、トリックの部下と思われる少女が逃げていった。
「はぁあああ!」
『んがっ!?がああああああ!!?』
私はトリックの胴体に一閃する。しかし、その巨体故にトリックの身体は頑丈で、あまり効いていない様子だった。
『そんな攻撃、効くか!』
トリックは受けた衝撃を利用して私を弾き飛ばすが、私は空中で魔法陣を展開し、それを壁代わりに蹴って再びトリックに突撃する。
「レイニーラトナビュラ!」
私はマシンガンのように連続で突きを放つ。一発一発の威力は低いものの、それらが積み重なればかなりの威力になる。
『ぬぅああああああああ!!』
怒濤の連続突きを受けたトリックは、壁に大穴を開け、ルウィーの夜空へ吹き飛ばされていった。
「ふぅ、余裕でしたわ……あれ?ロムちゃんとラムちゃんは?…………ま、まさか!?」
トリックを吹き飛ばした私は、ロムちゃんとラムちゃんがいない事に気づいた。まさか、吹き飛ばされる際に長い舌を使って二人を回収した…!?私としたことが…!
私は苦虫を噛み締めた表情になると、吹き飛ばされていったトリックを追いかけようとした、その時
バキュン!バキュン!
「っ!?」
突然、私に向かって二発の光弾が放たれた。私は光弾を槍で弾くと、光弾が放たれた方向を向く。
『…。』
「黒いエグゼイド!?」
そこにはあの時の黒いエグゼイドが立っていた。その上半身にはスポーツゲーマを装着しており、既にレベル3になっているのが伺えた。
「邪魔をしないで下さる?」
『お断りだ。』
私は妨害してきた黒いエグゼイドに向かって突撃する。
『ギュ・イーン!』
一方、黒いエグゼイドも右手のパッド・ガシャコンバグヴァイザーをチェーンソーが前に来るようにグリップに取り付けると、同じく私に向かって突撃してきた。
「はあっ!」
『ふっ!』
私は槍で一閃しようとしたが、黒いエグゼイドにチェーンソーで弾かれてしまう。黒いエグゼイドはチェーンソーで攻撃してきたが、私も槍でこれをガードする。
『はっ!』
「っ!」
黒いエグゼイドは私に向けてチェーンソーで横払いを繰り出してきた。私は身を屈めてチェーンソーの横払いを避ける…が
『甘い。』
「うっ…!?」
黒いエグゼイドは私の身体を蹴り上げた。横払いはフェイントだったようだ。打ち上げられた私は先程のように魔法陣を展開して、それを一時的な足場にしようとした。しかし
『はあっ!』
「っ!?」
黒いエグゼイドは右肩のホイールを外し、それを投げつけてきた。私は槍でガードしたものの、そうしている内に黒いエグゼイドが私に接近してきた。
『喰らえ!』
「がっ…!?」
黒いエグゼイドが追い打ちと言わんばかりにタックルを繰り出してきた。私はガードしていたために避けれず、そのまま喰らって壁に叩きつけられ、倒れてしまう。
『ふんっ!』
「ぐふっ…!?」
さらに黒いエグゼイドは倒れた私にエルボードロップを繰り出してきた。容赦のない黒いエグゼイド。ネプテューヌ達の言う通り、圧倒的に強い……!
『終わりだ…!』
黒いエグゼイドは私にチェーンソーを突き立てようとしていた。私は起き上がろうにも先程のプロレス技を喰らって身体が痙攣してしまっている。チェーンソーの駆動音が私の耳元で響く………その時だった。
『ガッチャーン!レベルアップ!爆走バイク!』
『アガッチャ!ギリ・ギリ!チャンバラ!』
「っしゃあ!」
『っ!?』
黒いエグゼイドの背中を、何者かが二振りの鎌で斬りつけた。黒いエグゼイドは背後からの奇襲で怯み、私から離れた。そして別の人物が私を守るように黒いエグゼイドと対峙した。
「全く大人気ないなぁ…女神相手にプロレス仕掛けるなんてな……。大丈夫か?」
「え、ええ…。」
その人物は、先程私達に嘘をついた男・乗治だった。乗治は私に手を差し伸べてきた。私は乗治の手を借りて立ち上がった。
『速瀬乗治…。』
「いやぁ、さっきはあんたの策にまんまと乗せられちゃったぜ。あんたのおかげで俺の信頼は真っ逆さまだ。」
『そんなもの今に始まったことじゃない。』
黒いエグゼイドに突っ込まれた乗治はヘヘッと笑う。
「…んで、さっきの“影武者”は一体誰だ?あんたの仲間か?」
『お前には関係ない。』
「なら、あんたをボッコボコにして洗いざらい吐かせてもらうまでだ。」
“影武者”…?でもあの青年はドライバーとガシャットを持っていたはず……。
私が乗治の発言に疑問を抱いていると、乗治は黒いエグゼイドに突撃した。
「おらぁ!」
『ふっ!』
乗治と黒いエグゼイドは、お互いを取っ組みながら移動していった。
真遊side ~数分前~
「おりゃ!」
「はあっ!」
「でやっ!」
俺達は銃斗との互いのガシャットを賭けた勝負を受ける羽目になった。既にステージセレクトによって、俺達はどこかの埋め立て地に転移されていた。俺と勇介は銃斗に連携して攻撃する。一方、銃斗はガシャコンマグナムとショットガンをコールして攻撃する。
『ジャ・キーン!』
「はあっ!」
「ふっ! はっ!」
「ぐっ…!」
俺はガシャコンブレイカーをブレードモードにすると、銃斗に斬りかかるが避けられ、逆に至近距離で散弾を受けてしまう。
「お前に仮面ライダーの資格は無い。ゲームの魅力に取り付かれたお前には!」
「っ…!」
勇介は銃斗に仮面ライダーの資格は無いと言いながらガシャコンソードで攻撃した。
「おりゃ!」
「ぐあっ…!」
俺はお返しにタックルを繰り出して銃斗を突き飛ばす。銃斗は数メートル転がると、再び起き上がった。
「ふっ、ゲームの魅力に取り付かれてるのはむしろお前らだ。」
銃斗はそう言い返すと、ホルダーからジェットコンバットを取り出すと、変身の時と同じく銃を撃つように起動する。
『ジェットコンバット!』
銃斗の背後にジェットコンバットのスタート画面が表示され、そこからオレンジ色の戦闘機型のコンバットゲーマが召喚された。ジェットコンバットに登場した主人公機をゆるキャラ化したようなデザインだ。
『ガッチャーン ガシャット!』
銃斗は一旦ドライバーのカバーを閉じると、スロット2にジェットコンバットを挿入した。
「ごっこ遊びなら他所でやってろ。」
銃斗は俺達に向けてそう吐き捨てると、再びドライバーのカバーを開いた。
『ガッチャーン!レベルアップ!』
「第参戦術。」
『ババンバン!バンババン!イェア!バンバンシューティング!』
銃斗のもとへコンバットゲーマがやってくると、口を開いて噛みつくように銃斗の頭部と胴体を覆った。
『アガッチャ!ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェットジェット!ジェットコンバット!』
コンバットゲーマが銃斗の身体に密着するようフィットアップされてアーマーになり、脚部は肩アーマーになった。銃斗の右目を覆っていた髪のパーツが上の方を向くと、そこにパイロットのHUDバイザーと酸素マスクが装着された。背中には戦闘機のウイングとコンバットゲーマの頭部が装備されており、ドライバーの左右にある二丁のガトリング砲が背中のアームを通してぶら下がっている。
「あれがスナイプレベル3…。」
「あっ…!」
銃斗は背中からジェット噴射で飛翔すると、二丁のガトリング砲を持ち、飛行しながら俺達に向けて弾幕をバラ撒いてきた。
「うっ…!」
「くっ…!」
銃斗の弾幕によって砂煙が巻き上がる。
「術式レベル3。」
「大大大変身!」
俺達はレベル3になると、砂煙から出る。勇介は右腕のターンテーブルを擦り、ガシャコンソードのBボタンを2回押す。俺も強化アームをプラズマキャノンに変形させる。
「はあああっ!」
「おりゃあ!」
勇介はガシャコンソードから旋律状の剣圧を放ち、俺はプラズマキャノンを連射する。しかし、銃斗はジェットコンバットの飛行性能を利用して巧みに避けていく。制空権は完全に銃斗のものだ。
「はっ!」
「うぐっ…!」
銃斗は剣圧を避けながら勇介に弾幕を浴びせる。
「ふっ、相手にならないな。」
銃斗は余裕な表情でそう呟くと、ガトリング砲をマウントし、ライオットシールドをコールした。これで先程手離したアサルトライフルを持てば、完全に某光線級を殲滅しにいく部隊っぽくなってただろう。
「舐めるな…!」
銃斗の言葉に憤りを感じた勇介は、再び右腕のターンテーブルを擦って剣圧を放つ。銃斗はその剣圧をシールドでガードしながら勇介に接近し
「オラアッ!」
ドガァァァァン!!
「ぐあああっ!?」
『ガシューン』
銃斗はシールドで勇介を殴りつけた。さらにシールドに施されていたリアクティブアーマーが全て炸裂し、勇介を吹っ飛ばした。その際、勇介のドライバーからドレミファビートが外れ、勇介はレベル2に戻されてしまう。そして宙を舞ったドレミファビートは銃斗の手に渡った。
「しまった…!」
「まず一つ。」
「喰らえ!」
「ふっ…!」
ドレミファビートを手にした銃斗に向けて、俺はロケットパンチを放つ。だがそれも避けられ
「はあっ!」
「うわあああっ!」
銃斗の突進攻撃を喰らってしまう。くっ…やっぱり空を飛んでいる銃斗の方が有利だ…!
「おい!空を飛んでないで正々堂々と戦え!」
俺は制空権を有している銃斗に向けて怒鳴る。
『ガシューン』
「戦場でそんな泣き言は通用しないぞ。」
しかし、銃斗はそう切り捨てると、ドライバーからジェットコンバットを抜き取り、ホルダーに挿入してボタンを押す。
『ガシャット! キメワザ!』
「仮面ライダーは俺だけでいい。」
二丁のガトリング砲にエネルギーがチャージされる中、銃斗はそう呟いてもう一度ボタンを押した。
『JET CRITICAL STRIKE!』
銃斗は二丁ガトリング砲から強力な弾幕を放ち、さらにウイングから8発のミサイルを俺に向けて発射してきた。
俺はブースターを利用して弾幕から逃げる。しかし銃斗の狙いは正確であり、ミサイルも高性能なのか振りきれない。弾幕を避けるのも精一杯だった。そして
「くっ…!うわああああああああ!!」
『ガシューン』
ミサイルが俺に全弾命中して爆発。俺は吹き飛ばされた。その際、ドライバーからゲキトツロボッツが外れ、レベル2に戻されてしまう。そして宙を舞ったゲキトツロボッツは銃斗のもとへ渡った。
銃斗はゲキトツロボッツを回収すると、地面に着地した。
「ミッションコンプリート。」
『ガッチャーン ガシューン』
銃斗は変身を解除した。それに伴い、ステージセレクトが解除され、元の場所に戻ってきた。
『『ガッチャーン ガシューン』』
僕達も変身を解除した。
「真遊!勇介!」
戦いを見守っていた亜由美さんが僕達の駆け寄ってきた。
銃斗は僕達から奪い取ったガシャットを見て勝ち誇った表情をしているが、その表情は何処か暗い。
「ガシャットは貴方の快楽のためにあるんじゃない…感染者を救うためのものだ!」
「何も分かってないようだな。ゲーマドライバーの“適合者”になって、ライダーガシャットを使い続ける…それが何を意味するのかを…。」
銃斗は意味深な言葉を言うと、その場を去っていった。
「適合者…?何のことなんだ?」
僕は銃斗の言葉を理解出来なかった。あの時もそうだが、僕は“適合者”というキーワードについては一切分からない。銃斗や勇介、乗治は知っているようだけど…。
ヌウァァァァァァァァ…!
「「「?」」」
何かの断末魔が聞こえ、僕達は振り向くと、スーパーニテールランドがある場所から誰かが吹っ飛ばされたのが確認できた。断末魔からして、トリックの声だった。
「あれは、トリックか…?」
「ネプテューヌ達も二人を助けたのね…。」
どうやらネプテューヌ達はトリックをぶっ飛ばしてロムちゃんとラムちゃんを救出でき…………っ!?
「あれは…!?」
僕はぶっ飛ばされたトリックをよく見ると、トリックは長い舌を伸ばしていたのか確認できた。長い舌を巻き上げ、舌で“拘束した二人”をトリックは両手で握り、そして落下していく。まさか…ぶっ飛ばされた際に舌でロムちゃんとラムちゃんを回収したのか!?
「…!」
僕はトリックが落下した場所へ急いで向かう。亜由美さんや勇介も僕の後を追う。
乗治side
「おらぁ!」
「てやっ!」
俺の二振りの鎌と社長のチェーンソーがぶつかり、火花が散る。俺は社長の攻撃を上手くパリングし
「そりゃ!」
「ぐっ…!」
俺は鎌を振り上げて社長を吹っ飛ばす。吹っ飛ばされた社長は数メートル転がった。
「よっしゃあ!」
俺はそこへ追い打ちを仕掛けようと踏み込む。しかし
『チュ・ドーン!』
「はっ!」
「ぐあっ…!?」
社長はバグヴァイザーの向きを変えてビームガンを放ってきた。俺は踏み込んだために避けることが出来ず、弾かれてしまう。
「っ…この野郎…!」
『ガシューン』
俺は右手に持った鎌を一旦真上に放り投げると、ドライバーからギリギリチャンバラを抜き取り、左手に持った鎌に挿入する。
『ガシャット! キメワザ!』
真上に投げた鎌を右手でキャッチすると、俺はエネルギーがチャージされた二振りの鎌を構える。
『ギュ・イーン!』
『ガシューン ガシャット! キメワザ!』
一方、社長もバグヴァイザーを再びチェーンソーモードにすると、ドライバーからシャカリキスポーツを抜き取り、ホルダーに挿入してボタンを押す。チェーンソーと右肩のホイールにエネルギーがチャージされたところで、もう一度ボタンを押した。
『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』
「ハアァー!」
『GIRIGIRI CRITICAL FINISH!』
「これでも喰らえ!」
俺と社長は互いに走って接近し
「「はああああああああ!!」」
そして一閃した。その影響で、俺達の周りでエネルギー爆発が起こった。
『ガッチャーン ガシューン』
「……何で幻夢の社長がこんな真似をしてんだ?」
「君と“同じ”だ。」
「…はっ?」
『ガッチャーン ガシューン』
変身を解除した俺が尋ねると、社長はそう言って変身を解除した。
「バグスターがこの世に生まれた原因を突き止めるためだ。」
「はあ?」
「そのために、私はゲーマドライバーとライダーガシャットを開発した。」
社長はゲーマドライバーとライダーガシャットを製作した理由を語った。バグスター出現の原因を突き止める…?嘘くせぇな…。
「ゲーマドライバーを使用するためには、“適合手術”を受けなければならないことは知っているな?現に君も、そして私もその手術を受け、仮面ライダーとなった。そして君達には“適合手術”とは別に、“超次元補完【ディメンション・セラピー】”を受けたのも事実だ。」
社長はそう語った。“適合手術”と“超次元補完”…確かに社長の言う通り、俺は二つの手術を受けた。“適合手術”はゲーマドライバーを使うために、そして“超次元補完”はゲイムギョウ界へ転移するために必要な手術だ。
「それが一体なんだよ?」
「どうやら“一人”だけ、その二つの手術を受けずにゲイムキョウ界へ転移し、仮面ライダーに変身できた者がいるようだ。不思議だと思わないか?」
「……救道真遊…?」
俺は社長の言葉を聞くと、咄嗟に名人の名前が思い浮かんだ。社長が行っている悪行も怪しい。だけど俺が今、一番気になっているのは…名人がゲイムギョウ界に転移し、仮面ライダーに変身できた理由だった。
ネプテューヌside
「おーい!出てこい誘拐犯!ねっぷねぷにしてやんよ!」
裏口を見張っている私とネプギア。私は誘拐犯に対してそう叫ぶ。
「お姉ちゃん、もしかしたらもう終わっちゃってるんじゃ…。」
ネプギアは苦笑いでそう言った。やっぱり今回私達出番無し~?
私がしょんぼりとしたその時
『ステージセレクト!』
突然、ステージセレクトで私達は何処かの森林に転移された。あれ、何でステージセレクトが…?さては黒いエグゼイド!?
「お姉ちゃん、あれ!」
「ん?」
ネプギアに言われて、私はある方向へ振り向くと、そこには一人のライダーがいた。だがそれは黒いエグゼイドではなく、紫紺色がメインカラーで、ローブにとんがり帽子と、魔女のようなフォルムのライダーだった。腰にはゲーマドライバーを装着しており、藤色のガシャットが挿入されている。あのゲームって確か…“ストレンジホラー”だったよね?
「ねぷっ!?新しいライダー!?」
「貴女は誰…!?」
「我が名は、仮面ライダーケイオス。」
そのライダーはケイオスと名乗った。ケイオスの周りにサークルが出現し、そこから杖のパネルが現れ、実体化してケイオスの右手に装備された。
『ガシャコンスタッフ!』
「絶望の唄を聴くがいい…! はあああああああ!」
ケイオスはガシャコンスタッフを構えると、私達に向かって突撃してきた。
「どりゃああ!」
接近してくるケイオスに、私は日本刀で応戦する。しかし、ケイオスの力は強く、徐々に押されていく。
「でやっ!」
「うわっ!?」
私はケイオスの杖で突き飛ばされてしまう。
「はああああっ!」
「ふっ…!」
続いてネプギアがビームソードでケイオスを攻撃していく。
「そこっ!」
ネプギアがケイオスの隙を突いて攻撃した。ケイオスは素早く反応してネプギアのビームソードをガードした。そしてガシャコンスタッフのBボタンを2回連打した。すると杖の先端に魔力弾が生成された。
「甘い!」
「きゃああああ!」
「ネプギア!」
ケイオスが至近距離で放った魔力弾が、ネプギアを吹き飛ばした。
「ネプギア、大丈夫!?」
「うん…!」
「ふっ、余所見してる場合か?」
『ショ・カーン!』
ケイオスはそう言いながらAボタンを押した。すると杖の先端が獣の頭の形状に変形した。ケイオスはまたBボタンを2回連打した。すると獣の呻き声みたいな待機音が鳴る。
「ふっ!」
ケイオスがガシャコンスタッフを地面に突き立てた。すると
『『『ガァァア!!』』』
「ねぷっ!?」
「これって、召喚魔法…!?」
三体の黒い獣の頭部が召喚され、私達に襲いかかってきた。私達が黒い獣と応戦している間、ケイオスはステージのあちこちに浮遊している魔導書の内の一冊に近づき、杖でページをめくった。すると魔導書の中からエナジーアイテム…いや、車の絵が描かれたトラップアイテムが出現した。
『ジープ!』
ブォォォォオオオオオオオン!!!!
ケイオスがアイテムを獲得すると、何処からともなく私達に向かってジープが無人で疾走してきた。
「「きゃあああああああ!!」」
私達はそのままジープの轢き逃げアタックを喰らって吹き飛ばされ、森林ステージから元の場所に戻ってきた。
「いったぁ~…!」
「あのライダーは…何だったんだろう…?」
「うーん…分からない。」
私達は黒いエグゼイドとは別の紫色のライダーの存在を知り、しばらく頭を悩ませる。
ラムside
私達はトリックという怪物に捕まり、現在落下している。ちなみに先程まで私の身体に走っていたノイズはいつの間にか治っていた。それはロムちゃんも同じだった。
トリックが地面に着地した瞬間、その衝撃で手の握り具合が緩み、私はトリックの拘束からすり抜けることが出来た。ロムちゃんも拘束から抜け出せたようだ。
『幼女は命に代えても守る!それが紳士のジャスティス!』
私達が拘束から抜け出せた事をまだ知らないトリックはにこやかな表情で勝ち誇った。何が“紳士”なのよ…ただの“変態”じゃん!
「ロムちゃん、あのフェンスを登って逃げよう。」
「うん…!」
私はロムちゃんに小声で会話すると、近くにあるフェンスを登る。
『ん?…あれ、幼女は何処だ?』
ここで、私達がいない事に気づいたトリックがフェンスを登っている私達に気づいた。しまった…!
『この生きの良さ!全く…幼女は最高だぜ!ん~レロレロレロ~!』
「「ひうっ…!?」」
トリックが私達の姿を見ると、舌を伸ばして再び拘束しようとしてきた………その時だった。
「はあっ!」
『ぬうっ!?』
突然、何者かがトリックの舌を弾いた。エグゼイドに変身していたため、誰なのかはすぐに分かった。
「「真遊お兄ちゃん!」」
「ふぅ…間にあってよかった。」
真遊side ~同時刻~
俺はエグゼイドに変身し、高速化のアイテムを取ってロムとラムの前に立つと、トリックの舌をガシャンブレイカーで弾いた。
「二人共、こっちへ!」
ここで、亜由美がロムとラムを安全なところへ避難させ、勇介が俺の横に並んだ。
『ぐぬぬぬぬぬ、また貴様らか!』
トリックは妨害されたことに怒っていた。すると
バッコォォォォォォォン!!
『いってぇぇぇぇ!?今度は誰だ!?』
突然、何者かが投げたハンマーがトリックの頭に打ち付けられた。俺達はハンマーが飛んできた方向を向く。
すると、霧の中からある人物が現れた。
「…。」
「ブラン?」
「「あっ…。」」
「「お姉ちゃん!!」」
それは、なんとブランだった。さっきまで精神的疲労だった顔は、何処にもない。そこから感じられるのは、“怒り”だった。
「てめぇ…私の大事な妹達に何しやがる…許さねえぞ……この変態が!!」
ブランは自分の妹達を拐ったトリックに怒号を浴びせた。しかし、トリックは怯えるどころかむしろにこやかな表情だった。
「変態?それは褒め言葉だ!!」
トリックはそう言い返した。汚い、さすがトリック汚い。
「そうかよ…だったら、
褒め殺しにしてやるぜ…!!」
ブランがドスの効いた声で言うと、ブランの身体が発光し始めた。髪型がシアンブレーの短髪になり、ブランの身体にプロセッサユニットが装着され、右手には戦斧が装備され、女神化が完了した。
「大変身!」
「術式レベル2。」
『『ガッチャーン!レベルアップ!』』
『マイティマイティアクションX!』
『タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!』
俺達もレベル2になった。
「覚悟しやがれ!このド変態!!」
ブランは怒りの形相でトリックへ急接近する。トリックが長い舌を伸ばして攻撃してきたが、素早く避けた。
「この、超絶変態!!」
『げひぃぃ!?』
ブランがトリックに向けて戦斧を振り下ろした。ブランの重い一撃にトリックが怯む。俺はガシャコンブレイカーのBボタンを3回連打してトリックに接近する。
「おりゃあああ!」
『ぐへっ!?』
俺はトリックの腹部にハンマーを叩き込んだ。トリックは転倒しかけた。
「この、激重変態!!」
『んぐぁ!?』
そこへブランが再び重い一撃を叩き込んだ。勇介はガシャコンソードのBボタンを2回連打した。
「はっ! はああっ!!」
『あっぢぃいいい!?』
勇介の炎の剣がトリックの身体を斬りつけた。火傷したトリックが跳び跳ねた。
『ぐぬっ…!せめて一矢報いてやるわぁあああああ!!』
逆上したトリックがブランに向けて長い舌を伸ばしてきた。ブランはすぐに避けた。しかし
「「「!」」」
「ロム!?ラム!?」
「しまった!」
その後ろに三人がいたことに気づいた。まずい、このままじゃトリックの攻撃が三人に…!
『高速化!』
『コ・チーン!』
すると勇介が宝箱から出現した高速化のアイテムを取り、Aボタンを押して氷属性に切り換えると、Bボタンを2回連打して三人のもとへ駆け付け、前に立った。
「はあっ!」
そしてタイミングを狙ってトリックの長い舌を剣で突き刺した。すると突き刺したところから舌が凍りついた。
『なっ…!?』
『ジャ・キーン!』
「おりゃああ!」
『ギャアアアアアア!?』
俺はガシャコンブレイカーをブレードモードにすると、トリックの凍った舌を叩き斬った。
『き、貴様ら…俺様の舌を…!!』
「へっ、知るかよ!」
「手術してこい。」
長い舌を失ったトリックに、俺と勇介はそう言い返した。俺は近くのブロックを壊す。すると超キメワザのエナジーアイテムが出てきた。勇介も宝箱を開け、超キメワザのアイテムが出てきた。
『『超キメワザ!』』
俺はガシャコンブレイカーを投げ捨てると、マイティアクションXをドライバーから抜き取り、ホルダーに挿入してボタンを押す。
『ガシャット! キメワザ!』
「うおおおおおおお!」
俺は両手にエネルギーを溜め、それを一つにしてエネルギー球をつくる。
『ガシャット! キメワザ!』
「はぁぁぁぁ…!」
一方、勇介はタドルクエストをガシャコンソードに挿入すると、刀身に氷とオーロラを発生させて構える。
『MIGHTY CRITICAL STRIKE!』
『TADDLE CRITICAL FINISH!』
「ふっ!」
まずは勇介がトリックに接近した。
「オーロラディバイド!」
『ぐああああっ!?』
勇介はオーロラのように輝く氷の剣で怒濤のラッシュを叩き込んだ。トリックは勇介の素早い剣術を喰らう。勇介はラッシュを終えると、すぐに射線から離れる。
「イグナイトボンバー!!」
『ぐおおおおおおっ!?』
俺はエネルギー球を投げつける。命中したエネルギー球は強力な爆発を起こし、トリックの巨体を打ち上げた。そしてブランは打ち上げられたトリックに向かって飛行した。
「テンツェリントロンペ!!」
ブランはその赤い瞳を恐ろしく発光させながら、大きく振りかぶった戦斧をトリックに叩き込んだ。
『うがああああ!?幼女バンザーイィィィィィィ!!』
トリックはこれを喰らってそのまま星になっていった。それを断末魔にしている辺り、完全に変態丸出しだ…分かってたけどな。
「女神に喧嘩売ったんだ。文句はねぇよな?」
ブランはそう呟くと、女神化を解いた。
『『ガッチャーン ガシューン』』
僕達も変身を解いた。
「…ありがとう、真遊、勇介。お陰で助かったわ。」
「いや、僕達が出来る事をしたまでだよ。それよりもほら、ロムちゃんとラムちゃんのところへ。」
「…えぇ。」
僕がそういうと、ブランはロムちゃんとラムちゃんのもとへ歩み寄った。
「ロム…ラム…ごめんなさい、こんな目に遭わせてしまって……私、姉失格ね…。」
ブランは自分のせいで二人に怖い目に遭わせてしまったことを謝った。するとロムちゃんとラムちゃんが二枚ずつレアコインを取り出してブランに持ってきた。
「お姉ちゃん…これ、お土産。」
「レアコインだよ!」
「…ありがとう。」
ブランは目に涙を溜めながら、ロムちゃんとラムちゃんを優しく介抱する。
「…よかったね。」
「うん。」
僕は亜由美さんに軽く言い返した。ガシャットを銃斗に取られちゃったのは置いといて、これで一件落着だね。
銃斗side
エグゼイドとブレイブからガシャットを勝ち取った俺は、バンバンシューティングを見つめる。
「…俺一人で…十分なんだ…。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前は…俺の…誇りだ……全て上手くいく……いいな…?」
「もうお前にはライダーの権利はない。出ていってもらおうか。」
「バグスターが沈静化した途端、切り捨てか!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は昔のことを思い出しながらルウィーの街路を歩いていく。恨まれてもいい…仮面ライダーは俺だけでいいんだ……。
?side
『ガシューン』
誰もいない路地裏で、私は変身を解除した。仮面ライダーの力…ここまで力があるとはな…。
「ふふふ…!」
私はガシャットとは別に、教会から盗んだ箱を取り出して開ける。中には赤い十字の結晶・アンチクリスタルが入っていた。あと一つだ……!
ヴィジオンside
社長室に戻ってきた私は、プロトガシャットを見つめている。
「プロトガシャットには底知れない力がある。でも使い過ぎたら、その身を滅ぼすぜ。」
パラドはゲームをしながら言ってきた。“究極のゲーム”を作るためだ。そんなことはどうという事はない。それに、私には“考え”がある。
真遊side
「「寝不足ぅ!?」」
「そう…あの時行けなかったのもそのせい…。」
「何よそれ…。」
「行けない理由が“それ”なのか…。」
ブランから倒れた理由を聞いた僕とネプテューヌは驚き、ノワールと勇介は呆れた表情になった。
「…このところ徹夜続きで、貴女達と向き合う余裕がなかったの。それなのにロムとラムを助けてくれてありがとう、ベール、ノワール、勇介、ネプテューヌ。」
ブランはネプテューヌ達に礼を言うと、僕のもとへやってきた。
「真遊もありがとう。ロムとラムがゲイム病だと知った時、私どうすればいいのか悩んで、貴方に辛く当たってしまったの…。」
「大丈夫だよ、もうあの事は気にしてないから…。」
「でも…。」
「ブランは多忙な状況でも妹達のことを想い続けたんだ。終わり良ければ全てよし…だよ?」
「…ありがとう。」
ブランは僕に礼を言った。そうしていると
「見て、お姉ちゃん…!」
ロムちゃんが本を持って部屋にやってきた。ロムちゃんが本を広げると、そこにはブランの似顔絵が描かれていた。
「…良く描けてる。」
ブランはその似顔絵を見て笑顔になった……が、ある事に気づいてすぐに険しい表情になった。そしてブランはある部屋へ疾走していった。
「何だ…?」
「とりあえず行ってみよう。」
僕達はブランが疾走した部屋へ向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ラム!落書き止めて!」
「え~?こんなに同じ本が何冊も有るんだから良いでしょ~?」
「…だ、だめ!」
「どうして?」
「…そ、それは…!」
ブランはラムに言ったが、怒りというより恥ずかしさが感じ取れた。ラムが落書きをしていた本は、多数のダンボール箱の中に大量にある。
「それは、私が徹夜して書いた小説だからだ!!」
「「「「「はい?」」」」」
「つまり、ブランが書いた同人誌ってことですかしら?」
なんと、ダンボールに入った大量の本はブランが書いた同人誌らしい。
「これで徹夜したのか…?」
「あはは…。」
「え!?ユニ、どんな話なの?」
「空から落ちてきた少女と生まれつき特殊能力を持った少年が世界を救うお話…」
ユニちゃんは本の内容を教えてくれた。ブランは酷く赤面していた。
「すごい!主人公が新しい力に目覚めた!かっこいい!」
「読むなぁああああああああああああああああ!!」
ブランの木霊が教会内で響いた。
グラファイトside
俺は社長室から盗み出したプロトガシャットの一つ・プロトドラゴナイトハンターZを持って屋上へ移動した。ヴィジオンもパラドも…データを取るのを優先しやがって…。おまけにマジェコンヌ…いや、ケイオスもアンチクリスタルというものを集めてやがる…。奴らが強化を図る前に、俺が全員潰さないとな…!
「このガシャットで、俺がゲイムギョウ界の支配者となる…!」
俺はそう呟くと、ガシャットを起動する。
『ドラゴナイトハンターZ!』
俺はプロトガシャットを胸に突き刺す。その瞬間、突き刺したところから黒と黄色の稲妻が走る。プロトガシャット…聞いたように、とてつもない力だ…!!
「ぐっ…!?うぅ…うあああああああ!!…ふっははは!あっはははははははははははは!!」
ED[ネプテューヌ☆サガして]
挿入曲[未完成交響曲]
NEXT GAME…
衛生省の審議官・朧月源史郎がゲイムギョウ界へ来日した。しかし、グラファイトによってゲイム病を発症してしまう。真遊は源史郎と立ち位置が逆の形で再開することになった。源史郎のウイルス除去のことで喧嘩する真遊と勇介。そこへ社長が未完成のドラゴナイトハンターZを渡しにきた。感染拡大を狙うグラファイト、“謎の力”に覚醒しかける真遊は、紆余曲折ありながらもガシャットを完成させ、一対一で勝負に持ち込む………が
次回[黒きDragonを狩れ!]
真遊「大大大大大変身!!」