超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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卒業までもうすぐ…。その間までは投稿ペースが早くなるかもです。


OP[EXCITE]



黒きDragonを狩れ!

?side

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は朧月源史郎。昔は天才外科医として多くの患者の命を救ってきた。現在は衛生省で大臣官房審議官として勤務している。

3年前、突如発生したバグスターウイルスに多くの人々が感染し、インフェルノ・デイが起こった。これに対抗するために、私はゲイムギョウ界という異世界からやってきた幻夢コーポレーションの社長であるヴィジオンにバグスターの対抗手段としてライダーシステムを開発・提供してもらい、それにより地球にいるバグスターの沈静化することができた。

地球とゲイムギョウ界、2つの世界をバグスターから守る…それが私の勤めだ。3年前の悲劇を、繰り返す訳にはいかない。

 

「…そろそろ出発の時間だ。」

 

私は腕時計の時間を確認すると、ゲイムギョウ界へ渡る時間になっていることを確認した。私は机の引き出しからある一つのガシャットを取り出す。それは、ゲイムギョウ界へ渡るための手段の一つ・ポータルガシャットだ。ヴィジオンは変身システムを提供する際、ゲイムギョウ界へのアクセス手段として、直接私に提供してくれた。

私は鞄を持ち、ポータルガシャットを持つと、ガシャットのボタンを押す。

すると目の前にゲートが出現し、私はそれを潜る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルウィーでの事件から数日、僕達は今まで通りの生活を送っている。それにしても、ゲキトツロボッツを奪われたと聞いたネプギアちゃんの鬼の形相っぷりは恐ろしかった。あのロボットゲーマに“ジプシー”という愛称まで付けた程お気に入りだったようだ。

そしてネプテューヌから、謎の仮面ライダー・ケイオスと対峙したことを聞いた。また謎のライダーか…用心しないとな…。

そんな事は置いといて、現在僕達は教会内の掃除をしている。ネプテューヌは窓拭き、ネプギアちゃんは箒でゴミを掃き、僕とアイエフがテーブルや椅子を拭いている。ちなみにコンパはキッチンでお茶の準備をしている。そして勇介はクエストへ行ってるため不在だ。

 

「ネプテューヌさん!全然掃除進んでないじゃないですか!」

「うぅ~、何で掃除しなきゃならないの~?」

「いいから掃除して下さい!」

「ねぷぅ!?いーすん厳し過ぎるって~!」

 

ぐうたら思考でサボっているネプテューヌにイストワールさんが一喝した。まぁ、いつもの事だけどね。

 

「それにしても、なんでこんな掃除を?まだ大晦日ですらないのに…。」

『衛生省の人が視察にやってくるんだよ。』

 

掃除をする理由が分からない僕に、ポッピーが答えてくれた。衛生省って、僕がいた日本にある省のことだよね…?

 

「衛生省から?誰が来るんだろう…?」

「何でも、衛生省から“大臣官房審議官”の方が来ると亜由美さんから聞きました。」

 

僕はイストワールさんから衛生省の“審議官”が教会に来ると説明した…………ん、待てよ?“審議官”って…………もしかして!

 

「“源史郎先生”が!?」

「えっ…!?ご存じなんですか?」

 

僕は源史郎先生の名前を聞いて、喜びに溢れた表情になる。イストワールさんは僕が源史郎先生の事を知っている事に驚く。

 

「源史郎先生は、僕の命の恩人なんです。」

「そうなんですか…。」

 

源史郎先生が教会に来る…再び先生とお会いすることに期待を膨らませながら、僕は掃除を再開する。

 

 

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「ふぅ、ようやく終わった。」

 

数分後、僕達は掃除を終えた。掃除を終えた時にちょうど源史郎先生が来る時間帯になったらしく、コンパとアイエフが源史郎先生を迎えるために玄関へ向かった。その間、僕とネプテューヌ、ネプギアちゃん、イストワールさん、ポッピーはリビングで待機している。

 

「それにしても、源史郎先生はどの手段でゲイムギョウ界に来るんだろう?」

「幻夢の社長から貰ったポータルガシャットで来るらしいよ。」

「「「「ポータルガシャット!?」」」」

 

僕達はポッピーのカミングアウトに目が飛び出そうになった。あれ、でもポータルガシャットって社長さんが修理してるはずじゃ…!?

 

「幻夢の社長がゲイムギョウ界へ渡る手段として審議官に渡したんだよ。」

「つまり、それがあれば真遊さん達は地球に帰れる訳ですね?」

「生体認証が備わってるから審議官のみしか使えないし、審議官だけしか転移できないの。」

 

ポッピーは源史郎先生が持っているポータルガシャットについて説明した。なるほど、確かに生体認証やらのセキュリティを備えないと大変なことになるからね…。

 

「ねぇ真遊、その源史郎先生ってどんな人なの?」

「源史郎先生は、10年前に交通事故に遭った僕を治してくれた命の恩人なんだ。」

 

ネプテューヌの質問に答え、僕はポケットからゲーム機を取り出すと、ゲーム機に付いている仮面ライダーのストラップを取り外して、それを見つめる。

 

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「大丈夫、絶対助けるから。」

 

 

 

「その笑顔が、健康の証しだよ。」

 

 

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僕はストラップを見つめながら10年前の事を思い出す。源史郎先生に助けてもらったから、今の僕がいるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピッ!

 

 

 

 

通信が入ったのか、イストワールさんは通信モニターを表示させた。通信相手はアイエフだ。

 

「あれ、アイエフさん?どうかしたんですか?」

『イストワール様、大変です!源史郎さんがバグスターに感染して…!』

「何ですって!?」

「ねぷっ!?」

「!?」

「ええええええ!?」

「源史郎先生が!?」

 

アイエフは源史郎先生がバグスターに感染した事を伝えた。源史郎先生が…ゲイム病に…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

源史郎side ~数分前~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は教会の入り口へ転移してきた。そういえば、亜由美君が真遊の事について語っていたな。真遊が仮面ライダーとしてゲイムギョウ界で活躍している…彼も立派になったものだ。

私はそう思いながら教会に入ろうとした…その時

 

「朧月源史郎だな?」

 

背後から声を掛けられた。私が振り向くと、謎の青年がいた。その容姿は何処となく怪しい。

 

「どちら様でしょうか?」

「ライダーは、女神は、そして衛生省は我々バグスターの敵だ。」

「バグスター…!?」

 

私がバグスターという単語を聞いて表情を険しくさせると、青年は黒いガシャットを取り出してボタンを押した。すると、端子部から黒い瘴気・バグスターウイルスが出現した。

 

「ぐっ…!?ううっ……!」

 

私はバグスターウイルスに感染してしまい、その場で苦しむ。

 

「我が仲間の“生贄”となれ。」

 

その青年…いや、バグスターはそう言い残して去っていった。私はその場で倒れ込む。

 

「っ!?…源史郎さん!?」

「大丈夫ですか!?」

 

すると、入り口の方から二人の少女がやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は社長から聞かされた事に疑問を抱いている。名人が適合手術と超次元補完を受けていないことに…。

 

「もう一度教会行ってみれば、何かヒント掴めるかな?」

 

俺は名人の謎のヒントを求めて教会へ向かう。すると、入り口付近でアイエフとコンパが謎の男性を連れて中へ入っていくのが確認できた…ん?待てよ?

 

「あれって………衛生省の審議官だよな…?」

 

俺は衛生省の審議官がどうしてゲイムギョウ界にいるのかを疑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達は源史郎先生が運ばれた個室へやってきた。僕達が個室に入ると、ベッドには源史郎先生が横たわっている。アイエフとコンパがここまで運んでくれたようだ。イストワールさんはクエスト中の勇介を呼び戻すために連絡を取っていた。

 

「源史郎先生…。」

「…真遊…まさかこんな形で再開することになるとはな…。」

 

僕は源史郎先生と10年ぶりの再開を果たした…立ち位置が逆の形で…。僕は源史郎先生に命を救われた。今度は…僕が源史郎先生を救う番だ…!

 

「必ず救います。今度は僕が先生を…。」

 

僕は固い決意をすると、スマホを取り出してバグスタースキャナーを起動すると、スマホのカメラ部を源史郎先生に向ける。

 

「…ゲイム病だな。」

「…はい。」

 

源史郎先生の呟きに僕は答えた。僕は表示されたスキャナーのモニターを見てみると、映し出された源史郎先生に炎のマークが寄生しているのが確認できた。このマーク…グラファイトをスキャンした時と同じだ。

 

「このマークは確か…。」

「…間違いない。やったのはグラファイトだ。」

 

コンパが呟くように、僕は今回の犯人がグラファイトだと確信した。

 

「っ…あぁ…!」

 

先生が苦しみ出し、身体にノイズが走った。いつ発症してもおかしくない…!

僕はゲーマドライバーを装着する。すると個室の扉が開き、そこから勇介が入ってきた。イストワールさんから連絡を聞き、クエストを切り上げて戻ってきたらしい。

 

「ご安心を。俺に斬れないものはありません。」

 

勇介は源史郎先生にそう言うと、ゲーマドライバーを装着してタドルクエストを取り出した。僕もマイティアクションXを取り出す。

 

『タドルクエスト!』

『マイティアクションX!』

 

俺と勇介がガシャットを起動すると、源史郎先生はゲイム病を発症した。すると

 

「「「「「っ!?」」」」」

「ねぷぅ!?何あれ!?」

「いつものウイルスと違う…!?」

 

源史郎先生からバグスターウイルスが出てきたが、今までとは違い、身体の一部から巨大な卵状の腫瘍になって出てきた。その光景に驚いていた。

 

「変身!」

「変身。」

『『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー

!』』

 

俺達は仮面ライダーに変身した。その時だった。

 

『ギャオオオオオオオオン!!』

 

バグスターウイルスが源史郎先生の身体から分離し、そのウイルスの塊が小型の黒いドラゴンへと変化した。ドス黒い身体に金属のような頭部と翼、そして右腕には剣、左腕にはレールガンが装備されている。

 

「先生、すぐ助けるから!」

『ステージセレクト!』

 

俺は先生にそう言うと、ステージセレクト機能を作動させる。俺と勇介、そしてドラゴンは個室から滝のあるステージへと転移した。

 

「あれ、いない?」

 

俺達はドラゴンがいない事に気付き、辺りを見渡す。

 

『ギャオオオオン!』

 

すると川からドラゴンが出現し、滝の上まで上昇すると、こちらを見つめながらその場でホバリング飛行をする。

 

「あのドラゴン…“ドラゴナイトハンターZ”に登場する敵。最大四人プレイでドラゴンを狩るハンティングゲームだ。」

 

 

 

 

 

 

 

「その通り。」

 

俺がドラゴナイトハンターZの詳細を説明していると、後ろで声が聞こえた。俺達が振り向くと、そこにはグラファイトがいた。

 

「グラファイト…!」

「やっぱりお前の仕業だったのか。何で源史郎先生にウイルスを感染させた!?」

「俺の目的はバグスターの仲間を増やし、バグスターの軍団を築き上げること!」

 

グラファイトは自分の目的を高らかに語った。よくある悪役のパターンだな…。

 

「新たな我が力を、思い知るがいい…!」

 

グラファイトはそう言うと、バグヴァイザーではなく、グリップ下部がドラゴンの頭部を模している黒いガシャットを取り出した。ラベルはモノクロであったが、そのタイトルは紛れもなく“ドラゴナイトハンターZ”だった。

 

『ドラゴナイトハンターZ!』

「培養。」

 

グラファイトはガシャットのボタンを押すと、自分の胸部にガシャットの端子部を突き刺した。

 

「うおおおおあああああっ!!」

 

グラファイトの身体をバグスターウイルスとプロトガシャットのエネルギーが覆い、やがてバグスター態へと変身した。だが今までの姿と違い全体的に身体は黒く、右腕だけは黄金になっている。

 

「あ!今までのあいつと違う!?」

『行くぞ。 はっ!』

 

グラファイトが俺達に攻撃を仕掛けてきた。

 

「はあっ! でやっ!」

「ふっ! はっ!」

 

俺は格闘戦で、勇介はガシャコンソードをコールしてグラファイトに応戦する。だが、プロトガシャットで強化されているためにあまり効いていない。俺がグラファイトに突撃しようとした時

 

『ギャオオオオン!』

「ぐあっ!?ああっ!」

 

ドラゴンの存在を完全に忘れていたために、俺はドラゴンに捕まれてそのまま滝へ投げ飛ばされてしまう。

 

「お前に乗っ取られた美沙姫の仇を取る!」

 

勇介は恋人の敵討ちを宣言してグラファイトに攻撃を仕掛ける。

 

『ふんっ!』

「っ…!」

 

だが、グラファイトに受け流されて転倒してしまう。

 

『どうした?その程度か?』

「はああああああ!」

 

勇介たちあがると、果敢にグラファイトに攻撃を仕掛ける。

 

「くっ…!やってやろうじゃねぇか…!」

 

そして俺も、ガシャコンブレイカーをコールすると、高くジャンプしてブロックの上に乗ると、周りにあるブロックに飛び移りながらドラゴンにジャンプ攻撃を仕掛けていく。よし、この調子なら…!

 

『どけ。』

「ぐっ…!?」

 

ここで、勇介がグラファイトに軽くあしらわれた。そしてグラファイトはドラゴンの方を見る。

 

『まだ成長しきれてないようだな。』

 

グラファイトはそう呟くと、ハンドシグナルでドラゴンに指示した。

 

『ギャオオン!』

「うわっ!?」

 

すると、ドラゴンは俺を弾き飛ばすと、そのまま何処かへ退避していった。

 

『ドドド黒龍剣!』

 

グラファイトは双刃刀に黒と金色のエネルギーを溜めると、俺達に向けて剣圧を放ってきた。

 

「「うわあああああああ!!」」

 

俺達は避けることが出来ず、そのまま喰らって吹き飛ばされてしまう。俺達が起き上がると

 

「あっ…!?」

「逃がしたか…。」

「…くそっ!」

 

そこにはもう、ドラゴンの姿もグラファイトの姿もなかった。逃げられた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィジオンside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全て計画通りです。グラファイトがプロトガシャットを使い、暴れてくれた。」

「相変わらず恐ろしい男だな、お前は。」

 

私はプロトドラゴナイトハンターZがグラファイトに盗まれた事を知った。だがそれは既に想定済みだ。バグヴァイザーを取り上げた時点でな。パラドはプロトガシャットを盗まれたにも関わらず悠然としている私に不気味に笑いながらそう言った。

 

「あの力でグラファイトに暴走にされちゃ、女神達もライダー達も命懸けだ。」

 

パラドは卓球台で寝転びながら呟いた。

 

「後はこのゲームの実戦データを取れば、第一段階の目的は完了だ。」

 

私はそう呟きながら、引き出しから未完成のドラゴナイトハンターZを取り出す。それをアタッシュケースに納めると、教会へ向かう。

 

 

 

 

 

 

「それが10個目のガシャットか。」

 

私が待合室を通過しようとした時、狙山さんが声を掛けてきた。

 

「狙山さん、勝手に入ってきては困りますよ。」

「俺達が持っているガシャットと、黒いエグゼイドが持っているシャカリキスポーツ、果たして誰にドラゴナイトハンターZが渡るのか気になってな。」

「少なくとも、貴方は候補から外れてますよ。」

 

ガシャット狙いの狙山さんに私はそう言い返すと、教会へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

グラファイトやドラゴンを倒し損ねた僕達。一旦リビングに戻ってきたが、その空気は目に見えて重い。

 

「…。」

 

僕は源史郎先生のウイルスを除去できなかったために、頭を抱えて項垂れている。このままじゃ…先生を救えない…。

 

「…また私情か。」

「勇介さん、いくら何でもそれは言い過ぎじゃ…。」

 

勇介は僕に油をかけるような発言をした。それを聞いたネプギアちゃんが勇介にそう言った。私情…?私情で何が悪いんだ…?

 

「…それ、勇介も“例外”じゃないよね?」

「何が言いたい?」

「勇介だって…“敵討ち”ってあれほど言ってたじゃないか!」

「っ!何だと!?」

「間違ってはいないでしょ!?」

 

僕は勇介の矛盾した態度に苛立ち、衝突してしまう。

 

「二人共、喧嘩しないで。」

 

亜由美さんが仲介してきた。僕達は怒りを静める。

 

 

 

 

 

 

「その通りだ。」

 

すると、入り口から社長さんがアタッシュケースを持ってやってきた。

 

「心を一つにしなければ、グラファイトは倒せない。」

 

社長さんはそう言いながらテーブルにアタッシュケースを置くと、ケースを開いて中に入っているガシャットを僕達に見せる。それはグラファイトが持っていたガシャットと同じドラゴナイトハンターZだったが、色は金色になっており、ラベルに描かれているはずのドラゴンがいない。

 

「それって、新しいガシャットですか?」

「そうだよ。グラファイト攻略の鍵となる、“レベル5”のガシャットだ。」

「「「「「「「「レベル5?」」」」」」」」

 

社長さんは僕達に希望の光を差してくれた。それは、レベル5という今までにない力…グラファイトを倒せるだけの力を秘めたガシャットだった。

 

「ただね、このガシャットはまだ未完成の状態なんだ。完成させるためには“ハンターゲーマ”のデータが必要なんだ。」

 

“ハンターゲーマ”…?もしかして、さっきのドラゴンのことか…?

 

「ゲーマを倒し、ガシャットを完成させてほしい。」

「分かりました。俺が引き受けます。」

 

社長さんの依頼を聞いた勇介が未完成のドラゴナイトハンターZを受け取ろうとする。僕はそれを見て勇介の手を止める。

 

「…先生は僕にとって特別な存在なんです…今回ばかりは勇介には任せられない…だから…!」

「グラファイトは俺の敵だ!」

「先生を救うのは僕だ!!」

 

源史郎先生を救おうとする僕とグラファイトを除去する勇介、2つの目的が噛み合わず、再び衝突してしまう。

 

「落ち着いて二人共。」

 

僕達は再び亜由美さんの仲介で落ち着く。勇介は腕を組んだまま椅子に座る。

 

「これは今までと違って、最大四人プレイを前提に開発された高難易度なゲームだ。一人での使用は極めてリスクが高い。」

 

社長さんはドラゴナイトハンターZが四人プレイ前提であることを説明した……それが何だ…それで他のライダーと組めってことなのか…?僕のしている事を私情呼ばわりするエリートな勇介、ライダーガシャットを狙う銃斗、嘘をついてばっかりの乗治…………他のライダーと組むなんて有り得ない…!

苛立ちを隠せない僕は社長さんから未完成のドラゴナイトハンターZを取り上げる。

 

「どんな高難易度なゲームだろうと僕には関係ない……ゲームなら、僕は誰にも負けない!」

 

皆が驚いている中、僕はそう言ってリビングから出ていくと、源史郎先生の様子を見に、個室へ向かう。

 

「あ、真遊!」

 

亜由美さんとネプテューヌ、ネプギアちゃん、コンパが僕の後を追ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漂流者は社長からドラゴナイトハンターZを取り上げると、そのままリビングを出ていった。それを見たポッピー、ネプテューヌ、ネプギア、コンパが追いかけていった。社長も「失礼。」と言って教会を後にし、リビングには俺とアイエフ、イストワールが残った。俺は糖分補給をするためにラズベリーのケーキを食べる。

 

「勇介はいいの?ユッキーの後を追いかけなくて…。」

「俺としたことが…あいつと同じ土俵に立つところだった。如何なる時も冷静でなくてはな…。」

 

アイエフの言葉に俺はそう答えた。ユッキー…漂流者のあだ名か?ヤンデレが寄ってきそうなネーミングだ…。

漂流者がレベル5のガシャットを使ったら…大変な事になるのは確実だろうな…。

 

「それよりも、俺の認識が間違ってなければ、ゲーマドライバーを扱うためには“適合手術”を受ける必要がある。ごく微量のバグスターウイルスを投与し、体内に抗体をつくる。」

「それって、言い換えれば予防接種みたいなもの?」

「ああ。」

 

俺は3年前に受けた適合手術について語る。アイエフが言うように、手術というよりはほぼ予防接種に近い形だった。俺はそれに関して一つ気がかりなことがある。

 

「その“適合手術”がどうかしたの?」

「…なぜ漂流者は“適合者”を知らないんだ?」

 

 

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「適合者…?何のことなんだ?」

 

 

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俺はこの前、漂流者が呟いていた事に疑問を抱いている。

 

「あの、私の推測かもしれませんけど…真遊さんはその“適合手術”を受けてないんじゃないでしょうか…。」

 

イストワールはそう言った。“適合手術”を受けてない…?だとしたらあいつは何故仮面ライダーに変身できるんだ…?

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔しますよっと。」

 

俺が漂流者の謎に疑問を抱いていると、入り口から諜報部員がやってきた。

 

「…諜報部員か。」

「乗治!?あんた何でここに…?」

「ちょっとまた教祖さんに用があってな…。」

 

リビングに入ってきた諜報部員がアイエフにそう言うと、俺達に向かって歩み寄ってきた。

 

「乗治さん、今回はどういったご用件で…?」

「さっき教会に運ばれていった人、あれ衛生省の審議官でしょ?」

「どうしてそれを!?」

「さっき運ばれていったのを見たんだ。」

 

どうやら諜報部員は審議官が教会に運ばれたのを見たらしい。

 

「あんたと審議官、一体どんな関係なんだ?」

「私は亜由美さんから聞かされただけで、源史郎さんとは何の関係もありません。ただ、真遊さんとは関係があるそうです。」

「名人と?」

「はい。10年前の事故で重傷に陥った際に、源史郎さんに命を救われたと語っていました。」

 

イストワールは審議官と漂流者の関係について語った。命の恩人か…。すると諜報部員は

 

「……なるほど。」

 

深く考えて頷いた。

 

「乗治さん?」

「…乗治?」

「諜報部員、何を考えているんだ?」

「…もしかしたら、名人は10年前に“適合手術”と“超次元補完”を受けたんじゃないかと思ってな。」

「「?」」

 

諜報部員は深く考えながらそう答えた。アイエフとイストワールは何のことか分かっていないようだ。10年前……他に手術をした痕跡がないとすれば…。

 

「あんたは“超次元補完”が何か分かってるだろ?」

「ああ。」

 

俺は諜報部員の質問に答えた。“超次元補完”……一度採取した自分の血液にシェアエナジーを入れて“シェアブラッド”を作り、それを使った薬を投与して大脳にある“次元認識神経”を急激に活性化させる。後は強く望めばゲイムギョウ界へのワープゲートが開く。ただし効果は一度だけかつ片道限定だが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達は再び源史郎先生の個室へやってきた。

 

「すみませんでした。大丈夫ですか?」

「ああ…。」

「先生の体は必ず治しますから。」

「うん…。」

 

僕は源史郎先生とそう約束した。

 

「審議官、着替えましょうか。コンパ、手伝って。」

「はいです。」

 

亜由美さんとコンパは源史郎先生を着替えさせるため、一旦三人で個室から退室していった。僕は未完成のドラゴナイトハンターZを見つめる。

 

「これを完成させれば、先生を治せる…。」

「…真遊、それ一人で使って本当に大丈夫なのかな?」

「…え?」

「社長さんも言ってたよね?“一人で使用するのは極めて危険”だって。」

「…これは僕だけにしか出来ない“オペ”なんだ。」

 

ネプテューヌが心配する中、僕はそう言い切った。ネプテューヌはそれを聞くと、黙り込んだ。ネプギアちゃんも同様だ。

 

 

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数分後、源史郎先生が亜由美さんとコンパと共に個室へ戻ってきた。源史郎先生はスーツ姿から茶色い患者衣になっている。

 

「あの、亜由美さんって源史郎さんのことをご存じなんですか?」

「ええ。私は元々、衛生省で働いていたの。」

「えっ!?そうなの!?」

「それは初耳ですぅ。」

 

ネプギアちゃんの質問に亜由美さんが答えた。ネプテューヌとコンパがそれを聞いて驚いた。亜由美さんが衛生省と関わりがあったのか…だから亜由美さんが源史郎先生のことも知ってたんだ…。

 

「ところで、真遊は何故ゲイムギョウ界に?」

「僕も分かりません。どうしてここへやってこれたのかも…。でも、今はゲイム病に苦しんでいる人を救いたいという意志を持って、今もこうしてゲイムギョウ界で生きているんです。ネプテューヌ達の支えもあって。」

 

僕は源史郎先生にそう言った。源史郎先生はネプテューヌ達の方を見た。

 

「あ、どうも。」

 

ネプテューヌ、ネプギアちゃん、コンパが丁重に礼をした。

 

「貴女達は、真遊とはどういった関係ですか?」

「えっ!?えーっと…友達ですね。い、一緒にゲームしたり…クエスト行ったりして…。」

「ねぷねぷ、敬語が成立してないです。」

「お姉ちゃん、所々噛んじゃってるよ。」

 

ネプギアちゃんとコンパが指摘する通り、ネプテューヌは敬語を噛みまくっていた。いつもタメ口のネプテューヌがいざ敬語を話そうとしたら、噛みまくるのか…。

 

「そうですか。」

「ネプテューヌ達は、僕がゲイムギョウ界へやって来た時に色々と助けてくれました。ネプテューヌ達はもちろん、先生に命を救われたから、今の僕がいるんです。だからこの命を別の誰かを救うために使おうと思ってるんです。」

「ゲーム好きの少年が、立派に成長したな。」

「まだまだ未熟ですけど…。」

 

僕は源史郎先生の言葉に照れながら言った。今の僕がいるのも、ネプテューヌ達や源史郎先生のおかげなんだ。

 

「“一人で無理”はするなよ。」

「…え?」

「ゲーム医療は、自分自身の命に関わる危険な行為だ。」

 

すると源史郎先生は一人で無理はするなというアドバイスを送ってきた。一人…か。

 

「…大丈夫です。僕には皆がいます。それに、ゲームの腕なら誰にも負けません。」

「しかし…。」

「っ…僕を信じて下さい!これは、僕だけにしか出来ないオペなんです!」

 

僕は大丈夫だと言い聞かせるが、それでも納得しない源史郎先生に強く当たってしまう。その影響で、その場の空気が一気に重くなってしまう。

 

「真遊、熱くなり過ぎだよ。」

「そうよ。今日の真遊、なんだか変よ?」

 

僕の態度は、ネプテューヌと亜由美さんにも指摘された。

 

「私は今まで、バグスターウイルスが世間に知られないよう力を尽くしてきた。私にストレスがあるとすれば、人々がバグスターの存在を知ってパニックになることだ。」

「それって、もしかして…。」

「バグスターは大規模感染を狙っているのかもしれない。人が多く集まる場所で…。」

 

源史郎先生はグラファイトの目的を推測した。大規模感染……バグスターの軍団を築き上げると豪語していたグラファイトならやりかねない…!早く除去しないと…!

僕はそれを聞くと、すぐに外へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプテューヌside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一人じゃ危険だって!」

 

ポッピーの制止も聞かずに真遊は行ってしまった。グラファイトが大規模感染…プラネテューヌどころかゲイムギョウ界全体がバグスターに脅かされちゃう!

私は真遊の後を追おうとすると

 

「…ネプテューヌさん。」

 

突然、源史郎さんに声を掛けられた。

 

「何ですか?」

「審議官の言葉としてはどうかと思いますが…どうか、真遊の“支え”になってあげて下さい。」

「…うん、任っせといて!」

 

私はいつもの口調で返事をすると、真遊の後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…。」

 

グラファイトの企みを聞いた僕は、教会から出て、プラネテューヌの街にやってきた。やってきたはいいが手がかりが見つからない。探しているうちに、僕は息切れとなり、その場で立ち屈んで荒れた息を調える。すると、一人の女性とぶつかり、女性はその場で倒れた。

 

「あっ、すみません!大丈夫で……!?」

 

僕は倒れた女性に謝ろうとしたが、そこで異変に気づいた。何故ならその女性にノイズが走ったからだ。

 

「まさか…!?」

 

僕はスマホを取り出してバグスタースキャナーを起動すると、カメラを女性に向ける。するとモニターに映る女性に炎のマークが寄生しているのが確認できた。僕の周りには状況が気になった人達が集まってきた。

 

「これ…先生と同じ症状…!?」

 

僕が呟いていると、後ろで見ていた女性が倒れた。同じく身体にノイズが走った。

 

「こっちも!?」

 

さらに他の人達もバグスターに感染したのか、次々と倒れる人達が続出していく。嘘だろ…?こんなにたくさん…!?

 

「もう始まったのか…!?」

 

次々と人が倒れていく状況に驚愕する中、僕はある建物の屋上で黒い瘴気…バグスターウイルスが拡散しているのを目の当たりにする。グラファイトはあそこか!

僕はすぐにその建物の屋上へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラファイトside ~数分前~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はある建物の屋上にやってきた。ここでウイルスを拡散させれば、大勢の者達がゲイム病となる。恐怖でストレスを増大させて発症させれば、大勢の感染者が一瞬でバグスターの軍団へと変わる!

俺はプロトガシャットのボタンを押す。すると端子部からバグスターウイルスが出現し、それは風に乗って周りへ拡散していく。そして一人、また一人と、時間が経過していくごとに感染者は増えていく。

 

「未知のウイルスの恐怖におののくがいい…!」

 

感染者が増え続ける光景に俺が笑いながらそう呟いていると

 

「やめろ!」

 

一人の青年が屋上に現れた。エグゼイドだ。エグゼイドは既にゲーマドライバーを装着していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side ~同時刻~

 

 

 

 

 

 

 

僕が屋上に到着すると、そこにはグラファイトがいた。

 

「これ以上、お前らの隙にはさせない!」

「たった一人とは無謀な…!」

『ドラゴナイトハンターZ!』

 

グラファイトはたった一人で立ち向かってきたことを嘲笑しながら、プロトドラゴナイトハンターZのボタンを押す。僕もマイティアクションXを取り出す。

 

『マイティアクションX!』

「先生の運命は……俺が変えてやる!」

 

俺はマイティアクションXを起動すると同時に人格を変える。

 

「培養。」

「変身!」

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』

「大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

俺はエグゼイドへ変身した。一方、グラファイトもガシャットを胸に突き刺し、バグスター態になった。

 

「…ステージセレクト。」

『ステージセレクト!』

 

俺はステージセレクト機能を作動させる。俺達はその場から川のステージに転移した。

 

「いくぜ!」

 

俺はグラファイトに突撃しようとしたその時

 

『待て。貴様の相手は“こいつ”だ。』

「あ?」

 

突然、グラファイトに止められた。俺は横に振り向く。すると

 

『ギャオオオオオオオン!!』

 

横から巨大なハンターゲーマが飛来してきた。

 

「でかい!成長したのか…!」

 

どうやら源史郎先生を含めた感染者のストレスを糧に成長していたようだ。グラファイトを倒すためにはドラゴナイトハンターZが必要だ………やってやる!

 

「はっ!」

 

俺は飛来したハンターゲーマに飛びつく。ハンターゲーマはそのまま上昇する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

 

 

 

ブレイブに変身し、川ステージに転移してきた俺は、そこでグラファイトを見つけた。

 

「グラファイト!」

「ん?」

 

俺の呼び掛けにグラファイトが振り向いた。

 

「お前は…俺が除去する…!」

「ほぅ…。」

 

俺はそう言うと、ガシャコンソードをコールしてグラファイトに突撃する。今度こそ、美沙姫の敵を討つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギャオオオオオン!』

「くっ…!うっ………!」

 

ハンターゲーマにしがみついている俺は、スタンさせる目的で頭へ移るためにしがみつきながら移動する。狩猟ゲームでドラゴンの弱点と言えば頭部だ。頭部をハンマーで叩けば…!

俺は頭へ移ろうとするが、飛行する際の空気抵抗のせいでなかなか移動できない。

 

「真遊!」

 

そこへ、女神化したネプテューヌがやってきた。

 

「ネプテューヌ、こいつの動きを止めてくれ!俺はこいつの頭を叩く!」

「分かったわ!」

 

俺がネプテューヌに指示すると、ネプテューヌは野太刀を構えてハンターゲーマに突撃する。

 

「せやあああああっ!」

『ギャオオオオン!』

 

ネプテューヌは野太刀を振るうが、ハンターゲーマも右手の爪で防いだ。ハンターゲーマが飛行をやめたことで、多少は空気抵抗が少なくなった。ネプテューヌが奮闘する中、俺はハンターゲーマの頭部に向けて移動する。

 

 

 

 

 

 

ダダダダダダッ!

 

 

 

 

「うわっ!?」

 

しかし、何者かの弾幕を喰らい、俺は殺虫スプレーをかけられた蚊のようにハンターゲーマから落とされ、地面に叩きつけられた。

 

「はあっ!」

 

どうやらやったのは銃斗だ。銃斗は既にレベル3になっており、飛行しながらハンターゲーマに弾幕を浴びせる。

 

「あのゲーマを倒してデータを回収すれば…。」

 

俺は未完成のドラゴナイトハンターZを手に取ると、ハンターゲーマと戦っている二人を見上げながら呟く。すると銃斗は俺に気づいたのか、俺のもとへ着地してきた。

 

「エグゼイド、そのガシャットは俺が頂く。」

 

予想通りだった。銃斗はドラゴナイトハンターZ目当てで俺のもとへやってきたようだ。

 

「ほら…。」

 

俺は手を差し出している銃斗に近づき、ドラゴナイトハンターZを渡す

 

 

 

 

 

 

「俺がやるっていってんだろうが!」

 

…渡すフェイントで銃斗を払い除け、俺はハンターゲーマのもとへ走る。だがそれを銃斗は逃がさず、ガシャコンマグナムをコールした。

 

「ふっ!」

「うわあっ!?」

 

銃斗の不意打ちで俺はドラゴナイトハンターZを手放してしまい、宙を舞ったドラゴナイトハンターZが銃斗のもとへ渡った。

 

「ふっ…!」

「くそっ…返せ…!」

「雑魚は消し飛べ。」

 

銃斗はそう言うと、ホルダーから勇介から奪ったドレミファビートをガシャコンマグナムに挿入した。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

ガシャコンマグナムの銃口に音符状のエネルギーがチャージされる。

 

『DOREMIFA CRITICAL FINISH!』

「はああっ!」

 

俺に向けて音符状の銃弾が発射された。その時だった。

 

「サンダークラッシュ!」

 

ネプテューヌが野太刀に電撃を纏わせながら銃斗の放った銃弾を叩き斬った。

 

「大丈夫?」

「ああ…だけど、ガシャットを奪われた…。」

 

俺がそう言うと、ネプテューヌは銃斗の方を向いた。

 

「そのガシャットを返しなさい。それはまだ未完成なのよ!」

「俺の知ったことじゃねぇな。」

 

ネプテューヌはそう言ったが、銃斗はそれを切り捨てた。そしてガシャコンマグナムからドレミファビートを抜き取ると、ホルダーから俺から奪ったゲキトツロボッツを取り出してガシャコンマグナムに挿入した。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

ガシャコンマグナムの銃口に強化アームを模したエネルギーが現れ、アームがプラズマキャノンに変形した。

 

「ぐうたら女神に黒い宣告を下してやる。」

『GEKITOTSU CRITICAL FINISH!』

「はっ!」

 

ガシャコンマグナムからプラズマキャノンが発射された。

 

「ぐっ…!ううっ……!きゃあああああああ!」

「うわあああああああ!」

 

ネプテューヌは野太刀で防ぐも、あまりのパワーに防ぎきれず喰らってしまい、俺も巻き添えを喰らった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポッピーピポパポside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は真遊達の様子が気になり、川のステージへ転移してきた。勇介はグラファイトと戦っているからまだしも、真遊とネプテューヌが銃斗の攻撃を喰らっていた。そして銃斗の手にはドラゴナイトハンターZが…。

 

「も~う、また喧嘩~!?うぅ~ピヨる~!」

 

私はこの光景に頭を抱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラドside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は天才ゲーマーM達がいるステージに転移してきた。俺がMの方を向くと、スナイプの攻撃に苦戦しているMとネプテューヌの姿があった。

 

「天才ゲーマー“M”、“お前の力”はそんなもんじゃないはずだろ?」

 

俺は丸太に座りながらそう呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

銃斗side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はエグゼイドからドラゴナイトハンターZを奪い、さらに銃撃で女神もとろも吹き飛ばした。

 

「ついでだ。てめぇのマイティアクションXも俺に寄越せ。」

 

俺はエグゼイドに近づきながらマイティアクションXを要求する。

 

「……………返せ。」

「あ?」

 

エグゼイドが何か言ったその時だった。

 

「俺のガシャットを…………返しやがれぇぇぇええええええええええええええ!!!!!!!!!」

「っ!?」

「真遊…!?」

 

突然、エグゼイドの背中から“黒鳥の翼のようなプロセッサユニット”が生えた。だがそれは一瞬だけですぐ消滅した。何だ今のは…!?

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

エグゼイドはガシャコンブレイカーをコールすると、周りのブロックを壊した。するとブロックからマッスル化と高速化のエナジーアイテムが出てきた。

 

『マッスル化! 高速化!』

 

エグゼイドはアイテムを獲得すると、俺に向かって突撃してきた。俺はガシャコンマグナムを投げ捨てると、ガトリングを持つが

 

「でやぁああ!!」

「ぐわっ!?」

 

速すぎて対応が間に合わず、俺は吹き飛ばされてしまう。その際、未完成のドラゴナイトハンターZを手放してしまい、宙を舞って再びエグゼイドの手に渡った。

 

「てめぇ!」

「よし…!」

 

俺はガシャットを奪われたことに怒る。その時だった。

 

『ギャオオオオオオオン!』

「っ! うわあっ!?」

「きゃっ!?」

 

完全にフリーな状態だったハンターゲーマが炎を吐き、その爆風でエグゼイドと女神を吹き飛ばした。

 

『ギャオオオオオン! 』

「っ! ぐあっ!?」

 

そして俺もハンターゲーマに噛みつかれ、そのまま空へ連れ去られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

源史郎side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ……ううっ……!」

 

ゲイム病が進行し、私の身体が透明になり始めた。

 

「源史郎さん…。」

「このままだと源史郎さんが…。」

 

ネプギアさんとコンパさんが私の容体を心配している。

 

 

 

 

 

「死なれちゃ困りますよ、まだ。」

 

すると、個室に謎の青年がやってきた。あれは確か…速瀬乗治…?

そして乗治の後を追ってアイエフさんが入ってきた。その際、私の透明化が一時治まった。

 

「どうして君がここに?」

「一つ、“確認したい事”があって来たんです。」

 

どうやら速瀬乗治は私に確認したい事があって来たようだ。

 

「10年前、救道真遊の手術をしたようですが、先生って…“本当に”あいつの命の恩人?」

 

乗治は10年前の事を聞いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は銃斗からドラゴナイトハンターZを奪い返すも、ハンターゲーマの炎を喰らって吹き飛ばされてしまう。

 

「俺じゃなきゃ………駄目なんだ…!先生を救うのは俺じゃなきゃ…!!」

 

俺は源史郎先生を救いたい…!源史郎先生は………俺が救わないと駄目なんだ!!

銃斗がハンターゲーマと、勇介がグラファイトと戦っている中、俺は荒い息づかいで立ち上がると、ドラゴナイトハンターZをホルダーに仕舞う。

 

『ジャ・キーン!』

 

俺はAボタンを押してガシャコンブレイカーをブレードモードにする。

 

「真遊!これを!」

 

すると、ネプテューヌは俺に向けて野太刀を投げ渡してきた。俺は野太刀を受け取ると、ドライバーからマイティアクションXを抜き取り、ガシャコンブレイカーに挿入する。

 

『ガシャット! キメワザ!』

「…やってやる…!」

 

俺はガシャコンブレイカーと野太刀を構える。すると

 

『ギャオオオオオン!』

「はあっ!」

「っ!? うわあああっ!」

「うわー!」

 

ハンターゲーマが炎を放ってきた。銃斗は素早く避けたが、俺は反応が遅れて吹き飛ばされてしまう。ちなみに何故かいたポッピーも爆風に巻き込まれた。

俺が吹き飛ばされた先は、グラファイトと戦っている勇介の前だった。

 

「邪魔だ!」

 

勇介から罵言を浴びせられながらも、俺は勇介の見る。すると勇介が持っているガシャコンソードにタドルクエストが挿入されているのが確認できた。どうやらグラファイトに必殺技を叩き込もうとしていたらしい。

 

「寄越せ!」

 

俺はネプテューヌの野太刀を口に咥えるようにクラッシャー部に引っかけると、左手で勇介のガシャコンソードを奪ってハンターゲーマの方へ走る。

 

「返せ!」

『何処を見てる。』

「ぐっ…!」

 

勇介は俺からガシャコンソードを取り返そうと追いかけようとするが、グラファイトの妨害に遭う。

 

「はっ!」

 

三刀流になった俺はガシャコンソードを振るって氷の道を形成し、それを滑走していく。

 

『ギャオオッ!?』

 

すると、形成した氷の道がハンターゲーマを凍らせて身動きを取れなくした。これで決めてやる!

 

『MIGHTY TADDLE CRITICAL FINISH!』

「おりゃああああああああ!」

 

銃斗がハンターゲーマに弾幕を浴びせている中、俺は身体を高速回転しながらエネルギーを溜めたガシャコンブレイカー、刀身に電撃を帯びたネプテューヌの野太刀、そして冷気を纏ったガシャコンソードでハンターゲーマを切り裂いた。

ハンターゲーマはこれを喰らって爆散し、“四つの装備”に分解された。

 

「サンキュー。」

 

着地した俺は、ガシャコンソードを持った左手で野太刀を取ると、二本の剣を宙に浮かせて左腕で払い除ける。そしてホルダーからドラゴナイトハンターZを取り出すと、分解されたハンターゲーマの方に向ける。するとハンターゲーマがデータ化してガシャットに取り込まれ、何もいないラベル上部に黒いドラゴンが出現した。

 

「やった!」

「…!」

「あっ…。」

「?」

「ガシャットが完成した!」

 

皆が見ている中、俺はようやくドラゴナイトハンターZを完成させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

パラドside

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は天才ゲーマー“M”がドラゴナイトハンターZを完成させる一部始終を見ていた。

 

「あははは!心が踊るなぁ、“真遊”!」

 

俺は天才ゲーマーMを初めて本名で呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は紆余曲折ありながらも、ようやくドラゴナイトハンターZを完成させることが出来た。これで源史郎先生を救える!

 

『おのれ…!』

「ああっ…!?あっ……ううっ!」

 

グラファイトが怒りの口調で言った。そしてポッピーは恐れを成してステージから離脱した。

 

『我が仲間をよくも…!』

「さぁグラファイト、俺とタイマン勝負だ!」

 

グラファイトが怒る中、俺はそう言ってドラゴナイトハンターZを起動する。

 

『ドラゴナイトハンターZ!』

『ギャオオオオン!!』

 

ステージが川から何処かの山のステージになった。俺の背後にドラゴナイトハンターZのスタート画面が出現し、そこからハンターゲーマが召喚された。先程とは違い、今までのゲーマような姿になっているが、それは他のよりも少し身体が大きい。頭部と胸部はエグゼイド、右腕右足はブレイブ、左腕左足はスナイプをイメージとしたカラーリングが施されている。

 

『ガチャーン ガシャット!』

 

俺は一旦ドライバーのカバーを閉じると、スロット2にドラゴナイトハンターZを挿入する。そしてガシャコンブレイカーを投げ捨てる。

 

「大大大大大変身!」

 

俺は肩慣らしに四回右腕を回すと、再びドライバーのカバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

俺のもとへハンターゲーマが飛来し、そしてハンターゲーマが一旦バラバラに分解されると、パワードスーツのように俺の全身に装着された。その際、一瞬だけポップアップウィンドウが表示された。

 

『アガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナ~イト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンターZ!』

 

ハンターゲーマの頭部が口を開き、視界が確保された。右腕には剣、左腕にはレールガンが装備されている。ドラゴンの両足、翼、尻尾、そして頭と、俺の姿はドラゴンの装備をフル装備した狩人そのものだった。

 

「レベル5…?」

「すごい…。」

 

勇介とネプテューヌがそれぞれ呟いていた。俺はグラファイトとタイマン勝負をしようとした………その時だった。

 

「ぐっ…!?うぅ……!?あぁ………!」

 

突然、俺の身体に電流が流れ始めた。しかも身体が言うことを聞かない。レベル5の力…一人での使用は危険って“これ”のことか……!

 

「うわああああああ!!?」

 

俺はハンターゲーマのあまりの力に制御できず、辺り一帯に炎を撒き散らす。グラファイトはもちろん、ネプテューヌ達も必死に避けていた。くそ…!制御できない!

 

「があああっ!ぐわああああ!」

 

俺は暴走したままグラファイトに向かって突撃する。

 

『はっ! はあっ!』

「ぐああああっ!ああああっ!」

『ぐっ!?があっ!?』

 

暴走した俺はそのとてつもない力でグラファイトを退ける。だが暴走した俺はそのままネプテューヌ達の方へ向かう。

 

「があああああっ!」

「ぐあっ!?」

「きゃっ!?」

「うわっ!?」

 

俺はそのままネプテューヌ達を吹き飛ばしてしまう。暴走は未だ止まらない。

 

「何が起きてるの!?」

「見ての通り暴走だ。とんだ暴れん坊だぜ。」

「あいつが図に乗るからだ。」

 

ネプテューヌ、銃斗、勇介がそれぞれ呟いた。

 

『喰らえ! ドドド黒龍剣!』

 

ここで、グラファイトが強力な剣圧を放ってきた。暴走して身体の自由が効かない俺はそのまま喰らってしまう。皮肉にもハンターゲーマの防御力のおかげでグラファイトの剣圧を耐え凌ぐことができた。

 

「ぐっ…!うおりゃあああああ!!」

『ぐわあああっ!?ぐはっ…!がっ…!』

 

俺は暴走したままグラファイトを突き飛ばした。絶大な威力なのか、グラファイトはネプテューヌ達の近くまで吹き飛ばされた。

 

『ぐっ…!我が奥義を突き破るとは…!』

 

グラファイトがそう呟く中、俺は暴走の果てにとうとう限界を迎え

 

「ああっ…!」

『ガシューン』

 

強制的に変身が解除され、ステージから強制離脱された。

 

「真遊!」

「…っ…!」

 

同じくステージから離脱してきたネプテューヌが僕のもとへ駆け寄ってきた。ネプテューヌに心配される中、僕は地面に落ちているドラゴナイトハンターZを無念に見つめ続ける。

 

 




ED[Cry&Fight]


NEXT GAME…


グラファイトはプラネテューヌだけに留まらず、ラステイション、ルウィー、リーンボックスにもバグスターウイルスを撒く。源史郎から“チームワークが必要”と叱責を受けた真遊は、勇介達に共闘を持ちかけようとするも、きっぱり断られてしまう。意気消沈の真遊、そんな真遊を激励するネプテューヌ達。源史郎消滅が迫る中、真遊達はグラファイトに再び立ち向かう。
四人プレイ?いや、“八人プレイ”だ!


次回[過剰なDragon Formation!]


真遊「討伐ターゲットは、グラファイト!」
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