超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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4か月も投稿できなくてすみませんでしたorz
学校が始まり、さらにバイトも始まったので多忙だったんです。


OP[EXCITE]


*一部台詞修正しました



Unmask、剥がされる時

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何かな?私に話とは。」

「10年前、衛生省の朧月源史郎が救道真遊に適合手術と超次元補完を施した可能性がある。」

 

幻夢コーポレーションにやってきた俺は社長に、名人が2つの手術を朧月源史郎に施された疑いがあることを話した。名人が手術を受けたのは10年前以外無いからだ。

 

「確証はあるのかい?」

「手術の経歴が10年前以外に存在しない。あいつが変身できる理由も、ゲイムギョウ界に来れた理由も、10年前が確実に怪しい。まぁ後々明らかになっていくさ。その次はあんただぜ………覚悟しとけよ。」

 

俺は社長のデスクを叩いて言った。黒いエグゼイド……その正体は社長だ。それは現時点では俺だけが知っている真実。名人の謎を暴いた後は、社長に懺悔させてやる。

俺は社長にそう言うと、社長室から去ろうとする。

 

「まぁ待て。折角ここに来たんだ。少しゆっくりしていけ。」

 

社長が俺にそう言うと、団体さんがやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side ~同時刻~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長さんに呼ばれた僕とネプテューヌ、勇介は幻夢コーポレーションにやってきた。入り口でノワール、ブラン、ベールさんの三人と合流した。どうやら社長さんに呼ばれたらしい。現在僕達はエレベーターに乗っている。

 

「幻夢コーポレーションに来るのは初めてだな~。社長室にいっぱいゲームあったりして♪」

「私達は遊びに来てるんじゃないわよ?」

 

いつもの感じのネプテューヌにノワールが突っ込んだ。

 

「それにしても、社長さんから話があるって言われたけど、用件は一体何だろう?」

「聞かないと分からないだろうな。」

「うーむ…。」

「騒動の後、こっちははぐれ個体の処理で一杯一杯だったわ。変な知らせではなければいいけど…。」

「私の方も、各地から逃げてきたはぐれ個体の討伐で大変でしたわ。」

 

ブランとベールさんも騒動後のはぐれ個体処理で大変だったようだ。またあんな事にならなきゃいいけど…。

僕がそんな事を思っている内に、社長室のある階に到着。僕達はエレベーターから降りると、待合室を通過して社長室に入る。

 

「諜報部員。お前も来てたのか。」

 

社長室の中に入ると、そこには社長さんと乗治もいた。乗治は先に来てたようだ。

 

「おぉ~!ここが幻夢の社長室かぁ~!マイティのぬいぐるみとかたくさんあるじゃん!」

「はぁ…。」

 

ネプテューヌ…社長室のものを好き勝手触ろうとするんじゃない。ノワールもそれを見て呆れた表情になった。

 

「社長、用件とは一体何ですか?」

 

僕は社長さんに用件を聞こうとすると

 

「なんだ、また全員集合じゃねぇか。」

 

銃斗が社長室にやってきた。どうやら銃斗も社長さんに呼ばれたようだ。

 

「また全員集合したわね…。」

「それほど伝えたい事があるのでしょう。」

 

ブランやベールさんの言う通り、社長さんは何か重大な事を僕達に伝えたいのだろう。

 

「…揃ったな。皆、ここまでよく頑張ってくれた。女神様もご協力に感謝します。」

 

社長さんは全員揃った事を確認すると、僕達にお礼を言った。女神であるネプテューヌ達には丁重にお礼を言った。

 

「モニターを見ている通り、君達がクリアしたゲームは9つ。残るはあと1つ、“シャカリキスポーツ”だけだ。」

 

モニターには10タイトルのゲームが表示されており、シャカリキスポーツ以外に『GAME CLEAR!』のマークが押されている。社長さんが言うように、残るは黒いエグゼイドが所持しているシャカリキスポーツだけ……………なのだが、気になることがある。前に僕達に襲いかかってきたケイオスのことだ。ケイオスはストレンジホラーのガシャットを使っていた。ストレンジホラーは10タイトルには含まれていないはずなのに…。

 

「ところで、私達を呼んだ理由を教えていただけませんか?」

 

ノワールが社長さんに用件を尋ねた。

 

「皆さんに伝えたいのは、このゲイムギョウ界にバグスターウイルスを散布している“首謀者”がいることを伝えるためです。」

「首謀者って…?」

「黒いエグゼイドだ。」

 

僕の質問に社長さんが答えた。既に予想はしていたけど、こいつがゲイムギョウ界にウイルスをばら撒いてるんだな…。

 

「やっぱり黒いエグゼイドがウイルスを撒き散らしてたんだね。」

「ゲイムギョウ界をウイルスで脅かすなんて許せませんわ…。」

 

ネプテューヌとベールさんがそれぞれ黒いエグゼイドに対して憤りを感じていた。

 

「更に後になって、黒いエグゼイドと同じくウイルス騒動の共犯者が現れた。仮面ライダーケイオスだ。」

 

社長さんがさらに言うと同時に、モニターにケイオスの姿が映された。僕と勇介、ネプテューヌは前回あいつと戦ったものの、敗北してしまった。

 

「彼女は我が社で開発したガシャット・ストレンジホラーとゲーマドライバーを盗み出し、一連の事件の共犯者として加わっている。」

「つまり、黒いエグゼイドとケイオスを倒せば、ゲイムギョウ界からバグスターが無くなるという訳か。」

「そう簡単にいけばいいけど…。」

 

勇介とブランがそれぞれ呟いた。どうやらケイオスが使っていたガシャットとドライバーは幻夢から盗み出したものらしい。

 

「黒いエグゼイドとケイオスは、バグスターと手を組んで感染者の命を奪おうとしている。パンデミックを防ぐためにも、黒いエグゼイドとケイオスの撃破をお願いしたい。」

「言われなくても、シャカリキスポーツとストレンジホラーは俺が頂く。」

 

社長さんからの依頼に真っ先に乗った銃斗。ガシャット狙いの銃斗はそのまま社長室から去っていった。

 

「それに乗治君が言うように、衛生省に何か“裏”があるとしたら、由々しき事態だ。」

「っ!?ちょっと待ってください!源史郎先生は悪い人じゃないですよ!」

 

僕達がここに来る前に乗治と話していたのか、衛生省に裏があることを危惧する社長さん。源史郎先生が……裏で悪いことをする人の訳がない…!

 

「へっ…朧月源史郎を信じる根拠は何処にあるんだ?」

 

ヘッと笑い、卓球台に座り込む乗治は、源史郎先生の事を疑ってきた。前のグラファイトのウイルス騒動の時も、乗治は僕と源史郎先生の関係を疑ってきた。適合手術と超次元補完……僕には分からない二つの手術を理由に…。

 

「根拠なんているんですか…!?人を信じるのに…。源史郎先生は僕の命の恩人です。僕は先生を信じる。先生を疑う乗治の事は信じない……それだけです。」

 

僕は源史郎先生を疑う乗治に辛辣な言葉を言い放った。

 

「用件が済んだのなら、これで失礼します。」

 

僕は社長さんに挨拶すると、社長室から退室する。ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールさん、勇介も僕の後に続いて社長室から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名人達が社長室から退室していき、社長室には俺と社長の二人だけになった。俺の事は信じない…かぁ…。名人の謎については、もう一度教祖さんのとこ行って尋ねてみるか。それにしても社長さん…ウイルス撒き散らす首謀者があんたとケイオスってやつなのにわざわざ撃破の依頼を頼むなんてなぁ…。

 

「はぁ…社長さんよぉ…あんた何考えてんだよ?」

「もちろん、ゲイムギョウ界を脅かすバグスターウイルスの根絶さ。」

俺が溜め息をつきながら呆れていると、社長はそう答えた。これは完全にマッチポンプだな…ウイルスの根絶と言っといて、実際は社長自身が首謀者だと言うのによ…。

 

 

 

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社長のウイルス根絶という嘘を聞いた後、俺は再び教会にやってきた。社長の嘘は必ず暴いてやる。だけど今は、名人の謎を突き止めるのが先だ。

俺はバイクを駐車させると、教会の中へ入る。

 

「三度お邪魔するぜ、教祖さん。」

 

俺はそう言いながら教会のリビングにやってきた。リビングにはイストワールしかいなかった。

 

「はぁ…また来たんですか乗治さん…。」

 

イストワールが呆れた表情で呟いた。

 

「あれ、他の皆はいないの?」

「真遊さん達ならまだ帰ってきてません。アイエフさん達も、今は出掛けていますよ。」

 

どうやら名人達はまだ教会に戻ってないらしい。そしてアイエフ達も外出中か…。

 

「今回は何ですか?」

「前、朧月審議官がここに運ばれたのは覚えてるよな?」

「ええ。」

「その時、朧月審議官から何か“妙な事”は聞かなかったか?」

「“妙な事”…ですか?」

「例えば…過去の話とか。」

 

俺はイストワールに朧月審議官から何か逸話を聞かなかったかどうかを尋ねる。朧月審議官から何か有力な情報を聞き出してればいいけどなの……名人の謎を暴くためにもな。

 

「いえ、“妙な事”については何も…。」

「そうですか…。」

 

どうやらイストワールは何も聞かされていないらしい。無駄足だったか……。

俺が心の中で愚痴を呟いていると、イストワールが何か思い出したかのような表情になった。

 

「あっ、でも…過去の話なら聞かされましたよ。」

「それは一体…。」

「源史郎さんは、10年前に真遊さんを手術した後、真遊さんに“ゲーム機”をプレゼントしたという話を私に聞かせてくれました。」

「…え、“ゲーム機”?」

 

イストワールから語られた10年前の話、それは名人が朧月審議官からゲーム機をもらったという話だった……………なんだそれ?

俺は思っていた事と違う話に首をかしげた。

 

 

 

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イストワールside ~数日前~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊さん達がグラファイト討伐に向かっていた頃、私は源史郎さんが休養している個室にいました。

 

「そういえば、源史郎さんは10年前に真遊さんの手術を行ったんですよね?」

「はい…当時真遊は事故に遭い、重傷を負って生死を彷徨っていたんです。何時間にも及ぶ大手術でしたが、無事に真遊の命を繋ぎ止める事が出来たんです。」

「そうだったんですか…。」

 

源史郎さんは10年前の事を語ってくれました。重傷だった真遊さんを治療した……真遊さんがヒーローへの憧れを抱いた理由が源史郎さんなのも納得できます。

 

「すごいですね、源史郎さんは…。」

「いえ、これは私だけの力じゃありません。数多くの医療関係者達の協力あってこそ成し遂げられたんです。それに…。」

「それに?」

「一番大変だったのは手術後の時でした。真遊を元気づける方法はないかと考え、私は真遊の両親から彼がゲーム好きである事を聞きました。私はゲーム機を真遊にプレゼントするために、あらゆる店舗のゲームショップを周りましたが、そのゲーム機は当時入手困難な程に大人気なゲーム機でした。本当に、手に入れるのに苦労しました…。」

 

源史郎さんはゲーム機を入手するのに苦労した過去を語りました。手術で患者を治すだけじゃなく、患者を元気づける……源史郎さんはドクターの鑑だと、私は感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「源史郎さんは、様々な人達から信頼されている…まさにドクターの鑑でした。」

「信頼…?」

 

俺はイストワールから、朧月審議官が名人にゲーム機をプレゼントした話などを聞かされた。俺は朧月審議官の過去に名人の秘密と関係する事があるんじゃないかと考えていた。だけど違った。あるのはただ、審議官が様々な人達から信頼されている事だった。

 

「あ、それからですね…源史郎さんがある“写真”を渡してくれたんです。えーと確か………これです。」

 

イストワールは引き出しからある一枚の写真を見つけると、俺に渡してきた。俺は写真を受け取ると、それに注目する。

 

「…!」

 

その写真に写っていたのは、幼い頃の名人だった。名人の横には外科医としていた頃の朧月審議官と二人のナースも写っていた。名人の手にはゲーム機・ワンダースワンが握られていた………なるほど、確かにワンダースワンは当時大人気だったから入手困難なのも納得がいく。そういえばワンダースワンに付いているストラップ…名人が持っているゲーム機にも付いていたな……伝説のヒーロー・仮面ライダーのストラップ…。

俺はイストワールから受け取った写真を見て、一つの結論を見いだす。朧月審議官は…名人に希望を与えたんだな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗治を残して幻夢コーポレーションから出た僕とネプテューヌは教会へ帰ろうとしたが、その帰り道の途中、近くのカフェにネプギアちゃんとコンパ、アイエフ、亜由美さんがいたため、僕達は四人のもとに合流した。ちなみにノワール達や勇介は別行動を取った。

 

「やっぱり黒いエグゼイドがバグスターによる事件の首謀者だったのね…。」

「うん、黒いエグゼイドだけじゃなく、ケイオスってやつも関わっているらしい。」

 

僕はアイエフとそう会話しながら注文したカフェオレを飲む。

 

「黒いエグゼイドとケイオスをこのままにしたら、それでこそパンデミックは止まらないですぅ。」

「でも一筋縄じゃいかないからねぇ…グラファイトの時と同じく8人プレイで挑むしかないね。」

 

バグスターによる事件を終わらせるためには黒いエグゼイドとケイオスを倒す必要があるが、ネプテューヌの言う通り一筋縄じゃいかない相手だ。倒すためには再び勇介達と組む必要がある。だけど勇介達が快く了承してくれるとは思えない。

 

「そういえば亜由美さん、バグスターが人から人へ感染するということは無いですよね?」

「ええ。今まで多くの感染者を見てきたけど、人から人へ感染するケースは見られなかったわ。」

 

亜由美さんはネプギアちゃんにそう言った。どうやらバグスターが人から人へ感染することはないらしい。だが油断は出来ない。ウイルスというものは突然変異を起こすものだ。もしこの事件が長引けば、厄介なことになる。

僕達は黒いエグゼイドとケイオス、そしてバグスターに関しての話題を静かに話している。だけどそれ以外にも問題はある。それは、バグスターによる事件に衛生省が関わっている疑いがあることだ。

 

「…。」

「どうしたのユッキー?」

「実は…バグスターの一連の事件に衛生省が疑われてるらしいんだ…。」

「「「「えっ…?」」」」

 

僕の一言でネプテューヌ以外の皆が呆然とした表情になった。

 

「社長さんが乗治と会話してたらしくてね、それで衛生省が黒幕と絡んでる疑いがあることを乗治から聞いたらしいんだよ。」

「はぁ…また乗治は…。」

 

ネプテューヌの言葉を聞いてアイエフは頭を片手で抱える。諜報部員として活動している乗治だが、いくら何でも疑い過ぎだ…!

 

「もちろん、源史郎先生がそんなことする訳ないって僕も思っているさ………だけど…。」

 

 

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「少しは人を疑えよ。じゃないと、意外なところで足元すくわれるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

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乗治にそう言われたせいか、僕の心は若干疑心暗鬼気味になってしまっていた。源史郎先生は僕が誰よりも尊敬している人だ。だけど、勇介や銃斗、乗治に影響されたせいか、本当は黒幕なのではという思い込みを振り払えずにいる。

 

「真遊…?」

「…。」

 

亜由美さんの呼びかけを無視して黙り込んでしまう僕。すると

 

「真遊、いつまで落ち込んでるの?ほら元気だしなって!」

「痛っ!…何するんだよ!?」

「落ち込んでたから渇を入れた…的な?」

「疑問系で言われても…。」

 

突然ネプテューヌが僕の背中を叩いた。女神のためか、結構力が強かった……。

 

「それに、まだ源史郎さんが決まった訳じゃないって!」

「ネプテューヌ…。」

 

ネプテューヌはまた僕に激励してくれた。

 

「私も同意見です。源史郎さんを尊敬しているのは私も同じです!」

 

コンパもそう言った。看護学校に通っているコンパも、同じく源史郎先生のことを尊敬していた。

 

「私も源史郎さんを信じるわ。ユッキーの言う通り、あの人がバグスターを悪用するなんて信じられないわ。」

「私もです。」

「私もよ。」

 

アイエフ、ネプギアちゃん、亜由美さんも源史郎先生を信じると言ってくれた。

 

「皆…ありがとう。」

 

僕は皆の意見を聞いて笑顔になった。

 

「…あ、ところでネプテューヌ。」

「ん?」

「ほっぺたに“プリンの食べカス”ついてるよ。」

「!?」

 

僕はおしぼりを手に取ると、ネプテューヌの頬についた食べカスを拭き取った。先程ネプテューヌは注文したプリンを食べていたが、その食べカスが頬に付着していた。僕の行動にネプテューヌは少々頬を赤らめた。

 

「「「「…。」」」」ジロー…

 

……あの~、僕は食べカスを拭き取っただけだよ?何でそんな嫉妬全開な目でこっち見てるの?ていうか何で然り気無く亜由美さんも混ざってるの…?(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピピピッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、僕のNギアの着信音が鳴った。僕はNギアを取り出すと、通話を繋ぐ。表示されたモニターには、社長さんが映った。何故か深刻そうな顔をしているが…。

 

「あれ、社長さん?」

『真遊君!今何処にいるんだい!?』

「えっ?…えっと…カフェで休憩してるところなんですけど…。」

『君の近くにネプテューヌさんはいるかい?』

「はい…いますけど…。」

 

僕は社長さんにそう答えながらNギアのモニターをネプテューヌの方向に向ける。

 

「真遊、どうしたの?」

「社長さんからの通話だよ………それより、一体どうしたんですか?」

 

僕はネプテューヌにそう答えると、社長さんに理由を尋ねる。すると次の瞬間、社長さんはこう答えた。

 

『真遊君、今から言うことをよく聞いてくれ。ネプテューヌさんを今から送信する場所まで護送してほしい。』

「えっ…!?どういうことですか?」

『理由は二つ。一つは黒いエグゼイドがわが社に、ネプテューヌさんから“死のデータ”を収集するという犯行予告が届いたことだ。』

 

“死のデータ”…!?もしかして…ネプテューヌを殺して、それをデータにして収集するつもりなのか…!?

 

『もう一つは衛生省についてだ。私はある極秘ファイルにアクセスしたんだ。そこにはウイルスを故意で作成したデータや、感染状況についてまで記録されていた。』

「「「「「「!?」」」」」」

 

社長から告げられたことに僕はもちろん、ネプテューヌ達も驚きを隠せずにいた。

 

「…まさか…!?」

『間違いない。衛生省は黒いエグゼイドと“共謀”している。』

 

社長さんから告げられた衛生省の実態……源史郎さんが…黒いエグゼイドと共謀…?

 

「そんな…。」

『私も信じたくはないが……とにかく、ネプテューヌさんの護送を頼む。』

「分かりました……社長さんは?」

『私も目的地に向かう。お互い、無事を祈ろう。』

 

社長さんはそう言うと、通話を切った。これ以上長く通話すると黒いエグゼイドに傍受される可能性があるからだろう。

 

「…。」

「真遊…。」

 

ネプテューヌに心配される僕。命を救ってもらってからずっと尊敬していた源史郎先生。その命の恩人が、黒いエグゼイドと共謀…。

僕は源史郎先生に裏切られたことに心を痛める。だが今嘆いても仕方ない。今ネプテューヌの命が狙われているんだ……社長さんの言うことに従おう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィジオンside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は救道真遊に嘘の情報を流すと、プロトガシャットが入ったアタッシュケースを持って社長室を……いや、幻夢から去ろうとする。

しばらくの間は幻夢から離れ、私が用意したアジトに潜伏することになる。“究極のゲーム”が完成するその時まで…

 

 

 

 

 

 

 

さよなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗治side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教祖さんから話を聞き終えた俺は、バイクに跨がりながらボーッとしていた。俺は社長さんに言われてから名人の謎を追っていた。バグスターを根絶する方法という第一の目的を余所に。

朧月審議官は名人に適合手術も超次元補完も施してはいなかった。それによく考えてみれば、名人が手術を受けたのはインフェルノ・デイよりも前だ。

名人はゲーム機と仮面ライダーのストラップを審議官から与えられ、ヒーローを目指す決意をした……。

俺……今まで何してたんだろ……。

 

 

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「根拠なんているんですか…!?人を信じるのに…。」

 

 

 

「僕は先生を信じる。先生を疑う乗治の事は信じない。」

 

 

 

 

 

 

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今振り返ってみれば、名人の事を疑うだけ疑って、ただ罵ってただけだ。俺の事は信じない……かぁ…。完全に俺の自業自得だ。

 

「…俺が信じるのは…。」

 

俺はそう呟きながらバイクを起動させようとしたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…?」

 

俺は何かの気配を感じてある方向を振り向く。そこには魔女のような格好をした一人の女性が歩いてきた。

 

「あんたは…。」

「世界に“革命をもたらす者”…とでも名乗っておこう。」

「ふ~ん…。」

 

俺は女性が名乗った名称を興味無さげに相づちを打つ。

 

「…で、何しに来たんだ?こっちは色んな意味で多忙なんだが?」

「貴様の力を試してもらおうと思ってな……対ライダー戦のためにな。」

 

女性はそう言うと、懐からある物を取り出した。

 

「6つ目のゲーマドライバー…?」

 

それは紛れもなくゲーマドライバーだった。あいつ…それを何処で手に入れたんだ…?

女性はドライバーを装着すると、懐から今度は藤色のガシャット・ストレンジホラーを取り出した。そのガシャットを見て、確信した。

 

「そのドライバーとガシャット…あんた、社長さんから奪った………いや、“貰った”だろ?」

「ふん、察しがいいな。私は“計画”のためにヴィジオンと交渉してな、適合者になってドライバーとガシャットを手に入れた。」

 

なるほど…やっぱり社長さんが言ってた話は嘘か。黒いエグゼイドが社長さんという時点で察しはついてたけど……あいつがケイオスってやつか。“計画”って何のことだ…?明らかにろくでもない内容だとは思うが…。

 

「……で、その“計画”の内容は何なんだ?」

「貴様に教えることはない。」

 

まぁ、言うと思ったよ。そう簡単に暴露するはずが無いか…。

 

「なら力ずくで聞き出すまでだ。俺、これでも諜報員なんでな。」

 

俺はバイクから降りると、ドライバーを装着する。続いて爆走バイクを取り出して起動する。

 

『爆走バイク!』

 

女性は俺がガシャットを起動したのを確認すると、ストレンジホラーを起動する。

 

『ストレンジホラー!』

 

女性の背後にストレンジホラーのスタート画面が表示され、ゲームエリア展開と共に魔導書があちこちに配置された。

 

「「変身。」」

『『ガシャット! レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア カメンライダー!』』

 

俺と女性はそれぞれレベル1に変身した。俺は両手のアームドユニットを手離すと、ホルダーからギリギリチャンバラを取り出す。

 

『ギリギリチャンバラ!』

『ガシャット!』

「3速!」

『ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

『アガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ・チャンバラ!』

 

俺はレベル1の体をパージすると、チャンバラゲーマと合体してレベル3になる。

 

「チャプター2。」

『ガッチャーン!レベルアップ!ストレンジー…デモンアンドトラップ!ストレンジホラー…!』

 

一方、女性もレベル1の体をパージしてレベル2になった。紫紺色がメインカラーで、外見は魔女そのものだ。

 

「ノリに乗ってるぜ!」

『ガシャコンスパロー!』

「絶望の唄を聴くがいい!」

『ガシャコンスタッフ!』

 

それぞれガシャコンウェポンをコールすると、お互い突撃する。

 

『ス・パーン!』

「やぁ!」

「はぁぁ!」

 

俺の二振りの鎌とケイオスの杖がぶつかり、火花が散る。

 

「よいしょ!」

「ぐっ…!」

 

武器と武器のぶつかり合いが続く中、俺はケイオスに飛び膝蹴りをかまして怯ませる。

 

『ショ・カーン!』

 

ケイオスは態勢を立て直すと、Aボタンを押す。すると杖の先端部が獣の頭部のような形状になった。

 

「これならどうだ?」

 

ケイオスはBボタンを3回連打すると、杖を突き立てた。

 

『『『ガァァァァ!!』』』

「!?」

 

すると三体の黒い獣が召喚された。あの武器…召喚まで出来るのか…。

 

「ふっ! はっ! オラッ!」

 

俺は鎌を振るって獣達を攻撃する。その間にケイオスは近くにある魔導書のページをめくった。するとそこからエナジーアイテムが出てきた………いや、違う。あんな“大石”みたいなシルエットあったか…?

ケイオスはそれを取る。

 

『投石!』

 

すると何処からともなく、大石が俺に向かって飛んできた…えっ!?

 

「おいおいおいおい嘘だろ!?……うおぁぁぁぁ!?」

 

俺は慌ててその場から逃げようとしたが、地面に落ちた大石は手榴弾の如く爆発。俺は爆発に巻き込まれてふっ飛ばされた。おまけにゲージも4割減らされた。

 

「それ…トラップアイテムか…?」

「ああ、その通りだ。“ストレンジホラー”は主人公が魔法や罠を駆使してダンジョンを攻略するゲームだからな。」

 

ケイオスは自分が使っているガシャットの内容を語った。ケイオスの言う通り、ストレンジホラーは、クリーチャー達や様々なトラップが待ち受けるダンジョンを攻略するゲームだ。しかし最大の特徴は、クリーチャーの出現やトラップの発生がランダムだという事だ。まとめれば、“何が起こるか分からない恐怖”ってやつだ。

 

「だが驚くのはこれからだ。」

 

ケイオスがそう言うと、ケイオスの周りにサークルが発生。そこから流れるように弓状のアイコンが出現し、杖に吸収されると、その形状を変えた。

 

『ガシャコンスパロー!』

 

俺の武器…!?もしや、俺の武器をコピーしたのか!?

 

『ス・パーン!』

「はああああ!」

 

二振りの鎌を構え、ケイオスが突撃してきた。俺も迎撃の構えを取る。

 

「でぇぃ! はあっ!」

「おらっ! たあっ!」

 

鎌と鎌がぶつかっては火花を散らしていく……まぁ、あっちはコピー物だけどな。

 

「ふんっ!」

「ぐふっ…!?」

 

今度は俺がケイオスに蹴飛ばされてしまう。ケイオス……なかなか強いな…。一気に決めないとまずいな…。

 

「一気に決めさせてもらうぜ…。」

『ガシューン ガシャット!キメワザ!』

 

俺はドライバーから爆走バイクを抜き取り、ホルダーに挿入してボタンを押す。

 

「その台詞、そのまま返してやる。」

『ガシューン ガシャット!キメワザ!』

 

ケイオスもストレンジホラーをホルダーに挿入してボタンを押すと、何故か俺に背を向けた。お互い、エネルギーが溜まったところで、俺達はもう一度ボタンを押した。

 

『『BAKUSOU(STRANGE) CRITICAL STRIKE!』』

「うおおおおおおお!はあああああああっ!」

 

俺は高くジャンプすると、ケイオスに向かって両足で飛び蹴りを放つ。

 

「てやぁああ!!」

「ぐわあああっ!?」

 

しかし、ケイオスの回し蹴りで返り討ちに遭い、俺は真上へ吹っ飛ばされた………いや、まだだ!

 

『ガシューン ガシャット!キメワザ!』

 

俺はドライバーからギリギリチャンバラを抜き取ると、左手に持ったガシャコンスパローに挿入した。

 

『GIRIGIRI CRITICAL FINISH!』

「オラァァァァァァァ!!!」

「何!?……ぐはっ…!?」

 

吹っ飛ばされてからの急降下を利用して、俺はエネルギーを溜めた二振りの鎌でケイオスを吹っ飛ばした。

 

『ガシューン』

 

そしてケイオスの変身が解除された。落下による速度加重に加え、俺が受けたダメージの分まで加算されている。ギリギリチャンバラには“今まで喰らったダメージを一度だけ相手に与える能力”がある。起死回生の攻撃を受けたら、そりゃ変身解除になるだろうな。

 

『ガッチャーン ガシューン』

 

俺も変身を解除する。ふぅ…ギリギリだったな…。

 

「さて、色々と喋ってもらおうか。計画の内容や社長さんとの関係も含めてな。」

 

俺はそう言いながらケイオスに近づく。すると

 

「ふっ…私から聴取する暇があるのか?」

「何いってんだ?」

「今頃ヴィジオンが…エグゼイド達から“死のデータ”を採っているはずだ。」

「!?」

 

俺はケイオスから衝撃の一言を聞くと、すぐにバイクに乗って名人達を探しにいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジェコンヌside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の言葉を聞いたレーザーは、バイクに乗って去っていった。エグゼイド達を探しにいったんだろう…まぁ、間に合うかどうかは知らないがな……それにしても…。

 

「レベル2じゃそろそろ戦力不足か…。」

 

私はストレンジホラーを見つめてそう呟く。ヴィジオン含めた他のライダーは共通してレベル3に達することが出来る。エグゼイドとブレイブは案外楽に倒せたが、今回のように逆転されるとなると、少々厳しい…。

ヴィジオンが“レベル7”のガシャットを製作しているらしいが…それまで待つしかないか………………それにしても、“ネズミ”はいつまで探し回っているんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長さんに言われてやってきた場所は、普通のスポーツ場だ。ここにはバスケットボールのゴールや、スケボーのジャンプ台などもあることから、ここのスポーツ場はエクストリームスポーツに適している。

 

「それにしても、どうしてここなんだろう?」

「地味な方が見つかりにくいんじゃないかしら?大体このスポーツ場を使うのはストリートの人達ぐらいだし。」

「確かにそうだね…。」

 

僕は隠れながらアイエフと会話する。確かにここなら黒いエグゼイドに見つかりにくいだろう……ただ、傍受されてたら話は別だと思うけど…。

 

「このまま“何事もなく経てばいいけど”ね…。」

「お姉ちゃん、それは…。」

「そこでフラグを言わないでよ。」

 

ネプテューヌのフラグ発言にネプギアと亜由美さんが突っ込んだ。ちょっと待ってよ今の状況でそれ言ったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トンッ…トンッ…トンッ…

 

 

 

 

 

「「「「「「?」」」」」」

 

すると、僕達に向かってバスケットボールがバウンドしながら転がってきた。近くでバスケしてる人でもいるのかな?そう思って僕達は奥の方を見ると

 

「あ、あいつ!」

「「「「「!?」」」」」

『…。』

 

そこには黒いエグゼイドがいた。既にレベル3になっており、右手にはバグヴァイザーが握られている。

 

「やっぱり…通信を傍受されたのか…!?」

「そもそも、ねぷ子のフラグ発言が原因よ!」

「どっちもですぅ!」

 

通信が傍受されたこと……ネプテューヌのフラグ発言……コンパの言う通り原因は両方だろうね。黒いエグゼイドなら通信の傍受ぐらいやりかねないとは思っていた。そしてネプテューヌのフラグ発言は……大体回収するのがお約束だもんね…うん…。

 

「皆は下がってて!」

 

僕はネプテューヌ達にそう言い聞かせると、ドライバーを装着する。ネプテューヌ達は後ろにあるバスケットゴールの背後に隠れる。アイエフ、コンパ、ネプギアちゃんは万が一の時に備え、それぞれ武器をコールした。

 

「お前…ネプテューヌをどうする気なんだ?」

『死のデータを取る。』

『ギュ・イーン!』

 

黒いエグゼイドはバグヴァイザーをチェーンソーモードにしながら言った。やっぱり社長さんの言ってた通り、黒いエグゼイドの目的はネプテューヌから死のデータを収集することらしい…。

僕はマイティアクションXを取り出して起動する。

 

『マイティアクションX!』

 

ガシャット起動と同時に俺は人格を変える。

 

「そんなこと…させてたまるか! 変身!」

『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』

 

俺はエグゼイドに変身すると、ホルダーからドラゴナイトハンターZを取り出す。

 

『ドラゴナイトハンターZ!』

 

ガシャット起動と同時にハンターゲーマが召喚された。今は勇介達がいないけど………この状況じゃ止むを得ない…!

 

『ガシャット!』

「大大大大大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティマイティアクションX!』

『アガッチャ!ドラゴナイトハンターZ!』

 

俺はレベル1の体をパージすると同時にハンターゲーマを全身に装着した。

 

「うおおおっ! でいっ! はっ! おりゃ!」

『ふっ! ハアッ!』

 

俺は両腕に装備された武装を活用して攻撃を仕掛ける。だが、いくらレベル5という強力な状態で攻撃を繰り出しても、技量に勝る黒いエグゼイドに容易く受け流されてしまう。

 

『チュ・ドーン!』

『フッ!』

「おりゃ!」

 

黒いエグゼイドはバグヴァイザーをビームガンモードにすると、俺に向けて撃ってきた。俺は左手のレールガンで相殺する。

 

「なんでゲイムギョウ界中にウイルスを撒き散らしているんだ!?」

『全て朧月源史郎の指示だ。』

「嘘を言うな…!源史郎先生がそんな事するはずがない!」

 

黒いエグゼイドの嘘に、俺は怒号を飛ばす。源史郎先生が黒いエグゼイドにウイルスを撒き散らすように指示した…?そんなのデタラメだ…!

 

「源史郎先生は…重傷を負った俺を治してくれた…!それだけじゃない…ヒーローを目指すという夢を…俺に与えてくれた恩人だ!お前に……嘘をつくお前なんかに…源史郎先生の何が分かるんだ!?」

 

俺は源史郎先生の事を偽る黒いエグゼイドに怒りをぶつける。

 

『ふっ…お前も幻夢の社長から聞いたはずだろう?衛生省が…あの男が隠していた極秘ファイルのデータを…。』

「…!?」

 

僕はそれを聞いた瞬間、先程まで固く決心していた心が揺らぎ始めた。もし社長さんが言っていたことが事実だったとしたら…………まさか……!?

 

『朧月源史郎がお前を救った?夢を与えた?違う…あの男はずっとお前を利用していただけだ。そんな男に尊敬するとは………実に愚かだ!』

「そんなこと………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャオオオオオオオオオオオオン!!

 

 

 

 

「うぐっ…!?ぐああああっ…!?」

 

黒いエグゼイドに罵倒された瞬間、突然体の自由が効かなくなった。くそ……また暴走かよ…!?

 

『デヤッ! ハアアアッ!』

「ぐわあああっ!? ああああっ!」

 

暴走して体が言うことを効かない中、黒いエグゼイドに一方的にやられてしまう。

 

「真遊!」

「!?…お姉ちゃん、ダメだよ!」

「でも…このままじゃ真遊が危ない!」

 

ネプテューヌがネプギアの反対を押しきると、女神化してこちらに向かってきた。

 

「ネプテューヌ…!?ダメだ!来るな!」

「貴方が危ないのに放っておける訳が無いわ!」

 

ハンターゲーマを制御できない俺はネプテューヌを制止させようとしたが、俺の状態を指摘された。

 

「やああああっ!」

『フンッ!』

 

ネプテューヌは野太刀を構え、黒いエグゼイドに向かって一発一発が重い一撃を連続で叩き込んでいく。だが黒いエグゼイドも的確に攻撃を防いでいる。くそ…ただでさえ強敵なのに…挑むなんて無茶だ…!

 

『流石は“女神”の名の通り実力は高いな。だがな……“それだけ”だ!』

「っ!? ああっ!?」

 

黒いエグゼイドに攻撃を受け止められたネプテューヌは、そのままチェーンソーによる突きを喰らって吹き飛ばされた。くそ…まだ制御できない…!言うことを聞け…!

 

『ガシューン ガシャット! キメワザ!』

 

大ダメージで怯んでいるネプテューヌ。暴走状態で制御できない俺。そんな中、黒いエグゼイドはシャカリキスポーツをホルダーに挿入してボタンを押した。右肩のホイールを左手で取り外すと、ホイールにエネルギーをチャージする。

 

『データの回収は後回しだ。まずは“お前”からだ。』

「っ!?」

 

黒いエグゼイドは標的を俺に変更すると、もう一度ホルダーのボタンを押した。

 

『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』

『ハアアッ!!』

 

黒いエグゼイドは俺に向かってホイールを投擲してきた。

 

「逃げて真遊!!!」

 

ネプテューヌが叫んだ。くそ…!何で言うこと聞かねぇんだよ!?動け…!動けよ!!

俺が必死に体を制御しようとしている間に、ホイールは近づいてきた。絶体絶命に陥った…………その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「名人!!」

「!?」

 

突然、横から乗治が割り込んできて、自分ごと俺の体を倒した。その際、ホイールは俺達の上を通過していった。

 

「ぐっ…!ああっ……!」

 

未だ暴走状態で体を制御できない俺を、乗治が押さえ込む。

 

「人を信じるのに根拠なんて必要ねぇんだろ!?だったら誰に何と言われようが自分を曲げんじゃねぇ!“自分自身の心”を信じろ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ…!」

 

乗治の激励を聞いた瞬間、暴走状態が治まった。周りに影響されたがために自分にさえ疑心暗鬼だった俺を、乗治の言葉で目が覚めた。

俺は乗治に手を貸してもらって立ち上がる。

 

「俺はずっとお前に疑問を抱いてた。朧月審議官が名人に二つの手術を施したんじゃないかってな…。でも違った。朧月審議官は、名人に生きる希望を与えたってことを……ようやく知ったよ。」

「それを…誰から?」

「お前らのところの教祖さんだよ。」

 

どうやら乗治はイストワールさんから源史郎先生のことを知ったらしい。

 

「数々の嘘に煽られても、命の恩人を信じる決意が本当なら………お前に乗るぜ。黒いエグゼイドを倒すためにも“名人”を…………“真遊”を信じる!」

 

乗治は決意の固さを確認すると、俺のことを初めて名前で呼んだ。今まで嘘をついては俺達を欺き、果てには罵ってきた乗治と、再び共闘が持ちかけられた。

 

「ありがとう、乗治。俺はネプテューヌを…黒いエグゼイドから守る!」

 

俺は乗治にお礼を言うと、ネプテューヌの方を向きながら決意する。その際、ネプテューヌは頬を赤らめながら笑顔になっていた。

 

「うおおおおおおおおっ! はああっ!」

『ぐっ…!?』

 

俺は再び黒いエグゼイドに突撃すると、渾身の一撃を黒いエグゼイドに叩き込み、吹き飛ばした。

 

『くっ……調子に乗「見つけたぞ、黒いエグゼイド…!」…!?』

 

黒いエグゼイドの言葉を遮り、何者かがドスの効いた声で言いながら現場に現れた。ブランだ………いや、ブランだけじゃない。ノワールとベールさんも一緒だ。

 

「ようやく見つけたわよ!」

「これ以上、貴方の好きにはさせませんわ。」

 

ノワールとベールさんがそれぞれ言った。さらに

 

「そいつを倒せば、バグスターの出現数が一気に半減する。」

「俺も混ざらせてもらうぜ。シャカリキスポーツはいただくけどな。」

 

勇介と銃斗も現場に到着した。

 

「真遊、私も戦うわ。」

「えっ?でもお前は…。」

「私も黒いエグゼイドには散々やられたわ。だからこそ、やられた分を黒いエグゼイドに倍返ししてやりたい。それに…。」

「それに…。」

「“私を守る”って言ってくれたことの恩返しを…貴方にしたいから。」

 

ネプテューヌが頬を赤らめながら言った……確かに倍返しは正論だな。

 

「OK…皆、8人同時プレイでいくぞ!」

 

俺はドラゴナイトハンターZをドライバーから抜き取ると、そう言った。

 

『タドルクエスト!』

『バンバンシューティング!』

『爆走バイク!』

「「「変身。」」」

『『『ガシャット! アイム ア カメンライダー!』』』

 

勇介達が変身し、さらにノワール達も女神化した。

 

「よし!」

『ファング!』

 

俺はもう一度ガシャットを起動する。すると同時プレイ用の仮想ガシャットが3本生成され、勇介達のもとへ渡った。一方、ネプテューヌ達もドラゴナイトクリスタルを出現させる。

 

『ブレード!』

『ガン!』

『クロー!』

『『『『(ガッチャーン) ガシャット!』』』』

「大大大大大変身!」

「術式レベル5。」

「第伍戦術。」

「5速!」

『『『『ガッチャーン!レベルアップ!アガッチャ!ドラゴナイトハンター!』

『エグゼイド!』

『ブレイブ!』

『スナイプ!』

『レーザー!』

 

俺の体からドラゴンファング以外の装備が外され、それが二人分に分裂すると、勇介達に装備された。

ネプテューヌ達もハンターゲーマの幻影を纏い、ドラゴナイトフォームに変身した。

 

『ハアアアアアッ!』

「ふっ! おりゃ!」

『っ!?』

 

俺はチェーンソーを構えて突撃してきた黒いエグゼイドを掴むと、皆が攻撃しやすいように中央へ受け流す。

 

「はっ!」

「どりゃあああ!!」

「はあああっ!」

「ふっ!」

 

勇介、ブラン、銃斗、ノワールが順番に攻撃を仕掛けていく。グラファイト戦での反省点は、全員で突撃してしまったために渋滞が起きてしまったことだ。今回は黒いエグゼイドを中央に引きずり込むことで全員が攻撃しやすくなっている。言ってしまえば“リンチ”だ。本当にry

 

『デヤッ!』

「はっ! そこっ!」

『っ!?』

 

黒いエグゼイドの攻撃を、トライデントでパリングしながら的確に攻撃を叩き込むベール。

 

「皆、射線を開けて!」

 

ここでネプテューヌがドラゴンファングの頭部に電気エネルギーを溜める。

 

「喰らえ!」

『っ…!』

 

ネプテューヌが黒いエグゼイドに向けて電気ブレスを放った。

 

「真遊。」

「ああ!」

 

黒いエグゼイドが麻痺したのをチャンスに俺と乗治は黒いエグゼイドに突撃する。

 

「はあっ! おりゃ! てやっ! はっ!」

「ふっ! おらっ! はあっ!」

 

俺と乗治は連携の合った怒涛のラッシュに仕掛けていく。

 

「「はああああっ!」」

『ぐうっ…!?』

『ガシューン』

 

俺と乗治は黒いエグゼイドを蹴飛ばし、壁に叩きつけた。その際、ドライバーからシャカリキスポーツが外れて地面に落ちた。黒いエグゼイドの体に装着されていたスポーツゲーマが消滅し、さらに胸部のゲージも残り僅かまで減少した。

 

「勝負ついたわね。」

「意外と楽勝だったな…。」

「大多数で挑んだのですから当然でしょう。」

 

戦闘不能になった黒いエグゼイドを見て、ノワール、ブラン、ベールがそれぞれ言った。8対1というリンチにも程がある結果だが、今までのウイルス騒動で犠牲になった人達の分も考えると、妥当なところだろう。

 

『っ…くっ…!』

 

黒いエグゼイドは大ダメージを受けて満身創痍の中、地面に落ちたシャカリキスポーツを手に取ろうとするが、銃斗の威嚇射撃で中断された。

 

「もう止せ。」

「ライダーゲージが0になったら、ゲームオーバーになってあの世行きだぜ?」

 

勇介と乗治が言うように、俺達ライダーには“ライダーゲージ”という概念が存在する。これが尽きた瞬間、待っているのは“死”。

黒いエグゼイドは今までウイルス騒動を引き起こしてきた。だけど俺達の目的はあくまで黒いエグゼイドを“無力化”する事だ。“殺す”ことじゃない。

 

「大人しくシャカリキスポーツを俺に寄越せ。」

 

勝負がついたことを確信した銃斗は、黒いエグゼイドにシャカリキスポーツを要求しながら近付く。

 

「やったわね、真遊。」

「ああ。後はケイオスだけ…。」

 

俺がネプテューヌとそう会話していたその時、黒いエグゼイドがホルダーから灰色のガシャットを取り出した。あれって…!?

 

「“ポータルガシャット”!?」

 

それは、ポータルガシャット・“アチコチポータル”だった。あれは社長さんが持ってたはず……なんであいつが持ってるんだ!?

 

『アチコチポータル!』

『ガシャット! キメワザ!』

 

黒いエグゼイドはポータルガシャットを起動すると、ホルダーに挿入してボタンを押し、もう一度ボタンを押した。

 

『ACHIKOCHI CRITICAL STRIKE!』

『フッ!』

 

タチの悪い黒いエグゼイドは満身創痍の体に鞭を打ちながら高くジャンプし、出現したポータルに入っていった。

 

「野郎、逃げたのか…………っ!?」

 

銃斗が黒いエグゼイドが逃亡したのかと予想したが、その予想は外れた。俺達の目の前に複数のポータルが出現した。

 

「仕掛けてくるぞ!構えろ!」

 

勇介が俺達に防御を促した次の瞬間

 

『ハアッ! デヤッ! ハッ! フッ! ハアアアアアアッ!』

「うわあっ!?」

「ぐっ…!?」

「ぐああっ!?」

「うおおおあ!?」

「きゃああっ!」

「きゃっ!」

「うわっ!?」

「ああああ!!」

 

ポータルから黒いエグゼイドが飛び蹴りを俺に向けて放ってきた。俺に飛び蹴りを放った黒いエグゼイドは別のポータルに移り、勇介達に向かって一人ずつ飛び蹴りを放った。突然のことに、俺達は防御し切れずに全員吹き飛ばされてしまった。

黒いエグゼイドは着地すると、ダメージを負ったネプテューヌの方を見た。しかもその奥にはネプギア達も…………まさか!?

 

『今こそ、“死のデータ”を取る時!』

 

黒いエグゼイドはそう言うと、ホルダーからラベルが貼られていない白いガシャットを取り出した。

 

『ガシャット!』

 

白いガシャットをバグヴァイザーのスロットに挿入すると、続いて地面に落ちたシャカリキスポーツを拾った。

 

『ガシューン』

『ガシャット! キメワザ!』

 

ポータルガシャットを外し、シャカリキスポーツをホルダーに挿入すると、ボタンを押した。そして高くジャンプすると、もう一度ホルダーのボタンを押した。

 

『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』

『ハアアアアアアッ!』

「「「「!!」」」」

「うっ…ぐっ…!」

 

黒いエグゼイドはネプテューヌ達に向かって飛び蹴りを放つ。黒い旋風を纏いながら、黒いエグゼイドはネプテューヌ達に近づいていく。ネプテューヌはダメージの影響ですぐに立て直せそうにない。

 

「やめろ!」

 

近くにいた俺は、受けたダメージに構わずネプテューヌ達の前に駆け寄る。

 

「はああああっ!」

『ぐあああっ!?』

 

俺は黒いエグゼイドに背を向けると、尻尾を伸ばし、黒いエグゼイドを払い除けた。黒いエグゼイドのホルダーからシャカリキスポーツが外れ、宙を舞った後に俺の手元に落ちた。

 

『ゲームクリア!』

 

俺の周りにゲームタイトルが表示され、最後の一つであるシャカリキスポーツに『GAME CLEAR!』のマークが押された。

一方、地面に叩き落とされた黒いエグゼイドは再び立ち上がるものの、体中から火花が散り、さらにノイズまで生じていた。胸部のライダーゲージが減少していき、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピピッ!

 

 

 

 

 

ライダーゲージが底を尽き、ゲージバーが赤く点滅する。

 

「あっ…!」

「「「「「「「「!」」」」」」」」

「ん?」

「おいおい……アンタ…。」

「ライダーゲージが0に…。」

 

黒いエグゼイドのライダーゲージが0になったことに、銃斗以外は驚きを隠せずにいる。変身解除をする、もしくは回復アイテムを取ればゲージが回復するのだが、黒いエグゼイドはゲージの配慮を一切無視して戦闘を続行した。その結果、ゲージが尽きてゲームオーバーになってしまった。

ゲームオーバーになった黒いエグゼイドは、次の瞬間とんでもない行動に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキィッ!

 

 

『うっ…!ぐぅ………ああ…!!』

「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」

 

俺達は唖然とした。何故なら、黒いエグゼイドが自らの体にバグヴァイザーを突き立てたからだ。バグヴァイザーの銃口に突き立てられた胸部のディスプレイに亀裂が入り、そこから黒い瘴気が出てきた。あれが“死のデータ”なのか…?

黒いエグゼイドが苦しむ中、死のデータがバグヴァイザーにダウンロードされていく。バグヴァイザーのディスプレイには、『DANGEROUS ZOMBIE』というタイトルのようなものが表示された。

 

『ふぅ……。』

 

ダウンロードが終わると、今まで苦しんでいた黒いエグゼイドが、何故か苦しみから解放されたかのように溜め息をついた。

 

「あれ…ゲームオーバーになったのになんで死なないんだ?」

「てめぇ、何者だ?」

 

黒いエグゼイドがゲームオーバーになったにも関わらず、死なない事に疑問を抱く乗治。

銃斗は黒いエグゼイドに何者かなのかを尋ねた。

 

『ふふふ……もはや正体を隠す必要はない。私の名は、仮面ライダー“ゲンム”!』

「ゲンム…!?」

 

黒いエグゼイド改め、ゲンムは自らの名前を名乗った。ゲンム……幻夢コーポレーションの名前から取ったのか…?

 

『ガッチャーン ガシューン』

 

ゲンムはドライバーのカバーを閉じると、プロトマイティアクションXを抜き取り、変身を解除した。

 

「…。」

「えっ…!?」

「社長…?」

 

亜由美さんが呟くように、ゲンムの正体は…なんと社長さんだった。ダメージを受け過ぎた影響か、口から血を流しており、着用しているスーツもボロボロ。

 

『『『『ガッチャーン ガシューン』』』』

 

僕達も変身を解除した。

 

「ねぷっ!?社長さんが黒いエグゼイド!?」

「…諜報部員…お前の言葉は本当だったのか…。」

「じゃあ、あの時いたのは…。」

「あれは…“影武者”でしたわ…。」

 

勇介の言う通り、ルウィーの時に乗治が言ってたのは間違いではなかった。あの時のバグスターは、社長さんからドライバーとガシャットを拝借して、乗治の信頼を落とさせるよう策を取ったのだろう…。

社長さんは今まで僕達を支援し、各地で起こるウイルス騒動の解決に手を貸してくれていた。そんな社長さんが…首謀者だったなんて……!?

 

「貴方は…僕達に協力してくれていたはずですよね?……何で………何で今まで僕達の妨害をしていたんですか!?」

 

僕は今でも信じられなかった。社長さんが黒いエグゼイドだったことに…。

 

「ふっ…データ収集のテストプレイヤーとして、君達を利用させてもらった。全ては………“究極のゲーム”を作るために!!」

 

社長さんは凶悪な笑みを浮かべながら目的を語った。テストプレイヤー…いわばモルモット同然にデータを収集してたってことなのか…?あの時も…またあの時も…ずっと黒いエグゼイドとして僕達を…ゲイムギョウ界の人達を利用してたのか…!?

 

「“究極のゲーム”?」

 

社長さんの目的にノワールが疑問を抱いた。

 

「“ゲーム”って何ですか…?なんでこんな残酷なことを!?」

 

僕は問い詰めようと社長さんに近づこうとするが、社長さんはバグヴァイザーを構えて僕の足を止めさせた。

 

「救道真遊。君の心の水晶は砕けず、輝き続けることができるかな?」

「………!」

 

社長さんの嘲笑いながらの挑発に、僕は怒りをこみ上げながら拳を握り締める。

 

「あんた…冗談抜きで命を落とすぞ?」

 

社長さん……いや、ヴィジオンの自分の命すら惜しまない姿勢に、乗治は呆れ気味な口調で皮肉を言った。

「ふふっ…女神諸君、そしてライダー諸君、私達の“ゲーム”はまだ始まったばかりだ!」

 

とうとうネプテューヌ達の事を呼び捨てしたヴィジオン。次の瞬間、ヴィジオンは衝撃の事実を口にする。

 

「バグスターウイルスは、既に“ゲイムギョウ界の多くの人達やモンスター達に潜伏”している。つまり、いつ誰が発症するか分からない。」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

バグスターウイルスを…既にゲイムギョウ界全土に散布したのか…!?

 

「バグスターがもうゲイムギョウ界中に!?」

「いつの間に!?」

「…てめぇ…!」

「なんて度し難い事を…!」

 

これを聞いて僕達は驚愕した。特に国を統治するネプテューヌ達女神が黙っているはずがない。

衝撃の事実を告げたヴィジオンは、さらにポータルガシャットを取り出した。端子部に多数の亀裂が入っているが、キメワザを使用していた辺り、使用することは可能なのだろう。

 

「そして…ポータルガシャットも私の手元にある。まだ損傷してはいるが、いずれ修復すれば再び地球に転移できる。」

「転移………まさか!?」

「また地球で“インフェルノ・デイ”を起こす気か…?」

 

ポータルガシャットは源史郎先生にしか使えないものを除けば、ヴィジオンが所持しているものだけだ。それをいいことに、ヴィジオンはポータルガシャットを修復して、地球にもバグスターをばら撒くつもりなのか…!?

 

「ふっ…揃えた10個のガシャットで、地球とゲイムギョウ界。双方の世界を救えるかは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君達次第。」

「!?…伏せろ!!」

 

ヴィジオンは不気味な笑みを浮かべながら告げると、バグヴァイザーを僕達に向かて光弾を乱射してきた。幸い、銃斗の掛け声で全員伏せたため、披弾することはなかった。

僕達は再び前方を見ると、そこにはもうヴィジオンの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ゲンムの正体がヴィジオンであることを知った僕達。ノワール達や銃斗はそれぞれの国に帰っていった。僕は去っていく乗治を追う。今まで嘘つきとして遠ざけていた事を謝罪するために。

 

「待ってください!」

 

バイクに近づこうとした乗治が、僕の呼び掛けに気づいて足を止めた。

 

「乗治は嘘なんかついてなかった。まさか幻夢の社長が黒いエグゼイドだったなんて…。」

「…これで少しは俺のこと信じる気になっただろ?」

 

僕の言葉に乗治がそう言い返した。

「もしかしたら…乗治は“インフェルノ・デイ”で本当に友人を失ったんじゃないんですか…?“真実が誰かの人生を滅茶苦茶にすることだってある”……そう言われた時、何か重い過去を抱えてるんじゃないかって気づいたんだ…。」

 

僕は乗治が重い過去を背負っているんじゃないかと予想する。

 

「…ああ。3年前、俺は友人がゲイム病にかかっていることに気づいたんだ。その事を友人に伝えたせいで、動揺して…それで交通事故に…。」

 

乗治は悲しげな表情で過去を語った。ゲイム病を知ったことで乗治の友人が…。

 

「バグスターウイルスがあいつの……天馬の人生を狂わせちまった。だから、あいつの無念を晴らすためにもバグスターが誕生した原因を突き止めたいんだ。」

「…僕、乗治の事を信じるよ。」

 

僕は乗治の事を信じると言った。すると乗治は笑顔になりながら、僕に近づくと、肩を組んできた。

 

「まぁ、地球もゲイムギョウ界も、世の中ゴリ押しで何とかなる訳じゃない。謎解きは諜報員の俺に任しときな。」

 

乗治は諜報員として情報収集を行うことを言うとバイクに乗り、エンジンを始動させた。僕に向かってサムズアップすると、バイクを発進させた。

今まで嘘をついていた乗治。でもそれは他人の人生を狂わせないためだった。そして乗治はヴィジオンがゲンムであることに誰よりも早く気づいていた。ヴィジオン達の妨害に遭いながらも、それを僕達に伝えてくれた。

僕は今度こそ乗治と信頼関係を結ぶことが出来た。

 




ED[ネプテューヌ☆サガして]
挿入曲[This Will Be the Day]


NEXT GAME…


ヴィジオンの目的を知った真遊達だが、普段と変わらない日常を過ごしていた。そんな中、ネプテューヌが真遊にデートの提案をしてきた。
一方、クエストに励む銃斗にケイオスことマジェコンヌが挑んできた。
そして、デートの最中であった真遊とネプテューヌにも、バグスターに感染したモンスター達が襲いかかる!


次回[ドタバタなBreak time!]




パラド「いよいよニューゲームのスタートだな…!」
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