超次元ゲイムネプテューヌ EX-AID   作:レティス

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アイム ア ゆるキャライダー!?

真遊side

 

 

 

 

 

 

 

「………ここは…?」

 

僕が再び目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。僕は体を起こす。

 

「ここは…病院か?……そういえば僕、テレビの中に吸い込まれて…。」

 

僕は先程何があったのかを思い出す。確か…僕はマイティアクションXを買って、家帰ってきてゲームをプレイして、“特別特典”の中身を見てたらテレビがおかしくなって、そして吸い込まれて…………その後どうなったんだ…?

僕が考えていると、ドアが開き、そこから一人の女の子が入ってきた。

 

「気がついたんですか?」

「あ、はい…。」

 

僕はその場で頷きながら答える。僕が答えていると、入り口からもう一人の女性が現れた。紫ロングヘアーの上品な女性だ…。

 

「あら、目が覚めたようね。」

「はい………あ、自己紹介がまだでしたね。僕の名前は救道真遊といいます。」

「私はコンパです。」

「私はネプテューヌ。今の姿はパープルハートという名前で、この世界に存在する国の一つ、“プラネテューヌ”を治める女神よ。」

 

柔らかい雰囲気の女の子がコンパ、そして紫ロングヘアーの女性がネプテューヌさんだった。え……………“プラネテューヌ”…?女神って単語は聞いたことあるけど、“プラネテューヌ”って何…?世界地図にもそんな国無かったよ…?

「それにしても驚いたわ。遥か上空から落ちてきたんだから。」

「えっ!?」

 

ネプテューヌさんはどんでもないカミングアウトを発言した。吸い込まれた際に気絶してたから分からなかったけど、僕上空から落下してたの!?僕はそれを聞いて無意識に悪寒を感じた。そういえば、まだまだ聞かないといけないことがあるな…。まずは、僕が住んでた“日本”についてだ。

 

「あ、あの…日本って国は聞いたことありませんか…?」

「日本…?」

「聞き覚えは無いわね。」

 

コンパとネプテューヌさんは日本を知らないらしい。あれ、日本じゃないし、他の国でもない……………まさか…!?

 

「これってもしや……“異世界にやって来た”ってことになるのか…。」

「恐らく…そのようね。日本っていう国を貴方が知ってても、私達は知らないから…。それにしても、どうして空から落ちてきたのかしら?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ネプテューヌさんの問いに僕はこの異世界に迷い込んだ経緯を話した。内容は実に単純だ。

 

「なるほどね…。」

「あっ!そういえば、僕のゲーム機と“特典”は何処にあるんですか!?」

「ゲーム機はここにありますよ。でも真遊さん、“特典”っていうのは何です?」

 

コンパは“特典”というキーワードに謎めきながらも僕のゲーム機を取り出した。ああ…そりゃ知らないよね…。僕はゲーム機を受け取る。

 

「ああ、“特典”っていっても…“黄緑色の妙なバックル”なんだけどね。」

「もしかして…“これ”のことかしら?」

 

ネプテューヌさんが思い出すように黄緑色のバックルを取り出した。あっ、それだ!

 

「はい、それです!」

「これが………“特典”…?」

「新作ゲームを買った時、そのキャンペーンの福引きに挑戦したんですけど、見事に当てた特別特典が、“それ”なんです。」

「ちなみにこれの使い道は「多分ないです。」…即答なのね(汗)。」

 

ネプテューヌさんは苦笑いでバックルを返してくれた。まぁ、分かってたけどこれの使い道が…全然ないんだよね、本当に…。

 

「それにしても妙ですね…真遊さんが“幻夢コーポレーション”のゲームを持ってるなんて…。」

「えっ……今、“幻夢コーポレーション”って言いました?」

「はい。」

「プラネテューヌだけに留まらず、ゲイムギョウ界全体で有名な大手ゲーム会社よ。」

 

この異世界はゲイムギョウ界っていうんだ……ってことは、ゲームの世界…!?いや、それよりも…この世界にも幻夢コーポレーションがあるのか?

 

「あの、実は僕のいた世界にも幻夢コーポレーションが存在するんです。」

「貴方の世界にも?」

「はい…似てるだけで多分異なってると思いますけど…それにしても…。」

「?」

「僕、不安なんです…この異世界でやっていけるかどうか…。」

 

僕はすっかり暗い表情になった。突然異世界に飛ばされ、おまけにどうやっていけばいいのか分からない…。

するとネプテューヌさんが俺の手を握ってくれた。

 

「大丈夫。私達も協力するから、これからのことは一緒に考えていきましょう?」

「!…ありがとうございます…!」

 

僕はネプテューヌさんから元気をもらった。これは……“あの時”と同じだな。

 

「あ、そうそう。これからパーティーが始まるのだけれども、真遊もパーティーに参加しない?」

「パーティーって…何のですか?」

「友好条約が結ばれた記念のパーティーです。」

 

ネプテューヌさんにパーティーの誘いを受けた。コンパが説明する辺り、今まで他国と戦争でもやってた様子が伺えた。友好条約記念はめでたいし、行くべきか…いや、腹減ってるからむしろ行かないと。

 

「分かりました。」

 

僕はベッドから降りると、靴を履く。そしてポケットにゲーム機とバックルを入れる………あ、そうだ…パーティーなら、僕もちゃんとした服装で行かないと…!

 

「あの…。」

「?…どうしたの?」

「どこかでタキシードとか借りれないんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすっかり夜になろうとしている中、俺はビルの屋上でゲームをしている。

 

「感染した。じきに新しい仲間が増殖する。」

 

俺は振り向くと、ウイルス散布を行っていた怪人・グラファイトが戻ってきた。右手に装着されたデバイス・ガシャコンバグヴァイザーのディスプレイにウイルスコードが表示されている。

 

「なぁグラファイト、こんな広大なフィールドでゲームが出来ると思うと、心が踊るな。」

 

俺はプラネタワーを見つめながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真遊side

 

 

 

 

 

 

「うわぁ…かなりすごいな…。」

 

レンタルしたタキシードに着替えた僕は、ネプテューヌさん達と共にパーティー会場へとやって来た。ちなみにゲーム機とバックルはショルダーバッグの中に仕舞ってある。これもレンタル品だ。会場はかなり広めで、ガラス張りの壁の先には街を一望できるテラスもある。友好条約のパーティー故か、参加している人達も四ヵ国の重鎮ばかりだ。そしてテーブルには豪華なご馳走がたくさん……や、やばい…見てたら余計にお腹が空いてきた…。

僕はネプテューヌさんについていくと、その先に3人の女性を見つけた。一人は銀髪ロングの女性、一人はシアンブルー色の短髪の少々小柄な女性、そしてもう一人は緑髪ポニーテールのなかなかグラマラスな体格の女性だ。

 

「あら、ネプテューヌ、その人が異世界からやって来た人?」

「ええ、そうよ。」

「あ、どうも…。」

 

銀髪ロングの女性とネプテューヌさんが会話している中、僕は挨拶をする。挨拶は故事記にも書かれるくらい大事な行いだ。特にこの場ではね。あの三名は確実にネプテューヌさんと同じ女神様だ。

 

「どうも初めまして、僕の名前は救道真遊といいます。」

 

僕は丁重に自分の名前を言った。

 

「へぇ~…それにしても、そのヅラで物腰柔らかいって…なんか見た感じ頼りねぇな。」

 

シアンブルーの短髪の女性はこちらを睨み付けながら男勝りな口調で悪口を言った。すごい睨んでる………っていうか、女神だからってそんなに軽く毒を吐いていいの…?

 

「こら、ブラン。初対面の人に向かって悪口を言うのは良くないですわよ。」

 

ここで緑髪ポニーテールの女性がブランという名前の女性に注意した。

 

「私はノワール。またの名を女神・ブラックハートよ。ラステイションを治めているわ。」

「…ブランだ。女神の時の名はホワイトハート。ルウィーの女神だ。」

「私はベール。もう一つの名前はグリーンハートと申します。リーンボックスを治めていますわ。以後よろしくお願い申し上げますわ。」

 

ノワールさん、ブランさん、そしてベールさんか…。やっぱり三人とも国を治めている女神だった。プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックス、この四つで四ヵ国なんだね。

 

「さて、パーティーを始めましょう。それじゃ真遊、私達はこれから開会式の挨拶があるから行くわね。」

「あ、分かりました。また後で会いましょう。」

 

そう言って僕は一旦ネプテューヌさん達と別れた。僕は会場の片っ端へ移動する。視線が……ちょっと気まずいからね…。

 

 

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ネプテューヌさん達…もとい女神の挨拶でパーティーが始まった。さてと、食・べ・ま・す・か。僕は皿に豪華な料理を次々と盛り付けては食べていく。うまい…。パーティーに参加するのは本当に久しぶりだけどやっぱりうまい…。それにしても、このパーティーだとやっぱり僕は浮いてるな…。

僕がそんなことを思いながら料理を頬張っていると…

 

「ねぇ、少しいいかしら?」

 

突然、後ろから声を掛けられた…これもしかして不審に思われた感じ…?僕は恐る恐る後ろへ振り向くと、そこにはコンパともう一人、茶髪の女の子がいた。

 

「あ、真遊さん。」

「ああ、コンパか……その子は誰?」

「私はアイエフよ。」

「僕は救道真遊だ。よろしく。」

 

僕とアイエフは互いに名前を言った。

 

「貴方が“ねぷ子”が言っていた人ね。」

「うん…ってネプテューヌさんをさらっと呼び捨てしたね…。」

「私達は“ねぷねぷ”とは友人関係だから問題ないですよ。」

 

いや、問題大ありなんだけど…(汗)ねぷ子とかねぷねぷとか…本当にそのあだ名…本人に向かって言って本当に大丈夫なのかな…?

 

「折角だし、貴方の呼び方も考えないとね。」

「な、何で…?」

「“まさゆき”は何だか言いづらいわ。」

「あ、そうなんだ…。」

 

言いづらいかな…?“まさゆき”は…。

 

「そうね……じゃあ“マッキー”とかはどう?」

「僕、油性ペンか何かなの…?」

 

マッキーかぁ…完全に油性ペンじゃないか…。

 

「えーと、じゃあ…“マキマキ”で。」

「怒られるよ(汗)。」

 

何でマキマキ…ギュンギュンいくよ~!っとか言わないから!

 

「じゃあこれで決定するわ。貴方の呼び名は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“ユッキー”よ。」

 

何でユッキー!?何そのヤンデレが寄ってきそうな呼び名は!?

「という事で、よろしくねユッキー。」

「う、うん…。」

 

ああ…不安が余計募ったよ…未○日記が本当に出てきたら洒落にならない…。僕は苦笑いで返事をした。

 

 

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アイエフとコンパと別れた後、僕は再び料理を食べる。それにしても、“ユッキー”って…(涙)。マッキーといい、マキマキといい、勘弁してくれ…。

僕は先程アイエフに付けられた呼び名を根に持っていた。

 

「ん…?」

 

僕はある方向に視線を向くと、一人の兵士が“一瞬苦しそうな表情”をしたのが見えた。あれ、休んでなくていいのかな…?僕はそんなことを思いながら料理を食べていると

 

「あの…。」

「ん…?」

 

僕はまた声をかけられ、別の方向を振り向くと、そこには四人の女の子達がいた。

 

「初めまして。私はネプギアって言います。プラネテューヌの女神候補生で、お姉ちゃん…パープルハートの妹です。」

「私はラステイションの女神候補生のユニです。ブラックハートの妹です。」

「私はラム!ルウィーの女神になる予定の女神候補生で~す!」

「ロムです…。同じくルウィーの女神候補生です…。」

 

ネプテューヌさんと同じく紫の髪をした方がネプギアちゃん。黒髪の子がユニちゃん。そして双子のうち、性格が明るい方がラムちゃん。ちょっと無口っぽいのがロムちゃんだ。女神候補生ってことは、後に女神になる子達ってことかな…?

 

「僕は救道真遊だよ。よろしくね。」

 

僕も自分の名前を言っておく。

 

「それにしても、真遊さんはどうしてあんな上空から落ちてきたんですか?」

「うーん…テレビに吸い込まれたとして言い様が…。」

「あ!もしかしてお兄ちゃんあれなんでしょ!?新しい黄金伝説をつくってるんでしょ!?」

「え…!?」

 

ラムが何か思い付いたかのように言った。いや、全然違うからね!?

 

「…『超高空域からパラシュート無しでスカイダイビングする男』。」

 

ロムちゃん、それただの無謀者だよ!それに僕はテレビに吸い込まれたら、いつの間にか空から落下してたから!

僕はそれを聞いて呆然とした。

 

「本当に危なかったですよ真遊さん。お姉ちゃんが助けてくれなかったら、今頃大変なことになってましたよ。」

 

ネブキアちゃんがそう言った…………………そうか、ネプテューヌさんが…空から落ちてきた僕を助けてくれたんだ…。僕はそれを聞いてネプテューヌさんがいる方へ視線を向ける。

 

「……“あの時”と同じか…。」

「「「「?」」」」

 

僕はそう呟くと、ネプギアちゃん達と別れて一人でテラスへ向かう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

テラスへ行き、僕は夜の街を眺めている。僕はネプテューヌさんに命を救われた。これで二回目だ…僕が命の危機に瀕したのは…。

僕はショルダーバッグからゲーム機を取り出すと、ゲーム機に付いているストラップを見つめる。このストラップは、僕がいた世界でも伝説になっているヒーロー・仮面ライダーに似たデザインになっている。これはあの時…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「先生…僕、助かったの…?」

 

まだ小学生だった頃、僕は交通事故で重症を負って病院に運ばれた。そこで何時間にも及ぶ大手術の末、僕は奇跡的に一命を取り止めた。

僕がいる病室へ、先生はやってきた。

 

「はい、頑張ったご褒美だよ。」

 

先生は手に持っているゲーム機・ワンダースワンを僕に渡してくれた。ワンダースワンには今も僕が所持している仮面ライダーのストラップが付いていた。

その時の僕は自然と笑みが溢れた。

 

「その笑顔が、健康の証しだよ。」

 

先生はそう言った。

 

「これは…?」

 

僕はワンダースワンに付けられたストラップを見て先生に尋ねる。

 

「これはね、伝説のヒーローを模したストラップなんだ。怖い目に遭った時、痛い目に遭った時は、これが君を守ってくれる。」

 

先生はワンダースワンに付けられたストラップについて説明してくれた。そして僕は、先生からこんな事を聞かされた。

 

「でもね真遊君。夢の中、そしてゲームの中では、“君がヒーロー”なんだ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕は先生、そしてネプテューヌさんに命を救われて、今を生きている。二人からもらったこの命……………救われてばかりじゃ駄目なんだ…。僕は、人を救いたい…!

僕は夜景を見ながら心の中で固い決意をした。

 

「どう?真遊、パーティーを楽しんでるかしら?」

「あ、はい!」

 

振り返ると、そこにはネプテューヌさん………と、何かの本に乗っている小さな少女がいた。僕はすぐにゲーム機を仕舞う。こんな場所でゲーム出来る訳がないからね。

 

「あの、そちらの方は誰ですか?」

「初めまして、救道真遊さん。私はイストワールといいます。ここ、プラネテューヌの教祖を務めさせてもらっています。」

「あ、どうも。」

 

この妖精みたいな少女はイストワールさんらしい。教祖さんだったのか…。僕は視線をそらすと、そこにはノワールさん達もいた。と、その時だった。

 

「っ!?」

 

突然、ネプテューヌさんの身体が発光し始めた。やがて光が治まると、そこには…

 

「ひゃっほぅ!」

 

そこにはワンピースとパーカーを足して2で割ったような衣装に、紫色の短髪の少女がいた。ちょっと待って、誰だ?

 

「き、君は…誰?」

「ええー?さっき私と話してたのに分からないのー!?私だよ!皆の頼れる主人公、ネプテューヌだよ!」

「えええええええええええ!?」

 

さっきと全然似てないんですけど!?女神化してたとはいえ、容姿も中身も別人なんですけどぉぉぉ!?

 

「驚くのも無理はないわ。ネプテューヌは女神化すると一番性格が変わるのよね。」

 

ノワールさんは説明してくれた。女神化は所謂変身なんですね…。確かに今の状態とさっきの状態を比べるとギャップが激しい…。

 

「私達女神には戦う時や公の場で出る時は女神化をしてこの姿になりますわ。因みに女神化を解くとネプテューヌみたいに…。」

 

ベールさんはそう言いながら女神化を解除した。ノワールさんとブランさんも同じく女神化を解除した。ベールさんは髪が金髪になったものの、そのグラマラスな体格は依然として健在だ。ブランは髪が栗色になり、その上には帽子を被っている。そしてノワールは銀髪ロングから黒髪のツインテールになり、妹であるユニちゃんと容姿が似てきた。

 

「こうなるのです。」

「なるほど、大体分かりました。それにしてもネプテューヌと比べると…あまり大きな変化は無いんですね。」

「ネプテューヌが変わり過ぎなだけよ。」

「そうね。」

「そうですわね。」

「ああ、納得いきますね。」

「ねぷぅ!?四人共酷いよ!」

 

いや酷いって言われても…本当にギャップが激しすぎて…。

 

「まぁ、とにかくそんな事は後にして!今はちゃんと祝おうよ!」

 

僕はネプテューヌからグラスに入ったドリンクを受け取る。

 

「…これ、カクテルとかじゃないよね?」

「大丈夫大丈夫!グレープジュースだから!」

 

ああ、それならよかった。

 

「私達の新しい一歩と、そして新しい仲間に……。」

 

ネプテューヌの言葉と共に、僕達はグラスを掲げる。

 

「「「「「乾杯!」」」」」

 

僕はネプテューヌ達とグラスを軽く打ち付けた。突然異世界に飛ばされて若干は困惑してた。だけど、それはもう何処かへ消え去った。新しい仲間に出会えて、異世界でもやっていける感じがした。僕はこの瞬間を楽しんだ…………

 

 

 

 

 

 

そう、この瞬間までは…。

 

「うっ…!?」

 

突然、先程苦しそうにしていた兵士が発作を起こして苦しみ出した。

 

「!?…大丈夫ですか!?」

 

僕はグラスを近くのテーブルに置くと、すぐに苦しんでいる兵士に近づく。コンパもこれを見て兵士に近づく。

 

「あああっ!!」

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

だが僕とコンパは兵士に突き飛ばされた。依然として苦しむ兵士。その際、謎の怪人の幻影が見えた。そして次の瞬間

 

「うううっ…!うわああああああああああ!!」

 

突然、謎のウイルスが兵士の身体を取り込み、そのまま巨大な人の形となった。ウイルスがそのまま巨人となった姿は何ともグロテスクだ。

 

『ギィィィィ!ギィィ!ギィィ!』

 

巨人は機械音めいた鳴き声を発すると同時に目を発光させる。

 

「っ!?危ない!」

「!」

 

僕はコンパを抱き抱えると、すぐにその場からネプテューヌ達がいるテラスへ走る。巨人は右腕を縮小させ、左腕を肥大化させると、そのまま暴走を開始する。破壊される会場、逃げ惑う参加者達、異世界飛ばされていきなりの事態だ…!

 

「何だこれ…?どうなってるんだ…!?」

 

僕は唖然としていた。兵士が化け物へと変貌してしまうのに…。

 

「あ、あの…。」

 

そんな中、コンパが声をかけてきた………あ、そういえば抱き抱えたままだった…。

僕は慌ててコンパを下ろす。

 

「ご、ごめん…!」

「…//」

 

あ、顔赤くしちゃった………っかネプテューヌ達がすごく頬を膨らませてたのは気のせいかな…?

 

『ギィィィ!』

 

なおも巨人は暴走を続ける。このままだとプラネタワーが崩壊しちゃう…!

 

「止むを得ないわ。行くわよ!」

 

僕は振り返ると、そこにはネプテューヌ達が止むを得ず女神化を完了していた。ネプテューヌは野太刀、ノワールは大剣、ブランは戦斧、ベールさんは槍を構えると、そのまま巨人に向かって突撃する。

 

『ギィィ! ギィィ!』

「!?」

 

しかし、巨人はネプテューヌ達を無視し、ガラスを割りながらテラスの方までやってきた。

 

「こっちに来た!?」

「左右へ散らばって!」

 

僕達は間一髪左右へ散らばる。巨人はテラスから飛び降りると、そのまま地上へと落下していった。

 

「まずいわ、このままじゃ街にも被害が及ぶわ!」

「だったら追えばいいだろ!」

 

ネプテューヌ達はそのまま巨人を追っていった。

 

「僕達も降りよう!」

 

僕達も後を追うことにした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕達はすぐにプラネタワーから外に出る。状況はと言うと、ネプテューヌ達が苦戦していた。ネプテューヌ達は女神のため、強力な力は持っている…にも関わらずに苦戦している理由はただ一つ。そう、あの巨人の中には発症した兵士が取り込まれている。あの状態のまま倒したら兵士まで殺してしまう。

 

「どうしよう…お姉ちゃん達苦戦してるよ…!?」

「でもあの巨人の中には人がいる…!無闇に攻撃したら…!」

 

ユニとネプギアが戦闘しているネプテューヌ達を見ながらそう会話していた。どうする………何か方法は無いのか……?ウイルスだけを除去してあの人を救う方法は…!?

僕は考えている内に、ショルダーバッグの中に入っているもう一つの物を思い出す。

 

「まさか…!?」

 

僕はショルダーバッグから例のバックルを取り出した。そうだ……そういえば伝説のヒーロー・仮面ライダーは腰にベルトを装着するっていう事が書いてあったな…。

 

「もしかして…!?」

 

僕はバックルを腰に当てる。するとバックルからベルトが現れ、僕の腰に装着された。後は何かがあれば……そうだ!

僕はショルダーバッグからゲーム機を取り出すと、そこからマイティアクションXを抜き取る。これだ……これで条件は整った…!

 

「コンパ、これ預けるよ。」

「!?…真遊さん!?」

「真遊さん!危険です!」

 

僕はショルダーバッグにゲーム機を入れると、コンパに渡して現場へ向かう。制止の声が飛び交う中、僕は構わず現場へ近づく。

 

「何やってるの真遊!?逃げなさい!」

 

ネプテューヌに逃げるよう言われたが、僕はそこで立ち止まり、ガシャットの黒いボタンを押す。

 

『マイティアクションX!』

 

すると僕の背後にウィンドウが展開、そこにマイティアクションXのスタート画面が表示された。ガシヤットの起動と共にゲームエリアが展開され、ウィンドウから飛び出たチョコ型のブロックがあちこちに配置された。

 

「ゲームエリア…!?」

「どうなってるの…!?」

 

皆が困惑している中、僕は…“俺”に変わった。今の俺は、天才ゲーマーとしての人格だ。

 

「ゲームなら、この俺に任しとけ!」

「「「「「「「「「「「…え?」」」」」」」」」」」

「病人の運命は………

 

 

 

 

 

 

俺が変えてやる!」

 

俺はガシャットを構えると、両腕を右へ大きく回す。何の需要もないって言ってたけど、前言撤回だ!今まで助けられてきた僕だけど、今度は…俺が救う番だ!

 

「変身!」

 

俺は高らかに叫ぶと、読み込み端子を下にするようにガシャットを回し、左手に持ち変えると、そのままスロット1にガシャットを差し込んだ。

 

『ガシャット! レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

 

俺の周りにキャラクターセレクトが時計回りで表示され、その中から、マイティアクションXの主人公・マイティに似たアイコンを選択する。すると他のアイコンが弾かれ、選ばれたアイコンが俺に取り込まれ、やがて俺は姿を変えて変身を完了させた。

 

『アイム ア カメンライダー!』

 

俺はついに伝説のヒーロー・仮面ライダーへと変身した。俺は一旦自分の体を見てみる……………ん?

 

「えっ……?」

 

マイティのような髪、胸部にはゲームでのHPゲージや十字キー、剣とハンマーのボタンが表示されているが、問題はそこじゃない。俺の手をよく見ると、アーマーにしてはすごく手がでかい。いや、体全体がずんぐりしてる…………え…?

 

「なんじゃこりゃああああああああああああああ!!?」

 

え、何これ!?新手のゆるキャラ!?仮面ライダーに変身したと思ったらゆるキャラ!?これじゃゆるキャライダーじゃねぇか!?あのポンコツ会社とてつもなく酷いのくれたなコノヤロー!!

 

「ま、真遊!後ろ!」

「え?」

 

俺はネプテューヌに呼び掛けられて振り返ると、巨人が左腕を肥大化させて襲いかかってくるのが見えた。

 

「ほっ!」

 

俺は間一髪ジャンプして避けると、巨人の頭に飛び移る。俺は巨人が叩きつけてくるのを見計らい、ジャンプする。すると巨人は自分で頭を叩いて怯んだ。

俺は着地する。怒った巨人は腕を振り回してきた。

 

「うおおおおおおおお!!」

 

俺は転がりながら巨人の攻撃を避けていく。

 

「「「「「「「「「「「か、かわいい…。」」」」」」」」」」」

 

全員何か言ってるが、気にせず両手を構える。すると俺の周りにサークルが出現。それと同時にハンマーが写ったアイコンが現れ、実体化して俺の右手に装備された。

 

『ガシャコンブレイカー!』

「宣言してやるぜ、ノーコンティニュークリアを!」

 

マイティのハンマーを模した武器・ガシャコンブレイカーを構えながら俺は宣言する。そしてガシャコンブレイカーを構えて攻撃……ではなく、

 

「こっちだ!」

 

後ろへ振り返って走り、巨人を誘導する。

 

「「「「「「「「「「「逃げるんかい!?」」」」」」」」」」」

「マイティは、お菓子を食べると強くなるんだ!」

 

全員から総ツッコミを受けたが、俺は巨人の攻撃をジャンプしながら避けていく。マイティアクションXはステージの至るところに配置されたブロックに隠されているお菓子を獲得してマイティを強化できる。つまり、ゲームの力で変身するなら、そのソフトの内容も反映されてるはずと俺は考えたのだ。

俺はブロックを次々と登っていき、一番上にあるブロックを壊す。するとその中から黄色のスピードアップのエナジーアイテムが出現。俺の体に取り込まれた。

 

「アイテムゲットだ!スピードアップ!」

 

俺は高速移動で巨人に体当たりし、ブロックを蹴って反射しながら巨人に突進を繰り出していく。

 

「うおおおおおおおおお!てやっ!」

 

俺は体当たりして巨人を吹き飛ばす。巨人は再度攻撃を仕掛けてくる。

 

「はっ!とりゃ!」

 

俺はハンマーで一撃を弾き、さらに蹴りで攻撃を弾く。俺はジャンプすると、ハンマーで巨人の頭を叩きつけていく。

 

「とどめだ!」

 

俺は再度ジャンプすると、全体重をハンマーに集中させて巨人を叩く。巨人はこれを受けて爆散し、ウイルスが逃げていった。そしてその場には兵士の姿が。

 

「大丈夫か!?」

 

俺はすぐに駆けつけるが、俺が触れようとすると、突然兵士の身体が透明になり始め、さらに体にノイズが走っていた。

 

「真遊さん!あれを!」

「!?」

 

俺はイストワールに言われて振り向くと、そこには散らばったウイルス達が結集し、それぞれ人型へ変化した。一体はマイティアクションXのボスキャラ・ソルティはくしゃくを模したキャラが。そして残りは大人数の戦闘員だ。その頭部は北京ダックめいている。

 

「ハッハッハッ!レベル1のお前など、取るに足らん!」

 

ソルティはそう言いながら左手のデバイスを操作すると、大半の戦闘員の服装がパティシエ風になった。それに伴い、武装も泡立て器、ボウル、しゃもじという調理器具と意外とコミカルになった。

 

「ボスキャラ・ソルティのおでましか。あいつを倒せばいいんだろ?」

「真遊、下がって。その力をまだ使いこなせてない以上、貴方に戦わせる訳にはいかないわ!」

「悪いな、俺はゲームの説明書は読まない主義だ。」

 

反論するネプテューヌに俺はそう言いながら左腰のホルダーのボタンを押す。するとステージセレクトが表示された。なるほど、ガシャットを差し込んでないとステージセレクトになるのか。

俺はバックルの操作方法を確認していく中、バックルのハンドルに目を向ける。これだ…!

 

「見てろよ、これが天才ゲーマー・“M”のプレイだ! 大変身!」

 

俺は構えると、バックルのハンドルを引いてドアを開いた。その瞬間、ドア部の裏側には【GAMER DRIVER】の文字、そしてドライバー中央のディスプレイにライダーの姿が表示された。

 

『ガッチャーン! レベルアップ!』

 

俺は目の前に出現したゲートを通過すると、高くジャンプする。

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!』

 

俺はゆるキャラめいた白い体をパージすると、新たな体を広げて着地する。

先程のゆるキャラのようなずんぐりとした体ではなく、人らしくシュッとしたデザイン、ピンク色ベースの体に黒、ピンク、黄緑色の手足、そして背中にはレベル1の顔が瞳が消えているものの装備されている。俺は先程と比べ物にならないスタイリッシュな姿へ文字通りレベルアップした。これだぜ…この姿を求めてたんだ…!

 

「い、いきなりかっこ良くなった…!?」

「「おお…!」」

「あれは…もしかして…!」

 

皆がレベル2へ進化した俺を見て色んな反応をしてる中、イストワールさんは何かを思い出したかのような反応をした。

 

『ガシャコンブレイカー!』

 

俺は再びガシャコンブレイカーを装備する。

 

「おい!私達にもやらせろよ!」

「手柄取られてばっかりじゃ、私達の存在の意味がないわ。」

「やりますわよ。」

「あのウイルスを文字通り除菌するわよ。」

「よーし、協力プレイだ!行くぜ!」

 

俺達はネプテューヌ達と共に突撃する。

 

「はあっ!とりゃ!せやっ!」

 

俺はハンマーで戦闘員を次々と殴りつけていく。

 

「伏せろ!」

「!…おっと!」

 

俺はブランに言われて伏せると、ブランが俺の周りにいた戦闘員を戦斧で薙ぎ払った。

 

「ナイスアシスト! はっ!てやっ!」

『『ピッ!?』』

 

俺はハンマーを持ち直して戦闘員を上へ打ち上げる。

 

「はあっ!たあっ!」

 

そしてまたハンマーを持ち直すと、タイミングを合わせて戦闘員を吹き飛ばす。

 

「はああああああああ!!」

 

ベールさんが槍を構えて戦闘員達を蹴散らしていく。俺もそれに続き、油断している戦闘員に近づいてハンマーを構える。

 

『ピッ!? ピッ…。』

 

戦闘員は間違えて泡立て器で頭を守ろうとしたが、すぐに間違いに気づいて頭にボウルを被せる。だが無意味だ。

 

「よいしょ!」

 

俺はハンマーを思いきり叩きつけて戦闘員を倒す。俺はガシャコンブレイカーのAボタンを押す。

 

『ジャ・キーン!』

 

するとハンマー部に収納されていた髪の部分が起き上がり、そこから刃が伸びて剣へ変形した。

 

「ジャ・キーン!」

 

俺は剣を構えると、戦闘員達を攻撃していく。なるほど、この武器は剣とハンマーの複合武器なのか。

 

「せやっ!たあっ!」

「はっ!おりゃ!」

 

ノワールは低空飛行で大剣を振るい、俺はその跳躍力を活かしたジャンプ斬りで戦闘員達を全滅させた。

 

「しょっぱい事をしてくれる! はあっ!」

 

ここで隠れていたソルティが姿を現し、その場から飛び降りた。

 

「ハハハハッ!……喰らえ!」

 

ソルティは俺に襲いかかってきた。俺は二回ジャンプして攻撃を避けると、ソルティに向けて剣を振るう。だが左手で受け止められた。さらに

 

「うおっ!? 危ねっ!」

 

ソルティが左手のデバイスから電流を放ってきた。俺は一瞬体が痺れるものの、続けてソルティが放った電流攻撃を何とか避ける。

 

「てやっ!」

「ぐっ…!」

 

ここでネプテューヌが駆けつけ、ソルティを野太刀で攻撃した。俺もジャンプしてブロックの上に乗り、そこからジャンプ斬りを放ってソルティを怯ませる。俺はその隙にガシャコンブレイカーのBボタンを二回押し、そしてソルティに強力な攻撃を叩き込む。Bボタンを押した数だけ攻撃が強くなるのか。

俺はさらにBボタンを二回押してソルティを攻撃する。

 

「うおおおおおおおっ!」

「はあああああああっ!」

「ぐっ…!うわっ!?」

 

俺とネプテューヌの怒濤のラッシュでソルティは成す術無しに吹き飛ばされた。

 

「ぐぅ…おのれ…!」

「真遊、決めるわよ!」

「ああ!フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

 

俺はガシャコンブレイカーを手放すと、マイティアクションXをドライバーから抜き取る。

 

『ガシューン』

 

俺はガシャットに息を吹き掛けると、左腰のキメワザスロットホルダーに差し込み、ボタンを押す。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

右足にカラフルなエネルギーが収束された。ネプテューヌは野太刀を構える。

 

「よーっし、行くぜ!」

 

俺はさらにホルダーのボタンを押す。

 

『MIGHTY CRITICAL STRIKE!』

「はあっ!」

 

俺は高くジャンプする。ネプテューヌはソルティに向かって突撃する。

 

「クロスコンビネーション!」

 

ネプテューヌはソルティを打ち上げると、上昇してソルティを地面へ叩きつけた。

 

「はあっ!」

「ぐっ…!うっ…ぐっ……!」

 

俺はソルティに連続キックを繰り出していく。そして最後に強力なキックをソルティに叩き込んだ。

 

『会心の一発!』

「ぐっ…うわあああああああああああああ!!」

 

ソルティはこれを受けて爆散した。

 

「おっしゃあ!」

『ゲームクリア!』

 

敵を倒して喜ぶ俺の周りにマイティアクションX含めたゲームタイトルが現れ、その中からマイティアクションXに【GAME CLEAR!】のマークが押された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ソルティを倒したことで兵士の体はもとに戻っていた。これで一見落着かな。

あの後ノワール達はそれぞれの国へ帰り、僕はネプテューヌ達に案内されてプラネテューヌの教会へやって来た。教会にしてはサイバーチックな要素が入っているな。

 

「ここが真遊さんが住む部屋です。かなりシンプルですが…。」

「構いませんよ。わざわざ住む場所まで提供してくれて、感謝します。」

 

イストワールさんに自分が住む部屋へ案内してもらった。部屋の中には机にベッド、それからタンスに本棚とかなりシンプルだ。

 

「これからよろしくお願いしますね、真遊さん。いや、“仮面ライダーエグゼイド”。」

「……はい?」

 

僕はイストワールさんの言葉に疑問を浮かべた。

 




NEXT GAME…


居候してるだけじゃ駄目だと感じた真遊は、ネプテューヌ達とクエストに行くことに。そこで真遊は同じく地球から迷い込んだ青年・御剣勇介と出会う。エリート育ちの勇介と対立する真遊。クエスト終わりにほんの出来事で真遊は勇介と対決。勇介は仮面ライダーブレイブに変身し、エグゼイドに変身した真遊と戦う。しかしそこで謎の乱入者が…!


次回[ライダー二人はNo thank you?]


勇介「俺に斬れないものは…ない。」
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