1.
『君達にプレゼントがあるんだ。メガヘクスを根絶するための切り札、といったところかな』
戦極凌馬がそう言うと、パソコンの画面が切り替わる。画面には膨大な量の文字列が映し出された。先頭には“THE KILLING PROCESS TOWERD MEGAHEXA”と記されている。
「これは……」
光実が声を漏らすと、その声に答えるように、戦極凌馬は語りだした。
『対メガヘクス用のキルプロセス・プログラムさ。これを君達の戦極ドライバーにインストールしてアーマードライダーに変身、メガヘクスと接触すれば、それだけ破壊プログラムをメガヘクスのサーバーにインストールできる』
「こんなものを作るために、こそこそ動いていたのか」
城乃内は毒づきながらも、メガヘクスへの決定的な対抗策を得たことに安堵した。まだ自分が何をなすべきか決心がついていなくとも、手札はあるに越したことはない。
『システムの全容が露呈したら、メガヘクスは直ぐにでも対策を構じるだろう?だから、ここまで私も息をひそめていたわけだ。もっとも、このプログラムも完全無欠というわけではない。メガヘクスのサーバーにインストールが完了してからサーバーが崩壊するまでに時間がかかるからねぇ』
「時間って、どれぐらいかかるんだ?」
光実は、悠々と話す戦極凌馬の声を遮るように、問いを投げかける。それでも、戦極凌馬は自分のペースを崩そうとしない。
『20分……といったところかな。しかも、知恵の実を持つ初瀬亮二のボディからは、このプログラムはプロテクトされるだろうね』
つまり、プログラムをメガヘクスに流し込むためには、一葉と融合しているメガヘクスのボディに接触する必要があるということだ。城乃内が頭の中で情報を整理していると、また戦極凌馬が話を続けた。
『天樹大学には君達二人で行くだろう?片方が初瀬亮二の足止めをすれば、初瀬一葉と融合したメガヘクスの個体にプログラムを流し込むのも、そんなに難しいことではないはずだ』
「そんなことをして、初瀬ちゃんが本当に世界中にクラックを開いたらどうすんだよ!」
城乃内はそう言って初めて、初瀬が世界を犠牲しようとしているという前提で、自分が話していることに気付いた。確かに今の初瀬は、それだけの危険性を秘めている。しかし、それでも初瀬を信じきれない自分がどうしても許せない。
『そうなったとしても、被害なんてたかが知れている。事前に各国政府に事情を伝えた上で、クラックが開いてから20分以内に初瀬亮二の持つ知恵の実を破壊すれば、死傷者は1万人にも満たないと思うよ。ヘルヘイムの支配者に下手な横槍を入れるとどうなるか、世界中が3年前に思い知っている。今回は、沢芽市ごとメガヘクスを兵器で破壊しようとする輩もいないはずだよ?』
「黙ってろ」
そう言った光実の口調は冷たく、その瞳は刺すように鋭かった。光実の瞳に秘められた感情を見透かしたように、戦極凌馬は声高に笑う。
『おやおや、光実君。キミがかつて、どれだけの人々を犠牲にしようとしたのか、忘れたわけじゃないだろうね?』
光実が何も言わないでいると、戦極凌馬は声を落として、しかしハッキリと言葉を続けた。
『35億。人類の半数を犠牲にしようとしたキミが、一体何を躊躇っている?』
「お前、いい加減にしろよッ……!」
城乃内がそう叫んだ瞬間、光実は城乃内を制するように、彼の肩に手を置いた。
戦極凌馬は間違ったことを言っているワケではない。しかし、城乃内からすれば、戦極凌馬がしていることは光実の心を土足で踏み荒らしているだけだ。
それでも、城乃内の肩に置かれた光実の手には、確固たる意志が感じられた。城乃内が言葉を呑むと、今度こそ、光実が口を開いた。
「城乃内一人で確実にメガヘクスを殲滅するプランを立てる。無駄な犠牲者なんて一人も出さない」
『ほう、まあ好きにしたまえ』
光実は戦極凌馬の言葉を無視して、城乃内から戦極ドライバーを受け取り、淡々とプログラムをインストールしていく。インストールが完了すると、光実は城乃内を伴って、無言で自宅を後にした。
『まったく、キミもつまらない男になったものだ』
スピーカーからその声が流れた後、誰もいなくなった部屋で戦極凌馬のパソコンは静かに機能を停止した。
2.
城乃内と光実は呉島邸を出た後、再び病院に戻って来ていた。初瀬が指定した時間を目前に、こんなことをするのはには理由がある。病院を出る際に治療を受けていたザックから、戦極ドライバーを受け取る必要があるのだ。
城乃内と光実が病院を出た時点では、ザックは生命維持装置としても機能する戦極ドライバーを付けたまま治療を受けていた。呉島邸を出た直後に光実に電話を寄越した医師の話では、ザックは先ほど意識を取り戻し、戦極ドライバーを装着しなくとも彼の症状が悪化することはないらしい。
幸いザックの持つ量産型戦極ドライバーは誰でも使用することが出来る。東沢芽公園と南のステージには既に機動隊が配置されているが、被害を最小限に留めるためにはアーマードライダーの力がどうしても必要なのだ。
ちょうど二人が病院に入ろうとした時、城乃内の携帯電話に着信が入った。画面を見るとデーブからだ。まだ日も出ていないこんな時間になんだろうと訝しがりながらも、光実に断り、城乃内は電話に出た。
「デーブ、どうかしたか?」
『あの、こんな時間にすみません。実はさっき、初瀬さんから俺の携帯に、メッセージが入ったんです』
「あの動画を見たのか!?」
『え、動画……?』
城乃内は『メッセージ』と聞いて、咄嗟に呉島邸で見た初瀬からの動画を思い浮かべたが、どうやらデーブの元に届いたメッセージは、それとは別のモノのようだ。
「いや、何でもない。それで、メッセージって?」
『非通知の電話に出たら一言だけ、「何があっても、諦めるな」って。確かに初瀬さんの声だったんです。俺に連絡を寄越したのって、どういうことなんだろうって思って……しかも、こんな時間に』
城乃内が無言で考えを巡らせていると、デーブが先に話し出した。
『あの、俺思うんです。初瀬さんはずっと俺達のことを見守ってくれてたんじゃないかって。だから、あの昨日も、困ってる俺を助けてくれたんだと思うんです……』
デーブは今、初瀬がどういう状況に置かれているのかを知らない。だから、こんな楽観的に考えられるのだろう。しかし、「初瀬が自分たちを見守っていた」というのは城乃内にも思うところがある。
「夢の中で俺を救ってくれたのも、ホンモノの初瀬ちゃんだったのかもな……」
『夢の中……?』
「いや、こっちの話だ」
初瀬がメガヘクスのボディに憑依した後も、狗道供界と同じ思念体になれたのだとしたら、初瀬が狗道供界の創った夢の中に介入した可能性は十分にある。裏付けはないが、城乃内にとってそれは真実として間違いないように思えた。
『今、初瀬さんは、命懸けで何かと戦っているんだと思います。だからきっと、自分に何かあった時のために、俺に連絡したんです。俺には初瀬さんを助ける程の力はないけど、城乃内さんならきっと……だから、お願いします。城乃内さん、初瀬さんの……リーダーの力になってあげて下さい!』
デーブの話を聞くうちに、この一日に起こった出来事の記憶が、城乃内の脳内を駆け巡っていく。同時に、ある決意が彼の中に生まれた。
「ああ、任せろ」
城乃内はそう言って電話を切ると、様子を見守っていた光実に目を向けた。
「俺は初瀬ちゃんと一葉さんを助けるよ」
「ダメだ。今デーブが何を話したのかは知らないけど、私情で無関係の人々を危険に晒すわけにはいかない」
あくまでも光実は冷静だ。それでも、今度ばかりは引くわけにはいかない。城乃内は少し息を呑み、再び言葉を続けた。
「今、初瀬ちゃんには助けが必要なんだ。それができるのは俺達だけだ」
「初瀬亮二に同情の余地があることは認めるよ。初瀬一葉に至っては完全な被害者だ。それでも、初瀬亮二はメガヘクスと共謀している。知恵の実を吸収した後、メガヘクスは直ぐにでも地球のデータ化を開始するはずだ。見過ごすわけにはいかない」
「ヘルヘイムの森には、メガヘクスが作ったロボットの残骸が落ちていたんだろ?そのロボットを倒したのが初瀬ちゃんなら、まだ初瀬ちゃんはメガヘクスに対して抵抗を続けているってことだ」
光実も城乃内の様子に多少困惑している。今の城乃内の態度からは、ただ情に流されいるのとは違う、何か確信に裏付けされた意志の強さが感じられる。
「そうだとしても、初瀬亮二は僕たちに牙を剥いた。彼の頭の中に、僕たちと協力するという選択肢はないんだ」
「違う……!初瀬ちゃんはずっと俺達に助けを求めていたんだ」
「えっ?」
「俺の店の前に来たのも、ミッチにエナジーロックシードを渡したのも、知恵の実が完成する直前に、一葉さんがいた東京から沢芽市に帰ってきたのも……!メガヘクスに知恵の実を吸収させるつもりなら、必要のないことだ。それでもそんなことをしたのは、全部俺達に助けて欲しかったからなんだよ……!」
城乃内のこの言葉に、光実は些かに動揺した。正直、光実は初瀬が沢芽市を守るために動いてるという前提は、予め放棄していた。もし、城乃内が言っていることが真実だとすれば、初瀬の邪魔をすることで、被害者を増えてしまう可能性もある。
城乃内は、考えを巡らしている光実の肩を掴み、なお語り掛けた。
「今度は、初瀬ちゃんに全部背負わせる気か!?紘汰が地球から離れたのは、俺達を信じたからだろ!俺達の力で、この世界を誰も見捨てない世界にできるって……!救うんだ!助けを求めている人がいるなら、救える命が、叶えられる願いがあるなら!」
城乃内も、我ながら卑怯だと思った。光実にとって紘汰の名前が殺し文句になるのは、城乃内も良く分かっている。だからこそ、城乃内は紘汰の名前を口にした。初瀬と一葉を含めた、世界中の人々を救うために。
「初瀬ちゃんがこれから何をしようとしているのか、おおよその検討はつくよ。俺は初瀬ちゃんと一緒にメガヘクスを倒す。一葉さんも絶対に救う!」
城乃内はそこまで話すと、今度は光実の言葉を待った。光実は僅かに躊躇ったが、腹を括ったように城乃内と目を合わせた。
「どの道、城乃内がプログラムを流す以外に活路はない。だからもし君の目算が間違っていたと判断した場合は、メガヘクスだけじゃなく、初瀬亮二と初瀬一葉も殲滅するプランに移行する。いいね?」
「分かった」
城乃内のその言葉を合図に、二人はそれぞれのプランを確認し合いながら、ザックがいる病室に向かった。
3.
城乃内は光実と共に病室に入ると、ベッドの上で横になっているザック以外にもう一人、見知った顔を見つけた。
「……ペコ?」
その小柄な青年は通称「ペコ」、チーム・バロンのサブリーダーだ。ペコは、ダンサーとして、時にはアーマードライダーとして活躍するザックを、今まで陰でサポートし続けてきた。
「ミッチに呼ばれたんだ。ザックが勝手に動かないように、ってな」
ペコがそう言うと、今度はザックが起き上がって問いかけた。
「……あれからどうなった!?そろそろ、クラックができる時間じゃないのか?」
光実が現状をかいつまんで説明すると、ザックはベッドから立ち上がって光実に向かい合う。
「俺なら今すぐにでも戦える。素人をアーマードライダーとして戦わせるわけにはいかねぇ!」
ザックがそうまくしたてると、光実がよりも早く、ペコがすぐさま宥めに入る。
「ザック!無茶だって!」
「この町を、世界を救うためなんだ!無茶しないでどうする!怪我のことは気にしなくて良い。ミッチが回収したゲネシスドライバーもある。ゲネシスの力ならこのくらいの怪我、余裕でカバーできるさ!」
ザックにそこまで言われると、ペコも黙り込んでしまう。
「……わかった。でもその代わり、俺も一緒に戦う」
「ペコ、何言ってんだ!」
ザックがペコの両肩を掴むと、ペコもザックの目をしっかりと見返した。
「ゲネシスドライバーは誰にでも使えるはずだろ?俺が使う!」
今度はザックが黙り込んでしまう。城乃内や光実が何か言うより前に、ペコは言葉を続けた。
「ザック、覚えているか?俺達がレイドワイルドやインヴィットと初めてやり合った時、俺が城乃内に捕まったのを」
「……?」
ザックはいきなり話題を変えたペコに混乱している様子だ。一体、ペコはどうしてこんな話をしているのだろう。一応当事者である城乃内も、ペコの意図を図りかねている。
「あの時、俺はわざと捕まったんだ。チーム・ナックルが無くなったのがどうしても呑み込めなくて、戒斗さんもそれは分かっていたと思う。それでも、あの人はオレを見捨てなかった。ザックだって、俺がネオバロンについたとき、俺を許してくれた。俺はいつもそうなんだ。大切な人に頼って、裏切って、それでも許されて!結局、二人の背中にすがってる……!」
「ペコ、俺は……!」
「ザックが俺のことを信じてくれてるのは分かってる!でも、怪我人のザックが戦ってるのに、戦える俺が黙って見てるだけなんて……そんな奴に、お前の隣に立つ資格なんてない!」
ザックはペコの形相に息を飲んだ。そして、思い出したのだ。ザック自身が初めてアーマードライダーになった時のことを。
今思えば、あの時の自分もペコと同じだった。ペコは確かに未熟かもしれない。ならば、自分が支えれば良い。今は弱い彼こそ、より強くなれるはずなのだから。
ザックはそう意を決すると、しっかりとペコと目を合わせた。
「分かった。でも条件が二つある。俺の傍から離れるな。それから、絶対に死ぬな!」
「それはこっちの台詞だって。ザックは俺が守るからな!」
城乃内と光実は互いに顔を見合わせ、頷き合う。光実としても、急ごしらえの人材にドライバーを使用させるよりも、不安材料があろうともインベスとの戦闘に精通しているザックとペコが前線に立つメリットは十分にあるように思えた。
「僕は一人で東沢芽公園に向かうよ。ザックとペコは警察の公用車で南ステージに向かって。そして、城乃内は天樹大学へ。後は頼んだよ」
「任せとけ。じゃあ行くか!」
城乃内がそう言うと、4人は顔を見合わる。男達はそれぞれのドライバーを手に病室を後にした。
4.
光実が東沢芽公園に到着した時には、既に機動隊員達がライフルを持って公園の入口付近に整列していた。何処にクラックが発生するか正確には分からないため、射撃の準備体制は取っていない。光実がローズアタッカーから降りた瞬間、耳につけた無線から声が響いた。
『クラック発生まで残り1分』
光実は機動隊よりも前方に歩み出る。ゲネシスコアを装着した戦極ドライバーに二つの錠前をセットする。そして覚悟を決めたように、ベルトのブレードを倒した。
「変身!」
『ブドウアームズ!龍砲!ハッ!ハッ!ハッ!ジンバードラゴンフルーツ!』
ドラゴンフルーツが描かれた陣羽織を纏う
やがて上空に巨大なクラックなクラックが現れる。龍玄はソニックアローの矢の先をクラックから溢れ出る異形に向けて、矢を握る指を放した。
光実が変身したのと同じ頃、南のステージではザックとペコがそれぞれの錠前を解錠していた。
ザックとペコの頭上には、三つの木の実型のアームズが現れる。機動隊員に見守られる中、二人は声を合わせ、思い切り叫んだ。
「変身ッ!」
『クルミアームズ!Mr.……knuckle man!ジンバーマロン!』
『マツボックリエナジーアームズ!ハッ!ヨイショッ!ワッショイ!』
ザックはナックルジンバーマロンアームズに、ペコは黒影・真にそれぞれ変身する。
直ぐにクラックから大量のインベスが現れた。機動からの応援射撃がインベスを襲う。
ナックルはインベスたちが怯んでいることを確認すると、黒影・真に向かって声を掛けた。
「ペコ!行くぞォォ!」
「ああ!この町は、俺達が守るんだァ!」
二人のアーマードライダーは勇ましく、インベス軍団に向かって飛び込んでいった。
5.
光実達が戦闘を開始する少し前、まだ朝日も出ていない時間だ。蛍光灯の明かりだけで照らされた天樹大学沢芽キャンパスの広場に、三人の人影が現れた。
「来たよ。初瀬ちゃん……随分懐かしいトコに呼んでくれちゃって」
その三人の内の一人、城乃内秀保は飄々と言うと、目の前に立つ初瀬亮二と初瀬一葉に目を向けた。
「城乃内さん……」
城乃内は不安そうな目で自分を見つめる一葉の様子に、心配すると同時に安堵した。一葉がどんな状態かは詳しく分からないが、少なくとも完全にメガヘクスに飲み込まれてはいないらしい。
「お前をここに呼んだ理由、分かってるよな?」
「俺が一番初瀬ちゃんを信じてるから……だろ?」
初瀬の問いかけに、城乃内は淡々と答えた。
「どこまでもおめでたい奴だな。お前を俺の最後の敵に選んだのは、お前がアーマードライダーの中で一番弱いからだ。俺は完全な知恵の実を手に入れ、姉ちゃんを救う。邪魔はさせねぇ」
「俺はもう、半端なことはしない……!メガヘクスを倒して、初瀬ちゃんも一葉さんも助ける!」
城乃内は、左手に持った錠前を振り上げる。
『ドングリ!』
城乃内がドングリロックシードを解錠すると、初瀬も一葉に後ろに下がるよう促し、自身の錠前を取り出した。
『マツボックリ!』
城乃内と初瀬の頭上にクラックが開く。城乃内は錠前を持った左手を左下に、初瀬は真横に振り抜き、それぞれ錠前を戦極ドライバーにセットした。丸い木の実型のアーマーはゆっくりと、二人の頭に近づいていく。
『Lock on!』
二人のベルトからは、臨む戦士を讃えているように、それぞれトランペットと法螺貝の音色が鳴り響く。
城乃内と初瀬は、無言でドライバーのブレードを倒した。
『Com‘on!ドングリアームズ!Never give up!』
城乃内のドライバーがそう叫ぶと、ドングリ型のアーマーが城乃内の頭部を覆い、ライドウェアがその全身を包み込む。ドングリのアーマーが展開するのと同時に、初瀬の変身も完了しようとしていた。
『ソイヤ!』
マツボックリのアーマーが身体を鎧い、初瀬は黒影へと姿を変貌させていく。
『マツボックリアームズ!一撃!インザシャドウ!』
グリドンは左手に生成されたドンカチを、黒影は右手の中に生成された影松を構える。
二人のアーマードライダーは、そのまま身体の動きを止めて対峙した。まるでそれが永遠に続くかのように、場は静寂に包まれる。しかし、その静寂は直ぐに終わることになる。
「初瀬ちゃんッ!」
「城乃内ィイッ!」
グリドンと黒影、二人のアーマードライダーは怒号を上げながら相手目がけて走り出し、互いの武器をぶつけ合う。
飛び散った火花が、決戦の開幕を告げた。
いよいよ、ラスト1話となりました。
番外編を抜きにすると実に3ヶ月振りの投稿でしたが、楽しんで頂けたでしょうか?
最終話の投稿はこの第14話の投稿日の翌日、3月2日です。
城乃内と初瀬、そして一葉の行く末を見届けて貰えたら嬉しいです。