SAOからはじまる異世界生活   作:青猫ハマト

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第1話

「お兄ちゃん!部活行ってくるね!」

 

 俺、桐ケ谷和人は妹である直葉の声で目覚めた。

 ここ数日、ゆっくり出来る時間があまりなく疲れ果てていたため、久しぶりに貰えた時間を有効に使っていた。(寝ていた)

 何故、そのような事になったか.......。

 それは、俺が、俺達の体験した地獄のデスゲーム『ソードアートオンライン』通称『SAO』で唯一、その時の事を覚えている人物だからだ。

 いや、実際には最後を知っている人物だ。

 デスゲーム『SAO』 をクリアした後、目を覚ましたのは全プレイヤーの中で俺だけだった。

 まだ、精神状態が安定していないと思っていた医師は数日間俺を休ませていた。

 そこで起こったのが『ALO』事件だ。

 VRゲームで、首謀者が『SAO』プレイヤーを『ALO』内に入れ、ナーヴギアによる記憶操作を行おうとしたからだ。

 首謀者は無事捕まったが、最後の足掻きにより記憶操作が行われ、プレイヤーの『SAO』の記憶がすっぽり抜けたらしい。

 それが理由で、マスコミやらが全て家に来ることになり、休みが無かった訳だ。

 今では、少しずつプレイヤーが記憶を取り戻しているため、休憩が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 久しぶりの休日が取れた和人は、久しぶりにパソコンを開いた。

 

「へえ、新作VRMMO発売か.......。まあ、もうあんな体験はしたくないけどな.......。そういや、最近飯っぽい飯、食ってないな。買いに行くか」

 

 和人は、そう言って立ち上がり、支度をしてコンビニにむかった。

 ..............パソコンが不気味な光を出しているのに気付かずに..............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま。って誰もいないけどな」

 

 俺は、パソコンに向かい合う。

 そして、ふと、画面の下の方を見た。

 すると、出かけるまではなかった広告が現れていた。

 

「なんだ.......?VRゲームの広告か?えっと、<今、お疲れのあなた!ゲームを購入され、お使いのPCにナーヴギアを繋げるだけで楽しい世界に入りこむことができます>.......ナーヴギア?」

 

 『SAO』事件があった後、ナーヴギア専用ゲームは廃止された筈だぞ?怪しい.......。

 だが俺は、そう考えつつもマウスを動かし、広告をクリックしていた。

 実を言うと俺自身、あの世界の事を、恐れている一面、いや、恐れの何倍も楽しさが上回っていた。

 もしかしたら、あのようなスリルを味わえるのではないか?

 その、考えが頭に横切ったとき俺は、商品である『Re』というタイトルのゲームを購入していた。

 俺は、楽しみを求めタイトルを開き、ナーヴギアをPCに接続して、ナーヴギアを頭に被った。

 実際、恐怖がない訳じゃない。

 だが、それ以上に込み上げてくる【何か】が俺を動かした。

 そして、あの日、後悔してしまったはずの一言を発していた。

 

「リンクスタート!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 強い風が体の表面に当たり俺は、目を開いた。

 犬耳、猫耳。

 見るからにリザードマンっぽい二足歩行のトカゲ。

 ほのぼのとした、街並み。

 目の前を通り過ぎた大きなトカゲ。

 そして、通り過ぎた後に残る微かな風。

 まるで、現実のような光景に俺は、衝撃を覚え息をのむ。

 だが、一つだけ疑問がある。

 それは、俺の右手と左手にある重み。

 恐る恐る見てみると、それは紛れもなく、俺がスーパーで買った物であった。

 サイフの中には、30万円。

 そして、もう一つ.......左手にアニールブレード、俺の相棒が握られていた。

 

 

 

 

 

 おかしい。

 何かがおかしい。

 ナーヴギアを使えるゲームであること。

 そして、たった今手に持っている、現実にある筈の物。

 あの『SAO』を越えた、現実感。

 そして、『SAO』の武器。

 これは本当にゲームなのか?

 チュートリアルもなく、名前の設定も出来ないのに?

 まるで現実が他の現実に移ったかのような感じ。

 ここで俺は一つの仮説をたてる。

 もしかして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      異世界転移?と

 

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