元デブでインストラクターやってます。   作:タンパン

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筋肉は付いてきたけど痩せねぇ
そろそろ、食事制限しなくては……





感想は受け付けません。


筋肉造形魔法発動!!

私の筋肉が疼いてから数日が経った。マグノリアにこのジムを設立し、年中無休で開いていたことに気がつき、今日は閉めることにした。大きな理由はなかったが、この町のことをあまり知らない。朝9時に開いて、夕方の6時に閉める。空いている時間は、顧客のメニューを考えたりで終わってしまう。まだ二年だが、私もこの町の住人としてもっと知る必要があると思った。

 

店のドアに「本日休店」の貼り紙をして、観光に出ようと思った。しかし、既に客が来てしまったようだ。店前でうろうろしつつ時計を見ている。開店がまだかまだか待ち望んでいるようだ。今日は開くことはないが、常連の美しいお嬢さんに謝罪をせねばならん。

 

「 すまないな、キナナ嬢『きゃ!』おっと、後ろからですまない」

 

急に声をかけられ、キナナは動揺しているようだ。いきなり大の漢から声をかけられたら、誰かしら驚くであろう。

 

「あぁ、ランドルフさん驚かさないでください。それにしても今日はお出かけされるのですか? 」

 

ランドルフは年中ピチピチのジャージ姿だが、今日に関して服装を整えている。髪もいつもならツーブロックで伸びた部分をゴムで一箇所にやるだけだが、整髪料でしっかりされている。そんなランドルフをキナナは疑問に思ったのだろう。

 

「私はこの町に来て二年だが、町についてあまり知らないんだ。だから今日は休んで、観光でもしようかと思ってね、今貼り紙貼ろうとしていたのだよ」

 

開店前の時間で誰もこないと思っていたが、キナナ嬢が来ていたようだ。もう少し早めに貼るべきだと後悔したが、折角だから誘ってみようかと思う。

 

「そこでなんだが、キナナ嬢にもし予定が無ければ、案内を頼んで良いだろうか? 」

 

「はい、私で良ければいいですよ。あ、今日は買い出しにもいかないといけないので、それでよければ」

 

「うむ、よろしくお願いする」

 

 

***

 

 

キナナとランドルフは食品が多く流通している市場のようなところに来ていた。歩きながらであるが、キナナがなぜ早く来ていたのかなどを聞いていた。理由は、午後から宴会の続きをやるらしく、早めに鍛えようとしていたらしい。その他にも、七年も行方を晦ましていた天狼組が帰還したことも嬉しそうに語っていた。 七年前といえば、ランドルフが今を目指すきっかけになった年である。今となれば良いきっかけに成ったと笑っていられるが、その年は元傭兵の言っていた規格外の魔導士に復讐しようとしていた年でもある。奴らが元傭兵に関わらなければこんな事に成らなかっただろうと、復讐心を燃やしていた。

 

(鍵魔導士のルーシィ……バルカンを素手で倒した実力……奴に対抗できるようにワイバーンすら倒せるように鍛えたが、もし会えるのなら手合わせを願おう)

 

ランドルフは情報を集めて、「ルーシィ」と呼ばれる魔導士が関与している事を割り出したが、噂はとても規格外なものであった。今では英雄ランドルフ・アームストロングと称えられているが、当時のぽっちゃり青年には想像できない脅威であっただろう。ルーシィに勝てないと悟ったランドルフは傭兵として拳を振るっていたが、今の今まで忘れていた。

 

(確かフェアリーテイルと呼ばれるギルドだと聞いていたが、キナナ嬢に聞くのも良いかもしれない)

 

「キナn『ドン!』む! 大丈夫かキナナ嬢! 」

 

突如後ろから失神魔法のようなものを受けた。ランドルフは体質上魔法が効かないが、キナナはもろに受けてしまった。それと同時に、黒い影が通り過ぎた。どうやら、質の悪いスリのようだ。キナナから財布が取られている。

 

一瞬動揺したが、ランドルフはキナナを横たわせる。すぐさま目で追い、攻撃を仕掛けた。

 

「ボディーメイク“タラリア”! 」

 

ランドルフが力んだ脚の脹脛に魔力を込めると、筋肉が肥大化し一気に放出して空を駆ける。今は平然にできるが、開発時はとても使える魔法ではなかった。使うたびに力んだ部位を負傷してしまうからだ。

 

戦の時なら筋肉造形魔法の攻撃使うが、ここはエレメント魔法を使う。拳大の石飛礫を精製し、スリ師の後頭部に放った。もし筋肉造形魔法の攻撃魔法を行使したら、被害は多かっただろう。周りの人間も巻き込み、命の無駄につなげていたかもしれない。

 

ランドルフはスリ師を警備兵に突き出し、この一件は終わった。しかし、気を失ったキナナがいる。これも良い機会だと、ランドルフはギルドに運ぶ事に決めた。……もしかしたら、規格外魔導士‘ルーシィ’に会えるかもしれないと心を躍らせながら……




まあ、続くかワカンねぇすけどねぇ
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