Fate/GO サーヴァントたちのドタバタ日常劇   作:Des

4 / 5
こんにちわ、デスです。

ひゃっはー!連続夜更かし上等でFGOイベントしてやりました!
なんなのあの英雄王とフィナーレの難易度、もう無理だとさとりました。
しかも、もうずぐまたハロウィンイベントが始まる。エリちゃん優遇しすぎじゃない?

ここのベディヴィエールのサーヴァントそしての記憶はオリジナル入っていますので、ご注意ください。
口調たいへんだった・・・。

では、どうぞ!




マスターの態度騒動 その4

 女神ステンノに連れ去られたメドゥーサの無事を祈ることしかできないアストルフォ、ベディヴィエール、デオンの3人は改めて目的地である倉庫に向かうことにした。

 

「ところでさ、エリザベートが言っていたマスターの可愛いの意味ってなんだろう?」

「可愛いですか・・・。すみません、男性のどのような仕草が可愛いのか、私には分かりません。」

「う~ん、無難なところで意外と可愛い物が好き、とかじゃないかな?」

「あ~、あの如何にも渋いお茶を縁側で飲んでそうなマスターだもんね。確かにあれで小さなヌイグルミをたくさん持っていたら可愛いかも♡」

「そうだろ?」

「そういうものでしょうか?」

 

 見た目が麗しい姿のアストルフォとデオンはマスターの可愛い姿について想像を膨らませていた。しかし、紳士たる勇敢な忠誠の騎士たちがいた時代のベディヴィエールにとって、女性ならともかく男性の可愛い仕草や趣味を理解できないでいた。アっくんのかわうぃいー仕草なんか想像できないしね!でも、なんかガウェインは想像できるかもしれない。

 そうこうしている間に3人は倉庫の扉の前までやって来た。閉じられた部屋の中から小さいが話し声が聞こえる。

 

「もう・・・クす・・目は・・かな?」

「え・、マスター・・・チェック・・だから・・・終わったわ。」

 

「どうやら、彼女たちはまだ倉庫にいるようですね。」

「よかった~、行き違いなってたら面倒だったね。」

「じゃあ、早速入ってみよう。」

 

 デオンが倉庫の扉を綺麗な手でノックする。数秒後、倉庫の中から返事が返ってきた。

 

「は~い?どちら様ましら?」

「ごめん、デオンだけど話を聞きに来たんだ。入ってもいいかな?」

「どうぞ、どうぞ~。そんなの私たちに聞かなくても入ってくればいいのに。」

「いや、ちょっと癖でね。それに連れがいるんだ。」

「あらあら、なら待たせるのは忍びないわ。早くこちらにいらっしゃいな。」

「ああ、失礼するよ。」

 

 倉庫にいる彼女たちに入室許可をもらい、デオンは他の2人と共に倉庫に入室した。

 

「ごめんね~、ちょっと聞きたいことがあってね?」

「すみません、お忙しいところを。」

「連れって、アストルフォとベディヴィエールだったんだ。どんな集まりなのかな?」

「一目では、騎士様の集まりなのかしら?」

「それは偶然なんだ。それより、何か作業の途中だったんじゃないかな?ブーディカ、マタ・ハリ。」

 

 デオンに呼ばれたサーヴァント:ブリタニアの女王ブーディカ、伝説的なおんなスパイス(トリップダンサー)のマタ・ハリ、このどこぞの新参マスターをホイホイしてそうな胸囲的2名は笑顔で返事をした。いいモノを持っていますな、けしからん。ちなみにブーディカの恰好は再臨第2段階である。重要であるからもう一度、ブーディカの恰好は霊基再臨の第2段階である、これ大事!知らない人は画像を検索だ!

 

「作業っていってもただ、少し倉庫にある物資(サーヴァントの霊基再臨に必要な物資など)なんかを確認してただけだよ。」

「そうなの。そこまで数があるわけではないから、もうほとんど終わってしまったわ。」

「なら、ちょうどよかった!ちょっとマスターの事で聞きたいことが・・・。」

 

 どうやら作業を終わらせていたようで、2人仲良く雑談をしていたようだ。そのことに安堵するデオンとベディヴィエール。そんな2人を横目にアストルフォはこれまでの経緯を説明した。説明が終わった後、ブーディカとマタ・ハリは笑顔でマスターの可愛いところを話すことを快く承諾してくれた。

 

「まあまあ、マスターの可愛いところなんて・・・。」

「新参の3人には分かり辛いもんね。でも、マスターの可愛いところか・・・。」

 

 マスターの可愛いところと聞いて苦笑いを浮かべる2人に疑問を浮かべる騎士サーヴァント3人組。この2人に聞くようにキャスター:クー・フーリンに言われたので期待していたが、思ったより期待外れかなのかと感じていた。

 

「ああ、ごめんごめん。別に言わない訳じゃないの。ただ、別の意味で困っているだけなんだ。」

 

 困惑している3人をすぐに察したブーディカがフォローにでる。マタ・ハリも苦笑した理由を述べる。

 

「皆さんをバカにしている訳ではないのだけど、マスターと昔からの付き合いの私たち古参組はマスターの素敵なところをたくさん知っているの。もちろん、可愛いところも。」

「ええ!?そ、そんなに可愛いところってあるの!?」

「新人さんには分かり辛いうえに、マスター自身が意図して隠しているのよ。」

「そうそう。でも、注意深くして見ていると分かってくるよ。」

「「「う~ん・・・?」」」

 

 ブーディカからのヒントを聞いてもピンと来ない3人。そんな3人を見て、まるで保護者の空気を纏っているブーディカとマタ・ハリ。2人の笑顔が眩しい!

 いつまでも3人を待たせる訳にもいかないので、ブーディカとマタ・ハリは自分たちが思うマスターの可愛いところを話すことにした。

 

「アストルフォはもうマスターにスキンシップをやったのね?」

「え?うん、マスターに抱き着いたけど無反応だったり、それからは避けられたりしているよ・・・。」

「相変わらずなのね。」

 

 アストルフォからマスターの態度に予想できていたとばかりに、マタ・ハリとブーディカは笑っていた。

 

「マスターは今でも私が抱き着いたら、離れようとするのよ。」

「ええ?昔からの付き合いのマタ・ハリでも?」

「そうなのよ。それで聞いてみるけど、その時のマスターの顔は見たかしら?」

「マスターの顔?」

 

 マタ・ハリの言うことに違和感を覚えるアストルフォ。言われてみれば抱き着いたり、スキンシップをしている時のマスターの顔を見たことがない。体が固まっているから無反応と自分で判断していたようだ。

 

「見たことがない気がする。」

「そうだよ。大抵の女性のサーヴァントはマスターの体に触れた時の顔を見ていないと思うよ。もちろん、私も最初は見れなかったよ。」

「見れなかった?」

「つまりね、マスターはそういう時に()()()()()()()()()のよ。」

「・・・今はどうなんですか?お2人はマスターの顔を見たことがあるんですか?」

「ええ、当時のみんなの協力と私の諜報スキルを使って見たことがあるわ。それから私たちのマスターを見る目が変わったわ。」

 

 当時の出来事を思い出して静かに笑っている古参サーヴァント2名。そこまで言われれば、さすがに心当たりがあるようで3人はマスターの態度を察することが出来た。3人を代表としてベディヴィエールが尋ねる。

 

「女性が可愛いと言う仕草、顔を見せないマスター、つまりマスターは()()()()()、ということなんでしょうか?」

「ふふ、そうなんだよ騎士様、マスターが顔を見せない時は大抵は照れているの。」

「私が諜報スキルで見たのは必至に赤くなった顔を見せないようにしているマスターだったのよ。」

「しかも、女性に慣れていないのも合わさってね。女性サーヴァント限定だけど、とっても恥ずかしがり屋なんだ。」

 

 どうやら正解のようだ。マタ・ハリが持っているスキル諜報A++は敵対している相手に自分を敵だと認識されないスキルだ。スキルレベルがA++であれば、こちらが教えなければ気づき事もないだろう。そのマタ・ハリからの情報なので間違いなく信用にあたる。このことを聞いてた3人の反応は・・・。

 

「なるほど、それでしたらマスターの反応にも納得です。」

「ああ、安心したよ。マスターもしっかりとした男性なんだね。」

「マスター、か~わ~い~い~!!」

 

 ベディヴィエールはマスターの態度に納得し、デオンはどこか安堵の表情をし、アストルフォは頬に両手を当て体をクネらせている。どうやらマスターの行動理由がアストルフォのツボに入ったようだ。

 

「(そういえば、カルデア(ココ)にいる女性のサーヴァントの恰好は普通の人間の男性からしたら健全とは言えませんね。)」

 

 ベディヴィエールが思った通りに、カルデアに召喚された女性サーヴァントたちの多くが大胆な恰好をしている。ここに来る前に会ったエリザベート、牛若丸、メドゥーサも恰好も凄かったのだ。牛若丸は説明したとおりだが、エリザベートはドラゴンの尻尾のせいでスカートから下着が見えそうなのだ。しかも、本人は恥ずかしがっていない。メドゥーサにいたっては胸の形がハッキリと分かってしまい、服に大き穴が空いているデザインをしている。

 目の前の女性サーヴァントたちも同様で、マタ・ハリなんかはスパイでストリップダンサーだったこともあり欲情的な恰好をしている。下半身に付けているパレオなんか透けているのだ。ブーディカは霊基再臨する前の恰好は下半身丸出しと言ってもいい恰好だった。何人のカルデアスタッフ(男性限定)がとても気になったことか。マスターも例外ではなかった。

 

「ボクもそんなマスターを見たい!」

「それなら、抱き着いてしばらく黙っていればいいわ。時間が経つごとに困った顔になっていくマスターは可愛かったわ。」

「マスターの顔を間近に見たいなら、顔を胸に抱き寄せてみてもいいよ。ちなみに、マスターが目を逸らすのも恥ずかしがっている反応だからね。しばらくしたらアタフタしだすから。」

「ありがとう!さっそく今度やってみる!」

「・・・・ふふ。」

 

 マスターの態度について聞きに来たのに、まさかのマスターいじりの情報を得た3人。特にアストルフォの反応がすごい。デオンも言葉に出していないが、いいことを聞いたという顔をしている。顔がにやけている。

 

「あの、少しいいですか?」

 

 マスターの話にテンションが上がっているアストルフォとデオンを置いて、ベディヴィエールは男性なのもあり2人より落ち着いていた。しかし、気になることがあるようで話を中断する。

 

「なにかしら?」

「はい、マスターがアストルフォさんに冷たい理由は分かりましたが、男性の私にもあまり接してこないのはどうしてでしょうか?」

「う~ん・・・。ごめん、それは分からないな。」

「私もよ。でも、男性のサーヴァントのクー・フーリンたちやロビン・フットたちとはすぐに仲良くなったみたいだし、その内にマスターから接してくれるのではないかしら?」

「そうだと良いのですが・・・。」

 

 男性のベディヴィエールには当てはまらない。よってマスターが自分にあまり積極的に接してくれないことを気にしているベディヴィエール。話から恥ずかしがり屋とのことなので、それが原因かと思うが、それだけでない気する。上手く言えないが、自分に対してよそよそしいのだ。

 そのことを聞いても分からないと言うブーディカとマタ・ハリ。2人が分からなければ、彼らにわかるずもない。マタ・ハリの言うとおりにこのまま時間に任せるかと頭を悩ませている。

 

「むっ?どうしたのだキミたち。倉庫にこれだけのサーヴァントがいるのも珍しいのに、さらには一ヵ所に集まって黙っているとは。」

「あなたは、エミヤさん。」

「どうしたのさエミヤ?()()()私とマタ・ハリが倉庫の確認だよ?」

 

 そんな彼らを思考を中断させた声の主は、アーチャークラスのサーヴァントの1人であるエミヤだった。

 

「いやなに、食道での仕事(調理)が終わったので食糧の在庫確認でもと思ってね。」

 

 言われてみれば、違和感もないくらいにエプロン姿が身についている守護者エミヤ。その光景はこのカルデアでは見慣れたモノになっていた。

 

「さすが、カルデアの主婦と言われるだけはあるわ。スキル主婦がAくらいないかしら?」

「諜報A++の君から言われるのは光栄だが、そこは家事スキルと言ってほしいね。断じて私は自分を主婦と認めていない。そこはせめて執事(バトラー)と言ってくれたまえ。」

「そんなにエプロンが似合っているよ?」

「・・・そこはもう諦めているさ。ところで、倉庫にサーヴァントが5人もそろってどうしたのだね?」

「いや、私たちが疑問に思っていたことの大半は判明したのですが、まだ疑問に思うことがありまして・・・。」

 

 自分のエプロンが似合っているのをどこか達観しているエミヤ。だが、今は達観してう場合ではなく気になっていることを彼らに聞く。

 

「なるほど。確かにマスターが女性サーヴァントに対して恥ずかしがり屋なのは事実だ。だが、サーベディヴィエールに対しては恥ずかしいというより、他の感情が邪魔で他の男性サーヴァントよりも仲が進んでいないというところだな。」

 

 どうやらエミヤには原因が分かっているようだ。

 

「お節介だとマスターに言われるだろうが、あれで怒っているわけではない。私でよければ話をしてやれるが、どうだ?」

「・・・お願いします。マスターのお許しもないのに聞くのはどうかと思いますが、なんだか()()()()()()()()()()気がします。」

「その直感はおそらく正しい。その敬意に表して、簡単に説明するとしよう。それなら君も気が楽だろう?」

「心遣い感謝します。」

 

 女性陣(2名紹介文で性別不明)を置いてけぼりにしてマスターに話し込む2人。だが、マスター関係の話なので彼女たちは静かに話を聞くことにしている。

 

「簡単に言えば円卓の騎士サーベディヴィエール、マスターは貴方に尊敬のような感情を抱いている。」

「尊敬、ですか?私に?」

「ああ、そうだ。」

 

 マスターが自分に尊敬されているのが理解できないベディヴィエール。確かに彼は円卓の騎士であり、サーヴァントの中で最優のクラスでもあるセイバーである。ステータスも低いわけでもない。しかし、ここには自分より有名な伝承を持つサーヴァントはいくらでもいる。さらには、自分たち円卓の騎士が仕えていた王でもあるアーサー王、アルトリア・ペンドラゴンがいるのだ。尊敬されている理由が見つからない。

 

「その顔は理由が分かっていないという顔だな。」

「・・・はい、マスターには悪いですがどうしてそこまで気にしているのかわかりません。」

「だが、マスターが解決に導いた第6の特異点について話は聞いているだろう?」

 

 第6特異点、名を神聖円卓領域:キャメロット。それは今まで解決してきた他の5つの特異点とは比べ物にならないほどのモノだった。もちろん、他の特異点が簡単に解決できたわけではないが、6つ目の特異点は別格だった。その特異点でここにサーヴァントとしてのベディヴィエールではなく、()()()()()()()()()()()とともに皮肉にも獅子王と呼ばれた聖槍を持ったアーサー王に立ち向かったのだ。

 

「その話は聞いています、さぞ大変な旅だったと。ですが、それは()()()()()()()()()()()()()()でサーヴァントとなった私ではありません。申し訳ありませんが、私はそのことを覚えていない。」

「ああ、英霊になるとはそういうものだ。」

「はい、しかも私は他の円卓の騎士に比べれば、目立った活躍もしていませんし・・・。」

「いや、それはないぞ騎士ベディヴィエール。」

「え?」

「それだけはないと私は断言できる。()()()()()が言った言葉、あれは本心だったに違いない。」

 

『我が騎士だと言うのなら、我が声に従え!我が円卓に戻れ、ベディヴィエール!』

『ただの人間が・・・・・・私に迫るのか?土塊となって崩れていく手足で、なお。』

 

『・・・・・・・見事だ。我が最後にして最高の、忠節の騎士よ。』

『聖剣は確かに還された。誇るがいい、ベディヴィエール。』

『貴卿は、確かに――― そなたの王の命を、果たしたのだ』

 

「私も、それに他のサーヴァントもそこにいたから断言できる。あの獅子王は間違いなくアーサー王のIfの姿。だが、それでも根本は変わってもいなかった。そんな彼女が最後に認めた貴方を私だけでなく、マスターも尊敬している。だからこそ、マスターは少し戸惑っているのだ。彼と貴方が別人なのは知っているが、接し方が分からない。自分の記憶がないが貴方にはあまり気にせずに、彼女(アーサー王)と笑っていて欲しいのだろう。それと尊敬の感情が合わさって戸惑っているのだ。」

「・・・・・。」

 

 エミヤの話にベディヴィエールは何も言えなかった。確かに第6特異点のことはマスターやロマンから聞いている。だが、自分にあるのは聖剣を持ったアーサー王の頃の記憶と自分が聖剣を返さなかったことにより起こった特異点の話を物語として記憶していることだ。あの特異点で起こったことは本来起こりえなかった話であり、それが修繕された時点で既に輪廻からも外された自分には当時の記憶はない。聖杯からの断片的な知識とマスターの話から、あの話が事実であったことを覚った彼は申し訳ない気持ちで一杯だった。だが、聖剣を持ったアーサー王は自分の目でそれを見ていなかった。幸運と言ってもいいのか、彼女は第6特異点のパーティーには入っていなかった。よって、表面上は普段通りに振る舞っていたのだ。

 そんな自分に何も言わないマスターに感謝をこめて我が剣を捧げる覚悟はあったものの、アーサー王自身がいる手前ではどうしても本心から忠誠を捧げきっていない自分がいた。そこに今回の件が耳に入ってきたのだ。マスターの本心を聞ければいいと思っていた自分だが、いざ聞いてみると感謝の気持ちで心が溢れそうになっている。必死に涙を堪えている。

 

「まったく、人間だけでなくサーヴァントまでにもあまいマスターだ。」

「・・・ええ、本当に。なんてあまくて、素晴らしいマスターなんでしょう。私は誇りに思います。彼のサーヴァントとして呼ばれたことも深く感謝せずにいられない。」

「ああ、まったくだ。私たちは幸運だな。」

「はい・・・はい・・・・。」

 

 色んな感情が胸に広がり、彼の頬に一滴の涙がとおった。彼だけではない、話しに参加していなかった女性サーヴァントたちも今の話を聞いて胸をうたれていた。アストルフォにいたっては号泣である。

 

「だから、貴方が気に病むことはない。マスターの事を思うのであれば、自分からクエストにでも誘ってみたらどうだ。一度、話しが弾めば()()()()良い関係になるだろう。」

「はい、ありがとうございます。」

 

 円卓の騎士でアーサー王の最後に立ち会った忠誠の騎士ベディヴィエールは、もしマスターの最後に立ち会うのであればそれは魔術王の目論みを覆し人類に未来を取り戻した時であり、その為に全力でマスターの剣となることを心に誓った。

 

「・・・まぁ、私からしたらマスターはもうちょっとサーヴァントを頼ってもいいだろうに。」

「グズン・・・どういうこと?」

「キミたちは知らないと思うが、マスターは食事の後に食器を自分で洗っているのだよ。」

「・・・ええぇ。」

 

 気分的に明るい話に持っていこうとするエミヤの話にアストルフォたちは食いついた。これはエミヤだけでなく、ブーディカちマタ・ハリも知っているようだ。だが、そのような雑用はサーヴァントやカルデアの職員にでも頼めばいいと思うサーヴァントたち。マスターは人理焼却を防げる最後のマスター、それくらいの我儘を言っても誰も文句は言わないだろう。

 

「気配に敏感なアサシンのサーヴァントは大抵知っているわ。」

「食事を用意しているサーヴァントも皆、気づいているけどね。」

「あと、マスターを日常から目で追っている連中もしっているな。」

「ああぁ、気づかなかった自分が恥ずかしい・・・!」

 

 先ほどの涙はどこにいったのやら、王宮の執事役、王の世話役と自ら認識しているベディヴィエールからすると自分が使える主のそんな行動に気づかなかった自分をたいへん恥じているようだ。

 

「まあ、知らないのも無理もない。あれでマスターはよく周りを観察して、うまい具合に皆の視線に入らないようにしている。それに、食器だけではなく職員の負担を減らすべく倉庫の在庫確認をマメにしている。」

「私たち古参組がどう言っても聞かないのよ。だから、私たちでマスターのそういうお仕事を先回りして終わらせておくの。マスターのお仕事の時間を少しでも減らすように。」

「そういうサイクルがカルデアは起きていて食器を自分で片付ける、自分の部屋を片付ける、見かけるゴミを拾うことをするサーヴァントが増えているんだよ。だからかな?このカルデアの空気に当てられてあの子(マスター)とコミュニケーションを取るサーヴァントは多いよ。」

 

 自分たちが知らないカルデアの裏側を知ったベディヴィエールたち。言われてみれば、そう思わせる場面に心当たりがあった。例えば、いかにも不良代表みたいなサーヴァント:ジャンヌオルタも廊下に落ちていたゴミをしれっと拾ったことを見たことがある。本人はその時、他人が見ていないか周りを気にしていた様だ。マスターを中心にこのカルデアでは信頼の輪が広がっていることを喜ばずにはいられない3人、これは自分たちも負けてはいられない。そう思うと、3人は行動に移すことにした。

 

「失礼ですが、マスターが私たちに気遣ってしている作業を他にも教えてくれませんか?」

「ボクもボクも!マスターと一緒に手伝いしたい!」

「私もだ、マスターのお役に立ちたい。」

 

 3人の行動に古参組は笑みを作りながら話を進める。

 

「勿論だ。ちょうどいいことに、この倉庫でのマスターの作業を教えてやろう。」

「賛成!なら、私たちも一緒に教えましょう!」

「そうだね。じゃあ、まずはマスターは倉庫に入って右の棚から確認をするんだ・・・・。」

 

 それから彼らは優しいマスターについての話を楽しんだ。その時間はとても有意義で幸せな時間だっただろう。話しの途中で彼らの笑顔が途切れることはなかった。

 




お疲れ様でした!

どうでしたか?エミヤ先輩の口調がたいへんでした。それにしても、出しやすいですねエミヤ先輩。どこでも大活躍?ですな。
ベディヴィエールのサーヴァントとして召喚された記憶は作者の設定なので受け入れてくれるか心配になっていますが、頑張らせてもらいました。
獅子王の言葉を書くときは思い出し泣きをしていました。

マスターの態度騒動は次で最後になると思います。結構、ネタは考えているんですが、育てていないサーヴァントが多いのなんの。特に男性サーヴァント。
よって、口調や性格を詳しく知らないサーヴァントが多いので育成まで出せない、よって投稿が遅れる。そんなサイクルが起きても仕方ないよね!?是非もないね!
ああ、ピースが足りない!

では、また次回会いましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。