ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

11 / 43
第十話 最凶の問題児

一方その頃屋敷内では、

 

「GAYaaaaaaaa!!」

 

ガルドの攻撃がレオンに当たる瞬間、レオンは自身の重心を右に反らして攻撃を回避し、ガルドの背後からミーレスが砂鉄の剣を刺そうとするがガルドは後ろ足を巧みに操りミーレスを蹴り飛ばす。

だがこれは囮であり、ガルドの真上から零が四本の剣を投げつけたと同時に弓矢を取りだしガルドへと射る。

四本の剣と矢は同時にガルドに当たり怯む。

 

「・・・くらえ!」

 

レオンは懐から鉛玉を取りだしガルドに投げつけたと思ったらいきなり鉛玉が潰され弾けとんだ(・・・・・・・・)

 

「GAYaaaa!」

 

鉛玉の破片が刺さったにも関わらずガルドは縦横無尽に辺りを破壊し尽くす。

 

「・・・やっぱりキツいかなあれ相手だと」

 

未元物質(ダークマター)だろ?」

 

「ダメージ無し・・・ほんとめんどくさい」

 

その言葉通りガルドの体は身体中から出ている黒い靄のせいで瞬時に再生しているのだ。

 

「このままじゃジリ貧だ」

 

「心臓狙ってみるか?」

 

「わかるのか場所」

 

「こいつを使えば・・・」

 

零が剣を手放す瞬間、

 

「待たせたなぁ!!」

 

「「「「「待ってない」」」」」

 

「あれぇ!?」

 

ユウがやって来た。しかもスベった。

 

「ユウ君!?」

 

「飛鳥達は逃げるか見物してろ!外で十六夜とバカウサギが待ってる!」

 

「誰がバカウサギですか!!」

 

「自覚無しか」

 

ユウの背後から黒ウサギと十六夜が出てくる。

 

「ユウ頼む」

 

「任せろ!こういうやつは俺の専売特許だ!」

 

「意味合ってるか?」

 

するとユウの体からガルドと同じ(・・・・・・)黒い靄が出てきたと思ったら零とレオンにまとわりついた。

 

「ミーレスは後方支援に回ってくれ」

 

「了解」

 

「さてと・・・やるぜ零、レオン!」

 

「「おうよ!」」

 

「GAYaaaa!」

 

ガルドはユウに向かって突進してくる。

 

「学習しろよ」

 

ガルドの攻撃がユウに当たる瞬間、ユウの手から黄金の炎(・・・・)が出てきてガルドにアッパーを食らわせる。

 

王金昇拳(おうごんしょうけん)!!」

 

ガルドはアッパーを食らい、天井に衝突する。

 

「悪いがこれじゃあダメージは出ねぇ」

 

「充分だ!」

 

零は先程と同じ様に弓矢を取りだしガルドに矢を射る。

射られた矢はガルドの体を貫きガルドの巨体が落ちてくる。

 

「見たくない奴は目瞑ってろ!」

 

レオンは持っている鎌でガルドの首を切断する。

 

「駄目よ!それじゃあギフトゲームは勝利出来ない!」

 

「勝利方法はこの屋敷の何処かにある剣で心臓を刺さなきゃいけないの!」

 

そう。それが本来のこのゲームの勝利条件だった。

本来なら(・・・・)

 

「悪いが勝利条件は変わってる」

 

「え?」

 

「恐らくこいつが未元物質を纏った時点で勝利条件が変わった・・・・そうだろ黒ウサギ」

 

「・・・・はい。勝利条件は“ガルドの殺害”に変更されていました・・・・そして」

 

「まだゲームは終わってねぇ!」

 

首が取れたはずのガルドの巨体が再び動き始める。

それはバイオレンス中のバイオレンス状態であった。

 

「なんでまだ動くのよ!?」

 

「これが未元物質のめんどいところだ・・・・永遠に動き続ける兵隊だな」

 

「こんなのどうやって」

 

「どうやって?こうやるんだよ!」

 

ユウは腰を落とし右手を後ろに構え、何かを掴むように形作るとその手の中に光が集まり始める。

 

「・・・・闇を払え、光の槍!!光の神槍(レイ・グングニル)!!!」

 

右手を押し出した瞬間、槍の形をした光が飛んでいき、ガルドの体を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局また良いところを全部ユウに取られたわね」

 

「勝てたのかよあのガルドに」

 

「無理ね」

 

「そうか」

 

「それではフォレス・ガロのメンバーに伝えに行きましょう」

 

「わりぃ俺は少しここに居る」

 

「ユウさん?」

 

「大事な野暮用だ。ロウウィ達も頼むわ」

 

「「「「「了解」」」」」

 

「ではまた」

 

「・・・・・・やっと二人きり(・・・・)だな」

 

「・・・うんそうだね」

 

ユウの背後から声が聞こえる。

そこにはガルドに纏っていた黒い靄があり、徐々に形作っていた。

ツインテールにしながらも後ろで長い髪を靡かせ、

白夜叉と似たような作りの黒い和装ミニドレスを着て、

黒いミニブーツを履き、

その瞳はまるで猫のように鋭い眼差しの金眼をしている少女になった。

 

「お前だろ?ガルドを殺すように(・・・・・)仕向けたのは」

 

「人聞きが悪いよ。彼が力を欲しがってたから力を与えただけだよ」

 

「そして俺に殺させる様にしたんだろ?」

 

「流石ぁ~分かってるぅ~」

 

「おい確信犯」

 

「ふふふ♪」

 

「あのガルドにとり憑いてた(・・・・・・・)だろ?」

 

「そうだよ」

 

「そしてガルドの体を操ったと」

 

「大正解!バカだったよあの男~少し力を与えてやったら調子乗っちゃって私に支配されやすくしてくれたんだから」

 

「ったく・・・で、そうした理由は?」

 

「二つある」

 

「一つは?」

 

「戦ったら面白そうだったから」

 

「・・・二つ目は?」

 

「・・・アイツが許せなかったから」

 

「・・・」

 

「アイツは自分のコミュニティを大きくするために沢山の人達を殺してきた・・・それが許せなかったから」

 

「・・・そっか」

 

「・・・」

 

「バカ野郎!」

 

「ひっ!!?」

 

「一人で勝手なことするな!!」

 

「ごめんなさい」

 

「・・・まぁ言いたいことはこれだけだ」

 

「・・・」

 

「次からは一人で勝手なことするなよ?」

 

「・・・はい」

 

「よしじゃあ手伝え」

 

「え?」

 

「俺たちと世界助けしに協力しろ、面倒な問題児」

 

「うん!分かった!!」

 

「行くぞアン!」

 

「分かった兄様(にいさま)!!」




敵だと思いました?
ざーんねーん妹(オリキャラ)でした~!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。