ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ 作:神崎優
「今更な気がするけどな」
「でもウィークポイント作っておけば?ユウ今んところ弱点ないし」
「それ言ったら俺達もそうなんだが」
「俺の弱点分かるだろ?」
「「「「「????」」」」」
「(今のところ)面白いことが起きないこと」
「それ弱点か?」
ペルセウスとのギフトゲームが終わって早数日、ノーネームはサウザンドアイズからの支給を受け、異世界から来た問題児達の協力もあり、数々の農業場や製品を作っていく中、黒ウサギはというと・・・
「あぁぁぁの問題児様方はー!!!!」
怒っていた。
メチャクチャ怒っていた。
その理由は黒ウサギの手に持っている二枚の手紙にあった。
一枚目の内容は、かなり省くと“私達は火龍誕生祭に出掛けてくるから1日以内に全員捕まえないとコミュニティを脱退します P.S.案内役としてジン君を連れていきます”
と、書かれており二枚目の内容は、“火龍誕生祭が面白そうだから俺達六人全員行ってくるから P.S.アンも一緒についてくるから農作業黒ウサギガンバ♪”
と、まさに逃走していった問題児九人に対してもはや黒ウサギの堪忍袋の緒が完全にブチキレてしまったのだ。
「もう許しません!レティシア様!私は皆さんを連れ戻して来ます!」
「だが黒ウサギどうやって行くつもりだ?
「大丈夫です!ユウさんから作ってもらったこの靴があります!」
そう言うと黒ウサギはどこからか黒いシューズを取りだし履いた。
「ぜっっったいに捕まえますからね!!」
黒ウサギが思いっきり地面を蹴り、その怒りが分かるようにとてつもない速さであっという間に見えなくなってしまった。
「・・・・・・」
「あのレティシア様はどうされますか?」
「無論追い掛けるさ」
「ですがどうやって?」
そう言うとレティシアは懐から大量の金貨を取り出した。
「うぇ!?」
「うむ、黒ウサギが恥を忍べばこの金貨で境界門使って飛べたのだがな」
「こんな大量の金貨いったいどうやって!!」
「ユウからもらった」
「・・・・・・」
あの人は黄金律でもあるのかな?
「いったい何者なんだあの者は」
「いったい何者なんでしょうかあの人は」
「さっさと俺達を飛ばしてくれや」
「いきなりじゃなお主は」
という訳で俺達は今白夜叉の所にいるところだ。
何故かと言うとお金の関係上境界門が使えないのだ。
ん?お前金持ってるだろって?・・・それは言わないお約束。
「てか、ユウ。貴方なら簡単に移動できるじゃない」
「俺が移動できる範囲は知ってる場所か目に見える範囲だけだ」
「便利に見えて面倒な制約があるからね」
「ふむ・・・なら飛ばす代わりに一つ頼まれてくれぬか?」
「その話って長い?」
「まぁ一時間くらいかの」
「黒ウサギに追い付かれるわ!!」
「白夜叉さっさと飛ばせ!」
「話は聞かなくていいのか?」
「あぁ!その方がおもしれぇ!」
「白夜叉大丈夫だ」
「ん?」
「何かあったら俺がなんとかするから」
「・・・お主本当に無自覚なのだな」
「え?」
「この鈍感が・・・まぁよい。行くぞ」
白夜叉がパンパン、と手拍子を行うと、
「さて着いたぞ」
「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」
「まさかあんな移動手段があるとはな」
「ユウもやれば?」
「いやだよめんどい」
十六夜達がはしゃいでる中でアンが実体化して会話している。
アンは基本的にいつも霧状になっていて実体化する事は普段余りないのだ。
「そういえばアン―」
アン何か話そうとしたら、
「見つけましたよ問題児様方ー!!!!」
黒ウサギが上から降りてきた。
ものすごい勢いで地面に降り立った。
しかもとてもじゃないがいつもの綺麗な顔じゃなくて顔の上半分が真っ黒に染まっていて紅い光が輝いていた。
「フフフモウニガシマセンヨ」
ヤッベェメッチャオコッテイラッシャル。
「逃げるぞ!」
十六夜は飛鳥をお姫様抱っこしてそのまま飛び、
ユウは一瞬で移動し、
零はマントを取りだし透明化し、
レオンは霊体化し、
ミーレスは自身に電気を流し高速化し、
ヤマトはジェット機で逃げ「やべ燃料ねぇや」・・・られなかった。
「フフフフフ・・・」
いつの間にか黒ウサギは耀とロウウィを捕らえていた。
「あ、黒ウサギに頼まれて反発脚力強化シューズ作ったんだった」
「なにそれ!?」
「踏み込む時の力に比例して反発し、一気に加速できるシューズだ」
「鬼に金棒じゃねぇか!!!」