ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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「約二ヶ月・・・・・・」

「Fateやってました(汗)」

「ほほーう・・・・・・?」

「武蔵ちゃんが来たからです!!」

「死んでください」


メガー‼メガー〰〰〰〰〰〰〰〰〰!!!!





第三十九話 少女の秘密

「寝るかー」

 

今俺達はビーチにいる。

何故かって?

今は自由時間だから、皆がそれぞれ自分達がしたいことをこのビーチで遊びまくっている。

どんぐらいかというと、

 

「プールでの怨み!晴らさせてもらうぜロウウィ!!」

 

「零。ちょっと魔銃(水鉄砲)よこせ」

 

「投影開始」

 

「水ならいくらでも持ってこれるぜ」

 

「電流も混ぜとく」

 

「それではどうぞ」

 

「一対五ってセコくね!?」

 

・・・こんな感じに遊んでるよ。

士道達は、こことは別のビーチで遊んでるだろうな。

俺は日焼けしたくないから日傘の下でねっ転がってる状態だ。

でもそろそろつまんなくなってきたな。

 

「そこら歩いてこよっと」

 

起き上がって歩いていったところで、後ろから爆発音とレオンの叫び声が聞こえたけど気にしない気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで適当に砂浜でのらりくらりと歩いていたら奇妙なものをめっけちゃったよ。

 

「・・・お前なにしてんの?」

 

「・・・気付いたら埋められていました」

 

エレンが首から下が砂で埋まった状態で見つけちゃったよ。

何でこんなことになっているのかは、多分本人の威厳を守るために言わないんだろうな。

・・・今更のような気もしなくもないんだけどな。

 

「そういえば、今日はあの娘はいないのですね」

 

「あの娘?・・・あぁ、ヴィテのことか!」

 

「いつもあなたにくっついているのかと思っていました」

 

「あいつにだって自由な時間はあるさ」

 

あいつだって、今を生きてる『人間』なんだからな。

 

「・・・そういえば聞きたいことがありました」

 

「敵同士なのに聞きたいこととか、答えると思ってんのか?」

 

「どうせ答えるでしょうに」

 

「ナゼバレタシ・・・」

 

「・・・あの娘・・・ヴィテは何故(・・)生きているのですか?」

 

「・・・ヴィテは人間なんだぞ?」

 

何をおかしなことを言ってくるんだ。

 

「私は心臓を正確に貫きました。・・・なのに何事もなかったのようにこの前の戦いに立っていました」

 

「・・・・・・」

 

「彼女は本当に『人間(・・)』なのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し吹っ掛けて見ましたが、本当に何か秘密があるのですね。

ずっと気になっていました。

あの夜、彼女の背後から心臓を貫き、確実に止めを差したと確信していました。

なのに彼女は生きていた。

なら考えられる可能性は二つ。

一つは、彼女は再生能力がある事。

それならば頭を吹き飛ばさなかった私のミスですが、あのとき彼女は出血多量という重傷を負わせたのにも関わらずその傷の後もない。

もう一つは、ユウが蘇生させたという事。

しかし、こちらは確証が無い。

いくらなんでもチートなユウでも他人を死の淵から生き返させられる訳がない。

そんなことが出来るなら、あの影精霊をも生き返らせる事が出来、そこから何かしらの情報が手に入る筈。

なのにしないどころか完全に消滅させている。

だから可能性としては、前者が当たりだと思いますが、どうでしょう。

 

「・・・」

 

「先程からどうして黙っているのですか?」

 

「・・・言ってもいいか」

 

「!!?」

 

ほ、本当に答えてくれるとは思いませんでした。

そして彼がこちらに向かって言った答えは、驚愕のモノでした。

正直に言えば聞かなければ良かったと心の底からその時思いました。

その内容は、

 

「ヴィテにはな、『臓器』が無いんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「臓器が・・・無い?」

 

「正確に言えば臓器の機能が無いだな」

 

エレンは少しだけ意味不明で、それとは裏腹にじゃあ彼女は、と言いたそうな顔をしながら聞いてきた。

その返しに、ユウは少しだけ顔を曇らせながら答えた。

まるで思い出しながら悔しがっているような顔をしながら。

 

「少しだけ昔の話だ。俺の世界にはある実験を行っていた科学者がいたんだ」

 

「科学者?」

 

「『最強の強化人間兵器』を作ろうっていう研究だ」

 

「人間・・・兵器?」

 

「科学者っていうよりは研究者だったなこりゃ。とりあえずそいつがそんな研究をしていたんだよ」

 

「・・・」

 

エレンはユウを見据えながら、話を聞き続けていた。

それを確認しながらユウは再び話し始めた。

 

「そしてそいつが考えたのが、《過去・現在・未来》その全てを見据えながら相手を確実に殺せる人間兵器を作ろうって魂胆だったのさ」

 

「それは・・・」

 

「そいつは、前提条件としてその三つを統べる三時神(ときがみ)を捕獲して、その魂に耐えられる肉体を探し出したんだ」

 

「その肉体が・・・」

 

「・・・当時五歳だったヴィテさ」

 

「っ!」

 

予想していたよりも遥かに幼い年齢。

だが臓器が無い理由はいったい?

そう疑問に思ったエレンを察してかその答えをユウは述べた。

 

「研究者にはある職業の友人がいてな。そいつの職業が降霊術師(ネクロマンサー)なのさ」

 

「・・・」

 

確か降霊術師の行う術は、死者の魂や遺品を媒介に魔術を行う者達の筈。

いったい何を?

 

「まずはヴィテを殺した」

 

「っ!?」

 

「そのあと肉体を臓器を全部取り除いて、あらゆる怪物の血肉や骨格を使って肉体を改造したんだ」

 

「なんて酷い・・・」

 

「・・・そしてヴィテの肉体に四つ(・・)に御魂を降霊させたんだ」

 

「・・・四つ?」

 

恐らくその内三つは、先程話していた三時神の事でしょう。

あともう一つの魂はいったい?・・・まさか。

 

「三つは三時神のものであり、四つ目は精神汚染されたヴィテの魂だ」

 

「やっぱり・・・」

 

「感情の部分を抜き取り、感情の無い殺戮兵器を作り出したって訳さ」

 

恐らく死に対する『死にたくない』という感情を利用したのだろう。

そういった心の叫びを惑わすのも降霊術師の得意分野でもある。

しかし、非人道的な研究だ。

 

「殺戮兵器となったヴィテは、たったの十年であらゆる生物(・・)を狩り尽くした」

 

「・・・生物?」

 

「人間だけじゃない。幻獣、神獣、精霊、妖精。本当にありとあらゆる命を狩りまくった」

 

「・・・」

 

「そんなある日に、等々俺達に出会っちまった」

 

「あなた達と?」

 

ユウ達が相手ということは、あの影精霊相手に余裕な彼らからすればただの少女の彼女では相手になら無いでしょう。

 

「俺達はヴィテ相手に手も足も出なかった(・・・・・・・・・)

 

「は?」

 

「ヴィテの『未来視』は、俺達の想像を遥かに超えた成長を遂げていた。無限に近い数の未来の欠片からこれから辿る未来を見据えれるぐらいのな」

 

「そ、それは」

 

本当に相手が何をしようと何も変えることが出来ない。

その決まった未来が覆る事が無い事を決定付ける事になる。

それほどまでに強かったのかあの娘は。

 

「だけど俺達は最後まで諦めなかった」

 

「え?」

 

「どうやっても決まってる未来なら、分かった上で(・・・・・・)戦ったのさ」

 

「そ、そんなこと!」

 

簡単に出来る訳じゃない。

むしろ不可能だ。

こいつらは何を言っているのか。

 

「そして俺達は勝った」

 

「・・・は?」

 

勝った?

決まっている未来を見据えれる奴相手に?

 

「そしてヴィテを助けた。ざっくりするとこんな感じだな」

 

「ま、まだ答えは聞いてませんよ!私はどうして彼女が死なないのかを!」

 

「答えは二つ。既に肉体が死んでいたのと、生命活動を停止させる生きた回路が無いからだ」

 

「なっ・・・っ」

 

そしてユウの顔が影に隠れた。

 

「ヴィテを初めて見たとき思い知らされたよ」

 

「え?」

 

「俺はまだまだ全然だったんだな、ってな」

 

「・・・・・・」

 

「俺は・・・助けられた命を助けられなかった。それが自分の力不足を実感させたんだ。だから俺はもっと強くなる。『全ての命を守る』為に」

 

「・・・・・・」

 

それがこいつの強さ。

あんなに強いのに、まだまだ強くなろうとしている。

 

「・・・そろそろ去るか。じゃあなエレン」

 

「・・・えぇ」

 

・・・私もアイクを守ろうと思えば強くなれるのでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って、私をここから出してくださーい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・レオンどうした?」

 

「鬼だ悪魔だ金剛力士阿修羅像のオンパレード祭りなんだ」

 

「「「「「やりすぎちゃいました」」」」」

 

「うん切腹♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

「ヴィテ?どうしたの窓を見続けて」

 

「・・・いえ何でもありません」

 

「・・・そう」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございますユウ様。

私は今とても幸せです♪

私を救って下さって、本当にありがとうございました。




「わ、私のお話を(キラキラッ」

「お、おう(汗)」

「これを考えてくれていたのですか!?」

(本当はけっこうネタ詰まってたんだけど)

「ま、まぁ!書けて良かったよ」

「そうですね♪それではユウ様おやすみなさい♪」

「おやすみなさi」

GAME OVER。
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