東方天邪録 転生したら天邪鬼 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
「あまきー、お腹空いたー」
「ふむ....もうそんな時間か.....?」
少し外を見ると、もう太陽が真上に来ていた。
もう昼か.....。
「わかった。チルノ、大妖精と正邪も呼んでおいてくれ」
「わかった!!アタイに任せて!!」
ルンルンと鼻歌を歌いながら部屋から出ていくチルノ。
「ふむ.....何を作るか.....」
メニューを何にするか考えながら、俺も部屋から出ていった.....。
「......フフッ、可愛がって貰ってるみたいね」
飾ってある向日葵の前で、誰かが微笑んだのに気付かずに。
さーて何作ろうかな!!
「ふむ、あるのはこれだけか......足りるか?」
そこには野菜類と少しばかりのお肉、そして何故かあったコンソメスープの元だ。
.....ん?これ普通にコンソメスープ作ればいいやん。
「パンもあった筈だ。残ったなら夜にでも出せばいい.....。我ながら良い考えだ」
「あら、美味しそうな匂い」
後ろから、微笑む緑髪が.....。
「あまきー!!はーやーくー!!」
「チルノちゃん!!静かに!!」
「騒がしいな全く......」
机には既に、チルノと大妖精、そして正邪ちゃんが座っていた。
「お邪魔するわよ」
「「「!?」」」
ん!?
「む....?」
そして自然な動作で食卓に付く緑髪。
風見幽香である。
「あれ!?幽香さん来てたんですか!?」
「幽香だ!!」
「か、風見幽香ぁ!?」
あ、正邪ちゃんが転げた。
あの幽香さんや、いつからここに?
「あなたが何作ろうか迷っていた所からよ」
最初からじゃないですかヤダー!!
ビックリさせないで欲しい。
「私は花を経由して移動できるのよ。あなたに向日葵をあげたのは、そういう理由もあってよ」
そうだったんだ。
今度からは普通に玄関から来てね。
「あの子を可愛がってくれてるみたいで良かったわ。あの子も、張り切って種を残そうとしてたわよ?」
そうなのかー。
花壇作らなきゃ(使命感)
「となると、花壇が必要だな」
「えぇ、そうしてくれると私も楽だわ」
「早く食べようよ!!」
おっと、話し込んでしまった。
「「「ごちそうさまでした!!」」」
「はい、お粗末様でした」
「待て、作ったのは私だ」
「あら?食材を買い込んだのは私よ?」
んん?あの食材って幽香さんが買ったのか?
.....なんで?
「なんでって.....私達は夫婦でしょう?」
.....ん?
「えぇ!?」「.....?」「夫婦ぅ!?」
おい1人理解してないぞ。
「そんな覚えは無いぞ」
「そりゃそうよ。今決めたんだもの」
「.....なにか訳ありか?」
「訳ありって程じゃないのよ」
話を聞くと、人形使いのアリスに「幽香って結婚できるの?」と言われたので「結婚するならあの天邪鬼が良いわね」という話になったらしい。
そこからアリスが「じゃあもうしちゃいなよ!!」と提案してきたので、その気になったらしい。
何を言っているのか(ry
「ってことで、これからお世話になるわね?」
「いやいやいや!!ちょっと待て!!!」
そこに正邪ちゃんが待ったをかける。
言ったれ正邪ちゃん!!
「家は花畑から離れてるんだぞ!?どうする気だよ!!」
「あら.....」「考えてなかったのか.....」
結構アグレッシブな人らしい。
その後幽香さんは、「その気になったら声をかけなさい」と何故かドヤりながら帰っていった。
なんだったのだろう。
そんな風に今日も1日が過ぎた。
なんだかおかしな日だったな.....。
.....ん?ちょっと待て。
『今日結婚を決めたのなら、何故食材は買い込まれてたんだ』.....!?
「.....フフッ♪」
そこからの記憶は無い。
覚えているのは、光の無い真っ赤な目をした、緑髪の女が上気した顔で俺に迫ってきている場面だけだ。
それから、3日くらい眠れなかった。
ゆうかりんりん♪