南の島の大冒険!! -Alola Generation-   作:natsuki

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第四話 VSロトム

「これはポケモン図鑑だ。……とはいっても、君たちにはなじみがないだろうから、簡単に説明するね」

 

 そう言って、ククイ博士はポケモン図鑑のボタンをぽちりと押した。

 

『はじめましてロ! トレーナーさんの名前と指紋を登録するロ!』

 

 ポケモン図鑑の画面に目と口が浮かび上がり、それが言葉を発するたびに動き出した。

 その動きはまるでその中にポケモンか何かがいるような――。

 

「そう、その通りだよ。サンくん」

 

 そしてククイ博士は僕のその言葉を読み取ったように、頷く。

 

「これはロトムというポケモンの特別な力を引き出すために、ポケモン図鑑にロトムを入れた。まさに新世代のポケモン図鑑だよ!」

「ロトム??」

 

 僕たち三人は一斉にそう言った。

 ロトムということは今ククイ博士にポケモンであることを聞かされて、初めて知った。けれど、こういうものに入り込むということは電気タイプのポケモンになるのかな……。

 

「ロトムは電化製品に入る性質がある。冷蔵庫や掃除機、あとは……電子レンジか。まあ、そういう家電製品に入りこんで、その力を使いこなすという性質があるんだ。そうして、それをポケモン図鑑にも応用できないかと思ってね……、それがこのたび完成したんだ。それがこの! ロトム図鑑だ!」

「……あの、ククイ博士。ポケモン図鑑っていったい……?」

「よくぞ聞いてくれた、ハウくん!」

 

 ククイ博士はロトム図鑑を持ち出すと、僕たちに画面を見せてくれた。

 

「このポケモン図鑑は、君たちが旅をしていくうちに出会う様々なポケモンを記録することができる。見つけることでも情報は記録されるが、まあ、一番は捕まえることでそのデータが蓄積されるかな。そういうハイテクなものなんだ。そうして、そのポケモン図鑑を埋めること。これが、僕の夢なんだ。このアローラは気候が豊かだから、ほかの地方に住んでいるポケモンでも、アローラ独自の特性……『リージョンフォルム』を持つポケモンが多く住んでいる。けれどね、そういうポケモンも併せて、このアローラにどれくらいポケモンがいて、どこにどれだけどんな種類が住んでいるかは、あまりそこまで明らかになっていないんだ……」

 

 それを聞いていたハウはゆっくりと頷いて、そして、ククイ博士に質問を投げかける。

 

「……もしかして、俺たちにそのポケモン図鑑の完成をお願いするとか、そういうことは……」

「その通りだよ、ハウくん。なあに、三人もアローラを旅をするんだ。きっと君たちが力を合わせれば、ある程度のことは解決するはずだ。だから、君たちに一台づつ! 大事なものだから、なくさないようにね!」

 

 そう言って、ククイ博士は僕たちに図鑑を差し出す。

 

「そうだ。図鑑には名前を付けられるよ。愛着がわくからね。それもいいと思うけれど、どうだろう? 名前を付けてみるというのは?」

 

 名前か。つまり、ニックネームということだよな。ポケモンにはニックネームをつけられる。そしてこの図鑑にはロトムというポケモンがいる。……ロトム、ロト……。

 うん、決めた。

 そう思って、僕はポケモン図鑑を見つめる。

 

「じゃあ、今日からこのポケモン図鑑の名前は『ろとろと』だ! よろしくな、ろとろと!」

 

 それを聞いたポケモン図鑑改めろとろとは笑顔にして、

 

『はい! ろとろとですロ! よろしくお願いしますロ!』

 

 そうして僕とろとろとの冒険が、始まるのだった――!

 

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