南の島の大冒険!! -Alola Generation-   作:natsuki

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第五話 VSニャビー&アシマリ&モクローⅠ

 

 次の日。

 

 僕とハウはしまキングと呼ばれる人に連れ出されることになった。

 

 ハラという男性は、ハウを連れて僕の家にやってきて、「君が島めぐりを希望する人間だったな」と言って僕についてくるよう言ってきた。

 

 僕は母親に挨拶をして、家を後にする。

 

 そうしてハラさんについていって、向かった先にあったのは大きな舞台のような場所だった。

 

 そしてその舞台には、すでに一人の少女が立っている。ハラさんたちがやってくるのを見て、こちらに手を振っていた。

 

「おーい、ハウくん! はやく、こっちこっち!」

 

「あれえ? ムーンちゃんだ。ムーンちゃんも、受けるんだ。島めぐりの試練!」

 

 ハウが反応をしているけれど、当然のように僕は知らない少女だ。

 

 ハラさんが舞台に上り、続いて僕とハウが舞台に上がる。

 

 そうして、三人がちょうど舞台に横並びする形になった。

 

「……さて、ここに今年の島巡りをする三人が揃ったわけだが、先ず君たちには最初のポケモンを選んでもらおう。それは、この島めぐりをしていくうえで、君たちのパートナーとなるポケモンだ」

 

 そう言ってハラさんは三つのモンスターボールを僕たちに差し出した。

 

「ここには三種類のポケモンが入っている。君たちが好きなポケモンを選ぶがいい」

 

 そう言って、ハラさんはモンスターボールを投げた。

 

 そしてモンスターボールの中から三匹のポケモンがそれぞれ出てきた。

 

 茶色の丸っこいポケモンはモクロー。僕たちを見つめて、首を傾げている。

 

 黒い猫のようなポケモンはニャビー。毛づくろいをしているのか、ぼくたちの視線を気にすることなく毛をなめていた。

 

 青い身体のポケモンはアシマリ。アピールをしているのか、鼻から大きなバルーンを作り出している。

 

「さあ、何を選ぶか。君たちで決めてくれたまえ、けれど、ポケモンは一匹づつしかいないから、同じポケモンは選択できないぞ」

 

「私はアシマリちゃん!」

 

 先にそういったのはムーンだった。ムーンはアシマリを抱えると、そのまま持ち上げた。

 

 アシマリもムーンのことを主人と認めているのか、彼女に顔をすりすりさせていた。

 

「あ、ムーンちゃん、ずるい! ……うーん、どうしようかな。サン、君はどうする?」

 

「うーん、僕は……」

 

 そうして、僕はニャビーの前でしゃがみ込む。ニャビーは毛づくろいをやめてこちらを見つめていたが、僕はそのままニャビーの頭を撫でた。

 

「僕はニャビーにするよ。ハウは? ニャビーじゃなくて大丈夫?」

 

「俺はもともとモクローに決めていたから、別にいいよー」

 

 モクローを抱きかかえて、ハウは笑みを浮かべる。

 

「これからよろしくねー、モクロー?」

 

 そうして僕たちはそれぞれパートナーを手に入れることが出来たのだった。

 


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