思いつきのネタを書いていくかもしれない集(予定) 作:カラナシ
妄想全開。初投稿になにしてんだ。
兄貴に夢を見過ぎである。
……でもすまない、まだ狂王様来ていないんだ。
そしてまだストーリー行けてない。本当にすまない。
さらにこの話は冒頭の冒頭で、キャラが出ない。
槍ニキに聖杯ぶちこんでくるから許して下さい。
野良サーヴァントに成った男 〜狂王ver〜
ざり、ざり……───ザリ。
気づけば立っていた、荒廃した地平。
遠くで、近くで、けれどもやはり遠くで。
砂埃が舞う。
風に吹かれ、異形の何かに踏みつけられ。
──ザリ。
自分の足元で。
埃で僅かにけぶる視界の中で、視線を下ろす。
一番に目に入るのは光に照らされても黒く光る装甲。体に纏わりつくように覆いかぶさる骨の鎧。
それは足先にまで及んでいる。
ところどころに血管を張り巡らせるようにはしる赤い筋。それが覆うは装甲と同色の、肌に密着する衣服。赤い紋様が走る青白い肌。
目を移せば風に遊ばれ、舞う砂埃に混じる暗い青の筋。端に映るのは衣服と同色の布。
──砂色の大地に、この姿はさぞ目立つのだろう、とぼんやり思う。
「あ、あ──。」
確かめるように声を出す。
息を吸わずに吐き出したそれは、微かな音で宙を震わせる。
それは確かに、記憶にある自分の声──では、無かった。
自分の脳裏に、鮮烈な衝撃と共に異形の姿を残した『彼』が過ぎる。
ふと、手を目の前に出した。
体の至る所にある装甲と何処か触れ合ったか、木の肌を引っ掻いたらこんな音がするのでは、というような音と共に視界に映る。
それは、やはり黒の衣服と同色の布を身につけ肌を隠していた。
ぼんやりと見つめて、もう片方を見やる。
その手に握っていたのは、何時からか、最初からか。
赤と緋と、紅……ではない──記憶に無かったはずの、見慣れた──槍。
何故だか、当たり前のようにその槍は自分の物だと思う。
風の音。
そこで、意識がようやく外に向く。
いや──興味が、向いた。
この身は頭の中で無意識にか取捨選択を為しているようだ、と認識したのは──少し傾けた顔の横を、狼の顔の人型が放った槍が通り過ぎてからだった。
槍を持つ腕を前に出す。
それだけで、狼の異形は大げさなまでに飛びずさる。
異形の腕に疾る赤い筋。着地する直前、それは唸り声をあげた。
──刹那。
槍から放たれた呪いの棘は、正しくその異形の命を内側から喰い破った。
倒れ、消えていく異形を見やりながら──腕は動く。
ただ振った、と言わんばかりに見もせずに横に振り抜かれた腕。
その手の先に、同じく狼の……棍棒を持った異形がいた。まさしく悲鳴のような鳴き声をあげる異形の頭を鷲掴む。
一歩。
踏み込む足に力をこめる。
初めて息をしたように力を入れた体が脈を打つ。
掴んだ頭に手が沈み、異形の断末魔を耳の端で聞いた。
一歩。
しかしその一歩はあまりに力強く──想像するよりも遥かに遠くへ。
気づけば、離れていたはずの異形の群れの中に飛び込んでいた。
あまりの風圧に、頭を覆っていた布と髪が舞う。
それは掴んでいた異形の躯が指の隙間からちぎれ飛ぶ程で──
自分の眼が同じ風に曝されて、閉じずとも平静な事実に目を瞬いた。
そして──思いの外着地の衝撃が無い事に、
自分の体が無意識の域で記憶にある領域を越えた体であると知覚する。
槍を回す。廻す、舞わす。
回転した刃に棘に、一番近くにいた異形が巻き込まれ──
そこでようやく、周囲の異形は自分を敵だと判断したようだった。
頭の中は未だに不透明で、靄がかかっている。
しかし、体が脈を打つ。
薄くなる周囲の音。張り詰めた糸を張る音がする。
同時に体の奥が冷えていく感覚。頭の靄が熱を持ち、冷めた空気を吸おうと口を薄く開けた。
しかし、開けた口は息を微かに吸ったのみ。
靄がかかる頭とは裏腹に、視界が開けた。
飛びかかろうと踏み込む異形の足。
力を込める異形の腕の筋肉の脈動する様。
見える全ては周囲を見渡せる余裕を持てる程に鈍重で──
まさしく無造作に。
頭で考えるよりも先に奔らせた腕の延長線上で──
──槍は異形の首を刎ねた。
──爆発。
砂埃が数体の骸を吹き飛ばしながら巻き上がる。
それがただ一人が駆け出した事で起きた事象だ──そう、異形が気づいたのは、紫の閃光の後に異形達が余すことなく魔力となって四散する間際だった。
大きな砂埃と共に、足を止める。
足裏にあった装甲が地面に埋まり、足首に至るまで埋まった所で……ようやく体の傾きが平常に戻せたと認識した。
槍を地面に突き立て、足を抜く。
不思議と足と離れることなく着いてきた装甲に、そういえばこの装甲はまるで体に融合しているようだと考え──
そこで、地面が揺れた。
目を瞬く。
気づけば近づいた地面。
揺れ続ける地面に、槍を掴んで立て直し──揺れるは自分だと理解した。
脈を打つ体が、わずかにほどける感覚。
頭の片隅から、知らなかったよく知る知識が渦を成す。
魔力の、不足。
狂戦士。
霊体。
──英霊。
この身が『彼』なれば、〝源泉/主〟が無ければそれは必然。
異形を象っていた魔力の〝元〟に目を奪われた。
──否。
『彼』を象る魔力と異形の魔力が等価であるはずがない。
いや、自身は異形では無い──と、考えたのだ。そう思いたかった。
だから、そう断じた。
──故に。
よく知る見知らぬ知識に従って──大地に槍を深く、つき立てる。
この槍の棘は体を無数に奔り、隅々まで食い荒らす。その特性に──ルーンを足していく。
ルーンは使う者の腕により無数の使い途を示す。
──必殺を必中に改造する。
──槍の特性を変え、別の宝具に昇華する技を成したは『彼』の『大元』だ。
更に宝具であれど、其は自身が使う武具である。
その知識を使うのだ。──ならば、必定。
大地に深く潜り込む棘は、深く、深い脈を探りあて──吸い上げた。
槍が脈を打つように波打つ。
微かな振動と共に仄かに赤を深める紫の槍。それを見て──頃合いか、と容易く抜き放つ。
ぼんやりと赤い燐光を放つ槍を片手で回し短く持ち替える。
靄がかかる頭と揺れたままの体。
しかし、操る腕は一つの震えも無い。
自身から湧き出る知識の中から、複数のルーンを自身に加える。
槍の刃を抱え込むように自身に向け──
ちょうど、胸の赤い紋様の中心──肋骨の隙間を違わず一息にすり抜け
──心臓を穿った。
瞬間、胸を中心になんとも言えぬ不快感が疾る。が、眉を動かしたのみで耐える。
隅々を疾る棘が吸い上げた魔力と共に、体に溶け込む。熱を感じた。
胸を突く槍を更に押し込む。
喉の奥から僅かにせり上がる感触を飲み込みながら、ずぶり、ずぶりと押し込み続け──
じわりと背筋を熱が奔り──身の丈程もあった槍は、突き出る事なく胸に沈んだ。
──ビキ、……ビキ。
何か硬いものに亀裂のはしるような音が、耳元で鳴る。
その音が鳴る度、熱と共に体に魔力が浸透し──視界にまで及んでいた靄と、体の揺れが収まっていく。
靄が晴れつつある頭を動かし、装甲を纏う体に視線を移し
──この辺か、と左腕の中頃に──爪を突き立てた。
沈み、掻き分け──硬質なソレを掴み、一気に引き抜く。
骨に似た、黒にも見える程に赤黒い棒状の物がごぼりと音を立てて腕を抜け、柔らかいゴムの様にだらりとぶら下がる。
しかし空気に触れた端から劇的なまでに変化を見せた。
耳元で鳴っていたあの音と同じ音が鳴ると──それは先程胸に沈んだ紫の槍と瓜二つ、否──その物に戻っていた。
ルーンと魔力をはしらせ、先程の効果を払う。
剥がれ落ちる自分の血だった黒い残骸を、一振りすることで同じく槍から払った。
思い出したように払ったルーンの中からいくつかを体に施す。
腕を見ると先程までの穴はすっかり無くなり、音を立てて熱と共に平坦な肌へと戻っていった。
異形の屍体は既に魔力となって消え失せ、不自然な血溜まりが足元にあるのみの、乾いた大地。
今まで見ていなかった、空を見上げた。
「──知識はあるが、実際に見てみると妙なモンだ」
初めて男は明瞭に思考を声に出す。
そこでようやく、男は自身を自覚し、認めた。
頭上の広大な──穴の開いた空。
Fate/Grand Order 、通称 FGO 。
この身は、この身が。
人理を取り戻す聖杯探索(グランドオーダー)での、
かの英霊……『クー・フーリン[オルタ]』を象ったのだ──と。
場所イメージはセプテム。
オリ主だけどほぼ狂王かもしれない。
どうやって出てきたねん、とか存在おかしくね、とかは妄想なので……
ぐだーずとマシュ達は普通に何処かで聖杯探索やってる。
多分味方になったらどっかで暴れて消え、敵になったら暴れるだけ暴れて消える。
そうじゃなかったら適当に災害化して自滅するorどっかで定礎復元に巻き込まれて消える。
……ナンダロウコノコ……。
12/10 肌の色が間違ってるとぐぐる先生言ってた! 浅黒い→青白い に変更。
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