思いつきのネタを書いていくかもしれない集(予定) 作:カラナシ
狂王様の装備の話とかを全力で妄想していくスタイル。
具体的に言うとルーンがRUUUUuuuNNN!! くらいになったり。
勿論、書籍を読んだりしていやせん。ググった後に捏造です。
……捏造です。絶対かたつきさん調べたら矛盾出るよ……妄想なので許してつかあさい……。
…………あれから、色々試したが──
どうやらこの体にはこの見た目の通りの“知識”があるらしい。
便利だがその“知識”に任せた──ゴリ押しとしか言えない俺の戦い方は、一通りの想像した動きを容易く再現し……俺が捕捉した敵を一掃出来た。
棒高跳びめいた動きをしたら木に突っ込んだが。
……俺じゃなく木が折れたのはどういうことなのか……いや、たしか普通に石蹴り割ったりした気もするからある意味当然……なのか?
──さて、これからどうするか。
残党だった骨の兵士? を踏み締めながらぼんやりと空を眺めた。
巨大な穴を見る。
雲が穴を避けるように動いている……。
空気の流れが彼処を通っていないんだろうか。気圧が別次元なのか?
じゃあもし空飛んで彼処まで行ったら空気がどっかで無くなるのだろうか?
自分でも取り留めのない事だと思う事を考える。
考えないようにしていた事に思考が傾くのを防ごうという足掻きだった。
しかし、“その思考”は何処かで必ず考えねばならない。
周りに誰もいないのを言い訳に、あ゛ー、と意味もなく声を漏らした。
…………自分のこの身は一体何がどうしてここに在るのか。
そもそも魂の格が釣り合っていないのに、この身は──。
──俺はクーフーリン[オルタ]と成っていた。
──何故だ?
遠い記憶を引き摺り出す。
『彼』はどうして[オルタ]と化したか。
今の自分の差異は何だ?
──歪めた当人もいなかった。……俺が象ったから?
────否。
思考ごと足元の骨の残骸を踏み砕いた。
ただの人間だったヤツ如きが核に在るだけで、英霊に至った、しかも半神であった『彼』を歪める等出来るはずが無い。
では何故だ? 聖杯? ──これも違うだろう。
そもそも俺を喚ぶ手間をかけるよりも『彼』を喚べば済む話なのだから。
俺という、ただの人間だったはずの魂を──半神の『彼』の器に押し込めたヤツが、いないはずが無い。
ふと、何かの影を思い出す。
精神がよく知る記憶の中で過ぎ去ったその影を引っ張り上げる。
赤い獣。 ──これは先程も屠った異形の一つ。
骨の兵士。 ──これも先程屠った一つ。
朧げな人影。 ──…………。
──そういえば、ここでただの人間に未だ遭遇していない。
目線を空から引き剥がす。
骨と獣の屍体で作った即興の物見櫓(つまりただ積み上げただけ)が魔力に戻り始めた事を視界が下がったことで察し、一足跳びで降りる。
人恋しさ、とでも言うのか。
そろそろ自分以外の人型を見たいと思った。
“事故で”折った木があったのでそこから木片を採取。
…………さて、と思考で一息つきながら、適当に地面に転がる骨を足で退けた。
遠い記憶の中で、『彼』のしていた事を試そうと考えて──悩む。
どれに、するか。
ルーンは意味が複数あり、使い手の認識でいくらでも効果が変わる。
例えばアンサズ。遠い記憶の中で一時期調べた覚えがあるルーン。
“F”に似た形。とある映像で『彼』が使用した事とその効果に色々騒ぎがあったんだったか。
……その時に出た効果は、火。
ひらがなの“く”に似た形のルーン、カノ。象徴は、松明。
……正しく火という意味が結びつきやすいルーンだ。何故、そのルーンを使わなかったのか。
……前であれば単なる作画のミスとかいう話を考えただろうか。
──しかし、今の自分の姿が姿である。
曲がりなりにもクーフーリン、その姿。半神であり、数多くの武具を使い──魔術を学んだ英雄。
俺は、アンサズのルーンの意味を自然に知識から引っ張り出した。
何故だかはわからないが、段々意識せずとも引き出せるようになってきている。
正直これはマズイような気もしたが、今は考えないことにする。
……アンサズのルーンの象徴は、主神オーディン。数ある意味の中に、直接火を表す言葉は無いと言える。
だが、あれを使用した状況ではカノでは“足りなかった”のではないか。
『彼』が連れて往くと言った、ソレは──ただの松明では燃やし尽くせない可能性を考えたのではないだろうか。
アンサズのルーン、主神オーディンをあらわす文字。その意味は……知識・幸運・神託・天啓・知性・メッセージ・防衛・歌・英雄
──神。
……あの悪性の塊を、神の下へ燃やし還す。
半神の英霊のマスターであった、いけ好かないあの男への最大の皮肉であり……あわれみ、だったのやもしれない。
面倒見のいい気性に半神の視点もあるなら、ありえない話でも──
風に煽られたか横に倒れていた木の欠片が剥がれ落ちて、転がる骨と接触する。──からん、と高い音を立てた。
……思考がズレたな。……戻そう。
さて、いい加減ちゃんと考えろ。自分が探そうとするものはなんだろうか。それによって俺が刻むルーンの種類と内容が変わる。
……とりあえず、人型のナニカがいいだろう。一般人には会ったところでどうにもならない未来しか見えないから、除外。
……場所ではなく者を指定する方向がいいだろうか。
自分にとっての敵味方は、“どれ”だ? ……たしか、どの世界であれ大まかな勢力は3つ。
俗に言う主人公、人理を守る陣営。
この世界の住人であり、戦地に選ばれた被害を被る陣営。
──そして俗に言うボス、世界を破壊する陣営。
……この身が聖杯から召還されたであろう事は間違いない。魔力が循環する身体は、まず間違いなく魔力が尽きれば形を維持できないサーヴァントである事を示している。
しかし、『どの側面の聖杯から』なのか。
それによっても変わる、が…………
………………………。
──なんか面倒になってきた。
天に采配を任せるっつーのも込めて、ざっくばらんに神々を象徴とするルーンから選ぶことを決めた。
……とりあえず何かしらでかいエネルギーを探るのに使えるだろうと“イング”。
ただの人間には用は無ぇ。宇宙人とかも用は無いが……いや、これは雑念だった。
英霊と出会う確率を上げる為に“アンサズ”。
意味に入ってる時点でこれは志向に加えると決めていた。
あとは……異形だと面倒くさいから“ラド”も入れる事にする。
意味の一つはコミュニケーション。問答無用で襲いかかる奴なんて体力の無駄になる予感しかしねぇ。
よし、とりあえずルーンを刻んで……複数作る、か?
ふと過ぎる記憶。──魔力Cランク。……………何故今それが気になったのか。
…………効率、か。
『彼』の別の側面であるこの身は魔力を膨大に消費することに慣れた体であるようだから、ルーン魔術も普通より魔力を食うのかもしれない。
ルーン魔術はコストが安いかわりに小規模な結果を起こすんだったか? ……ん? 何か記憶と知識に違いがあるような…………くそ、混ざったか、面倒くさい。
──まあ、いいか……最悪、またマナを吸い取りゃいい。
横の木──もはや残骸だが──の手近な木片を引き寄せ、大きさをおおまかに踏み割って揃えた。
ズシャ、と音を立てて地面に胡座をかく。鎧が硬くて若干座りにくい気もするがその内慣れるのだろうと放っておく。
ふと、手を止めた。
手近な刃物は自分の得物だけだった事に数瞬悩む。多分貫通するんじゃなかろうか。
力加減が出来るか怪しいこの身だ。
先程の出来事──木片を採取しようとして縦に木を両断した──からして、未だ不安が残っていた。
……そういえば、と後ろを見やる。
すっかり体の一部となっていたから気にもしていなかった……自分の身にまとう骨の鎧。
自身の骨盤の上、腰骨の辺りから鎧に分岐が確認できた。
まるで尻尾のように……いや、正しく長い骨の尻尾が生えていた。
恐竜の化石等で見るような尻尾とは似ても似つかないそれは、色だけでなく形にも違いが顕著だ。
攻撃性をあらわしているのか、骨の横は杭のように棘が生えている。……これを生き物がするように振り回しでもしたら、相手は穴だらけでは済まないのだろうとも思う。
とはいっても、これに神経が通っている感覚は無い。鎧の一部であるのだろうとアタリをつけた。
──長い尻尾は、自分の前に引いてもまだあまりある長さだった。
「……こんなモンか」
ルーンを刻み終えた木片の数々を眺めた。
筆記具代わりにした鎧から手を離し、無造作に拾い集める。
邪魔なだけかと思ってたが、魔力を流動させると意外と動くから第三の手ぐらいにはなるかもしれない。
練習も兼ねて──身体のおかげか割と楽に動かせたが──尻尾のような鎧のみで木片をかき集め、掬い上げる。
腹の高さまで持ち上げ指で一つ抜き出すと、
物は試しと魔力を込め──
──手の中で木片が爆発した。
「…………。」
手についた木のクズを払い落とす。…………明らかに込めすぎた結果だ。
再度と抜き出し魔力を込め──失敗。
……少し緩める──失敗。
かんなり緩くゆっくり──何故か線香花火のように燃え尽きた。木のクズもチリチリしている。
……この後岩を砕いて石を使う方法に切り替えた。
“知識”があるのに木片が全部爆散するとは思わなかった。
……この一連がマナを吸い過ぎた弊害だったと気づくのは、もっと後の話だ。
「──ロビン下がって! 次、アーラシュ一撃お願い!!」
「はいよっと!」
「行くぜぇっ!」
鋭く細く響く声。牽制として弓矢を放ち、後方へ下がる緑の外套。
矢をうけて怯んだ兵士に、寸分違わず牽制の矢と同じ場所へ矢が飛ぶ。
それは牽制とはまるで違う威力をもって兵士を魔力へと還した。
兵士を倒した二人の弓兵は、指示を出した主を見もせずに駆け出す。
──ここは戦場。まだ敵は残っている。
「──ロマン!! まだ!?」
『ちょっと! もうちょっとだから! ああもう焦らせるとミスるからねほんとやめて睨まないで!!』
「なるべく素早く急いでくださいドクター!」
砂埃と幾人もの人影が翻る戦場、その後方に控えた赤髪の少女。その少女を時折飛んでくる埃や戦場の残骸から守る大楯を持った少女。
二人は実像を持っていないもう一人へと“叱咤激励”をしていた。
彼等はその身に大きな使命を持ち、この地に降り立った人理を守ろうとする者達。
そんな彼女達を眺めながら、一匹の獣は深く息と声を吐く。
もしも誰かが翻訳するとしたら、こう言っていただろう。
──何してんだこいつら、と。
人理を守る為に降り立った彼女達は、この世界の特異点に出会い、守り、戦った。
無事に『彼女』を守護する陣営と合流し、現在は一度別れ──敵の陣営を切り崩す為に、孤立していた部隊を倒した帰りの道中であった。
であった、のだ。
それがどうしたことか、後ろ盾となっているはずの組織──人理継続保障機関、カルデアのシステムの僅かな故障。
それの復旧作業を開始した為に、道中の索敵機能をこの場にいる者達で賄うこととなった。
しかし、人から外れた英霊達も現在はサーヴァントという枠に収まっている為か。
どうしても降って湧いたように出現する敵を出会う前に見つけることは、なかなか難しかったのだ。
結果、今こうして戦闘となっている。
──が。
「────っ!? サーヴァント反応、来ますっ!!」
「『えっ』」
大楯の少女の言葉に、通信をしていたロマンと呼ばれた男性の声と赤髪の少女の間抜けな声。
前方で戦っていた味方のサーヴァントが、少女達の近くまで跳びずさる。
それをすかさずゴーレムと兵士の敵が追い縋ろうとし──
──轟音。
空から隕石が落ちたのではという衝撃と共に、前方にいた敵が爆ぜた。
咄嗟に大楯の少女がサーヴァント達の前に飛び出し構えたことで赤髪の少女達には何の影響も無い。だが……衝撃の中心部は、燦々たる有様としか言いようがなかった。
衝撃強さを物語るように離れていたこちらにまで血飛沫と大小様々な土塊が飛んでいる。
(これも盾により被害0。本当に彼女様々だ、と後に赤髪の少女は語った)
ひび割れていた土地だが、普通の地面であったはずのそこは──
「────なんだ。破壊する方かと思ったら、修復側か」
声が響く。
大楯の少女がハッと息を飲む音とサーヴァントの臨戦態勢に移る音。同時に、顔をあげ……気づく。
クレーターのようにへこんだ大地。
その中心に──異形が居た。
……失敗したなこれは。
一応警戒されないように槍を地面からおもむろに抜き取りつつ思う。
空から飛び降りながら確認した限り、俺が潰した異形の数はいくつだったか……。
たしかサーヴァントが徒党を組んでるボス陣営とこの世界の軍が敵対してるんだったか、と石にルーンを刻んでサーヴァント反応を探って──突撃してみたわけだが。
気づけば思いっきり“大穴”に突っ込んだようだ。
サーヴァントの塊があれば別の“どちらか”に当たるだろう、と思いこんでいた。
……いや。言い訳をするなら、朧げな記憶しかなかったし……主人公達目線じゃわからなかった。
微かに覚えている物を引き出すが、画面に登場?したのは……主人公とあの大盾を構えた嬢ちゃんの二人だった──はずだった。
「──ずいぶんと派手な横槍だな」
「おいおい、新手ですか? 勘弁してくれよ……」
「……マスター、指示を」
「なあにあれ……激しく厨二的、拙者もああしたらモテるでござるか!?」
「ええい袖をつかむでない、何故俺に聞くのだ」
「そこの海賊ちょっと黙ってて!」
自分と対峙する(一部)賑やかな6人のサーヴァント。
そしてその背後に……
「……っ先輩、下がっていてください」
「あれは……」
『サーヴァント!? 反応は一騎なのに、なんて──』
ぼんやり眺める間に赤髪の嬢ちゃんの元へ飛びずさっていた大楯の嬢ちゃん。声のみが響く男の声。
サーヴァント約7騎に人間に魔術要素のある通信。……あとなんか見たような……獣。
アイツ主人公に抱えられてたのか。
……多いな、おい。こんだけサーヴァントやよくわからん要素の集まりならそりゃあ敵に見つかるしルーンにひっかかるわけだ。
…………そういや連れてくパーティーの数は一戦に6人だったか……ん? 5人だったか? ……まあ、いいか。
一番の要因は恐らく俺が“一般人を避けた”からだろう。
──この聖杯戦争は異質だ。
この世界の人間の多くを巻き込んだ戦争だったのを失念していた。
世界を崩壊させる側も守護する側も軍、つまり“人間を引き連れている”。
人間の少ない陣営をルーンは探り当てる。
某赤い嬢ちゃんみてえにうっかりしてしまった。
──『人間が相対的に少ない陣営』をルーンが探し当てちまったわけだ。
「──なあ」
『!』
──用は済んだから帰りてえ。
声をかけただけだというのに、主人公御一行がこちらの指先、足先、足、腕、肩……全ての動きに注視してきたのを理解した。
警戒されすぎだ。こりゃあ隙をつくのも容易いが多少怪我はするかもしれん、か──?
……………………………ん?
あ? ……なんだ? 今……俺は〈戦うことを前提に〉したのか。
俺は別に戦う気は無いはずだ。……異形の輩は押し並べて魔力に還していたが。
……いや、そういや正体は突撃すりゃわかるとか考えてた、な。
……思い当たるとしたら、“知識”が自身の意識に影響を出したとか──か?
なんとなくだが、英霊の“知識”が在る時点で影響0ではないのはわかってたしな。
既にわかっているだけでも例えば──
身体能力。薄れた記憶でも俺がここまで動けた記憶は無い。
次に魔術知識。当たり前に使えるが完全に“知識”頼りだ。
さらに──息をする感覚で行使する、魔力。
そもそも、なんとなくで使っているがこれは俺が使えるはずが──
考え込んで黙っていた俺に何かを思ったのか、人影が一つ、一歩進み出て口を開いた。
「それで…………いきなり天から降ってきたそこな御仁は、一体何を目的に来られた?」
『そりゃ戦いに来たんじゃないかな?! だって今さっきめっちゃ殺意あったんだよ!?』
「ドクターは黙ってて下さい!」「フォーウ……」
「はっ!! まさかその格好的にラスボス!? これはアレですな、勇者が旅立つとすぐに出る芽を潰そうとしてくる定番の負けイベントですな!?」
「黙ってろって言ってんのよ!!」
……侍が真っ当な問いを投げかけてきたが、応える前になんか騒ぎ始めた。
──もう人型見たから用は無いんだが、今言っても聞こえねえだろうありゃあ。
硬いのをいい事に鎧に魔力を通し──数騎サーヴァントが一瞬身構えたが
──尻尾部分を丸めて即席の椅子にして座る。
自身は用は済んだが、別に去る用事も無いので賑やかな面々を眺めることにした。
……騒いでいない数騎のサーヴァントがこちらを見たまま固まっている。
おい、とりあえず指示出してやれよ主人公。こっち見てるのはいいけど味方がどうすればいいのか悩んで仕舞ったり持ったり武器ガチャガチャさせてるだろうが。
ネタバレは極力避けた……つもり! (この転生主人公は除く)
みんな、FGO楽しいぜ! やろうぜ!! 兄貴カッコいいぜ!!! やろうぜ!!!!!
多分ぐだーず陣営につくバージョン。一番ぐだーず達に優しいルート。
でも主人公はどのルートでも消えるエンド。
しかたないネ!
なんかえぐい目ん玉柱を抉り倒して消えてくれるよきっと。
ちなみに災厄ルートだと冬木のバーサーカーみたいなクエスト発生する感じ。ただの傍迷惑。