2017年もよろしくお願いします。
それではどうぞ
5月
鈴ちゃんの相談から2週間が過ぎた、あれからも鈴ちゃんと一夏の関係はあまり進展していないようだがまだマシになっていると言っていいだろう。
それよりも問題は私だ、鈴ちゃんからも言われたが人に頼るということにどうしても無意識で遠慮してしまう。
こればっかりはすぐに直すことは無理そうです。
それよりも私が今何処にいるかわかりますか?フ、フフフわかりませんよね……プリントの山の中ですよ。
なんでこんなことになったのか私にもわかりません。
しかしこの仕事の量、ブラックっていうレベルじゃないですよIS学園。
今は愚痴るよりもクラス対抗戦の準備の方が忙しい、アリーナの準備、対抗戦の告知、ISのメンテナス、優勝賞品、対抗戦のトーナメント表、生徒配布用のプリント、etc…etc…
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ーー疲れる
そう言ったのは誰の声か今はそんなことが気にならないほど皆疲弊しきっている。
全ての教員の机にはそれぞれ大きなプリントの山がご丁寧に積まれているその中でも
見れば誰もが憐れに思うその机の主は…ノエルだった。
そのプリントに埋もれた机からひたすら聞こえる カタカタカタカタ という音を出している人物が今どうなっているかは想像したくない。
まず正式なクラス担任でもないノエルが何故正式な教師よりも仕事が多いかというと千冬が関係していた。
なんとかノエルに人に頼ることを強引にさせようとしている千冬は荒治療としてノエルが1人でこなせない量の仕事をさせた、しかしノエルは千冬が思っている以上に事務能力が高く中途半端な仕事量ではさっさと1人で終わらせてしまう。
その為どんどん仕事量を増やしていくうちにほぼ全ての仕事を押し付けた現在の状態で落ち着いた。
結果的にノエルに人に頼らせようと目的は失敗に終わったが自分の仕事を全て丸投げできたので千冬はホクホク顔だ。腹黒い
ノエルはこれが千冬の仕業であるということはその性格ゆえ気づかないのだろう。
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ーー3日後
3日経ってやっとあのプリントの山も片付いてきた頃、現在夕方の6時。
今日の授業も終わり各自が自由となるこの時間帯、私は第三アリーナで一夏の特訓の為ISを展開し武装の展開スピードの上昇、
ちなみに箒さんセシリアさんも一緒だ。
「じゃあ一夏まず最初に今の武装展開のスピードを見せてください」
「おう、…よし」
ふむ、やはり遅い1秒以上かかってしまっている。
最低でも1秒で出せるようにならなければこれから先強者達の前では勝負にもならないだろう。
「一夏はどうやら頭で考えてから武器を出してしまっているからそこにタイムラグが出るんですね、こればっかりは慣れが必要です」
「そう言われてもその慣れってのが難しいんだよな」
「一夏さんこれは前も言いましたがイメージが大事ですわよ」
「イメージ…ちなみに箒はどんなイメージをしてるんだ?」
「…ぐわって感じだ」
「…ノエル兄はどんな「無視するな!!」…感じなんだ?」
「私は手の中で風船を爆発させる感じです」
「なるほどわかりやすい」
「おい、一夏それではまるで私の説明が分かりにくいみたいではないか」
「いや実際わかりにくいよ!なんだよぐわって感じって!」
「ぐわっとはぐわっとだ!何故わからんのだ!」
「わからねぇよ!!」
一夏と箒さんは互いにどんどん言い合いを初めてしまった。
「先生止めなくてよろしいのですか?」
「あれはあれで楽しそうだからいいと思いますよ、でもこれじゃあ特訓になりませんので2人ともそこまでにしてくださいね」
「「は、はい」」
「さて、一夏あなたはさっきも言いましたが武装展開が遅いです、これでもかというぐらいに遅いです。でも一夏の武装は《雪片弍型》のみなので今はその剣のみをマスターすることにしましょう」
「なるほど」
「内容としては自分の中で1番わかりやすく、イメージしやすいやり方を試していくしかないですOK?」
「おう、OKだ。つまり俺は自分のイメージを探せばいいんだな」
「そうです、次に無反動旋回ですがこれは字の通りに無反動で旋回するIS技術の基本ですね」
「すでに箒さんやセシリアさんからも少し教わっていると思いますがこれもイメージが必要です。ISの操縦はほとんどイメージが大切で頭の中で成功イメージをよく想像してください。考えるじゃなく想像が大切です」
「それでは一夏さん特訓を始めましょうか?
「いや
「え、俺はノエル兄と特訓を」
「それじゃ私はこれで、一夏特訓頑張ってくださいね」
「ちょ⁉︎ノエル兄⁉︎」
後ろから声が聞こえるが気にしない
許せ一夏私にはまだ仕事があるのです(キリ
さ、一夏の犠牲を無駄にしない為残りの仕事を終わらせましょう
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これはどういう事なのだ
どうして終わりかけの仕事がまた増えているのですか!!
ーー現在夜の7時
いま教員室に残っている先生達は私と山田先生と千冬のみだ。
山田先生が私が知らない間に勝手に仕事を増やしたりはしないでしょうから犯人は必然と……千冬。
もうだめだ、今の私にこれを仕上げる気力は無い。教員室に戻る途中すれ違う先生達からなんとも言えないような憐れみの目を向けられたのはこういうことですか。
ーー無理だ
「…あの〜ノエル先生?」
「はひ?」
「あの、その量を1人でこなすのは…辛そうなので…手伝いましょうか?」
「……」
山田先生のお誘いは嬉しいのだがさっきから後ろで無言で千冬がニヤニヤしているのが無性に腹たつ!
「山田先生…私は…」
「ノエル先生…」
「やれやれ山田くんこいつがこう言ってるんだ。もういいだろ」
「お、織斑先生⁉︎」
「……」
「あれから変わったかと思えば全く変わっていない、そんな強がりがいつまでも続くと思ったら大間違いだぞ」
私が頼ってもいいのだろうか?
昔の事がフラッシュバックで蘇る。
ーーZEROシステム
ーー暴走
ーー呪縛
「…っ!」
「行こうか、山田くん」
「は、はい」
ここで変わらなくては。
この呪縛を、ZEROとの因縁を終わらせるために。
「…ち、千冬!山田先生!……助けて、ください」
「全く、織斑先生だと何度言ったら分かる…さっさと終わらせるぞ山田くん」
「はい!織斑先生!」
「2人とも…ありがとう」
ZEROは何も言ってはくれない、なら自分で答えを見つけよう。
ゆっくりでも、確実に。
これまで感想や誤字報告を下さった皆様方本当にありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。