エンドレス・ストラトス 終わらない歌とお人好し   作:青の雲

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遅れて申し訳ありません!!
どうかお許しください。
それと今回はちょっと文章の書き方を変えました。
最後にお知らせがございます。

それではどうぞ。


機械に生命が意思が

ーーああ、何故。

 

戦ってるんだっけ…

 

「お嬢様ッ!!」

「虚ちゃん来ちゃダメッ!!」

 

どうして叫び声が聞こえるんだろう…

確か今日はーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たわね」

 

ここは生徒会室、学園の中でも極少数の者しか入れない空間。

今ここに、2人の生徒がいる。

1人は1番奥の椅子に座り目の前には大きな机があった。

椅子に座っている人物は互いの掌を合わせ計10本の細い指を曲げ、手を組み、目の前の大きな机の上に置いていた。

言わずもがな、この学園の長である更識楯無である。

その斜め後ろには眼鏡が非常によく似合い、如何にも仕事ができる秘書といった高校生とは思えない雰囲気を纏った女性がノエルを品定めするように彼の足元から頭の髪の毛の先までじっくりと見ている。

彼の事を一通り見た後、軽く頭を下げた。

 

「さて、先に自己紹介といきましょうか。昨日も会ったけど私がこの学園の生徒会長、更識楯無よ、よろしくねノエル先生」

 

更識楯無は座っていた椅子から立ち上がり自己紹介と同時にどこから出したか分からない扇子に 参上!! の2文字がデカデカと達筆で書かれていた。

 

更識楯無の自己紹介が終わると後ろで待機していた眼鏡を掛けた女性がゆっくりと口を開いた。

 

「初めまして、IS学園3年 布仏虚 です。学年では整備科に所属し生徒会書記を担当しています。以後お見知り置きを」

 

布仏虚はそう言った後見事なお辞儀をした。

本当に高校生だろうか、社会人と言われても違和感は無い。

それ程までに見事な動きだった。

彼女の動きがあまりにも見事だったからついつい見惚れてしまった。

此方もそれなりの挨拶をせねば。

大人として負けられない。

 

「これは、これは、ご丁寧にありがとうございます。私は現在IS学園教師補佐をしています。ノエル・ピースと申します」

 

頭を下げて軽く相手の反応を見る、見るのは反応だけではない、相手の癖、眼、重心、筋肉のつきかた、何より重要なのは弱点。人間は案外脆い、相手が弱いとこを予めさがしておけば倒す時、楽だ。……あれっ、どうして私は相手の癖や弱点を伺ってーー

最近どうもおかしい、昔の事をよく思い出したり、余計な事を考えたりと。

自分が自分でないみたいだ。

 

ーー気分が悪い

 

分からないことがあると、いつもいい気分では無い。

おかしくなったのはいつからだっけ、思い出せない。

困った、困った、困った、困った、困った、困った、困った、困ったなぁ…そうだ、分からない時は昔から教えてもらっていたじゃないかぁ。

簡単ジャないカ、今回も教えてモラオウ。

 

 

ーー誰に

 

 

勿論、ZEROーー

 

 

 

「先生?」

「え……」

 

声がする方を見れば楯無さんと虚さんが心配そうに此方を見ていた。

はて、どうしたんだろうか?

 

「どうしたんですか?」

「…大丈夫? ずっと上の空だったけど? ねぇ、虚ちゃん?」

 

楯無さんはずっと私が上の空だったと言う。

私自身そんな自覚は無いのだが。

私は虚さんの方へ目を向ける。

 

「……はい」

 

うむ、虚さんもそうだと言っている。ならそうだったのだろう。

歳なのだろうかと自分で思ってしまう。

しかし、1つ気になる点が、気のせいかもしれないが虚さんが口を開く時、若干口が震えていたような。

気のせいでしょうかね?

 

「……それじゃあ、私が此処に先生を呼んだ理由を話しましょうか」

 

そう言って楯無さんは椅子に座った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「と言うわけなのよ、分かった? 先生」

 

ふむ、成る程、説明が分かりやすいので理解は簡単でした。

つまり、今の所世界で男性操縦者は一夏だけだが、私の事がいつバレてもおかしく無い、もし世界にバレた際、一夏には千冬という後ろ盾があるが私ことノエル・ピースには後ろ盾がなく危険だと。

その為何処かの誰かさんから私を守る為楯無さんに護衛の依頼をしたと。

成る程、依頼、と聞くあたり。

やはり彼女は更識家の……

世界が狭いのか、運命か。

 

「ええ、しっかりと」

「あら、そう。じゃぁ、今日からよろしくね。先生。早速で悪いんだけどひとつお願いがあるの」

 

更識さんからお願い? これは意外です。

 

「今から私とちょっと試合をして欲しいの」

「ッお嬢様!!」

 

楯無さんがそう言って瞬間、今まで静かだった虚さんが急に目を見開いて声を荒げた。

 

「お嬢様、いけません。もし、お嬢様の身に何かあれば」

「虚ちゃん、お願い。それに私は負けないわ、だからお願い」

 

数秒の間 楯無さんが虚さんの目ではなく、眼を見てお願いをする。

暫くすると虚さんも駄目だと思ったのか はぁ とひとつ溜息を吐き。

分かりましたと、言ってくれた。

ありがと。と楯無さんは虚さんにお礼を言った。

 

「決まったわね、ISの使用許可証はこっちから出しておくから」

「何故、試合を」

 

純粋な興味だった、私には後ろ盾がない。

それは分かる、だから護衛がいる。

しかし何故 試合をするのだろうかと。

ノエルその疑問を更識さんに聞いた。

そして帰ってきた答えは。

 

ーーそれは私が貴方に興味があるからよん♪

 

と後ろに音符がつきそうな答えだった。

その後楯無さんは、時間は今から1時間後ね と可愛らしくウインクをする。

分かりましたと、ノエルは返事をして私は生徒会室のドアを開け1時間後に始まる試合に向けての準備に取り掛かった。

生徒会室を出て学園の廊下を歩く際、もうほとんどの生徒は部活に行っているので彼が歩く廊下には人っ子ひとりいないが。

彼は、自覚が無いだろう。

しかし彼は何故か、

 

ーー笑っていた。

 

 

 

 

 

彼が帰った後の生徒会室ーー

 

私、布仏虚は彼、ノエル先生が帰った後、思わず 安堵の息を出してしまった。

ドアが閉まる音を聞いた瞬間全身の力が抜けた。

ずっとポーカーフェイスを気取っていたが、上手く出来ただろうか?

情けない、昔からお嬢様のお側にいる時は自分の感情は殺して、私情は出さないと教えられてきたのに。

今日、私はそれを破ってしまった。

しかし彼は一体何者だろうか?

普通高校生が護衛を務めると聞けば不自然なのに彼はその事について何も言わなかった。

それどころか何か納得している様にも見えた。

最初彼を見た時、どうって事ない唯の男という風にしか見えなかった。

だからどうしてお嬢様がいつもより真剣になっておられるのが分からなかった。

しかし彼が挨拶をして暫くしてからだ、彼が、文字どうり人が変わったようになったのは。

顔を上げた、彼は……今まで何度も見てきた危険な人間の目をしていた。

その中でも、とびっきりの、危険な。

彼の目が恐ろしかった、1度彼の目と私の目が合った時があったが、情けない事に腰が引けてしまった。

そんな中、彼とお嬢様が試合をする様になった。

それを理解した時とっさに口が動いてしまった。

いけないと。

駄目だと。

結局、お嬢様は止められず試合をする事になってしまったが。

正直気が気でない。

お嬢様が心配だ。

ふと、お嬢様を見てしまう。

お嬢様は強い、この学園の生徒の中で1番、もしかすると織斑先生にも一撃くらいは与えられるかもしれない。

信頼している。しかし今回ばかりはどうしても心配になってしまう。

ノエル先生が来る前に入れた紅茶がお嬢様の目の前にあるが、結局お嬢様はひと口も飲まれなかった。

お嬢様も不安なんだと気づかされた。

私はバカだ、お嬢様の不安な時は2人して支えあう必要があるのにそれに気づかないなんて。

こんな時、本音がいてくれたらあっという間にこの場を明るくしてくれるのだろう。

なら私も自分に出来ることを精一杯しよう。

それが今の私に出来ることだ。

とりあえず『ミステリアス・レイディ』を最高の状態に仕上げる。

お嬢様、頑張ってください。

その前に冷めた紅茶を入れ直さなきゃ。

入れ直した紅茶は今までで1番美味しいと言ってもらえた。

 

 

 

 

 

 

1時間後のアリーナ

 

現在私、ノエルはアリーナの中で静かに人を待っていた。

現在約束の時間から5分ほど遅れている。

ちなみにアリーナの周りには人は1人もいないし、外からは何も見えない様に加工されている。

今の技術はこんな事も出来るのかと感心していると遂に現れた様だ。

アリーナ上空からゆっくりと降りて来たIS。

 

「ごめんなさい、待たせたかしら?」

 

5分の遅刻ですよ と皮肉そうに伝えると「乙女には色々時間が必要なんですよ」 と言われてしまった。

彼女のISは全体的に水色で、意外と装甲が少ない。それに、何か浮いている?

 

「この『ミステリアス・レイディ』を見るのは初めてかしら?」

「ええ、初めて見ました。強そうです」

「あら、強そうじゃなくて強いのよ、私これでもロシアの代表なのよ、それに先生のISも録画で見るより大きいわね。勝てるかしらん」

 

そう言っている割には体からは闘気しか感じない。これは油断したらすぐに負けそうですね。

それにしてもあの歳でロシア代表とは恐れ入った、しかしロシア? 何故日本ではないのか今度教えてもらいましょう。

 

色々話しているうちに試合開始のブザー音が鳴った。

きっと虚さんが鳴らしたのだろう。

 

ブザーが鳴った瞬間お互いが動いた。

私はゼロのスピードを上げれるだけ上げて先手必勝とばかりに突っ込んだ。

スラスターの風量でアリーナに土煙が舞う。

楯無さんもスピードを出して突っ込んで来る、があっちはスピードの割に土煙が舞っていない。

私は違和感を覚えながらも突っ込んだ。

主翼から出したビームサーベルで斬りつけたがそれは彼女の持っていた槍で防がれた。

鍔迫り合いになってもサーベルの圧倒的熱量とエネルギーで押し切れるはずなのに何故か押し切れない。

今もサーベルによって ジュウッ と焼ける様な音が出ているが一向に彼女のISがダメージを受けている様には見えない。

しかし煙は出ている。異常なほど。

ノエルはその煙に違和感を覚えた。幾ら何でも多すぎる、それに煙の匂いが全くしない。

無臭の煙などあり得ない。

よく見るとサーベルと槍の間に何か挟まっている。

 

「あら、気づいたようね。先生の武器は圧倒的な熱量が売り、確かにそのまま斬り合いになったら危ないけど熱いものは冷ましちゃえば問題ないわね♡ 普通のISなら出来ないでしょうけど私のIS『ミステリアス・レイディ』なら出来る」

 

ここに来て漸くあの浮かんでいた物の正体が分かった。

 

『水』

 

成る程と思い知らされた。確かに今の技術なら可能だろう。

水を使った武装。

異常な煙の量も納得だ。

水を焼いているだけなのだから匂いもしないだろう。

そしてどんどんサーベルの熱量も下がって来た。

ノエルは鍔迫り合いの状態から逃れるために急上昇をするがそう簡単に逃してはくれない。

『ミステリアス・レイディ』もノエルを追うために急上昇して来た。

二機のISは空中戦へと発展した。

空中戦では激しくお互いが動き回っていた。

右へ行ったり、左へ行ったり。上、下と自由に動き回っていた。

状況は武器を1つ防がれたノエルが不利だろう。

ノエルは距離を空けるため『ミステリアス・レイディ』に固定武装のマシンキャノンを撃つ。

マシンキャノンを撃つたびに ガルルル とオスのライオンのうなり声の様な音が聞こえ、火花が バチバチッ と光る、辺りが夕暮れで暗いので火花が余計に明るく見える。

当たればそれなりのダメージにはなるが当たるものは大体水のベールで威力を殺されている為大したダメージにはならない。

マシンキャノンを打つ際足が止まる為どんどん『ミステリアス・レイディ』に接近されている。

このままではいけないと判断したノエルはマシンキャノンを撃つのをやめ考える。

そして一か八かの勝負に出る。

4枚のスラスターを全開で噴かし、『ミステリアス・レイディ』が目の前に来たところで急降下する。

そして地面ギリギリの所で右ターンをしスラスターで機体のバランスを支えたまま待機。

ゼロの圧倒的な機動力に一瞬反応が遅れた楯無、そこをノエルは翼に収納していたツインバスターライフルを出した。

威力が弱すぎたら水のベールで防がれるし、逆に強すぎれば怪我ではすまない。

その事を考えノエルが導き出したバスターライフルの出力は。

 

5パーセント

 

チャージは5パーセントなので数瞬で出来上がる。

『ミステリアス・レイディ』の足が止まる瞬間。

それはこちらを見るとき、つまり目が合う時が勝負。

 

 

 

 

「今ッ!」

 

 

 

ノエルの掛け声と同時に引き金を引く。

あり得ない程の轟音がアリーナ全体を揺らす。

砲撃が止み、バスターライフルの銃口を下ろす。

下ろした先には。

 

誰もいない。

 

「…え」

 

ノエルは一瞬動きを止めた。

わけがわからないと脳が判断した瞬間。

 

ーー警告、後方から高エネルギー反応

 

ゼロからの警告、ノエルがそれに気づいた瞬間ノエルは爆発に巻き込まれた。

 

「どう、『ミステリアス・レイディ』自慢の『清き熱情「クリア・パッション 」』は? 先生の砲撃に比べると寂しいけどISのシールドエネルギーを削り取るなら十分よ」

 

煙が徐々に晴れていく、煙が完全に晴れた中心部にはノエルがゼロが片膝をついているのが確認された。

ゼロの装甲自体には問題は無いのだがこれは試合、ISの試合設定になっている。

その為ゼロのの装甲に問題は無くてもシールドエネルギーは更識楯無が言う様にごっそりと無くなっていた。

 

「ふぅん、思ったより硬いわね、もうひと押しかしら。『ミストルテインの槍』」

 

彼女がそう言うと今まで周りに浮いていた水が全て前方に集まってくいく。

その量はどんどん増えていき1つの槍になった。

 

「これに当たれば流石にただじゃ済まないわよん♪」

 

全ての水が前方に集まっているので今ならサーベルも効きそうだがエネルギーが足りないのかゼロの動きが鈍い。

必死に動こうとするが鈍い、よく見るとゼロの膝関節部に水が入り込み動きの邪魔をしていた。

 

「時間切れ♪『ミストルテインの槍』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更識楯無

 

煙がアリーナの中心からもくもくと未だに出ている

滅多に使わない『ミストルテインの槍』だが何度見てもこれの爆発力は圧巻だった。

いくらあのISの装甲が厚くて強くてもこれには耐えられないだろうとそう思っていた。これで駄目だったらお手上げだったが杞憂で済んだ様だ。

しかしこれは防御用の水も攻撃に回すから自分もダメージを食らうと言うのが難点ね。

帰ったらシャワーを浴びましょ。

それにしても思っていたより簡単に勝てた、と言うより映像で見たあの時の様な歪さや威圧感は感じなかった。

私は以前アリーナに乱入してきたISの最後に放ったビームを追う姿の先生のISの姿を思い出していた。

ま、今考えても無駄ね。後でじっくり考えましょ。

 

『虚ちゃん勝ったわよ、私は今からシャワーに行って来るから先生が目を覚ましたら謝っておいてね』

 

ISの回線で虚ちゃんに繋ぐ、虚ちゃんは心配性だから一刻も早く勝った事を教えたかった。

褒めてもらえるかなと思っていたが今回はーー

 

『お嬢様ッ、アリーナ中心部より反応ありです!!』

 

いつもより焦った声の虚ちゃんの声が帰ってきた。

振り向くと、其処には2枚の主翼を盾にして立っている先生のISの姿があった。

しかしよく見れば所々小さなキズがあり、軽く焦げた様な後も機体の様々な場所についていた。

 

「想像以上に丈夫ね、おねーさん自信なくしちゃうなー」

 

まさかあれでも倒れないなんて、想像していなかったが、恐らくシールドエネルギーはほぼ残っていないはず。

こちらはまだ半分は残っている。

こちらの方が有利だと思っていると先生のISが動き出して機械の音声の声が聞こえる。

 

 

ーーエネルギー残量4分の一以下、勝利条件を撃破に変更。

 

ーーZEROシステム起動。

 

 

先生では無い、この声。

まさかISが自分で⁉︎

色々混乱しているが大人しくやられる訳にはいかない。

戦おうと『ミステリアス・レイディ』を再起動させた瞬間寒気に似た様な感覚を覚えた。

発信源は目の前のIS。

さっきまで戦っていたのと同じISとは思えない。

それに、何かしらこの音。

スーパーコンピューター100台にも負けない様なこのとても低い重低音。

何かの起動音だろうか?

発信源はやはり目の前のIS。

 

「これは映像で見たあの…」

 

自然と分かった。

あれは今の様に何かのシステムが起動した状態だと。

そんなシステム聞いたことがない。

私は裏の情報にも通じているが裏でもそんな情報は一切無かった。

いや、今は考えても仕方がない。しかしほとんどの武装を消費した状態で何処までやれるか分からない。

 

『お嬢様ッ』

『虚ちゃん、危ないから来ちゃダメよ、それと もしかしたら応援呼ぶかもしれないから宜しくね』

 

自分の言いたい事をさっさと言って通信を切った。

虚ちゃんには悪いが今から通信する暇はなさそうなのよね。

映像で見た通りなら完全にオーバースペック、勝ち目はゼロ。

でもやるしか無い。

そう言ってると相手の方から来た。

私との距離はざっと見て250メートル。

先生が中心で私が端にいる。平均的なISならば10秒とちょっとくらいだけど。

 

「えッ!!」

 

私は自分の目を疑った。

先生は4秒の間に既にもう目と鼻の先にいた。

 

(しまった!! 機動力の強化を甘く見たッ!!)

 

ここで私は自分のミスに気がついた。しかし気がついたところでもう後の祭り。

もう私は後から来る衝撃に身構えるしか無かった。

 

 

 

 

 

 

ノエル・ピース

 

頭がまだクラクラする。

確か私は爆発を主翼で防いだ筈だが、どうやら成功した様だ。

体がビリビリと痺れる。

それだけ爆発の威力が強かったと言う事だが、競技用の威力でこれとは素晴らしいですね。

しかしシールドエネルギーはもう4分の一も残ってない。

これは負けですかね。

そう思った時。

 

 

ーーエネルギー残量4分の一以下、勝利条件を撃破に変更。

 

ーーZEROシステム起動。

 

 

勝手にゼロが動き出した。

何が起こっているのか全く理解出来ない。まさか機械がISが勝手に動き出すなんて。

いやノエルは1度これによく似た事を体験している。

次々とゼロのOSが試合用から戦闘用に書き換わっていく。

間違いない、やはりゼロはーー

 

 

ーー自分の◾️◾️を持ったIS

 

 

いや今はゼロを止めなくてはいけない。

 

「止まれ止まれ止まれッ!!」

 

何度止まれと言っても聞かない、こうなれば書き換えられたOSを書き直すしか止める方法はなかった。

高速で脳を回転させOSを書き換えていく。

頭が痛むが知ったことでは無い。

鼻血が出て来た。

殺人的なスピードの所為で身体中が痛い。

 

 

ーー関係ない。

 

 

ゼロが動き出し、楯無さんまであと数メートルと言ったところで書き換えられたOSの修復が完了しZEROシステムは止まったが、スピードを殺しきれず足から着地したが崩れ落ちる様に膝、胴体と不時着する様にアリーナの地面と接触しガリガリとISを纏ったままアリーナの地面を数メートル削り漸く止まった。

ゼロが地面と接触した際ひどく土煙やら摩擦で生まれた煙やらと空中に舞い上がった。

現在ゼロの目に光はない。

完全に止まった証拠だ。

私は脳の疲労と不時着の際の痛みの中、始末書ものだなとくだらない事を考えていた。

目の前には楯無さんの顔が、良かった何処も怪我してない様ですね。

安心しました。

何か言っているが聞こえにくい、歳ですかね? 眠いし痛いし、最悪ですね。

私は二度寝には最悪の気分のまま、本日2度目の眠りについた。

 

ーー今度は自分の力で止めることが出来た。

 

ーー君が何度動き出しても俺が、僕が

 

ーー止めるよ。

 




5月8日からこの作品の題名を変えようと思います。
次回からの題名ですがこちらです。

『エンドレス・ストラトス 終わらない歌とお人好し』

勝手に題名を変えて申し訳ありません。
タイトルで分かる方もいるかもしれませんがはい、「終わらない円舞曲」がこの作品のキーですね。
もしこの作品をまた読みたいと言って下さるお方がいれば「お人好し」「青の雲」
と検索してくだされば出ると思いますのでよろしくお願いします。

これからもこの駄文を宜しくお願いします。
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