《完結》【蒼明記・外伝】カメラ越しに映る彼女たち――― 作:雷電p
音ノ木坂学院・広報部―――――
それは、学院内で起こった出来事を事細かに書き出し、それを大々的に発表することなど、情報発信を行う部活動であります。
部員は、部長である私!!
…………と、愉快な幽霊部員さんたちです……………人数は把握してないけど…………
兎も角、そんなすぐにでも廃部宣告を喰らいそうな弱小部活動でございますが、しぶとく今日まで生き残っているのでございます。 と言うのも、私にはたくさんのジョーカーカードを持ち合わせているものでして………それを一枚切るごとに、私の願いが1つ叶うという魔法のカードでして………
………まあ、いわゆるゴシップですね。
一日中、教室の中に居て、机の上でぐでぇ~と寝そべっているだけで、そらそらそら!と様々な噂話が飛び交うわけですよ。 私はそうした情報を1つも聞き逃すことなく吸収するため、どうでもいい話から人を揺さぶらせることができる話までを持ち合わせることができたわけです。
そうした中で入手した情報を基に、様々な危機を乗り越えているわけでございます、ハイ。
…………ん? さすがに学院中から情報収集するのって難しいのでは?ですって?
あぁ、その辺は御心配なく。 この島田、抜かりはございませんよ!!
なぜなら、この学校には、私が仕掛けました小型カメラと集音マイクがあらゆる場所に設置されているため、生徒から教師までの情報はすべて筒抜けな訳ですよ。
いやぁ~、誰にも気づかれずに設置するのはとても大変でしたが、おかげで私の懐にカードが増えましたよ☆
ふっふっふ………これで私の邪魔をする者はいないことでしょう…………
――――と言った感じに、我が部の表向きの活動をお見せしましたが………ん? これが裏じゃないのかって? う~ん………内容的には裏っぽいですよね。 何かの秘密結社じゃないのって言われてもおかしくはないかもしれませんね。
で・す・が、本当の裏の活動と言うものは、こちらでございます。
我が広報部・部室内には写真を印刷するための部屋がございまして、この部屋からこれまたたくさんの裏収入が手に入るわけです。 たとえば、どういうものかと言いますと………こちらです♪
“ブロマイド”でございます。
さて、このブロマイドをどのように使うのかといいますと………おや、お客さんが来たようですね。
「どうもどうもです~、今日もお買い上げですかい?」
「うん! 洋子ちゃん、今日は新作が来たんだって?! それを聞いてもう真っ先に来ちゃったよ!!!」
「さすがですねぇ~、まるでウサギのような耳を持っているようですね。 さて、こちらが新作ですよ」
「うわぁ~~~!!! 何これぇ~~~~!!! いいよ……いいよ、洋子ちゃん!!! これ今までの中で一番いいよ!!!」
「いや~そう言ってもらえると、頑張った甲斐がありましたよ~。 どうです? 蒼一さんの生着替え写真の感想は?」
「最っ高だよっ!! 私はこういう蒼君の姿が見たかったの!!! シャワーを浴びた後の体中に水滴がまだ残っているこの状態! はぁぁぁ……かっこいいよぉ………」
「ちなみにですね……こちらの写真、撮りたてでございますよ………」
「―――っ!!? 場所は―――?」
「体育館の方のシャワーr「ありがとねっ!!!!」……あれんま、何処かへ行っちゃいましたか………仕方がありませんねぇ………」
ああ、そうです。
広報部の裏の活動と言うものはですね、こうしたカメラから入手いたしましたデータの売買でございますよ。
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――
―――
――――
こうしたことをやり始めるきっかけとなりましたのは、6月の初めくらいでしょうか。
μ’sの撮影会を企画した際に、胸ポケットに忍ばせておりました蒼一さんのブロマイドをですね、メンバーの方々にお与えしたのが最初でした。
いや~、その時の反応は思った以上に上々なモノでしたよ。 何せ、撮影していない合間に、ほとんどがその写真に夢中になっていましてね、「もっと他のは無いの!?」とまで迫られたくらいですからね。
しかしこの時、ティキィンと何かが駆け抜けるかのような閃きが脳裏をよぎると、あの言葉が出てきたわけです。
それは――――――
『なに? 女子たちがキミの撮った写真が欲しくて堪らないだって? それは、彼女たちが彼に夢中になっているからだよ。 だったら、逆に考えるんだ………いい値で、売っちゃえばいいさと………』
――――という天からのお声が掛かりまして、私は持っている写真を売ってしまおうと決意したわけなんですよ。
そしたらどうでしょう、極秘裏に流した情報を基に学院中の女子からですね依頼が来ちゃいまして、とんでもなく売れてしまったわけなんですよ。 しかも、蒼一さんだけでなく、明弘さんのも入れたらまたハネ上がるようにバカ売れしてしまいまして………今では、日当約3000の目安で稼ぐことができたわけです。
いやぁ~、嬉しいですねぇ~♪
まさか、このようなかたちで収入を得るとは思ってもみませんでしたよ♪
これも、すべて蒼一さんと明弘さんのおかげですね!
…………ん、またお客のようですね。
「はいはい、どうもです♪ おや、あなたでしたか……!」
「えぇ、ちょっといいかしら?」
「はい、わかっておりますよ。 あなた好みのものは、ちゃんと用意しておりますよ。 これもまた貴重でしてね、この学校では滅多に見られないものですよ」
「―――っ!!! こ、これは……っ!!」
「はい、これは中庭でついつい疲れてお昼寝をしちゃっている、蒼一さんの寝顔ですよ~……どうですぅ? いいものでしょ~?」
「え、えぇ……これはいいものね………さ、早速、買わせてもらうわ………」
「はい、喜んで。 それと、この営業についてはくれぐれも内密に」
「わかっているわ。 私の目が輝いているうちは保障するわ」
「その言葉を聞いて安心しました。 ではでは、これからもご贔屓にお願いしますよ♪」
………と言ったように、次から次へとお客が来るわけですよ。
まったく、すごいですよね~♪
ちなみに、先程のお客は、生徒会のお人でして………私が行っていることに目を瞑ってもらっているわけなんですよ。
まあ、その対価として、とっておきをご用意するのですがね。
このように、私の営業は生徒会からの庇護を受けながらもガッツリ稼がせていただいているわけですよ~♪
この収入で、また新しい機材とかを購入するのですが………ふむふむ、これはいいものが買えそうな予感がしますよ~♪
さてさて……お次はどのようなお客が来るのでしょうかね~?
ご来店の程、お待ちしておりますよ――――――――
(余談)
【再生▶】
(―――ピッ――――――ジジ―――ジジジ――――――)
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―――
「そう言えば、以前の取材でメンバー数名に商品をお渡ししたことがありましたねぇ」
「最近の収入のほとんどがメンバーからでして、出費とか大変だと思うのですが………一体、どこからあのような資金を調達しているのやら…………」
「いや、私としては嬉しい限りなのですが………1友人として言わせてもらえば、止めるようにと言いたいのですが………言えるタイミングを逃してしまったような気がします」
「というより、最近の友人たちが何か変な感じがするのですよ………」
「なんと言いましょう……近寄り難い何かを感じ取るのですよ………」
「これが悪いことにつながらなければよろしいのですが…………」
(―――ジジ―――ジッ――――――――ピッ)
【停止▪】
(次回へ続く)
ども、うp主です。
それでは…………参りましょうか…………