ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー~純白と漆黒の戦士~ 作:メリア
ここはガンホーの中。その部屋の一室で暫く皆で雑談をしていた。するとブレイクが
「そういえば惑星ルーク行ったとき、クロノフォスとシャドウワープが同時に存在していたよな?」
と思い出したように聞いてきた。
「ああ・・・。あの時既にグラファイス達には気づかれていたからな。手を貸してもらっていたんだ。」
シャドウワープは答えた。
「え?どうやって?」
「まず、吹雪が強くなった瞬間に俺がクロノフォスへ、グラファイス・・・いや、あの時はフェーダか。フェーダが俺へと姿を変える。そしてその瞬間俺がブレインサーキットへ影響を及ぼすウィルスを放ち、残りのメンバーに感染させる。・・・まぁディオスクロイには結局勘付かれたけどな。」
シャドウワープがウィルスといったのを聞いて皆(シャドウワープ、グラファイス、ビッグコンボイ、アレクセイ、ミルフィーユ以外)は固まっていた。
「え!?僕たち大丈夫だよね・・・!?」
それを聞いて心配になったのかスタンピーが聞いた。
「問題はない。フェーダの存在があるように見せなければいけなかったからな。暫くの間視覚系に影響を及ぼすウィルスを使わせてもらった。俺の思うとおりの動きや言葉を喋る幻覚を見せるやつだ。そうでもしないと動かないからな・・・。ウィルスはもう消滅している。」
「よかった・・・。」
「そして戦闘が終わり、クロノフォスが俺のいるところに来て、シャドウワープの姿に戻り、俺と共に走っていけばいいという訳だ。」
グラファイスも続けて言う。
「へー。」
と新兵たちは感心していた。
「俺からもひとつ聞いていいか?グラファイスはあの時ビッグコンボイと始末書とか書いてたんだろ?間に合いそうにないからって待機だったはずのシャドウワープを連れて行ったんだから。」
と今度はコラーダが聞いた。
「あー。あの書類は突然送られてきて期限が5日しかなかったからな・・・。とはいえさすがにお前たちだけじゃまずいってビッグコンボイと話していてな。そのときシャドウワープが、な。しかも俺の能力をあいつは勘付いていてな。」
「あの惑星ではとてもじゃないが彼らだけでアンゴルモアカプセルは回収できないだろう。あの環境下じゃすぐに動けなくなるだろうしな・・・。グラファイスなら新兵たちに気づかれずに助けられるんじゃないか?と聞いてきたからな。」
グラファイスとビッグコンボイが言う。
「書類を手伝うから俺もメンバーにいれて尚且つ、グラファイスにバックアップというかフォローというか・・・。まあそういう系を頼んだんだ。」
「そこで俺は洞窟の中でお前たちが凍ってても大丈夫なように焚き火をしていて、アンゴルモアカプセルの場所も把握していたって訳さ」
長々と彼らは説明してくれた。
「書類なんて半分以上シャドウワープがやってくれてな。俺達でさえ当時の戦闘データを再生しながらやってたっていうのに、あいつ、全部暗記してたんだ。」
「別に全部暗記してるわけじゃない。ただ周りの戦況を常に把握してないとやってけないからな・・・。」
とシャドウワープ。
「もう既にその発想が新兵じゃないんだよな。」
とマッハキック。
「副司令は常に状況の把握をしておられますからね。」
「それに戦況の判断に長けてますしね、副司令は。」
言ったのはミルフィーユとアレクセイだ。
「で残りの半分のほとんどはビッグコンボイがやってくれたんだ。あんだけデスクワーク嫌ってたのにな、お前。」
「別に嫌いなわけじゃない。面倒なだけだ。」
「俺と一緒だと絶対俺にやらせるくせに。」
「お前のほうが俺より処理速度がはやいからだ。タイムロスにならない。」
「そんな変わんないだろ。」
「まあ、一番はシャドウワープだな。」
とよくわからない結論に至った教官達。
「・・・なぜそこで俺がでてくる・・・?」
「あの処理速度は異常だろ。」
「ああ・・・。はっきりいって驚いた。」
「・・・普通だ、普通。」
「俺達が10分の1くらいを終わらせたときに半分を終わらせたやつがいうか・・・?お前で普通なら、とんでもないことになるよな・・・。」
と教官2人にいろいろ言われるシャドウワープだった。
「得意だからな。それに母さんも父さんもデスクワーク滅多にしなったからな・・・。」
と呟くシャドウワープ。すると彼の母親、シャルロッテから通信が入った。
「噂をすればなんとやらだな・・・。」
とシャドウワープが呟くと皆が苦笑した。
そして通信をつなげた。
“聞こえてます?”
「ああ、聞こえている。」
シャルロッテの問いに代表してビッグコンボイが答えた。
“今度は貴方たちを・・・私達の息子、シャドウワープが生まれて少し経った時代へと送るわ。”
「・・・あの時代か・・・。」
シャドウワープが呟いた。
“ええ。・・・ディオスクロイが本来いるべき時代よ。”
「父さんが・・・。漆黒と呼ばれた父さんがまだ、デストロンにいた時代か・・・。」
“そうね・・・。ライトニング・・・。”
シャルロッテが悲しげに呟いた。
「あと、レグルス先生を飛ばしたの母さんだろ?」
“そうよ。彼にはやってほしいことがあったもの。”
「そうか・・・。何処へ行けばいい?」
“この座標へ来て。待ってるわ。”
とシャルロッテは座標を転送して通信を切った。
「よし、直ちにこの座標へ向かう。」
「イエッサー!」
「・・・いつまで彼女の無茶振りは続くのでしょうか?」
「それは・・・彼女に聞くしかないんじゃないですか?NAVI。」
「・・・たぶん母さんに聞いても答えは返ってこないと思うぞ、ロングラック・・・。」
「曖昧な答えしか返ってこない気がするんだなぁー」
・・・彼女の無茶振りは続きそうである。
惑星ルークでも出来事については第5話を見てください。