それから授業を受けた後の放課……
生徒1「あの子よ、世界で唯一ISを使える男性って」
生徒2「確か展示会でIS起動させちゃたらしいって」
生徒3「世界的な大ニュースだったもんね」
生徒4「それから消息不明だったらしいけど、まさか王子様だったなんてね」
生徒5「やっぱり入って来たんだ」
廊下には他の教室から湧いて来たのか女子の大群が……
生徒6「ねえあなた話し掛けなさいよ?」
生徒7「わたしいっちゃおうかしら?お嫁さんが居ても、お近づきなるチャンスだし」
生徒8「待ってよ!まさか抜け駆けする気じゃないでしょうね?!」
オマケに教室にはクラスメイトが俺の話ばっかり。
ちょっとは静かにしてくれ……
ミール「随分と人気者ね、イチカは」
ティア「無理も無いでしょうね。何せ、世界で唯一ISを使える男性はイチカしか居ないもの。気になるのは仕方ないわ、それにお嫁の座を奪おうとする者もね」
ミール「何だと!?」
クロエ「確かに、イチカはカッコいいから気になっても仕方ないだろな。
ベッドでも凄いし」
ティア「確かに、ベッドの上でイチカに勝てる女は一人も居ないでしょうね。
特に、妻には他より激しくて強烈な行為が待ってるものね」
ミール「それはあり得るな、断固として阻止せねば」
って考えてみれば、頼みの綱のミール達がこれじゃどっちみちダメか……
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「取り込み中に申し訳ない」
「「「「ん?」」」」
「私はクラスメイトの篠ノ之箒だ。一夏…じゃなくてヴァレンス君に用があるのだけど……」
イチカ「そんな丁寧にしなくてもいい。それと、俺のことはイチカって呼んでくれ」
箒「分かった、イチカ」
声を掛けられたから顔を向けてみれば、そこにいたのは箒だった。
なんでこんな時に……って、なんか前より丸くなったような……
ミール「それで、私の夫に何の用だ?まさかと思うが……」
箒「待った待った!別にそんなつもりで声をかけたワケじゃありません!ただ話しがしたいだけなんです!!」
クロエ「話?イチカにか?」
箒「そうです!場合によっては皆さんも一緒でいいです!けどここじゃ話しづらいから場所を変えたいのですよ!!」
話、何のことだ?
まさか今まで行方知れずだった理由とか?
ティア「信用は出来ないけど、皆と一緒なら別にいいんじゃない?」
ミール「そうね、だったらいいわ」
箒「本当ですか!?」
クロエ「但し、これからはそんなよそよそしい態度はとらなくていいぞ。何せ同じ学年なんだからな」
箒「わ…わかった、そうする」
なんか流される感じに話進められた気がするのは気の所為かな?
それはまだしも、俺らは箒に案内される形で教室を後にした。
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そして案内されたのは屋上のテラス、よくまあこんな広々とした空間があるな……
箒「ここならいいだろう。
では単刀直入に聞きたい、イチカお前は…織斑一夏なのか?」
やっぱそれなのか、はぐらかしてみるかな……
イチカ「何故そう思ったのかな?」
箒「単なる勘…かな?違うならいいんだ。
だがもし一夏なら、どうしても言わなきゃならないことがあるからな」
クロエ「言わなきゃならないこと、それはなんだ?」
箒「私は、一夏に酷いことをして来たんだ。
いつも一緒に居たいが為に、暴力であいつの友達を追い返したりして、あいつが学校で孤立する原因を作ってしまったんだ。
馬鹿だよな、私って……そんなことをしても一夏は損するだけなのにな。けどそのことを言えなかった、今でもそうだ。だから私は、一夏に謝らなければならないのだ。どうせ謝っても許してくれるとは思えないけどな……」
イチカ「……」
箒、お前……
箒「違うのなら違うと言ってくれ。ただ私は、本当のところを聞きたいんだ。お前が織斑一夏なのかをな?」
……ハア……
イチカ「完敗だ、流石は箒だな」
箒「やっぱり一夏だったのか、すまない。私は……」
イチカ「もういいさ。さっき聞いたし、もう怒ってもいないし」
箒「お前が言いたいことは分かった、だがそれでは私がどうしても納得が出来ん。何せ私は、お前にとんでもない罪を……」
イチカ「何度も言わせないでくれ。怒ってないって言ったろ?」
箒「だが……」
やれやれ……
イチカ「お前は変わらないな」
箒「えっ?」
イチカ「頑固なとこだよ」
箒「……、そうかもな……それを言われては何も言えないな……」
全くな……
ーーーー
≪キーンコーンカーン≫
ミール「イチカ、早くしないと遅れるぞ」
イチカ「そうだな、行こ箒」
箒「ああっ、改めて宜しくな」
イチカ「お互いな」
なんか、やっと幼馴染みとしての絆を深められた気がするな……
ミール「仲むつまじいな」
ティア「ええっ。あの二人を見てると思い出すわね、昔の私とあなたとソニアを」
ミール「そうだな、懐かしいな」
クロエ「姉さんにグランツに皆、早く早く」
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二時限目の授業……
真耶「……であるからして、ISの基本的な運用は現時点においては国家の正式な認証が必要であり、規定より逸脱した運用を行なった場合は国際法に基づき罰せられ……」
ISの基礎知識の授業。山田先生の説明って分かり易いから助かるな、俺が騎士を目指してた頃なんか基本“身体に叩き込んで無理矢理頭で覚える”ってのが流儀だったからな……
真耶「ところでヴァレンスくん、ここまでで何か分からないところはありますか?
分からないところは遠慮せず聞いてくださいね。何せ私は、先生ですから!」
胸高らかに言うのはカッコいいけど、なんか意地張ってる子供に見えるのは俺だけ?
イチカ「俺は予習復習もしましたから問題ありません」
真耶「本当ですか?それなら良かったです!」
イチカ「問題は……」
真耶「問題は?」
そう、問題なのは……
ミール「え…え〜と……」
コッチだよなぁ……
ミール「済まないが、全然分からない……」
大体見当付いてたが、やっぱりか……
真耶「え…っと……今までの流れで、全部分からないのですか?」
ミール「いや、規則とかは分かってるのだが、他の用語がどうしても頭に入らなくて……」
ハァ……
ティア「全く、ミールって前からそうよね?軍や騎士団の規律は良くても、専門的な言葉は全然分からないのは……」
ミール「そ…それはだな!」
クロエ「そういえば姉さんって身体で憶えるような人柄ですしね、それから考えてみれば……」
ミール「何よ?」
クロエ「いや別に」
ミール「何なのよ一体!気になるじゃない!」
ティア「ミールは有事の時以外は単純な事しか出来ない性格だからね。こんな奥さんを持ってるイチカが気の毒ね」
ミール「今何と言った?!もう一度言ってみろ!!」
ティア「さぁて何のことかしら?記憶に無いわね」
ミール「貴様あぁああああ!!」
イチカ「ああもう!ここで喧嘩するのは流石に止めろ!!」
口喧嘩するのは勝手だけど、これ以上悪化するのは流石にゴメンだから止めに入った。
それからの授業は大体そんなことの繰り返しだった。
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そして2度目の放課……
イチカ「あのさ、怒るのはいいけど場所を選んでくれないかな?」
ミール「悪かった……」
ティア「全くあなたは、クロエとソックリよね」
ミール「どこかだ?」
ティア「猪突猛進なところよ」
ミール「何を言う!そんなことあるワケ……!!」
クロエ「思い返せば姉さん、イチカが敵に捕まったって連絡聞いた時に仕事ほっぽり出して救出に行った事ありましたよね?しかも返り討ちに遭いそうになって……」
イチカ「それだけは絶対言うな!!」
それ俺が騎士団に入ってすぐの話!ってか今になってそれ口に出すのは止めろ!!
「お取り込み中申し訳ありません」
イチカ「えっ?」
今度は誰?
又誰かに声掛けられたからその方を向くと、今度は金髪のしかも縦巻きでしかもロールのヤツ……
イチカ「どなた様?」
「申し遅れました。わたくし、イギリスの代表候補生のセシリア・オルコットと申しますわ」
ああっ…英国淑女様か……
イチカ「それで、ご用件は?」
セシリア「大した事ではありませんわ。ただ、ヴァレンス様とお話しがしたく伺ったものですから」
イチカ「えっ?俺?」
セシリア「そうです。わたくし実は、あなた様のような一国の騎士様で且つ王子様にお会いするのを夢見ていまして、それで今回同じクラスになれましたからご挨拶に参ったのですわ♪」
ああ成る程…そういう系ね……
セシリア「それでヴァレンス様、同じクラスとして、これから宜しくお願いしますわ♪」
イチカ「それはどうも…っというより、ヴァレンス様って呼び方はチョット困るから、イチカと呼んでくれると有難いな」
セシリア「分かりましたわ。では、わたくしのことも、セシリアで構いませんわ」
ミール「ならば、私達も呼び捨てでいいぞ」
クロエ「折角だから、今まであった私の武勇伝でも聞かせてやりたいな」
ティア「あなたはいつもそうね。まぁ兎に角、これから宜しくね。セシリア」
セシリア「はい!」
なんかまた新しい友達が出来たな。
ってあれ?そういえば俺の友達、女性ばかりしかいない気がするけどなんでかな?
≪キーンコーンカーン≫
セシリア「どうやらお時間のようですね、ではまたお話ししましょうね♪」
イチカ「ああこちらこそ」
「「「「……」」」」
なんか…後ろから冷たい視線が……
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三時限目……なんだけど……
千冬「その前にクラス代表を決めようと思う。クラス代表とは一言で言えば学級委員長で、再来週行われるクラス対抗戦などで大いに活躍してもらう。
自選他薦は問わないぞ」
クラスメイト1「はいっ!それじゃヴァレンス君を推薦します!」
イチカ「えっ!?」
クラスメイト2「わたしもそれがいいと思う!」
クラスメイト3「賛成!」
クラスメイト4「うんうん!折角男子が居るんだし、持ち上げないと勿体無いよね〜!!」
クラスメイト5「そうそう♪」
なんか話が逸れてる気がするな。
ってか俺やらないぞ、そんな役目は……
イチカ「残念だけど俺はやらないぞ」
千冬「言い忘れたが他薦された者に拒否権などない、指名された以上は覚悟してもらう」
そんな大事な事ぐらい先に言えよ!
くっそこうなれば打つ手は一つ!!
イチカ「ならばミールとクロエ姉さんとティアさんを指名する!」
ミール「チョット待てイチカ!どういうつもりだ?!
私達は絶対やらないぞ!!」
イチカ「こうなったら道連れにしてやる!」
クロエ「イチカ貴様!そんなことを他人に押し付けるとは、それでも騎士か?!」
ティア「いいんじゃない別に。勝ったら勝ったらで、負けた人に責任押し付ければいいし」
クロエ「む…確かに、それも一理あるな……」
おいおい、クロエ姉さん相変わらずだな……
セシリア「ならば、わたくしは自推してもよろしいですか?」
そんな中で名乗りを上げたのは、さっき声を掛けて来たセシリアだった。
千冬「別に構わんが、その代わり決闘で代表を決めることになるがいいのか?」
セシリア「構いませんわ。それに、わたくし個人としても、イチカさんにお願いがありますし」
イチカ「俺に?」
一体なんだ?
セシリア「イチカさん、誠に私的な事で申し訳ないのですが、わたくしと腕試しをして頂けませんか?」
イチカ「理由は?」
セシリア「理由は一つ、あなた様の強さをこの目で確かめたいのです。ですので、受けていただけませんでしょうか?」
成る程ね、ならば……
イチカ「いいよ、但し手加減しないから覚悟はしてくれよ?」
セシリア「勿論ですわ♪」
思う存分本気で戦わせてもらうから覚悟を決めてもらうぞ。
箒「ならば織斑先生、私もオルコットさんと同じ理由で自推します」
更には箒までもが名乗りを上げて来た。
千冬「良かろう、これで話は纏まったな。それでは一週間後の月曜放課後に第3アリーナで行う。各員それぞれ、準備をしておくようにな(ふっ、これを機に一夏の目を覚まさせて、一夏を誑かした奴らは皆海に放り出してくれるわ……)」
そんなワケでクラス代表の件はこんな感じで決まり、授業が再会された。
ハァ……書いた書いた……
さぁて……次回は…お昼休み…っと何か……