あの日ミールを抱いてからは俺の生活はスッカリ変わった。
毎日毎日皆が俺とシたくて取り合い、時には平等というワケで全員で交わったりと、謂わば淫行のオンパレードの毎日。
まぁ自分から言うのも何だけど、それでもストレス発散にもなるし、何より楽しみが増えたからイイけど……
そんな毎日が続き、この世界に来て2年目の年に入って1ヶ月も経っていないある日、それは突然やって来た。
ミール「変な残骸?」
士官「はっ。
南部の田舎町“ラタトゥイユ”の郊外で、朽ちた異形の残骸が転がっていたそうなのですが、何でも人の様に見える鉄の塊らしく、町の住人達が気になって地方の守備隊に報せたそうです」
ソニア「それで、その残骸はどうしたの?」
士官「現在は周辺に落ちてた破片も回収し終え、解析の為にトゥイニャーノフ博士の研究所に運び込まれ解析を急いでいるのですが、なにぶん損傷が激しい上に核らしき装置も複雑な構造故に、解析はほぼ不可能だと」
イチカ「あのヴィタリーさんもお手上げだなんて、珍しいですね」
フリーゼ「そうね、この国一番の頭脳の持ち主なのに」
士官「ですが、発見当初の形から、博士が独自に仮説を立てながら、試行錯誤の末にその残骸の元の姿を模型にしたらしく、今こちらにご用意されています」
ソニア「そうなの?なら見せてもらえるかしら?」
士官「畏まりました、直ちにお運び致します」
何か分んないけど、妙にヤな気がするのは気の所為かな?
それから士官がヴィタリーさんと一緒に運び込んで来たのは、何か見憶えのあるメカスーツにも見えるロボットのような物体だった。
ミール「これか、確かに変な機械のような物体ね」
ヴィタリー「はい。私は何かの兵器だと思ったのですが、それにしては殺傷性の低い装備しかありませんでしたから、そうじゃないと解釈してから行き詰まってしまいました」
ミール「成る程、それは悩んでも仕方ないわね」
ヴィタリー「そうなんですよ。しかもそれだけではなくもっと謎な事がありましてね」
イチカ「謎?」
ヴィタリー「それがホンの微かに反応があるため、後日実験として男女100人にその残骸に触れてもらった結果、女性にはほぼ全員反応したのですが、男性には全く反応しなかったんです」
フリーゼ「ますます謎が深まるわね。でも、もう少し情報が欲しいわね。引き続き解析を依頼出来るかしら?」
ヴィタリー「勿論です、全力を尽くします」
あの姿形で女性にしか反応しないとなると、もしや……
ミール「どうしたのイチカ、何か思い当たることでもあるの?」
イチカ「俺と初めて会った時に、ISのことは話したっけ?」
ミール「IS?インフィニット・ストラトスのこと?」
イチカ「そうそれ。多分その残骸ってのは、朽ち果てたISなのかもしれないんだよ」
ミール「えっ!?でも、それを証明する証拠は無いのよ!博士もお手上げなんだし、それで決めつけるのは流石に良くないわよ!」
イチカ「確かにそうだ。けど、その残骸が女性にしか反応がないのなら可能性はあると思う。何せISは、女性しか反応しないんだ。けれど、それを証明する証拠が無いのも事実だし」
何れにしても、得られたのは新たな謎程度だ。
だが、新たな進展を告げる報は、その翌日。しかも夜も明けきらない時に入って来た。
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イチカ「えっ?その残骸の持ち主が見つかった?!」
ヴィタリー「そうなんだ、私が研究所に戻ってすぐにな」
ソニア「いきなり現れるなんてね、驚いちゃうわ」
ヴィタリー「確かに驚いたが、それ以外にこの世界について詳しく知らない上に、私の所で働かせて欲しいと言って来てね。それでどうするか迷って、皆さんに意見を仰ごうかと思いましてね」
ミール「成る程ね。でも、わざわざこんな早い時間に来なくてもいいんじゃない?私もイチカとの営みし損ねちゃったじゃない……」
ヴィタリー「それは……謝りますが、何せその人達がイチカくんにどうしても会いたいとか言うから仕方なく伺う事になり、彼女達は別の部屋に待ってもらっています」
えっ?彼女達?一人とかじゃなく多人数なの?!
ソニア「人達って、単に一人じゃないの?っというより、相手は何人なの?」
ヴィタリー「6人です。大人3人と学生2人と子供1人で全員女性です。特に一人が、イチカくんに過敏に反応しているのですが、会いますか?」
イチカ「なんか…その反応してる人が気になりますが、折角来てもらったのに追い返すのは良くありませんしね。面会だけでもしましょうか」
ミール「まぁそうだな。確かに蹴って追い出して、敵にまわすのは得策ではないしな、それが最善の判断だな」
まあというワケで会うことになったが、この後修羅場が待ち受けていようとは、ここにいる誰もが予想出来なかったのが、俺達の最大の失策だった。
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そして……
「離せオータム!邪魔をするな!」
オータム「落ち着けってエムよ!オメェが先走る気持ちは分んなくもねぇが、状況考えろよ!」
「そうよエム。ここで問題を起こせば、私の立場が悪くなるだけよ。ここは抑えなさい」
エム?「そうはいくか!こいつを殺さなきゃ私の存在意義が無くなるんだ!!」
オータム「だぁ〜も~う〜、うっせぇ〜なぁ!!」
何故こうなった……?
もうそれしか出ない。何があったかだって?早い話が、ヴィタリーさんがその持ち主達6人を連れて来たのはいいんだけど、その中の子供(?)が『織斑一夏あぁああああ!』って叫びながら襲い掛かろうとした途端に仲間に取り押さえられて今に至る、ってのが現状だ。って、俺誰に向かって説明してるんだっけ?まぁそれより……
エム?「お前さえ居なければ私が!!」
オータム「だから暴れんなっつうの!!」
エム?「うるさい離せ!!」
俺何かしたか?
イチカ「俺何か悪いことしました?」
「いえ、あなたは悪くはないわ」
オータム「ただコイツが、オメェに個人的な恨みがあるだけだ。気にすんな」
あっ、そうですか……って!!
イチカ「お前俺を撃ったあいつか?!」
オータム「ああっ、オメェを撃ったのは間違い無くオレだ……」
「「「「「!?」」」」」
その一言を聞いたミールとソニアとヴィタリーさん、そして事態を聞いて駆け付けたフリーゼさんとクロエ姉さんが即座に反応した。
クロエ「何だと!?っということが貴様らが!!」
ヴィタリー「イチカくんを誘拐した上に殺した張本人!」
ソニア「許せない!!」
フリーゼ「わたし達の大事なイチカにそんな事を!もう我慢出来ないわ!!」
ミール「交渉決裂よ!我が大事な夫に酷い目に遭わせたら、どんな目に遭うかその身で思い知りなさい!!」
ヤバ、この人達武器を…ってヴィタリーさんそんな細い身体のどこに大鎌なんざ隠してんすか?!っというかそんな事より止めなきゃ!!
イチカ「チョットみんな待ってってば!ここはとにかく落ち着きましょうよ!!」
ミール「何だイチカ、何故そんな奴らの肩を持つのだ?!」
ソニア「そうよイチカ!そんな人達許しちゃダメよ!!」
クロエ「不埒な悪党共は、死ななきゃそのイかれた頭は治らんのだぞ!!」
どんな考え持ったらそんな答えが出てくんすか?!ってかそれより……!!
イチカ「一人差し置いてみんな戦う気無さそうですから落ち着きましょうよ!下手したら俺らの立場が危うくなるかもしれませんよ!!」
「「「「「う……」」」」」
結果俺が止める感じでみんな落ち着き、俺らは彼女らの話を聞くとした。
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イチカ「それで、一体どうしてここへ?」
「それだけど、私が説明するわ。って考えてみれば、私達まだ名乗って無かったわね。私はスコール・ミューゼル、亡国企業のトップでこの子達のリーダーよ」
オータム「オレはオータム、文字通り“織斑一夏”をここへ飛ばした元凶だ。流石に今になって申し訳なく思ってるから、許してくれ。ほらエム、お前も」
エム?「チッ!
私は織斑マドカ、普段は“エム”と呼ばれている。私は幼い頃に両親に連れられ、お前と千冬のせいで家を出ることになったのを知って2人を恨んでいる。
……まぁ恨みは消えないが、状況が仕方ないからスコールに従うがな……」
「アリーシャ・ジョセスターフ、第二回モンド・グロッソの決勝で千冬と戦ったイタリアの国家代表よ。けど、亡国に入ったから、今は元だけどね」
「ダリル・ケイシーよ、アメリカの代表候補生。でも本当は、亡国のメンバーでミューゼルの娘で本名はレイン・ミューゼルよ、そのところは宜しく」
「フォルテ・サファイア、ギリシャの代表候補生だけど、私も亡国に与してるからわたしも元なんだけどね。
あと、私とダリルは付き合ってますので、そのつもりで」
何かそうそうたるメンバーだな、てか同性愛者が2人って……
スコール「ダリルとフォルテは気にしなくてもいいわ。あの二人子供の時からそうだから」
まさかのそっち系かよ……
スコール「それより、本題に移さなきゃね。
実は……」
それはそれで置いとく形で、ミューゼルさんは何があったか話してくれた。
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何でも俺を殺した後、世界中の国の警察や軍隊が総出で亡国を駆り立てていた。特に実姉の織斑千冬が、俺を殺された事を特に怒って亡国を探し回っていて、彼女らは逃げ回るので精一杯だった。
その中でマドカは織斑千冬を殺そうと呑んで掛かっていたのだが、それを阻止しようとするオータムともみ合いになって遂に取り囲まれ、捕縛される直前で光に包まれてこの世界の湖にいたとの話だった。
身体が汚れてたから水浴びでもしようかと思った矢先に魔物に襲われ、魔物の攻撃が偶然所持してたIS“ラファール・リヴァイブ”に命中して爆発。魔物は爆発に巻き込まれたがみんなは無事だったみたい。けれどISは使い物にならない程にボロボロだったから止むを得ず放棄することにしてその場を去ったが、後になってそのISを回収して研究しようとした者がいたから、その者達に残骸の持ち主が自分達だと言えば何かしらの処置はしてくれるだろうと踏んで頼みこんだはいいが、その道中で俺の名を聞いて“もしかしたら”とヴィタリーさんの研究所についてヴィタリーさんに俺に会いたい事を頼んで現在に至る。
との話だった。
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ミール「話を聞くからに、相当苦労したのだな」
フリーゼ「それに各国の警察や軍隊まで動くなんてね。イチカの実姉さん、どれだけ凄いのよ」
スコール「まぁ世界最強の女性とか言われてチヤホヤされてるけど、あの子ったら弟くんにしか興味ないのよね」
クロエ「まさか実姉殿からも好かれてるとは、かなりの天然ジゴロだな」
イチカ「えっ?」
ソニア「イチカは気にしなくていいわよ。それより、あなた達なんでイチカに会いたいって思ったの?」
オータム「そりゃあまぁ…申し訳ない気持ちがあったからさ、違ったならいいが本人なら謝っておかなきゃって思ってな」
スコール「それに私達、行くあてが無いのよ。ISの事なら知ってるから、協力しつつこの世界で働こうと思ったのよ。勿論マドカは私達が説得するから心配しなくていいから」
ミール「本当かしら?イマイチ信用出来ないわね」
スコール「そう思われても仕方ないわ。でも罪悪感があるのは事実よ」
ソニア「謂わば、罪滅ぼしの為に働きたいと?」
スコール「そうよ」
クロエ「だが、どちらにしても信用するワケにはいかないな」
ヴィタリー「確かに、イチカくんは人気者だからね」
何か話がいや〜な方向に転がってる気が……
って俺がなんとか言わなきゃこの状況は解決されないか。
イチカ「俺は、信じても良いと思います」
ミール「チョット待ってよ!この人達はあなたを殺した人達なのよ!!」
イチカ「分かってる。でも、この人達の言ってる事は信用出来ると思うんだ。それに、ISの事も謎のままなんだし」
ミール「協力してくれれば、得られるものは大きい」
イチカ「その通り」
ヴィタリー「成る程、確かに私の研究は行き詰まっていたから、彼女らは有能な人材。今後の研究にも役に立つわ。だったら、私もイチカくんに賛成するわ」
ミール「……、仕方ないわね。私もイチカに賛成だ」
クロエ「姉さんが言うのならば私も賛成だ」
ソニア「私もよ」
フリーゼ「私もね」
全員賛成、これで決まりだ。
イチカ「それでは亡国の皆さんは今後、ヴィタリーさんの指導の下働き、ISに関しての技術提供をお願いします」
『任せて(りょーかい)(フン!)』
イチカ「ヴィタリーさん、この人達の事はあなたにお任せします。宜しくお願いします」
ヴィタリー「分かりました、イチカくんが言うのなら喜んで引き受けるわ」
っという感じで、亡国の人達はヴィタリーさんに任せる事になり、以降のIS研究は大きく前進することとなった。
なんか亡国のメンバー紹介とか書いてたら、普段より長くなってしまった……
お決まりのスコールとオータムとマドカはまだしも、ダリルとフォルテとアリーシャの3名は早期での登場にし、更にイチカ達に組みする形にしました。
言っておきますが、実姉の千冬さんはイチカが誘拐された事を政府から知らされずに第二回モンド・グロッソの決勝に出場して、優勝後にイチカの誘拐と殺された事を聞かされて、仇を打とうと亡国を追い続けていた。とはいえイチカが死んだとは信じておらず、もし本人と生きて会えたならよりを戻したいとも考えている設定。
さぁ……次回はイチカ、現実世界へと帰還する。現在に関しては来月中に原作に入ろうと思っています。
マドカの性格も改変して登場させます。
*フラグは…あえて言いません。読者の皆様で察して下さい……