いつもお世話になります。
今回でとりあえず雪ノ下編は終わりです。
ですがこれからも雪ノ下は主要キャラとして出てくる予定ですので
よろしくお願いします。
雪ノ下雪乃はあらゆる才を持っていた。そして美しかった。いわゆる才色兼備である。人としてはこれ以上ないほど恵まれていた。しかし
あまりに抜き出ている杭はうたれるのである。
人には7つの大罪がある。
「暴食」「色欲」「強欲」「憤怒」「怠惰」「傲慢」「嫉妬」これらは自らを壊しそして周りをも破壊する。雪ノ下雪乃を苦しめているのは間違いなく「嫉妬」だろう。
それにしても参った。こんな状況は久しぶりだ。一言でいってきつい。内容は嫌がらせの中でもシンプルなものだ。正直小学生レベルだろう、ただ子供は残酷な事を平気にしてしまう。
まだ人としての心が出来てないからだろう。
だからこそこの嫌がらせは辛い。ぐちゃぐちゃにされた弁当、妬みや暴言が書かれたノート、
教室には逆さにされた机。正直無茶苦茶だ。
直すたびに笑い声やひそひそ話が聞こえる。
ハァ〜、あいつこんな状況だから今日1日は
戻らないって言ったのか。
「ちょっと、雪ノ下さんいいかしら?」
こいつはさっき一緒に昼を食べようと言ってきたやつだ。
当然行くわけがない、何されるかわかったもんじゃねえ。
「無理だから」
「えぇー、ノリワールーイー。
まあいいわ、あんた昼前にヒキタニ
だっけ?あいつと何話してたの?」
何?俺ってヒキタニなの?いつの間にかわったんだよ..
「たまたま屋上に行ったら彼がいただけ..
「嘘つかないで‼︎」
机を大きく叩かれる。
「男子にしがみつくなんて惨めな子
あいつが生徒会の平塚先生と仲良い
からってそこから私たちを落とそうとした
んでしょ‼︎」
ハァ〜メンドクセェこいつ雪ノ下が俺に相談を持ちかけて平塚先生にチクってもらおうとしてるって勘違いしてんのか...
「まあ、あんな隠キャなやつが何かするとも
思えないけど笑」
教室中にもしかしたら学校中いや世界中かもしれない。それぐらい大きな笑い声が響いた。
こいつら本気で許さねぇ。久しぶりにカチンときた。
「ふっ」
鼻で笑えてくんなこいつら。
「何笑ってんの?気持ち悪いんだけど」
「まあ、仕方ねぇよな頭も容姿も性格も
こっちが圧倒的だからな。そうやって
見苦しく嫉妬してればいんじゃない」
「い、いまさら歯向かう気?」
こいつ多分図星だ。もう行けるとこまで行ってやる。
「ああ、歯向かってやるよ。まずやることが
小学生いや幼稚園レベルだな。まあ知能指
数が低いから当然だろうけど次に教科書に
バカって書いてあったけど間違いなくお前の
方が馬鹿だろ。最後に...」
そうだ行けるとこまでいくんだやってやる。
「最後に何よ‼︎言ってみなさいよ」
「ああ、最後に人って殴ったら痛いの
かな?」
「な、殴ればいいじゃない、でもあなた退学
よ」
「平塚先生に言えばイジメも問題になるな
間違えねーよさあ、準備しとけよ」
俺は腕を振りかぶった。
「キャーーーーーー」
ドン!完璧だ。これでこいつらはおわ...
あれ...?
「痛いじゃない」
そこにいたのはクズ野郎ではなく見覚えのある
内股の少年だった。
「...おいなんでお前がいんだよ。」
「ちょうど窓から見えたのよ。あなたあれ
だけ馬鹿な事はしないでと言ったのになん
でこんなことしたのかしら?」
「それはテメーが...」
キーンコーンカーンコーン
午後の授業が始まる5分前予鈴だ。
どうも次は移動授業らしい。気がつけばクラスの奴らやさっきのくそも消えていた。
「いけない、授業が始まっちゃう!」
「この状況でもそうなんのかよ!」
ハァ〜めんどくせぇな...
「これでやっと元に戻れるな‼︎」
外は真っ赤に燃え上がりそうな夕焼けが見える。
「そうね」
それだけかよ...
「そういえば、昼の佐々木だったけ?
あいつこのままだとまたお前に手を出して
くるんじゃねぇの?」
「そうね」
「そうねってそれだけかよ...」
「でも私、佐々木さんが尻尾を巻いて逃げて
行った時ざまぁみろって思ったわ。やり方
はどうかと思うけどね。まあ、どうも
ありがとう。」
「...そうか」
「そろそろ行きましょうか」
「ああ」
そうして俺はまた階段からおちた。
ああ、そうかおれ...死んだのか
カーテンが風で揺れるたび光が射す。まるで、天国のような感覚... 痛いな頭が痛い...
「おい!入れ替わってねーじゃねぇか‼︎」
「それはこっちのセリフよ、何か違う事
でも考えてたんじゃないの⁉︎」
「くそ!もう一回だ。入れ替わることができ
たんなら必ず戻る方法もあるはずだから
な!」
アホーアホーアホー
『だめだ』
2人の声がきれいに重なる。
「なんでだ...どうしてもどれねえんだよ。
もしかしたら俺たち一生...」
「変な事は言わないでくれるかしら..」
「........!!」
「なんだ?なんか思いついたのかよ?」
「ひとつだけ、試してないことが
あるわ!」
「おい、なんでそれを早く言わなかっ
た!」
「まあいいでしょ..比企谷くんちょっと目を
閉じていてくれるかしら」
「?、ああ」
「‼︎」
何に驚いたか、僕は論理的にロジカル的に説明しよう。俺とあいつの唇が、唇が..
目をあけると俺は黒髪の綺麗な女の子を見つけた。
「ね、戻れたでしょ。」
その微笑みは暖かく深くそして何よりも澄んでいた。
後日談
微笑みの後あいつは「勉強があるから」と言い残し去っていった。もちろん俺はその夜悶々とし体を持て余したのは言うまでもない、しょうがないよねだって高校生だもん。
翌日学校内では雪ノ下は不良になったとゆい間違ったデマと比企谷はヒキタニと読むらしいとゆいこれまた迷惑な大デマが流されたのだった。本人は「いいのよ、これで誰も寄ってこないし、やっと勉強に集中できるわ」と言っているので俺がやったことについてはそんなに気にしてない様子だ。
「それにしてもお前俺にキスしてきたよな。
お前もしかしてとんだビッチなのか?」
彼女の顔はとても冷たく浅くそして人を見下すような冷徹であった。
〜fin〜