インフィニット・ストラトスW ハーフボイルド一夏   作:ベロリンガRX

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Pの謎/相棒取り調べ中

俺の名前は織斑一夏。鳴海探偵事務所で探偵見習いをやっていた男だ。

現在俺たちは、勝利の余韻に浸る間もなく千冬姉から取り調べを受けることになっちまった。

まぁ俺もフィリップには聞きたいことも色々あったし、ちょうど良かったかもしれねぇな……

 

「さぁ答えろフィリップ。あのISは一体何だ?なぜお前が一夏のISを持ってきた?」

「俺にも聞かせてくれフィリップ。お前は今までどこに行ってたんだ?」

「まぁまぁそんなに慌てないでよ二人とも。まずは一つずつ質問に答えていこうじゃないか」

 

フィリップは缶コーヒーを珍しそうに見ながら言った。

「さて、それじゃあまず初めに、僕が今までどこにいたかという質問だけど……」

「お前ホント急にいなくなっちまったもんな。一応連絡入れてきたけど急にいなくなって『しばらく帰れないから』とか言われる方の身にもなれっての」

「まぁ、いいじゃないか。こうしてまた会えたんだし」

「話をそらすなフィリップ。さっさと話を進めろ。お前はどこにいたんだ」

千冬姉は相変わらずせっかちだなぁ。もう少し心に余裕を持ったほうがいいと思うんだがね。

「そうだね、なら簡潔に言うと

 

 

 

 

 

 

 

 

篠ノ之束の所にいたんだ」

 

 

 

一瞬、世界が凍った。

「姉さんの所に……」

「どういうことだよ……なんで束さんの所に行ってたんだ?」

衝撃の事実に動揺を隠せない俺達。そこに更に追い討ちをかけるように

「僕は詳しくは知らないけど、篠ノ之束の話だと鳴海荘吉に頼まれたって言ってたけど?」

などととんでもない発言を聞いてしまった。

「なっ、おやっさんが!?」

「そ、荘吉さんが、束に……」

 

あ、ありのまま今聞いたことを話すぜ。

『俺の相棒が行方不明になっていたのはおやっさんに頼まれた束さんの所にいたからだった』

な、何を言ってるのかわからねぇと思うが俺自身もさっぱり理解できねぇ……

頭がどうにかなりそうだった……超能力だとか超スピードだとかそういうのじゃねーけど

何か恐ろしいものの片鱗を味わった気分だぜ……

 

「そして、そこで僕と篠ノ之束はこのダブルドライバーとガイアメモリを作ってたってことさ」

「あのベルトとメモリのことか」

「ダブルドライバーは僕と一夏が一つになる為のベルトなんだ。二つのスロットにガイアメモリを装填することで僕の意識を一夏と一体化させてWの装甲を展開するんだ」

「あの天災はホントにとんでもない物を作ったな……」

唖然とする俺達。一度実際に見たとしてもあまりにも信じられなかったのだろう。

当たり前だ、いきなり『一夏と融合する』とかなんとか言われたとしても信じられるわけがない。それこそ、実際にやってみせない限りは……

 

「そんなことより見てよ一夏。この缶コーヒーという物は素晴らしいね。缶に入っていて、どこでもすぐに飲める。この発明は実に興味深い」

どうやらフィリップはもう飽きてしまったらしく、缶コーヒーの歴史について語りだした。

「おいフィリップ、缶コーヒーの事は後にしろ。次はガイアメモリについて説明してくれよ」

「あぁ、そうだったね。ガイアメモリはその名の通り『地球の記憶が詰まったメモリ』なんだ」

「地球の記憶だと?」

 

「そう、例えはこのサイクロンメモリ。これには『風の記憶』が詰まってるんだ」

「そうか……あの時の一夏が強い風をまとっていたのもこのメモリの力だったのか」

「そういうこと。メモリは属性を変えるソウルメモリと武装を変えるボディメモリの二種類があるんだ」

「フィリップの持ってる『サイクロン』『ヒート』『ルナ』がソウルメモリ、俺が持ってる『ジョーカー』『メタル』『トリガー』がボディメモリだ」

「一夏、他のメモリは何となく解るが『ルナ』と『ジョーカー』は何の記憶のメモリなんだ?」

 

「ルナは『幻想の記憶』、ジョーカーは『切り札の記憶』だよ。篠ノ之箒」

「切り札は理解できるが、幻想と来たか……あの武器を伸ばしたのもこのメモリの力か」

「そういうことだね。ルナメモリは僕が持ってるメモリの中でも最も謎めいたメモリなんだ」

千冬姉は『一番謎めいているのはお前だ』などと言いたそうな難しい顔をしている。

 

「とにかく、このISについてはとりあえずわかったが、お前もISを起動させた以上、此処の生徒として生活してもらった方が都合がいいだろうな」

厳密にはフィリップ自体がISを動かした訳ではないが、まぁ誤差の範囲だろう。

「そっか、それじゃあこれからまた一緒って訳だな。よろしく頼むぜ、相棒」

「ああ、僕たちは『二人で一人の探偵』だからね」

改めてフィリップとの再開を喜び合い、握手を交わした。

 

「あっ、そういえば!」

すると何かを思い出したかのようにフィリップが声を上げた。

「ねぇ、織斑千冬。セシリア・オルコットがどこにいるか知っているかい?彼女に聞きたいことがあるんだ」

「セシリアか?今はもう自室に戻っているだろうな。部屋の場所は受付で聞け」

「わかった。それじゃあちょっと行ってくるね!」

そういうとフィリップはさっさとセシリアの所に行ってしまった。

「相変わらずだな、あいつは……」

俺はこれから起こるであろう様々な事件の予感を感じながら明日への期待に胸を膨らませていた。

 




説明って難しいね。今回はなかなか手間取ったっすなぁ……
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