ヒューラーです。
活動報告にてコメント有り難うございます。素敵なお名前を頂けて感激です……!!本作で使用させて頂きます。
随時募集中ですのでどうぞこれからも本作を宜しくお願いします!
前回のあらすじ
人間と鬼ごっこをした
名状し難い冒涜的な感覚で目を覚ました。
視界には白い天井。左の窓から陽気な光が射し、右は淡い水色の布の様なものが垂れ下がっている。仕切りの役割をしているみたいだ。
にしても此処は自身が知る中では見覚えのない場所だ。だが記憶の底からは薬品の匂いがするという条件を満たすのは2つある。
一つは保健室
一つは病院
此処はどちらに当てはまるのだろうかと視線を動かしながら両手が動く事を確認し、白い清潔感のあるシルクで出来た寝台らしきものに手をつき身体を起す。
身体が妙に重い。反応も幾分遅いが今は放置だ。
「……一体どうする?ロールでアイデアに降るか?いや此処は聞き耳で検討すべきかな……?」
ダイスロールと言っても僕の場合全てがクリティカルなんだが……そんな事はどうでもいい、まずは聞き耳。
瞼を閉じて深呼吸をする。風がこの内に余り入らないとするとこの布の向こうは壁になるか?だとすれば、壁の先には物音がするかどうか。
1 2 3 4……5……いやそれ以上。
「……‼︎…………よ‼︎」
「……って‼︎…………‼︎」
声と足音。なにかに慌てているような音。愉しくなりそうな予感がするなァ?
外を確認する為、ベッドから降りて軽くストレッチをする。
話は変わるが、人間の身体を起すことは人間自身なら糸も簡単に出来る、が。人間に合わせての思考演算はとんでもなく面……まぁ、ほんの少し頭を回さないといけないのだ。造り方が違う以上、ある程度の加減をして人間に触れ
……余りにも長いから下にテロップでも流せばいい気がして来たのでセルフで流して下さい。許せよヒヤシンス。
閑話はここまでとして。
足先から冷たい空気を感じながら次へ次へと足を着く。
垂れ下がった布を横へ少しスライドさせようと手を伸ばした。
覗けば白を基調とした壁に焦茶色の扉。縦に取っ手が付いている。他には……花瓶がある物置きに、本棚、それ以外は何も無い。
ふと天井角に視線をやれば黒い機械。レンズのある機械。……防犯カメラだ。
1個ならまだしもこう複数もあると不快感が溢れる。誰の許可取って僕を監視しようと思ってるのかと苛付きを覚えるが静かにしておこう。
にしても。無機質で溢れた殺風景。生活感の欠片もない部屋。
以前でもこんな事あった様な、デジャヴを感じる。
何が言いたいかって言うとだ。
しみじみとこれがデジャヴ……‼︎と納得していた筈だった。
然しだ。突然扉が吹っ飛び、此方に飛んでくるから反射した。そして埃と煙から出てきたのは女と男。またかよ。
「ショタ……‼︎」
「ちょちょちょ‼︎駄目ですってば‼︎」
嫌な予感しかしませんとも。ええ。誠に。
出会い1番にショタで始める奴程、変態な奴は居ないと
知り合いは言っていた。
つまり、此奴は変態。僕の敵。そう即決された為、僕の行動は速かった。
「うえっ、うおおええ‼?」
「いっ、何だこれ、電流!??」
高圧電流を身に纏い、掌にコインでは無く小さく細い鉄筋を生成。ラトさん流超電磁砲だ。
死ぬかどうかだって?大丈夫、この人間が僕のシナリオ通りに歩んで来るなら死にはしない。
「大丈夫だよ、君達がヘマしなければ死なない」
人間らしい微笑みとやらを贈り、
我ながら良い仕事したんじゃ無いかなと悦楽浸りそうなのを堪え、高熱で溶けた壁とその先眺める。之は良い景色。空が青々としていますなァ。
巨大な穴が開いているすぐ隣に人間達は運良く生きていた。良かった。怪我したら
「‼︎…………‼︎??」
「…凄いね僕……‼︎」
「それはどうもです」
お褒めに預かり光栄ですよ。久しぶり過ぎて発射時に反動で射線ズレたけど良く生きてられたね。本当に運が良い。
女は興奮冷めずジリジリと僕に近づいて、男はぽっかり開いた穴を、名状し難い渦巻いた感情と現実を信じられない顔をして眺めていた。
「ところで僕……!ちょっとお話が有るんだ……!」
「個性は何かって話ですか。親を殺された子供による正義とやらを確立するが為の慈悲運動ですか。それともそこに居る弟子とやらのコーチにでもなれですか。まるで自分の死期を悟ったような心情ですね。残念ですがどれもしませんよ」
「辛辣ゥ……‼‼︎」
くぅーッ!と悶えている女に心底呆れる。図星かよ。もう少し抗えよ面白味が無いなァ。
「で、結局どれ何ですか、7番目の正義さん」
7番目の正義さん、幻想だけ突っ走った子供のような大人。それなりに苦労をしているんだろうけどな。もっと苦しめば愉しなるよ、と独り言を漏らせば女の表情が固まる。
「あは、あはは……そこまで知ってたのね僕」
「いい加減名前で呼べば良いのでは?人間には名前が必要なのでせう?」
ベッドに腰がけ少し瞳を細める。
師弟揃って正座って……どんな気持ち何ですかねェ。
さて。
脳内にある本を開き頁が流れていく。
「自己紹介して無かったわね‼︎」
軽く歳を取った女、顔も少しシワがある。
正義継承七代目、志村奈々。
何だっけ、ONE FOR ALLか。一つを全てに。
「し、師匠……この子は……?」
で、こっちの黄色い触角生えてる男。
八代目である八木俊典。
通常の人間より少しヒョロい。
人間とは儚いものだな。
「…初めまして」
昨晩、親を亡くした哀れな子供。
何も知らない哀れな子供。
人間不信の子供。怯える子供。
個性の発現が見られない子供?
本当に?
残念。それは不正解。
認識し難い存在であればそれは全て合致するだろうけど
「僕の名前はラト。無個性です」
その驚愕した顔はとても好きだ。
無個性という認識を覆される感覚はどうだろうか。
ちゃんと足には必要の無い関節があるさ。それが無個性の証拠。
では先程の高圧電流は?
扉が当たらなかったあの現象は?
正解は。
「これから宜しくお願いしますね」
どうぞその瞳と脳で認識する事をお薦め致します。
▼デジャヴの内容(ラトさんでは無い時の話)
あの日。あの日も無機質で溢れた殺風景の部屋だった。少しヘマをして入院する事になり、ぼんやりと窓を眺めていた時だった。
突然に大きな物音と共に扉が吹っ飛んで此方へと向かってくるので片手で受け止め、ベッド横に置いた。
一体誰がこんな事しやがったンでせうか?と前を向いたと同時に何かにぶつかられる。
んぶ。とカエルが潰れたような声にはならなかったが、むぎゅり、ぐりぐりと擬似音で表せばそんな感じのがっちりホールド。
顔を少し動かせば、どうやら豊富な胸。相手は女らしい。
「はああ……可愛い可愛い……どうしてこんな子まで実験体なんて……‼‼︎」
「お、おかあさーん……」
誰なンですかねェ。こんな不埒な事をしやがる人間はと内心恨めしく思いながら離れようと試みても余計に腕の力が強くなってる。こんのクソガキクソ人間……‼︎
ええい面倒だ、異性が異性を触るのはセクハラだとか何とかと本に書いてあったが知った事か。
「邪魔」
後頭部に回されている腕を掴み思い切り身体を回して自身が寝ていたベッドへと叩き落とす。その衝撃でスプリング音が鳴り大きくベッドが撓った。
マウントポジションにつき首元に手を当てるが、本人はケロッとした顔をしていた。
「やだ、美鈴さんびっくりしちゃった!今から襲われっちゃう!?やだぁ物好きね!」
「ちょっとアンタ!」
この人間ちょっと黙ってくれないかなぁ……無駄にポジティブだぞ……それに突っかかってくるつい先程認識した人間を見て、溜息を漏らす。
「……もう一人居たんですか。気付かなかった。」
「なっ!?」
少しぼやけた瞳を擦って、身体を起こしまじまじと2人目の顔眺める。
…………あ。この人間確か……?
「な、なななななによ、ちっ近い‼︎近いわ‼︎」
学園都市第3位、電撃使いの御坂美琴。
ということは僕の下に居るこの人間は……
「んん?美琴ちゃんの事知ってたの?」
親である御坂美鈴か。
「何の用ですか」
「ん?ああ‼︎そうそう、そうよ、貴方の力についてちょっと知りたい事があってねーーー」
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Q.デジャヴについて
「思い出したくも無い記憶です」
Q.胸の感触について
「思い出したくも無い記憶です」
Q.ビリビリについて
「思い出したくも無い記憶です」
▼抜粋とかなんとか
許せよヒヤシンス……(日常)
超電磁砲……(電撃使い)
本当に運が良い……(弾丸)
せう……(幻想殺し)