IS R 作:かまうたち
とある時代、親を殺され、兵士として育てられ、反政府軍の兵士としてリベリア内戦に参加させられた少年兵がいた。
暗示をかける為、映画を見せられ、ガンパウダーが入った料理を食べさせられていた少年兵がいた。
6歳で銃を持ち、10歳で小隊長となった少年兵がいた。
白人である事と殺人数から「白い悪魔」と、さらにジャックという名前から「ジャック・ザ・リッパー」の異名で伝説となり、恐れられた少年兵がいた。
彼は内戦終結後は人権団体に保護されたのち、アメリカに渡る。
彼はアメリカに渡った後、ナノマシンによる記憶操作と、VR訓練を施される。
その後彼はアメリカ陸軍に所属、雷電というコードネームを貰うも、とある戦場にてIS装備者と戦闘、消息不明となる。
そして現在、地図に載らない島にて
「目を覚ましたようだね、気分はどうだい?」
彼の前には不思議な格好をした女性がいた
「俺は...」
何故だろうか、とても重要な事を忘れている気がする
「うん、バイタル良好、異常は無いみたいだね」
こちらの様子を気にもせずにモニターを見ている女性
「なああんた、ここは一体」
「私の名前は篠ノ之 束、間違ってもあんたなんて呼び方はしないようにね?」
少し怒っているのだろうか、声のトーンが若干低い
「す、すまなかった。それで束、ここは一体どこなんだ?」
拘束されてないところから捕虜になった訳では無いとわかっているが、何処なのか全く目処が立たないのだ
「そうだね、まずは君の身に何があったのかすら話した方がいいかな?」
「君はあの戦場でISに、亡国機業に殺された」
「ッ...!?」
瞬間、全身に違和感を感じ始める
「なら、今の俺は一体!」
「キミは今、義体とISのコアの力で生き延びている状態、有り体に言えばサイボーグというヤツさ」
言葉にならない衝撃が彼を襲う
「勿論、キミが望むならコアの機能を停止させて君をこのまま死なせてあげることも出来るけど」
束はこちらをまっすぐ見て言う
「キミは、サイボーグになっても生きたいかい?」
そう聞かれると言葉が出ない
「勿論、今までのような生活は出来ないし、元の場所に返す事も出来ない」
俺は...
「それでも、生きたいかい?」
「ああ...!」
力強く、答える
「俺を生かしてくれ、束!」
「わかったよ。私のすべての技術を君の新しい義体に注ぎ込んでみよう」
そういうとまたモニターに向き合う束
「それで、キミの名前は?」
「俺の事は...ジャックでも雷電でも、好きな方を呼べば良い」
「それじゃあでんでんで!」
「で、でんでん??」
2週間後 地図に載らない島
「どうだい?新しい義体は」
「すごい出来だ...生身の身体より良く動くんじゃないかと思うほどだ」
「まあ天才の束さんの手にかかればこんなものでしょう!」
新しい義体の雷電も、こころなしか声のトーンが高い
「でんでん、そろそろ君にお仕事を頼もうと思うんだ」
「仕事?」
どんな仕事なのだろうか、サイボーグにやらせる事だなら力仕事なのだろうが
「キミにはIS学園に行ってもらいたいんだ」
「IS学園?しかしISを扱えるのは女性だけじゃ...」
そう、ISを動かすことが出来るのは現在特例である雷電を除き女性のみなのだ
「いっくん、織斑 一夏がISを動かして入学する事になったみたいだからね、もう1人くらいいても大丈夫でしょ?」
「その顔、その一夏の触ったISに仕掛けを施しただろう...」
「さあ?どうだろうね?」
溜息をつく雷電
「まあ、いいだろう。それで、出発は?」
「うーん、1週間後位かなぁ。それまででんでんは体に慣れるのとISの操作の練習をしておいてね」
「了解だ」