IS R 作:かまうたち
短めですが第2話です。
遅れて申し訳ございませんでした
IS学園 寮
幸いな事に俺の部屋は一人部屋だった
周りに人の気配がしない事を確認すると、通信端末を取り出し、事前に指定されていた周波数に合わせる
-CALL-
「俺だ」
「それでー?どんな感じかな?」
「そうだな...報告する事は来週にセシリア・オルコット、及び織斑一夏と決闘する事になったくらいだな」
「オルコット?ああ、料理の不味いお国の候補生か。うーん、いっくんのデビュー戦としては文句無しの相手なんだけれどもなぁ」
「何か不安要素でもあるのか?」
「いっくんのIS、到着が来週なんだよね」
「成程、最適化処理をする時間が無いという事か」
「まあいっくんならきっとどうにかしてくれると思ってるんだけどね〜」
「最初の相手が俺ならば最適化処理が終わるまでは凌ごう」
「うん、ありがとね。それじゃあまた来週の定期報告を待ってるからね〜 」
IS学園に入学した本当の理由
それは篠ノ之箒、織斑一夏の両名の観察が目的地だった
束には
「学園にハッキングしてもいいんだけども流石にずっと見てる訳にもいかないからね。特に何もなければ週はじめに1回報告してくれればそれでいいよ」
と、言われているので雷電自身も楽しむつもりではある
――――――――――――――――――――――――――
篠ノ之箒の朝は早い
6:00に目覚ましの音で目を覚まし──
「おはよう、箒」
同居人である織斑一夏が着替えを済ませてベッドの上で胡座をかいていた
「お、おはよう一夏」
胡座をかく一夏のベッドには竹刀が立て掛けられていた
そんな一夏をまじまじと見つめる箒
「ああ、これか?俺、中学の間はバイトだったりで忙しくてさ、剣道から離れてたんだ」
「そう...だったのか...」
「来週オルコットと雷電と勝負するだろ?ISが使えなくても戦いの勘だけは取り戻しておきたかったからさ」
「そうか...」
一夏は昔から変わらない
眩しいくらいに真っ直ぐで
だからこそ好きになったのかもしれない
「私が力になれる事があったら遠慮せず言ってくれ、一夏」
「じゃあさ、箒──」
――――――――――――――――――――――――――
IS学園はISに関わってるとはいえ学校である
当然部活動もあり、剣道部も存在する
既に昨日剣道部の先輩達と顔を合わせている箒が先輩達に事情を説明し、剣道場の1角を借りる事が出来た
どうやら部長曰くもう1人お客さんが来てるらしく、一夏と箒の2人きりという訳にもいかなかったらしい
「なあ箒、お客さんってどんな人なんだ?」
「知るわけないだろう。剣道部に入ったのもつい昨日なんだ」
「あ、そっか」
どこか気の抜けた会話をしながら防具を装備していく二人
其の姿はどこか様になっており、二人が剣道に精通している事がわかる
「それじゃ箒、相手を頼めるか?早く勘を取り戻さないと」
「ああ、わかった」
準備体操を終え軽く素振りをしてから向き合う2人
空気は変わり戦士と戦士の空間へと変わる剣道場
竹刀の切っ先どうしが当たり、独特な音が響き渡る
「はぁッ!」
先に仕掛けたのは一夏
一歩踏み込み箒の喉元目掛け突きを放つ
「フッ!」
それを体捌きだけで躱し面を叩き込む箒
パァンという音と共に両者が下がる
「本当に弱くなったのだな...一夏...」
「…ごめん、箒」
「気にするな、私が鍛え直してやる」
言葉を交わし構え直す2人
本気の箒の猛攻と、それを必死に凌ぎ続ける一夏の足音と声だけが剣道場には響き渡っていた