「……待ちましたか?」
「うん、まぁそれなりにね。分かるよ、”あなた”だって」
「良かった、待ちくたびれて行ったかと思いました」
「とんでもない。平和を謳歌してたところよ」
「随分かかってしまって……天寿を全うしちゃいましたよ。結局早死は出来ませんでしたね」
「いいんじゃない?別に」
「いえ、随分お待たせしたようで申し訳なくって」
「いーや、いいのよ。”何もない”っていいなぁって、それこそ何十年も平和を噛み締めてたとこだから」
「それは良かったです」
「別に、探しに来なくたってよかったのよ?」
「いえ、約束でしたから。それに、”フランダースの犬”が犬抜きでは片手落ちです。私が犬の代わりになってあげます」
「あはは、その出っ歯じゃ犬は似合わないと思うけど。どっちかというとビーバーかハムスターよね」
「人が気にしてることを……おかげでこう、見た通り本当は不細工なんですよ、私」
「そうかな?チャームポイントってことで私は好きだけど」
「んー、でも気になるものは気になるんですよ」
「まぁ、いいや。――――――――ありがとう」
「いえ、こちらこそ。本当に、いい葬式でしたよ」
「そっか」
「死のいい面、見えました?」
「うん。――――――――見えてる。私の目の前には”何もない”。”無い”がある。それが、こんなにも安らかで、嬉しい。だから、それが死のいい面なんだって私は思うの」
「ええ、私も疲れましたから。そろそろ何もないところに行きたかったところですし」
「”無い”を楽しむ旅行ってのも不思議ね」
「高い料金を払わなくちゃいけませんがね」
「じゃ、手始めに神様でも問い詰めに行きましょ!」
「はい!」
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というわけであとがきです。
色々とネタを突っ込み損ねまして”パロディ”タグが泣いているような気もしましたが、最終的には言いたいことは言い切った作品となりましたので、それはそれでいいんじゃないかな?と思ってます。
で、あとがきとは言いつつも、特に説明することはないかなと思います。
とりあえず謎として残しておいた”本物”の艦娘達についてですが、気が向いたらまた連載で書いていきますので、その時は何卒宜しくお願い申し上げます。一応設定自体は練ってあります。というか本当はそっちをメインにした話を書く予定でした。どうしてこうなった。ははは。
強いて説明することがあるとすれば、それは感想欄で受けた質問の方で答えさせて頂いていますので、良ければ覗いてみて下さればと思います。気になるなぁ、という点の幾つかはそこに答えがあるかもしれません。
そこに無ければ是非感想と合わせて質問して頂けると幸いです。大方のことは答えられるのではないかな、と思われます。
それでは、これにて『女提督は金剛だけを愛しすぎてる。』完結です。
読んでくださった読者の皆様、そしてこのハーメルンという場所に深く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。幸せな連載でした。
またお目にかかれる日が来ましたら、そのときはまた宜しくお願い申し上げます。
おさらばです。では。
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