ザマ勝利のカルタゴの雷光   作:刀の道

3 / 5

 遂に上陸。
そして作者は、体調不良です。


ZOUさん、ZOUさん。ローマを砕くのね

 

 

 空に広がる光の環…

しかし、その下には目に見えない霧がかかっている。

無論ハンニバルの仕業である。

 

 そんなハンニバルだが…

 

 彼らは雲のような靄に乗り、海上を移動していた。

 

 「旦那様よ、お主のZOUが雲に乗っておるぞ」

 

 「ワシの相棒じゃからな、な?」

 

 「パォオ―――ンン!!」

 

 現代の象と比べて明らかにおかしい大きさと、牙の長さを持つことZOU。

目には知性を宿す光が見え、威風堂々たる姿は誇り高きZOUである。

 

 雲に座っているスルスに二人が乗り、雲は緩やかに移動しているが。

その光景は中々にシュールだろう。

 

 「そう言えば、お主の弟子がなんたら戦争に呼ばれとったな」

 

 「そうなのか?さぞ、凄かったのだろう」

 

 「いや。マスター権奪われるわ、令呪で自害させられるわ。悲惨だったのぉ」

 

 「……はぁ、鍛えなおすかあの莫迦」

 

 

 時同じく、レイシフトしてきたぐだ男パーティーだが。

クー・フーリンは……。

 

 「!!。…気のせいか」

 

 「どうしたんですか?」

 

 「嫌何…、ちょっと身の危険を感じた気がしたんだが」

 

 

 その通りである。

ランサーの地獄行きは、本人のあずかり知らぬ所で決定した。

 

 「…所で私は何故肉体を得ておる?」

 「私も人理焼却によって……」

 

 「ワシと契を結んだからだろう。まぁ一蓮托生って奴かぃ」

 

 「…フフフ。今夜は楽しみにしておれ」

 

 「全く…。スルスよ、こ奴に襲われる前に陸地に上がるぞ」

 

 「パォパオ――ン」

 

 スルスはその巨体からは、想像もつかない速度で駆け出した。

 

―――――――――――――――

 

 ぼくの名前はスルス。大体2300歳ぐらい。

ぼくのご主人は、ハンニバル・バルカっていう凄い人。

ぼくはカルタゴっていう所に来たZOUのリーダーだったんだ。

 

 ご主人さまは、仲間のために勝ち続けたんだ。

僕らのお世話をしたり、一緒にくらしてた皆のために僕たちも戦った。

 

YAMA登りはつらかったけど、皆と一緒なんだと思うと力が湧いた。

僕は生きていた時のご主人さまの、最後の戦いで死んじゃった。

でも、僕たちはあの人の背中を追いかけてたから。

だから、怖くはなかった。透けた体になっても追いかけたんだ。

 

 そしたら僕たちは、またご主人さまと会えた。

なんだか、皆強くなってたりピカピカ出来る様になってたけど、なんでだろう?

 

 ご主人には、奥さんが出来た。スカサハっていうらしい。

優しいくておいしい物くれるけど、時々怖い人で犬っぽい人に槍を投げてた。

 

 「犬っていうな!」

 

 「いきなりどうした?!」

 

 「いや、なんか犬って呼ばれた気がして…」

 

ご主人さまの奥さんの住んでる場所には、僕と似た生き物がいた。

鼻は小さいけど、牙がすごくて体が大きい。

 

 ※INOSHISHIです。

 

でも弱かった。なんでだろう?

色んな所に行ったけど、今は昔行ったローマに向かってる。

なんか悪い事をしたのかもしれない。踏みつぶすか、ふっ飛ばさないと……

 

 そんな僕たちを待っててね。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 「なぁ」

 

 「言うな…」

 

 「昔聞いた爺ちゃんの先祖の話なんだが…」

 

 「俺も知ってるよ!なんかゾクっとしたからだろ!

 大丈夫だ俺は悪さなんかしてねぇ!!」

 

 「でもあっち凄ぇ分厚い雲が出てないか?」

 

 「……王に連絡しろおおお!!」

 

 

 ローマのすぐ近く。エトナ火山辺りにハンニバル達が上陸した頃。

カルデアのメンバーたちは、ネロにアッビア街道で出会っていた。

 

 「剣を納めよ、勝負あった!そして貴公たち。

 もしや首都からの援軍か?」

 

 「すっかり首都は封鎖されていると思ったが……。

 まぁ良い、褒めて遣わすぞ!」

 

そんな少女を見た、ぐだ男たちは…

 

 「ネロ皇帝もやっぱ、女性だったんだな…」

 

 「ヴラド三世を連れてこなくてよかったですね。彼も嫌がってましたし」

 

 「生前の柵からは逃れらないという事か」

 

 そんなこそこそ話に気付かず、ネロは話を続ける。

 

 「……しかしその方ら、見慣れぬ姿よな。

 少々見せすぎではないか?異国の物か?」

 

 アルテラの際どい姿。半裸の青タイツ。武器が旗…

ネロに近いと言えば、アルトリアぐらいだろう。

 

 「いや、その…通りすがりの援軍という事で」

 

 「なんと都合のいい。ではブーティカあたりの手の者か?

 あやつの采配は抜け目がない故な。まぁ我がローマの偉大なる大敵ハンニバル・バルカ程ではないがな!」

 

 ((どんだけだよ、ハンニバル…))

 

 

 「所でマスター。気づいているか?」

 

 「え?何が…えーと、キャスターがいない事?」

 

 「ジルは本拠の雑用に置いてきました。それと違います」

 

一方ネロの方にも、伝令兵が駆け込んでくる。

 

 「申し上げます!エトナ火山方向より、怪しげな曇天が近づいています!」

 

その必死の形相をした、兵の言葉を聞いたネロ達とぐだ男は空を見やる。

そして雲間から、漏れ出る閃光によって。それが雷雲である事を証明する。

 

 「…お主たちカルタゴの末裔か?」

 

 少し顔を青ざめたネロに問われて初めて、ぐだ男たちは再起動した。

 

 「いや、違いますよ!ね、ランサー」

 

 「お、おぉう。多分気のせいじゃねぇか?…ハハッ」

 

 

 しかし現実は非情である。100頭を超えるZOUの群れが

目をギラつかせ、怪光線を放ちながら猛スピードで迫っているからである。

 

 「……あれって象?」

 

 「先輩、あれは象じゃないです」

 

 





 スルス君は、鼻フックで魔猪をホームランできます。
「右!閃光だ…!!」って感じですが、まず普通じゃ見えません。

百獣のZOUは、獰猛で誇り高き戦闘ZOUです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。