インフィニット・ストラトス ただあの空を自由に飛びたくて   作:如月ユウ

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HGCEストライクフリーダム発売しましたね
私はまだ購入していませんがクリスマス前には欲しいですね


19話 学年別トーナメント

学年別トーナメントで組むパートナーだがシャルルの好意を貰って一夏と組むことになった。

シャルルのパートナーだが誰とも組まず、抽選で決めることにしたらしい。

 

「今日はここまでにしよう」

 

学年別トーナメントに向けて2対1を想定した訓練をしていた。

 

「2対1だと雪片弐型しかない白式じゃ、かなり不利だな」

「近接オンリー機体だから仕方ないよ」

 

刀一振りしかない一夏はぼやく。

ガンダムの機体は最低でもバルカンは装備されているので牽制程度だが遠距離射撃も出来るが白式はガンダムではないのでバルカンといった遠距離兵器はない。

 

「僕がフォローして1対1の戦いになるようにするよ」

「頼む悠人、お前が先にやられたら俺達の敗北は確実だ」

「2対1でも戦えるように頑張りなよ……」

 

僕頼みにしている一夏にシャルルは呆れる。

 

「そうだ一夏、ご飯食べ終わったら部屋行っていい?」

「作戦会議か?」

「そう、とても重要な作戦会議だから」

 

一夏とは何度も会議をしてお互いの欠点を言い合って直していた。今回の会議はとても重要なことを伝える意味もある。

 

「シャルルには悪いけど先に部屋戻ってもらっていいかな? 暇だったらガンダム見ててもいいから」

「悠人が戻るのが遅かったら見てるよ」

 

シャルルは先に部屋に戻ろうとしたら。

 

「そういえばシャルルっていつも俺達と着替えるのを嫌がるよな?」

 

そりぁシャルルは女の子だから着替えるのは嫌がるよ。シャルルが女の子だと知ってるのは僕だけど。

 

「なあ、たまには男同士で付き合いしようぜ」

「い、いや……僕はいいよ」

「遠慮するなって。ほら、男同士水入らず」

「はいはい、僕が相手するから。一夏は本当淫夢なんだから」

「淫夢ってなんだ?」

 

淫夢ネタ知らないのか。まあ……あれは好き好んで見る人はいないし、興味本位で見たときは後悔した。知らないことを知って得することってないんだね。何処かの地球外生命体も言ってたしね。

 

 

 

 

「よーし、今日は対ボーデヴィッヒさん対策について作戦会議をしよう」

 

更衣室のシャワーを浴びて、食堂で夕食を終えるとIS学園内にあるコンビニでお菓子とジュースを買って一夏の部屋に来た。

 

「それで今回の会議はラウラについてか?」

「そう、ボーデヴィッヒさんの機体である『シュヴァルツェア・レーゲン』にある兵器、AIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)の対策会議」

 

あの兵器はタイマンだとかなりチート兵器だから格闘オンリーの白式ではまず勝ち目はない。

 

「まず、AICも危険視したほうがいいけど一番の問題はボーデヴィッヒさんのパートナーだ」

「なんでパートナーなんだ?」

「あのね一夏、今回の学年別トーナメントは2対2だよ? タイマンじゃないから僕達にも勝算はあるけど、パートナーがシャルルだったらどうなる?」

「惨敗一直線だな……」

 

代表候補生対素人。

どっちが勝つか、ISの知識がない人でも分かるよ。

 

「もし、シャルルやかんざ……いや、代表候補生の人がボーデヴィッヒさんのパートナーだったらまず2人で代表候補生の人を叩く」

 

袋に包まれた一口チョコを4つ使って1つは離れた場所に置いて2つは1つの場所に置く。

 

「次にボーデヴィッヒさんのパートナーが代表候補生じゃない場合は一夏はその人を狙って僕はボーデヴィッヒさんの相手をする」

 

4つの一口チョコを2つに分けた。

 

「僕達が必要最低限守ることは2人残して先落ちしないこと。エクバじゃないから復活とかしないんだよ。もし先落ちするなら道連れにすればいいけど」

「そうだな」

「あとAICについてだけど弱点を見つけたんだ」

「弱点とかあるのか? だってあれは相手の動きを止める能力だぞ?」

「見つけたのはある意味偶然。あれは別の相手に意識すると動けるんだ」

 

あのとき動けなかったのに一夏に気をそらしたら金縛りにあっていた僕は動けるようになった。

つまりあれは拘束する相手に集中しないと使えないんだ。

 

「あれは相手に意識を集中させないと使えない」

「つまり、撹乱しながら戦えばいいってことか」

「そういうこと」

 

僕達の作戦は撹乱しながらボーデヴィッヒさんのパートナーを先に倒して、残ったボーデヴィッヒさんを2人で相手をする。

 

「だけどそれって出来るのか? 2対1にするのは難しいだろ」

「甘いね一夏、2対1にせざるを得ない状況にするんだよ」

「せざるを得ない?」

「逆に考えるんだ。2対1に『する』んじゃなくて、2対1に『ならないといけない』状況にするんだ」

 

逆転の発想。

そう、今回の会議はその状況にするための極秘の内容を伝えるのに一夏の部屋で作戦会議を行うことにした。

 

 

 

 

 

学年別トーナメント当日、このトーナメントは3年生の人はスカウト、2年生の人は一年間の結果の確認のために世界各国の重役達が来ている。

1年生は関係ない話だがもし、上位に入賞すれば重役達はその人をチェックするとシャルルは言っていた。

 

「悠人君」

 

トーナメント表を確認しようと備え付け式の電子機器の前で待っていると簪が僕を見つけるとシャルルと一緒に近づいた。

「簪? シャルルのパートナーってもしかして」

「うん、私のパートナーはシャルル君だった」

「打鉄弍式は動かせるの?」

「機体はもう完成したからね。武装も全部じゃないけど一応戦える」

 

彼女の話によればランチャーストライカーの稼働データのおかげで荷電粒子砲、簡単にいえばビームライフルが使用可能で複数のミサイルを同時にロックオンして発射する『山嵐』はまだ完成はしていないが打鉄弐式の実践データ収集のために参加するらしい。

 

「…………」

 

僕の隣にいる一夏を一睨みする。

 

「な、なんだ?」

「いこ、シャルル君」

 

スタスタと何処かへ行ってしまった。

 

「えっと、僕も行くね」

 

行ってしまった簪の後ろをシャルルはついていく。まさかシャルルのパートナーが簪とは思わなかった。

ボーデヴィッヒさんより驚異ではないが代表候補生だから実力はある。

 

「と、とりあえず一回戦がシャルルと簪のペアだったら僕がシャルルの相手をするから一夏は簪の相手をして」

 

「あ、あぁ……」

 

打鉄弍式が完成したとはいえ、まだ一夏が許せないらしい。そして運命の一回戦の相手だが……。

 

「これは運が良いと言ったほうがいいのかな?」

「さぁな。でも一回戦から盛り上がりそうなのは確実だ」

 

一回戦の僕達の相手だがボーデヴィッヒさんと箒のペアだった。

 

 

 

 

「一夏、昨日言った作戦でいくからね」

「俺が箒の相手して悠人がラウラだろ?」

 

白式を装着した一夏は雪片弐型を持つ。僕もストライクを装着して新しく更新されたストライカーパックを装着した。

 

「織斑一夏、白式、出る!」

「山田悠人、ストライク、行きます!」

 

カタパルトから射出されてフィールドへ飛んだ。

 

「一回戦からあたるとは待つ手間が省けたな」

 

シュヴァルツェア・レーゲンを装着したボーデヴィッヒさんと打鉄を装着した箒と対峙する。

 

「ボーデヴィッヒさん」

「悠人……」

 

鈴とセシリアさんの件からボーデヴィッヒさんは僕から避けるようになった。あれは彼女自身の責任でもあるし、僕からして許せないことでもある。しかし──

 

「あの時のことは今でも許せないよ。けど、この戦いはあのことは無関係。この試合はただ純粋にボーデヴィッヒさんのことを代表候補生として見て相手をする」

「そうか……なら私もお前を好敵手として全力で相手をしよう」

 

お互い不敵の笑みを浮かべる。この戦いが終わったらガンダムの話をしよう。ボーデヴィッヒさんもガンダムに興味持てばいいな。

試合開始と同時に僕はボーデヴィッヒさん、一夏は箒を狙って移動する。

 

「ガンバレルストライカー!」

 

背中に装着したメビウス・ゼロから4基の有線誘導式無人機であるガンバレルが独自に移動して箒に向かってミサイルとレールガンを発射する。

僕はボーデヴィッヒさんが一夏に近付かないようにイーゲルシュテルンを撃つ。

 

「時間稼ぎのつもりか!」

「見ての通りだよ!」

 

ボーデヴィッヒさんが大型レールカノン砲を撃つと僕は回避して、一夏に当たりそうなときは対ビームシールドで防ぐ。

最初の作戦は新しい装備として更新されたメビウス・ゼロをストライカーパックにした『ガンバレルストライカー』の遠距離支援攻撃。

メビウス・ゼロのガンバレルはボーデヴィッヒさんのワイヤーブレードと同じものだと思えばいい。違いがあるのは有線に装備された武器が刃か銃の違いだけ。

 

「先に相手を潰す戦法か……くだらん」

「くだらないかどうかは箒が倒されてから分かるよ」

「なら先にお前を潰す!」

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)で接近してプラズマ手刀を構える。僕もアーマーシュナイダーを抜いて接近戦をしようとする。

 

「生憎、近接格闘をするつもりはない」

 

プラズマ手刀をアーマーシュナイダーで防ぐと身体が金縛りにあう。

 

「AIC……」

「そうだ。あのときは撃てなかったが今度はお前を撃つ」

 

大型レールカノン砲が僕に向けて発射しようと稼働音をあげる。

 

「ここまでか……

 

 

 

 

 

というとでも?」

 

ボーデヴィッヒさんの後ろから爆発が起こる。

 

「なに!?」

 

ガンバレルのレールガンがシュヴァルツェア・レーゲンに着弾した。

 

「ガンバレル、パージ! ランチャーストライカー!」

 

メビウス・ゼロをパージしてランチャーストライカーを装着、対艦バルカンを撃って距離をとる。

 

「悪いけど先落ちだけはしたくないからね!」

 

アグニを撃ち、ボーデヴィッヒさんに向けて遠距離砲撃をする。

 

「アグニの炎はかなり熱いよ!」

「ほざけ!」

 

大型レールカノン砲を撃つとアグニのプラズマエネルギー砲と相殺する。

 

「ランチャー、パージ! ソードストライカー!」

 

アグニの撃ち過ぎでストライクのバッテリーが切れそうになり、残りの対艦バルカンとミサイルを全て撃ち、ソードストライカーを装着した。

 

「このシュヴァルツェア・レーゲンに近接格闘で挑むの気か!」

「ソードストライカーの武器は大剣だけじゃない!」

 

左肩に装着されているビームブーメラン『マイダスメッサー』を持って、ボーデヴィッヒさんに向けて投げるが避けられてしまう。

 

「そんなオモチャが私に当たるとでも?」

「それはどうかな?」

ブーメランは投げると遠心力によって投げた人の方向へ戻ってくる。つまり──

 

「ぐぁ!」

 

背中からマイダスメッサーのビーム刃がシュヴァルツェア・レーゲンにあたる。

 

「貴様ぁ!」

 

怒りに任せてワイヤーブレードを全て射出、イーゲルシュテルンを撃って後退して、対艦刀のシュベルトゲベートと左腕に装着したロケットアンカー『パンツァーアイゼン』を使ってワイヤーブレードを落とす。

 

「アンカーなら僕も持ってるよ」

 

歯軋りをして僕を睨み付ける。

 

「さあ、もうおしまいかな?」

「ナメるなよ。たかが不意討ち程度でこのシュヴァルツェア・レーゲンに」

「もう不意討ちは必要ないかもね」

「悠人! 待たせた!」

 

グッドタイミング!

一夏は箒を倒して戦闘不能にしたようだ。

箒だが悔しそうにして大破している打鉄で膝をついている。

 

「エネルギーはどう?」

「かなりヤバい」

 

僕を援護するために零落白夜を使ったんだろう。

一夏の白式のシールドエネルギーは底を尽きかけて切れそうな状態だった。

 

「なら僕のエネルギーを使って補充して」

 

ストライクからケーブルを出して白式にシールドエネルギーを流出する。

 

「2人が同じ場所に留まって隙をつくとは愚かな!」

 

ボーデヴィッヒさんが大型レールカノン砲を撃とうとしている。

確かにここには僕と一夏の2人しかいない。

そう…2『人』だ。

 

「終わりだ。織斑一夏、悠人」

 

稼働音が最大になり、発射されようとした瞬間──

 

ズババババババッ!

 

銃弾の雨がシュヴァルツェア・レーゲンに降り注がれる。

 

「誰が2『人』だって?」

 

上空にはメビウス・ゼロが飛んでいて、ガンバレルを使ってボーデヴィッヒさんを狙って狙撃していた。

これが僕の本当の目的でガンバレルストライカーの真骨頂である。

 

 

 

 

『自律機動システム?』

『そう、ガンバレルストライカーは元々メビウス・ゼロをストライカーパックにしたもので本来ならガンバレルストライカーにも同乗者がいるんだ。けど、IS化したガンバレルストライカーには人は乗れないからガンバレルストライカーに搭載されている自律機動システムで独自に動くんだ』

『つまりセシリアのビットと同じってことか?』

『そういうこと。この自律機動システムだけど僕のストライクを稼働データを流用して動かしてるからあまり自分で操作することはないけど、僕から指示を出して動かすことも出来る』

『それを使ってどうするんだ?』

『2対2じゃなくて2対3にするんだよ』

 

 

 

 

これが僕達が考えた作戦。ガンバレルストライカーによる『2対3にする』作戦である。

はじめからメビウス・ゼロを粒子に変換させて『収納』はしていない。

ランチャーストライカーを使ってボーデヴィッヒさんにメビウス・ゼロを収納させたと錯覚させ、ソードストライカーで不意討ちをし、残りはエールストライカーだけだと思わせる作戦であった。

 

「ソード、パージ! エールストライカー!」

 

これで1対3となった。

エールストライカーを装着してビームライフルを持った僕は上空へ飛翔する。

 

「1対3なら僕達でも勝算はある!」

 

ストライクによる射撃。

メビウス・ゼロの包囲砲撃。

一夏の近接格闘。

それらがボーデヴィッヒさんのシュヴァルツェア・レーゲンのシールドエネルギーを削り落とす。

 

 

 

 

 

「こんなところで負けるのか……」

 

私はこんなところで負けてしまうのか?私の仇である織斑一夏の前で……教官が見ているこの場所で……。

 

 

 

 

 

「どうしてそこまでお強いのですか?」

 

織斑教官がまだ軍の教官としていたとき、ふと思っていたことを言葉にしていた。

 

「いや、私は強くはない。まだあの人のようにはなれない」

「あの人とは?」

 

胸ポケットから写真をとりだして私に見せた。

教官の姿は若く、制服姿だった。隣には教官と同じ制服を着ていて眼鏡をかけている女性。

教官とその女性のしたには教官の弟と女性の弟なのか、2人の男子がいた。両端には教官達を囲うように男性と女性が立っている。

 

「これは私の後輩が入学したときの写真で私と弟も含めて撮った写真だ」

 

懐かしむように教官は笑っていた。

 

「私がまだ中学…12歳の頃だったな。両親が何処かへ行ってしまい、弟と共に見知らぬ親戚に引き渡されそうだった。引き取る理由はどうせ両親が残した財産目当てだろうと分かっていて、私は弟を1人で育てると言ったがあのときの私はまだ子供で弟を養う力なんてなかった」

「そうだったんですか」

「そのとき弟の友達の両親が来てな、私と弟を引き取ると言った。勿論、親戚は反対したさ。赤の他人が引き取るなんて許せるはずがないって。その人は親戚に言ったんだ。『両親が残した財産は未来ある子供達に使われるもので決して私利私欲に使われるものではない』と……私はその人が持つ、他人を助ける信念というものが私の心を打った。私もあの人ような力がない人を守るような力が欲しい、私もあの人のようになりたいと思った」

 

教官も私と同じように誰かに憧れて強くなりたいと思ったんだろう。

 

「その人は今も憧れているんですか?」

「そうだな。今でも憧れていて私の目標でもある。だが、私が二十歳を迎える前にその人は交通事故で亡くなった」

「そう……なんですか」

「私と弟が引き取られて数年経ち、あの人の信念と共にモンド・グロッソで世界一をとって、あなたのおかげで私はここまで成長しましたと伝えたかった」

「それは……辛いですね」

「あぁ、とても辛かった。私が成長した姿をその人の遺影で見せるとは思わなかったからな」

 

もし、教官が亡くなると私も同じように悲しい気持ちになるかもしれない。

 

「葬式のあと、残された弟の友達も私達と同じように財産目当てで親戚に引き渡されそうだった。そのとき、私が親戚の前に行って2人を引き取ると言った。なぜ、自分達を引き取ったのかと聞かれてな。私はこう言った。『私と弟はお前らの両親に助けてもらった。だから今度は私がお前達を助ける番だ』……って」

「教官もその人と同じように……」

「あぁ、弟の友達を引き取って育てたさ。その弟の友達を見ているとそいつもあの人と同じ、誰かを助けたいという瞳をしている。やはりあの人の子なんだなって」

 

照れているのを隠すように笑っていた。

 

(負けられない……)

 

教官が言ったその人とは私には分からないが教官がいるこの場所で負けるわけにはいかない!

あなたのおかげでここまで強くなったと言うため……強くなった姿を見せるために私は負けることは……嫌、負けられない!私は負けるわけにはいかない!負けてはいけないんだ!

織斑一夏をこの手で倒すと決めて、教官に認めてもらうためにこんなところで負けてたまるものか!

力が……そう、力が欲しい!

誰にも負けない…織斑一夏に負けない力が!

 

『汝、自らの変革を望むか?より強い力を欲するか?』

 

力……?あぁ!欲しい!より強い力が欲しい!私を強くするならその力をよこせ!

 

『汝、その力により比類無き最強、唯一無二の絶対』

 

Damage Level……D.

 

Mind Condition……Uplift.

 

Certification……Clear.

 

《Valkyrie Trace System》 boot.

 

 

 

 

 

 

「あああああっ!」

 

ボーデヴィッヒさんがいきなり悲鳴をあげてシュヴァルツェア・レーゲンがスパークする。

 

「うわっ!」

「一夏!」

 

シュヴァルツェア・レーゲンから放たれるスパークが一夏に直撃して吹き飛ばされる。

 

「なに……あれ……」

 

シュヴァルツェア・レーゲンから現れる黒い泥ようなもの。それがボーデヴィッヒさんの身体ごと飲み込もうとしている。

その泥は深く濁って不快に思わせる色だった。

 

「ボーデヴィッヒさん!」

 

エールストライカーで瞬時加速(イグニッション・ブースト)をしてボーデヴィッヒさんに近付く。

あの泥は危険だ。あの泥に触れたら僕自身どうなるかわからない。

けど──

 

「あの子を1人にさせちゃいけない!」

 

ボーデヴィッヒさんが泥に飲まれるのをただ見てるわけにはいかない!

助けられるかどうかわからないがやらないよりかはマシだ!

 

「エール、パージ!」

 

エールストライカーを外すと身体が軽くなり、予めストライクのスラスターに溜めておいた瞬時加速(イグニッション・ブースト)でさらに加速してボーデヴィッヒさんに近付く。

その泥が僕に触れた瞬間──

 

「うわっ!」

 

泥は僕も飲み込んでしまい、外の光を遮断させた。




原作で織斑夫婦が行方不明になっていますが
千冬が12歳、一夏が3歳のときと織斑夫婦が行方不明になったという設定にしています。
悠人は一夏と同じ3歳で真耶は千冬のひとつしたの11歳です。
山田夫婦が交通事故で亡くなったとき千冬はモンドグロッソで優勝していて3人を養う程のお金を持っていたので千冬は悠人と真耶を引き取りました。このとき千冬は18歳ですが高校を卒業して、真耶は17歳。一夏と悠人は9歳です。
千冬が言ったあの人とは悠人の父のことです

余談ですがオリジナルストライカーパックを考えていまして
活動にも書いていますので確認してください
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