インフィニット・ストラトス ただあの空を自由に飛びたくて   作:如月ユウ

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3話 クラス代表

「授業を始める前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表を決めるわ。クラス代表は生徒会の開く会議や委員会等に出席して参加するの。一度決めたら1年間は変更出来ないけど、誰かやる人は?」

「山田君を推薦します!」

「あ、私も山田君を推薦します!」

「私も山田を推薦します!」

「私も山田君にします!」

「私も山田君を!」

 

クラスの女子がどんどん僕を推薦していく。

 

「これだと山田君がクラス代表決定ってことになるわね?他に推薦する人は?」

「「「いませーん!」」」

「なら4組のクラス代表は山田君に決定。はい、みんな山田君に拍手!」

 

パチパチと僕に拍手を送ってくれた。なんかみんなに流されてクラス代表になっちゃったけど……。

 

 

 

 

「へぇ~悠人、クラス代表になったんだ」

 

一夏と箒の三人でお昼を摂っていて、僕と同じように女子との相部屋らしくその同居人が箒だったとのこと。

 

「そっちは大変だね。代表候補生の人と決闘なんて」

「くだらん挑発にのったからだ馬鹿者」

 

箒が一夏に厳しい発言を言う。

一夏のクラスの先生は千冬さんと姉ちゃんらしく、一夏が決闘する代表候補生の人はセシリア・オルコットという人物でイギリス代表候補生とのこと。

 

「それで一夏はどうするの?」

「どうするもなにもやるしかないだろ」

「ねぇ、君」

 

3年の先輩らしき女子が僕達の席にくる。

 

「もしかして代表候補生の子と勝負するって聞いたけどホント?」

「はい、そうですが」

「でも君って素人よね?IS稼働時間はどれくらい?」

「20分くらいだと思いますが……」

「それじゃあ勝てないわね。ISは稼働時間がものを言うの。代表候補生なら軽く300時間は動かしてるわ」

「は、はあ……」

「それでね、良かったら私が操縦教えてあげようか?」

 

一夏にとってはむしろ願ったり叶ったりの要望だろう。僕は無関係だけど。

 

「はい、ぜひ」

「結構です。私が教えることになってますので」

 

先輩の提案を却下するように箒が間にはいってくる。

 

「あなたも1年でしょう?私のほうがうまく教えられると思うんだけど」

「篠ノ之博士の妹ですのでご心配なく」

「それなら……仕方ないわね」

 

この先輩の頭の中ではIS開発者の妹=操縦も上手いという公式が出来た。

これでは勝てないと悟り、どこかへ行ってしまう。

 

「手伝ってくれるのか?」

「そうだ。後で道場に行くぞ」

「いや、俺はISのことを」

「いいな」

「わかったよ……」

 

箒の強気の言葉で一夏は折れる。

頑張れよ一夏。

 

 

 

 

「それじゃあ山田君、クラス代表決定おめでとう!」

「「「おめでとう!」」」

 

クラッカーの音と共に拍手が鳴る。

夕食の時間を終えた食堂は自由時間となっていて4組全員で僕のクラス代表就任パーティーを開いてくれた。

テーブルにはお菓子とジュースが置かれている。

 

「いや~男子と同じクラスだからかなり目立つね」

「そうだね~」

「山田君、クラス代表なんだから頑張ってね」

「う、うん」

 

みんなが僕に期待してくれるとあまり悪い気はしない。

 

「どうも新聞部で~す!4組のISの男性操縦者である山田悠人君にインタビューをしようと思いま~す!」

 

食堂に新聞部の生徒がやって来て、僕に名刺を渡してくる。

 

「私は黛薫子。2年生で新聞部の副部長をやってるのよろしくね」

 

名刺を見ると画数がかなり多い。名前書くとき大変そう。

 

「それじゃあさっそくインタビューするね。山田君、クラス代表になった感想をどうぞ!」

 

ボイスレコーダーを僕に向けてくる。

 

「えっと、成り行きでクラス代表になりましたが精一杯頑張ります」

「う~ん、インパクトが足りないね。こうぐぐっとくる言葉はないの?」

 

ないの?って言われてもインタビューなんてしたこともないからなにを答えればいいんだよ……。

 

「クラス代表になったのにそんな弱々しい態度で戦う覚悟はあるのか!」

「覚悟はある。僕は戦う」

 

黛先輩に言葉にムッとなってしまい、こう言ってしまった。

 

「うむ、今の言葉は良いね。発破かけたかいがあった」

「発破って……」

「まあまあいいじゃない。あ、写真撮りたいからそこに立って」

 

手を捕まれて適当な場所に立たさせる。

 

「それじゃあ撮るよ。35×51÷24は?」

「え、えっと」

「はい、答えは74.375でした」

 

答えを言えず、あたふたしているとパシャりとシャッターが切られる。

 

「なんでみんないるのかな?」

 

僕の周りに女子が集まっていた。

 

「いいじゃん、いいじゃん。思い出作りは大切だよ?」

「そうそう」

「はははっ、山田君モテモテだね」

 

黛先輩は僕をからかうとまたシャッターを切った。

 

「こういうときは楽しまないと」

「ほら山田君、飲んで飲んで」

「あ、ありがとう」

 

テーブル席に戻ると空のコップにジュースを注がれる。

 

「でも、まあ……」

 

今回ばかりはいいか。中学ではこんな風に女子と話し合うことはなかったからこのパーティーを楽しむことにしよう。

 

 

 

 

「はあ……疲れた……」

 

クラス代表就任パーティーは夜の10時まで続いた。こういうときはすぐに寝るのに限る。

 

「あら、遅かったわね」

 

部屋に戻ると更識先輩は下着にワイシャツという思春期の男子には大変よろしくない格好をしていた。

 

「あの、先輩」

「なに?」

「寝るときってそういう格好なんですか?」

「そうだけど?」

 

もう、突っ込む気力はない。ここはスルーしたほうが良いや

 

「実はクラス代表になりましてそのパーティーをやって」

「あら、おめでたいことじゃない」

「まあ、クラス対抗戦に参加しなくちゃいけなくなりましたがね」

 

ISの申請をして、使えるのに数日かかる。クラス対抗戦までには時間はあるけどなるべく多く練習しないと。

 

「私が教えてあげようか?」

「良いんですか?」

「えぇ、もちろんよ。せっかくクラス代表になったんだからISを操縦出来るようにしないと」

 

更識先輩がコーチになってくれるならとても心強い。なんたって国の代表なんだから。

 

「けど、ISの貸し出しを申請してから数日かかりますよ?」

「そこは大丈夫、私に任せて♪」

 

扇子を開くと『会長権限』とかかれていた。




セシリアがいなかったらこんな感じにクラス代表に指名されてますよね
悠人は流されてクラス代表になりましたのでクラス対抗戦で一夏と戦うことになります
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