インフィニット・ストラトス ただあの空を自由に飛びたくて 作:如月ユウ
少しだけ悠人の内側が出ます
悠人と簪がいない教室にいると落ち込んだ気分になりそうで気分を変えようと廊下に出ると一夏達が3組の教室から出てきた。
「一夏? まだ事情聴取しているって聞いていたんだけど」
「なんか先生がもう聞くことがないって言われたから出ても良いって言われて」
「悠人と更識先輩はまだやってるの?」
「あぁ……」
まだ事情聴取しているんだ……はやく悠人に会いたいな。
「シャルロット、簪はまだいないんだよね」
「うん……」
ガンダムの襲撃で簪が怪我をして病室にいる。
お見舞いに行こうとしたけど何故か面会拒絶と言われて会いに行けなかった。
「3組から出てきたけど友達話してたの?」
「アリーナに現れたガンダ……ISと悠人は無関係だと説明してたんだ」
「2組と3組に説明をしまして次は4組に行こうとしていましたの」
箒とセシリア、ラウラは確かアリーナ制圧部隊に参加していたんだった。私も参加したかったけど私のリヴァイヴは実弾しかないから参加出来なかった。
「嫁はすぐ解放されるさ。無関係なのは私達が一番知っている」
似ているからといって悠人を疑うのは無理はないかもしれないけどアリーナを襲撃したガンダムと無関係なのは私自身一番知っている。
臨海学校でガンダムが現れたとき悠人は私達を助けてくれたんだから。
「僕のクラスはある意味大丈夫かな。ロボット系が好きな人が多くて不安になっている人がいなかった。悠人が戻ったら侵入してきたISはガンダムなのって聞いて来そうな感じだね」
悠人を見て怖がる人はいないから大丈夫だよと言う。
『1年4組のシャルロット・デュノアさん。職員室までお越しください』
「呼ばれたらしいから僕は行くね。4組は行かなくても大丈夫だよ」
「わかった」
軽く手を振って一夏達と別れて職員室に行く。
「失礼します。1年4組のシャルロット・デュノアですが」
「来たわねデュノアさん。早速だけど付いてきて」
担任のエドワース先生が私を見つけると私と一緒に職員室を出る。
「あの先生、用件とは」
「織斑先生がデュノアさんを呼んで来てほしいと言われて」
「織斑先生が?」
「内容は聞かされてないけどデュノアさんと話がしたいらしいわ」
しばらく後ろを付いていき人があまり来ない場所に来ていた。扉をノックをすると織斑先生が出てきた。
「デュノアさんをお呼びしました」
「わかった、あとは私がやりますのでエドワース先生は授業をお願いします」
「わかりました」
「デュノア、悠人が話をしたいらしい」
「悠人が!」
居ても立っても居られず織斑先生を押し退けて部屋に入った。
「シャルロット……」
私を見ると笑顔を見せてくれたが酷く疲れたような顔をしている。
「気持ちは分かるが落ち着け」
「あ……ごめんなさい」
織斑先生が扉をしめると私は悠人と対面するように椅子に座った。
「デュノアを呼んだのはお前の会社であるデュノア社についてだ」
「デュノア社ですか?」
「シャルロットはデュノア社をどうしたい?」
どうって……IS学園は各国企業が干渉することが出来ないから私は安心して学園生活が出来るんじゃないのかな。
「前にIS学園の生徒なら大丈夫って言ったけどあくまで『生徒』ならなんだ。退学したり卒業したら生徒でなくなる。そしたらシャルロットはずっとデュノア社に縛られる運命になんだよ」
「デュノア社は未だに第3世代の機体を着手していない。次のトライアルに参加出来なければ倒産して下手をすればお前はフランスに強制帰国されるかもしれない」
「退学、卒業、帰国……」
生徒じゃなければフランスに帰国……嫌だ、悠人と離れたくない!やっと私が安心出来る場所が出来たのにそんなの嫌だ!
「悠人、先生……フランスに帰りたくありません! 日本に残りたいです!」
「だが、政府はそれを許したりしない。それにお前はフランス代表候補者という立場にいる。簡単に降りることも逃げることも出来ない」
そんな……私は悠人と……好きな人とずっと居ることすら許されないの……。
「落ち着けデュノア。今はまだこの学園の生徒だ。私達はお前の束縛を解放出来る打算を考えている」
「解放?」
フランスという国に囚われている私を解放出来る打算なんてあるの?
「実は僕のストライクを元に第3世代の機体を開発しようと考えてね」
「デュノア社は第3世代の機体開発に難航している。デュノアの自由を条件にストライクのデータを渡すことが出来ればお前は自由の身になれる」
まさか悠人がそんなことまで考えていたとは思わなかった。
「この計画は私と悠人しか知らない内容だ。デュノア……いや、シャルロット。お前は自分の親を捨てて、生まれた国を捨てて生きる道を選ぶ覚悟はあるか?」
そんなの最初から決まってる。
「先生……私は悠人と一緒にいたいです。悠人と離れたくありません!」
「その覚悟は本物か?」
「はい。もう、会社の思惑通りには生きたくありません。私は自分の意思で自由に生きたいです」
「覚悟は本物らしいが悠人はどう考える?」
「ここから決別フラグになりそうですけど、僕からしてはそういうのはあまり好きじゃありませんね」
フラグ?
「デュノア、感情に任せて動くのは悪いとは言わないが一度周りを見てゆっくり考えるのも大事だ」
「ゆっくり考える?」
「シャルロットはデュノア社を決別して自由に生きたいんだよね?」
「うん、私はデュノア社の操り人形になんかもうなりたくない。あの人と決別して」
「僕はそういうのは好きじゃないな」
「好きじゃ……ない?」
何が好きじゃないの?
「そうだね……先生、僕の話になりますけどいいですか?」
悠人が自分の話をしてもいいのかと聞くと織斑先生は無言で頷いた。
「ありがとうございます。シャルロットは2年前にお母さんを亡くしたんだよね?」
「うん……お母さんが亡くなってからはあの人の会社で働いていた」
「家族らしいことは?」
首を横に振ってしていないと言う。
「そうなんだ……」
家族らしいことをしていないと言うと悠人が悲しい顔をした。
「シャルロット、僕はね……小さい頃にお父さんとお母さんを亡くしたんだ」
まだ男装していたとき悠人のデータには『両親は他界』と書かれていたことを思い出す。
自前に知っていたとはいえ悠人の口から聞かされるとすごく悲しい気持ちになる。
「僕がまだ9歳の頃、織斑先生が第1回モンド・グロッソで世界一になって活躍したときかな。そのときに交通事故で亡くなったんだ。織斑先生が僕のお父さんとお母さんの遺影の前で世界一になったことを報告したニュースは見た?」
また横に首を振る。
あの頃の私はISのことはあまり興味がなく、スポーツの中のひとつだと思っていたのであまり印象的に残っていなかった。
「これが悠人の両親だ」
胸ポケットから一枚の写真を取り出すと私に見せてくれた。
織斑先生の姿は若く、隣には悠人のお姉さん……山田先生がいて二人の下には背がまだ低い悠人と一夏がいた。その両端には山田先生と同じ緑色をしていて腰まである長い髪の女性とブラウン色でビジネスカットをした私と同じ紫の目の男性がいた。
「これ……どうして」
織斑先生が写真を持っているのを悠人が一番驚いていた。
「私にとって大切な宝物。辛いことがあって挫折しそうになってもこの写真があったから私はモンド・グロッソで世界一を取れた」
どうして織斑先生が悠人の家族写真を持っているの?それに悠人の家族と一緒に写っている。
「なぜ、私が悠人の両親と一緒に写真を撮っているか疑問に思っているだろ?」
「はい、悠人と一夏は幼馴染みと聞いてましたが小さい頃から一緒にいるんですか?」
「そうだ。それに……私が中学生の頃、私と一夏は実の両親に捨てられた」
両親に捨てられた……一夏の親は『両親不在』と書かれていたがまさか行方不明になっていたとは思わなかった。
「両親に捨てられたとき救ってくれたのが悠人の両親だ。私と一夏を実の子のように育ててくれた。もし、悠人の家族がいなかったら一夏と共に野たれ死んでたと思う」
まだ子供なのに捨てるなんて……当事者ではない私でも怒りの感情を露にする。
「今更、親に会いたいとは思わないし、私と一夏にとって悠人の両親……宗村さんと舞さんが私の父と母だ」
血が繋がっていないのにこの写真を見ていると本当の家族みたいに見える。
「悠人……泣いてるの?」
家族の写真を見ている悠人の目から一筋の涙が流れていた。
「あれ……なんでだろう。お父さんとお母さんはもういないって割りきっていたのになんで泣いてるんだ」
制服の袖で拭うが涙が止まらない。
「ははっ……おかしいな。なんで涙が止まらないんだ」
何度も涙を拭いている悠人の肩に触れようとしたがその手を払われた。
「大丈夫……大丈夫だから」
「でも、悠人」
「何も言わないで」
瞳の奥を見たらとても悲しい目をしているがあの頃には戻れないと理解して前に進もうと決心している。
「僕の唯一の肉親は姉ちゃんだけ。そう割りきってる」
自分に言い聞かせるようにして涙を止めた。
「僕や織斑先生は親とはもう会えない。だけどシャルロット、君はまだ会える機会があるんだ。一度話をして、それでもお父さんと居たくないなら僕は親と子の縁を切る手伝いをする」
実の親と決別する事は悠人と織斑先生からして残酷な選択だろう。
会いたいと思っても手に届かない場所に行ってしまって家族らしいことがもう出来ない。私はなんて馬鹿な事をしようとしたんだ。
「……一度、あの人と話をしてみようと思います」
「必要な物を取りに行く。少し待ってろ」
織斑先生が部屋から出た。ここにいるのは私と悠人だけでとても重い空気が漂う。
「ごめん悠人。私、間違ってた。悠人や織斑先生はお父さんとお母さんとはもう会えないからこんな事をしたら」
「気付いてくれたならそれで良いよ」
今の悠人はとても弱々しく泣いてるのを堪えているようにも見える。悠人に近付いて抱き締めようとしたら。
「大丈夫……」
私がやろうとした事に感付いたのか離れてしまう。
「終わったことだから。あの頃の自分とはもう決別したんだ」
「無理しないでよ。辛いんだよね? 苦しいんだよね? 私は悠人が好きだから……だから」
「僕を想うならやめてほしい。今はデュノア社をどうにかしないといけない」
拒まれた。
まるで甘えることは弱い人だと言うように強く……強く拒まれた。
「僕達は今、やるべきことがあるんだ。他の事をする余裕なんてない」
「そうだったね……ごめん」
今の悠人に何をしても拒まれると思う。
なら、今はそっとしておこう。今の私に出来ることはそれしかないから。
扉が開かれて織斑先生が入ってくると箱のような機材を持っていた。
「録音しても構わないだろ?」
「はい」
机に録音機を置いてスイッチを入れると私は
「どうしたんだシャルル、こんな時間に」
「あ、あの……報告したい事がありまして」
自国の言葉……フランス語で話をしている。
悠人と織斑先生からしてどんな話をしているのか分からないと思う。
「報告だと?」
「はい。実は……学園で男装している事がバレました」
「……そうか」
「はい」
IS学園にいる間は安心出来るとはいえ後回しには出来ない。次の言う事が残酷な事であっても受け入れよう。
「デュノア社はここまでのようだな」
「そうですね……」
「ラファール・リヴァイヴの生産数が世界第3位とはいえ、今は第3世代の機体の試作型が完成して運用している。何処かの国の機体が量産機として採用されればリヴァイヴの必要性などなくなるな」
第3世代の機体が量産化されればラファール・リヴァイヴの存在意義がなくなる。それに釣られてデュノア社の株が下落して事実上倒産するだろう。
「シャルル……いや、シャルロット。私の妻ロゼンダは君のことを叩いたことに酷く後悔していた。自分は子を宿せない身体なのがいけないのにお前を叩いたことを謝りたいと言っていた」
子が宿せない……それって自分の子供を抱くことが出来ないことだよね?
「子供が出来なくても気にするなとは言ったが会社を継ぐには子供を産むのは必要なことだった。ロゼンダには隠してアイリーン……お前のお母さんを愛人にしてお前を産んだ」
「私は会社の道具だと言うの……」
「否定はいくらでも出来るが結局は会社を継ぐための道具として過ぎなかった」
残酷な事実だった。
私を産んだのもお母さんを愛人にしたのも会社を繁栄させるための道具にしかなかったことに……。
「神が私に天罰を下したんだろう。会社の繁栄のために娘を道具にしたことに」
乾いた笑いをして自分が犯した罪を自覚していた。
「ロゼンダはラファール開発当時から職人気質でな。あの腕なら何処でも通用すると思ってデュノア社で腐らせる訳にはいかないと別の会社に移動させようとしたが頑なに拒んでな。なんでデュノア社にこだわるのかと聞いたらロゼンダは『ラファールは私の全てを捧げて育てた大事な娘。他の会社に行ってしまったら娘を捨てると同じ事、デュノア社が倒産するなら私も共に堕ちる』と言った。本当に良く出来た妻だ」
本妻の人……ロゼンダさんは自分の子供を抱けないからラファールとラファール・リヴァイヴを自分の子供のように育ててたんだ。
「もちろんアイリーンも愛していた。ロゼンダとは違う雰囲気を持っていてその雰囲気が激務の毎日を癒してくれた。シャルロット、お前もいたおかげで毎日の疲れが癒された。ロゼンダにも娘が出来たらこんな嬉しい気持ちを味わえただろう」
馬鹿だ……私は本当に馬鹿だった。
なんで愛人の子だから叩かれないといけないのと思って一方的に敵意を向けてた私が馬鹿みたいじゃないか。
「デュノア社が倒産すれば自分も終わりだと思っているな?それは違うぞシャルロット」
「違う?」
「アイリーンにも保険はちゃんと掛けといた。それには一切手をつけてない。それを使って自由に生きなさい。何処に行こうが誰を好きになろうがシャルロット自身が自由に決めて良い。それが私が父親として出来る償いだ」
お父さん……。
「じゃあなシャルロット。あとはロゼンダを別の会社に」
「待ってください!」
ここで逃げたら私は本当に家族と別れてしまう。悠人も織斑先生もそんなことは望んでないはず。
「まだ話をすることがあります」
「話だと?」
「私じゃなくて他の人に変わるけど日本語で話してね」
「日本語? わかった」
疑問になりながらも了承するとスマホを悠人に渡した。
「お電話変わりました。はじめまして山田悠人と言います」
「ちょっと待ってくれ、他の人に変わると言ったがもしかして」
「うん、2人しかいない男性操縦者の1人。私と同じクラスの山田悠人君」
私もフランス語から日本語に変えて話しかける。
「まず、はじめに驚かせたことについて謝罪します。それとこの会話は僕以外に織斑先生……初代ブリュンヒルデが同席しています」
「最初から聞かされていたということか」
「はい、この話は録音されています」
「はっはっはっ。抜け目のないことをしてくれたな」
「ごめんなさい……」
「いや、シャルロットの男装がバレていた時点でもう終わりだと思っていたさ。自己紹介がまだだったな。私はアルベール・デュノア。デュノア社の社長を勤めている」
デュノア社が倒産するという運命を受け入れているのか陽気に話している。
「山田君と言ったな? シャルロットからデュノア社が経済危機に陥っているというのを聞いたかな?」
「はい、次のトライアルに参加出来なかったら開発許可が剥奪ですよね?」
「わが社もなんとか開発しているがデータが足りなくてな。デュノア社はこれまでだろう。シャルロットやロゼンダ……正妻を道連れにさせたくはない」
「そのことですが……デュノアさんは家族らしいことはしていないんですよね?」
「機体開発に忙しくて家族らしいことしなかった」
「今でもしたいと思ってますか?」
「……出来るならしたいと思う。シャルロットとロゼンダとアイリーン……シャルロットの母と4人で過ごしてみたいがもう叶わない夢さ」
お父さんとお母さん、ロゼンダさんと4人で過ごす日々……想像出来ないけどそれはとても楽しい日常だろうと思う。
「第3世代のデータがあれば良いんですよね?」
「それはそうだが世界各国が試作型を完成させたばかりで」
「僕の専用機である第3世代機体のデータを差し上げます。あと僕の戦闘データも」
「だ、男性のデータもだと!?」
電話越しでもかなり慌てているのが私でも分かる。
第3世代の機体データだけではなく、2人しかいない男性のデータも一緒に渡すと悠人が言った。
男性データは希少で価値はとても高く、国家予算を使っても欲しがるものだ。
「き、君は自分が言っていることが分かっているかね? 第3世代の機体データだけではなく自分自身のデータをわが社に?」
「はい。そうです」
「損得や裏があるとか思わないのかね?」
「そういうのはよく分かりません。ですがデュノアさんが娘さんと家族らしいことをしたいと言いました。少しでもお手伝い出来るならと」
「どうして君はここまでしてくれる。知っていても見て見ぬ振りをしていてもおかしくない。見捨てることだって出来る筈だ」
私もずっと思っていた。
偶然同じクラスになって同じ部屋になって、正体がバレたのに自首するのを引き留めてくれた。
それだけでも充分感謝しているのに悠人は私の……お父さんの会社まで救おうとしてくれている。なんで悠人はここまでしてくれるのか。
「親と子が離れてしまったらどれだけ悲しい事なのか分かりますか?」
私もお母さんを亡くして独りだったがお父さんがまだ生きてこうやって話し合える。だけど悠人は……。
「どんなに大変な事でも親と子が触れられる距離で過ごす毎日。それさえあれば乗り越えられますよね? それを失ってしまったらどれだけ……どれだけ辛いことか」
ポタポタと机に涙が落ちた。
「悲しいじゃないですか。触れられる距離にいるのに離れ離れになって二度と触れられない場所まで行ったら……会いたくても会えない。それがどれだけ不幸な事か。シャルロットにはそんな不幸に遭わせたくありません……だから僕は救います。シャルロットをデュノアさんをロゼンダさんをデュノア社を全て……全て救います」
「……ありがとう」
小さい声でお父さんはお礼を言った。
「山田君、シャルロットに変わってくれるか?」
「わかりました。はい、シャルロット」
スマホを返してもらうとお父さんとまた会話する。
「シャルロット、彼のことをどう思っている」
フランス語に話しかけてきたお父さん。悠人にはまだ話せない内容かもしれない。
「どうって言っても……」
「言い方が悪かったな。彼を異性……好きな人として見ているか?」
「うん……私、悠人のことが好き」
「そうか……」
悠人には感謝しているが好きになるかは話は別。
たった一人の娘だから簡単には渡してくれないんだろう。そう思っていたが……。
「彼ならシャルロットを任せられるだろう」
「それって……」
「彼には他人を引き寄せる何かがある。それを悪用する輩がいるだろう。シャルロット、彼を支えてあげなさい。そんな輩を追い払う力をシャルロットは持っている」
「うん……ありがとうお父さん。私を産んでくれて」
「ありがとうシャルロット、私の娘として生まれてくれて」
「夏休みになったら必ずフランスに帰るから。悠人と一緒に絶対……絶対に帰ってくるからね」
「あぁ、楽しみにしてる」
通話を切ってお父さんとの会話を終えた。
「最後、フランス語で話してたけど何を話してたの?」
「夏休みになったらフランスに帰るって言ったの。悠人も一緒ね」
「ぼ、僕もなの?」
「うん♪ お父さんと約束しちゃった」
「今更、行かないと言っても遅いからいいか」
呆れ半分、諦め半分の表情をしていた。
「あ、そうだ。デュノア社の第3世代だけどシャルロットはどういう機体にしたい?」
私が考えるデュノア社の第3世代の機体……ロゼンタさんが娘のように育てたラファール・リヴァイヴと同じ
「ストライクかな。はじめて見たガンダムだから私もストライクに乗ってみたい」
「わかった、ストライクを元に考えておくよ」
「これ以上、話す事はないな。デュノアには悪いが部屋を出ろ」
「わかりました」
名残惜しいが悠人がいる部屋から出た。
色んな作品を見ましたらシャルロットの両親って父が良い人で正妻の人が悪く書かれてますよね?
原作者の弓弦イズル様がデュノア社の内部を深く書いてないのでどうなってるかは不明です
これは独自解釈でしてラファールが生産数世界第3位なのはロゼンダ(正妻)が技術力が高いおかげと解釈しました
その代償が子を宿せない身体でシャルロットと初対面したときアルベール(シャルロットの父)が浮気をしたのに怒って叩いてしまったが自分が子を宿せないのが原因だとあとから気付きました
叩いたことを酷く後悔してすぐ謝りたかったが経済危機なので時間を省く事が出来なく、そのままズルズル引き摺って今に至る感じです