ちなみに作者はデジモンクロスウォーズが大好きです。
プロローグ 転生特典
俺の人生は不幸ばかりだった。
当時デジモンが流行っていた時代に生まれた俺は、みんなの話題に乗っかろうと必死にデジモンを見ながら話に乗っていた。
しかし、俺がちょうど中学2年の頃俺にとって運命の作品に出会った。
それがデジモンクロスウォーズである。
俺はそれを見た瞬間に心が踊るかのような出来事だった。
デジクロスによりデジモン達が合体して強くなるという要素は元々ロボット好きであった俺の心に火をつけた。
俺は早速学校の友達にクロスウォーズの良さをこれでもかと言うぐらいに語った。
だがその日を境に、俺から友達が一人もいなくなった。
理由は、当時のクロスウォーズは従来のデジモンファンにとってはあまりいい評価をとれなかった作品でもあった。
デジモンは進化してなんぼと呼ばれていたのに、それをいきなり合体のみで戦うクロスウォーズにデジモンファンはある意味残念な感じだった。
しかしそんな事を知らなかった俺はクロスウォーズこそデジモンに必要な作品と言ってしまい、親友だった俺の友達がこれに激怒し大ゲンカとなってしまい全治3ヶ月の大怪我を俺は負わせてしまった。
少年院に入れられないだけマシだったが、その代償として俺の周りから人がいなくなり、家族からも厄介者扱いされてしまった。
そんな事もあったが、俺はどうにか社会人となり家族も持つ事もできた。
だが、運命はそれを許さなかったのか、またも俺に不幸が襲った。
それは、俺が大怪我を負わせた親友が窃盗罪で捕まり、俺に指示されたと濡れ衣を着せたのだ。
当然それを疑った警察は俺を事情聴取したが、証拠不十分で釈放されたが、その翌日に親友は自殺した。
これにマスコミは食いつき、俺が親友を自殺に追い込んだと冤罪同然の記事を書き、その日の連日からひどい中傷手紙や罵声を浴びながら生きることとなってしまった。
当然俺の家族はそんなのに耐え切れるわけがなく、結果離婚することとなり会社からもクビにされ、俺は人生のドン底に叩き込まれた。
そして俺は今現在、ビルの屋上にいる。
ーーーもう何もかも疲れた
そう言い残し、社会への苦情を書き、俺は屋上から飛び降りた。
ふと、目が覚めた。
そこには何もなく、あるのは白い空間と俺が寝ていたであろう布団だけだった。
ここは一体どこだ? なぜ俺はここにいるんだ?
そう考えていると、奥から女性が出てきた。
よく見ると神々しい服装をしているので、恐らくなんらかの偉い人なんじゃないかと思った。
『目が覚めたようですね…』
脳内に直接語りかけるかのような声だった。
しかしその声は美しく、まるで声優が神様になったかのような声だった。
『あなたの今までの人生を見させていただきました。…本当にお辛い人生を歩まれたのですね…私から謝罪させて下さい…本当にすみませんでした…』
泣き声交じりの声で俺に謝ってきた女性。
しかしなぜ謝るのかがわからなかった俺はなぜ?と質問した。
『…実は、あなたが不幸の人生になってしまったのには、我々神が原因なのです…。あなたか親友と呼んでいた人物は、実は転生者なのですが、これが我々にも手がつけられない程の罰当たり者で、転生の特典には聞くのすらできない程の悪じみた者でした…、なので我々はどうにか彼の特典を取り上げたのですが…、我々のミスであなたの人生にその特典が誤認してあなたの人生を狂わせてしまったのです…』
ーーー俺は聞いてて思った。俺はなんて奴と親友になってしまったのだと、神様の話が本当かはさておき、ミスによって人生を狂わされてしまった俺は一体なんなのだろうか…。
俺はしばらく布団に座りながらただただ沈黙しているだけだった。
すると神様が、俺の手をとり、優しく慈愛に満ちた声で言ってくれた。
『…あなたを死なせてしまった我々にも責任があります。あなたを生き返えらせる事はできませんが、転生させる事はできます』
ん?今なんて…
『ですから、転生させる事はできますので、また新しい人生を歩まれてはどうでしょうかなと、思いまして…、どうでしょうか?』
…成る程
俺はこの時、転生という言葉が出るとは思わなかったが、人生をやり直すという意味に置き換えればいいのではないだろうかという説についた。
もちろん、親友のような転生なんてしたくないしする気もない。
俺はそれを神様に伝えると、『…ではあなたが欲しい転生特典を教えて下さい。数は4つまでです』と言ってきたので、少し悩んだが、特典をどうにか選びだせた。
転生特典1「デジモンクロスウォーズにて出てきたクロスローダーとデジクロスと同じ能力をそれに宿らせて俺に渡してほしい」
転生特典2「対人スキルとして、話上手と絶対信頼が欲しい」
転生特典3「普段の姿形はデジモン内のオメガモンにしその力をもらう。また人間体になれるようにし、その時の姿はFateの坂田金時(ライダー)」
転生特典4「もし自分に家族ができたら、必ず幸せにできるくらいの運命」
全ての特典を言い終えると、神様はどこからか杖を取り出し、何もない空間に扉を出させた。
『さあ、この扉を開けば、新しい人生の世界に辿りつけますでしょう…ただ残念ながらどの世界に行くかまではわかりません…それだけは覚えておいてください』
俺は神様に一言お礼を言うと扉を開けて、その中へと入った。
そして強い光に当てられながら俺は意識を失った。
意識を失う前に神様からの言葉が聞こえた。
『…どうか、あなたの人生に、幸運がありますように…』
つづく
主人公の親友のその後ですが、あまりにひどい外道だった為地獄に送られ、心が壊れるまで抜け出せなくなっています。
更新はゆっくり目ですので、気長にお待ちいただければ幸いです。