アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ 3rd SEASON (完結)   作:栗ノ原草介@杏P

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 Cパート

 

 

 

「うちは、諦めないっちゃ。ちゃんとした料理で、みくさんに魚の素晴らしさを、わかってもらうっちゃ!」

 

 厨房から出てきた葵が、刺身の船盛りをみくのテーブルに置いた。

 

「のっ、ノーセンキューにゃッ!」

 

「あっ、どこ行くっちゃっ! 刺身を食べるっちゃ!」

 

 みくが逃げ出した。

 葵が追いかけた。

 それを見たシンデレラプロジェクトのアイドル達が、笑った。

 

 観光大使の就任イベントは、大成功を収めた。

 

 それは、打ち上げに参加するアイドルの顔を見れば、一目瞭然だった。

 

 皆、楽しそうに笑っている。

 

 その笑顔を見て、満足げにうなずくはずのプロデューサーは、しかしそこにはいなかった。

 

 プロデューサーは、食堂でおこなわれている打ち上げから抜けて、事務所にいた。

 自分のデスクで、パソコンのモニターを睨んでいた。

 

 ――どうすれば、彼女達に、大きな舞台を用意することができるか?

 

 事業縮小が決まってから、プロデューサーは悩んでいた。

 母体である美城グループからの資金援助が期待できない以上、アイドルの華であるライブイベントの規模を、縮小せざるをえない。

 

 しかし――

 

 彼女達には、今まで以上に大きな舞台を、用意してやりたい。

 

 自分を慕って346プロに残ってくれたアイドル達の、期待に是非とも応えたい。

 

 ――いや、応えなくてはならない。

 

 そのためには、どうすれば良いのか?

 

 起死回生のアイディアを生み出すべく眉間に力をこめてみるも、一向に妙案は浮かばない。

 ときおり、食堂から歓声が聞こえてきて、それを聞くたびに焦燥感がこみ上げてくる。

 

 こんこん。

 

 突然のノックに、プロデューサーは思考を中断した。

 

「失礼します」

 

 書類を抱えたちひろが、事務所に入ってきた。

「食堂、戻らなくていいんですか? みんな、待ってますよ?」

「あとで顔を出します。もう少し、してから」

「新しい企画、考えているんですか?」

「はい……。まだ、ほとんど白紙状態なのですが……」

 

「そんなプロデューサーさんに、はいっ。プレゼントです」

 

 ちひろが、持っていた書類を渡してきた。

 

「これは……?」

 

 手の平を合わせたちひろが、ふふっと微笑み――

「アイドル達から、プロデューサーさんへプレゼントです。これから先、色々な仕事をするようになるって聞いたアイドル達が、企画を考えてくれたんです。是非、プロデューサーさんに見て欲しいって」

 ふと、懐かしい気持ちになった。

 そういえば、以前にもこんなことがあった気がする。

「じゃあ、私は食堂に戻ります。プロデューサーさんも、適当なところで切り上げて、来てくださいね」

「はい。お疲れ様です」

 笑顔で退室するちひろに頭を下げて、吐息をついた。

 もらった資料へ、目を向けた。

 

 いつかの企画書のような、突拍子もないものが多かった。

 

 企画としては、もちろん使い物にならないが、アイドル達の個性が強く反映されていて、いつのまにか口元が緩んでいた。

 

 それは、一種のスタミナドリンクのようなものだった。

 

 気力を回復してくれる、特製ドリンクのようなもので、企画の種としての価値は無い――

 

 ――はずだった。

 

 しかし、一つの企画を見た瞬間、プロデューサーの口元から、笑みが消えた。

 砂の中に砂金を見つけた人のように、目を見開いて、呼吸を荒げて、早くなる心音を耳に感じた。

 

 ――これは、ものになるかもしれない。

 

 その企画書をきっかけに、アイディアがこみ上げてきた。

 シンデレラ達に、大きな舞台を用意するための道筋が、かすかに見えた。

 

 プロデューサーは、受話器を取って考えた。

 

 夜も遅いので、今西部長は帰宅しているかもしれない。

 しかし、あの人ならば、おそらく――。

 

 手帳を確認して、電話をかけた。

 2コール目で、繋がった。

 

「夜分遅くに、すみません。美城常務に、聞いて欲しいお話があります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 オーディオコメンタリー(あとがき)


 プロデューサーの皆様、やみのまでございます!
 このたびは、拙作にお付き合いいただき、まことにありがとうございますっ!

 今回は、みく&李衣菜――アスタリスクコンビの話を、書かせていただきました。
 解散するする詐欺でお馴染みの2人です。
 喧嘩するほど仲がいい、という言葉の意味を教えてくれる2人です。
 これからも、仲よく喧嘩をしてもらいたいですね!

 首藤葵ちゃんは、お魚をめぐってみくにゃんと戦うことが運命付けられているようなアイドルです。
 みくは自分を曲げないので、攻略するには、それなりの戦力が必要です。
 七海ちゃん、ナターリアちゃんとユニットを組んで、歌を歌うのはどうでしょう?
 曲はもちろんお魚てんご――いや、なんでもないですw

 次の月末ガシャが終わる頃、次話を投稿する予定です。
 次回は、きらりんロボがにょわー!(物理)する話を予定しております。

 またお付き合いいただけると、最高にハピハピでごぜーます!


 ――さて、話を現実にシフトしますが、

 シンデレラガールズ劇場、アニメ化決定、おめでとうございます!
 放送はまだ先になりそうですが、今から楽しみでガチャがとまりませんっ!w













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