アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ 3rd SEASON (完結)   作:栗ノ原草介@杏P

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 Cパート

 

 

 

「人選をやりなおせ」

 

 本社ビルに呼び出されて、挨拶も抜きにいきなり言われた。

 プロデューサーは、美城常務の机に近づき、そこに並ぶプロフィールを見て、美城常務の言葉の意味を理解する。

 

「ピンク・チェック・スクールの、メンバーのことですか?」

 

 美城常務は、無言をもって肯定した。

 彼女が言わんとすることを、プロデューサーは理解した。

 

 恐らくは、五十嵐響子のことだと思った。

 

 876プロの要請とは言え、大事なライブを控えたユニットに新人を起用するのは不安であると、そういう話だと思った。

 

「五十嵐さんは、確かに新人ですが、養成所でのレッスン期間は長く、技量に問題はないと考えます。ライブ経験を持つ島村さんと小日向さんのサポートがあれば、問題なくユニット活動をおこなえるかと……」

 

 プロデューサーは、実際に876プロで五十嵐響子と面接をして、採用した。

 決して、876プロの要請を鵜呑みにしたわけではない。

 プロデューサーとして五十嵐響子というアイドルを吟味(ぎんみ)して、問題ないと太鼓判(たいこばん)を押してユニットに迎え入れた。

 美城常務に反対されても、それを(くつがえ)すだけの採用理由を持っていた。

 

「五十嵐さんが新人だから、ユニットメンバーにふさわしくないと、おっしゃりたいのですか?」

 

 美城常務は、微かに首を左右にふって、イヤリングを揺らした。

 

「君は、思い違いをしている」

 

 コツと、ヒールの音がした。

 美城常務は、背筋を伸ばしたまま近づいてきて、プロデューサーへ視線を向けたまま、立てた指をプロフィールへ向けた。

 

 彼女の青い爪は、五十嵐響子を見ていない。

 

 その爪は、島村卯月へ向けられていた。

 

「……どういう、ことですか」

 

 プロデューサーは、腹の底に不快な熱を感じた。

 

「それは、こちらの台詞(せりふ)だ」

 

 美城常務は、不快感を強調しようとするかのように、眉根を寄せて――

 

「今回のライブは、346プロの社運がかかっていると、言ったはずだが、忘れたのか?」

 

 プロデューサーは、首を横に振った。忘れるはずがない。

 

「じゃあ、どうしてこの人選になる? すぐに人選をやり直せ」

 

「待ってください! 私は、熟考を重ねました。島村さんがユニットのリーダーで、何も問題はありません!」

 

 なりふり構わず、語気を荒げた。

 上司に対して無礼であると、分かっていたが、自分を抑えられなかった。

 

 美城常務は、しばらく冷めた視線をよこした。

 そして、卯月のプロフィールを手にとって――

 

「島村卯月は、一度失敗している。アイドルとしての能力を失い、関係者に損害を与えた」

「しかし、彼女は立ち直りました。今はもう――」

「同じことが起こらないと、言い切れるのか」

 

 プロデューサーは、迷わずに頷いて、美城常務の冷ややかな瞳を真っ直ぐに見据えた。

 

「彼女は、挫折を乗り越え、成長しました。同じ失敗を、犯すことはありません」

 

「信用、できないな」

 

 卯月のプロフィールが、机に叩きつけられた。

 

「信用は、過去の実積を土台にして築かれる。仮に現状が良好でも、それは未来の信用の足掛かりにしかならない」

 

 美城常務は、島村卯月のプロフィールを拾い上げ、それをプロデューサーへ突きつける。

 

「人選をやり直せ。これは、命令だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 オーディオコメンタリー(あとがき)


 プロデューサーの皆様、やみのまでございます!
 このたびは拙作にお付き合いいただき、まことにありがとうございますっ!

 今回は、パッション日本代表――本田未央ちゃんのお話を書かせていただきました。
 以前何かのTV番組で、喜怒哀楽の激しい人のほうが親しみをもたれやすい、というようなことを偉い人が言っていました。
 なるほど、未央ちゃんか、と納得しましたw
 アニデレ時空に関して、未央ちゃんはかなり感情の起伏が激しかったように思います。必然、感情移入も高まって、いつの間にか大好きになっていました。なるほど、偉い人の言うことは一理あるなと、実感に至りました。
 まあ、モバの〝いい子な未央ちゃん〟も大好きなんですけどね!(節操なしw

 そして、未央ちゃんと言ったら茜ちんとあーちゃんが欠かせないわけでしてー。
 茜ちんが暴走して、未央ちゃんがツッコんで、あーちゃんが天然ゆるふわを炸裂させて、また未央ちゃんがツッコむ。
 芸人さんか! とツッコみたくなるくらいユニットの掛け合いが面白い三人です。この三人の作る空気が本当に好きです。デレステのファンファンファーレのコミュとか最高でした。きゃっきゃうふふをしているパジパに突撃して早苗さんに逮捕される展開のSSとか妄想余裕でした。
 そして、早苗さんに逮捕されるのもそれはそれでご褒美だなあ、とか考える自分はもう駄目かもしれません……w

 次の月末ガシャが終わる頃、次話を投稿する予定です。
 次回は、しまむーが頑張る話を予定しております。

 またお付き合いいただけると最高にハピハピでごぜーます!


 ――さて、話を現実にシフトしますが、
 
 高垣楓さん、6代目シンデレラガール襲名、おめでとうございます!

 今回はほんと、楓P様の担当愛を見せつけられました。選挙期間中、何人もの楓P様の訪問をいただきました。担当プロデューサーのあるべき姿を見せてもらった気がします。
 楽曲総選挙の方も〝こいかぜ〟が堂々の1位とか、楓P様、まじGJっす!
 
 そして――

 5thライブツアー開催、おめでとうございまーっ!

 これから数ヶ月デレマスライブに困らない生活とか、生きる希望に溢れすぎて困りますw
 セトリもデレステ新曲大量投入とか、いいぞ、もっとやれーっ!











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