アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ 3rd SEASON (完結)   作:栗ノ原草介@杏P

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 Cパート

 

 

 美城グループは経営を立て直すため、本社を売却し運営資金にあてた。

 その際、各部門の縮小が行われ、消滅した部署も少なくない。

 特にアイドル部門に関しては、発足して数年しか経っていないという実績の短さから、ほとんどの部署が解散した。

 所属していたアイドル達は、美城グループの後押しもあって、そのほとんどが他の事務所へ移籍した。

 

 しかし、シンデレラプロジェクトのアイドル達については、情報が無かった。

 

 彼女達は、会社の方針に逆らったことがある。

 それで援助が望めなくて、移籍に失敗したのかもしれない。

 このまま、消えてしまうのかもしれない

 

 インターネット上で、さまざまな憶測が飛び交った。

 

 そんな、ファンの憶測飛び交う都会から離れた郊外に、人一倍目を引く集団が現れる。

 

 先頭を歩くのは背の高いスーツ姿の男性で、その後ろに少女達が続く。

 仏頂面で先導する男性が、やかましく喋る少女達を引き連れている様子は、まるで学校の遠足だった。

 

「プロデューサー、どんどん山っぽくなってるんだけど?」

 

 おどける未央の言葉どおり、どこを見ても生い茂る木々が視界に入る。

 吸い込んだ空気の質が、都会のそれと明らかに違う。

「もう少し歩きますが、みなさん、平気ですか?」

 プロデューサーは、足を止めて振り返った。

 アイドル達の顔に、疲れはなかった。

 普段から厳しいレッスンで鍛えているアイドルである、少々の運動ではびくともしない。

 杏が死んだような顔できらりの背に乗っているが、それはいつものことである。

「ここっ、かぶと虫いそうだねっ!」

「ほんとだねっ! 探しにいこうよ!」

 森に飛び込もうとする莉嘉とみりあをなだめて、プロデューサーは歩き出す。

 

 プロデューサーの願いは、聞き入れられた。

 

 ――君は、灰かぶり達と縁を切るのではなかったのか?

 

 美城常務の言葉に、プロデューサーは頭を下げて、自分の気持ちを口にした。

 

 自分が間違っていた。

 

 自分には、最後まで彼女達に魔法をかける義務がある。

 

 たとえ城が無くなろうとも、彼女達の夢が生きている限り、自分は彼女達に魔法をかけ続けなくてはならない。

 

 頭を下げたままだったので、その時の美城常務の表情は分からない。

 彼女は、いつものように冷たい口調で――

 

 ――これまで以上の成果を期待する。

 

 それだけ言って、会議室から退室するよう言ってきた。

 

「プロデューサーさん、見えてきましたよ」

 

 隣を歩くちひろが、指をさした。

 山の中に門を構える、旅館が見えた。

 アイドル達が、歓声を上げた。

 プロデューサーは、足をとめて、振り返って――

「ここは、美城グループの保養所として使われていた建物です。これから改築を行って、レッスンもこちらで出来るようにします。場所は都内から離れますが、夜遅くなってしまった場合はこちらに宿泊できるように――」

 

 プロデューサーの説明は、アイドルの歓声によってかき消される。

 

 目的地を前に興奮したアイドル達が、旅館の玄関へ向けて走り出す。

 

「あの、ちょっと……」

 プロデューサーは彼女達を止めようとして、しかし苦笑して、右手で首の後ろをさわった。

「私達も、行きましょう」

 ちひろにうながされて、歩き出す。

 

「プロデューサーさんの守りたかったもの、守れましたか?」

 

 ちひろの言葉に、プロデューサーは、うなずいた。

 

 旅館の玄関でじゃれあってはしゃぐシンデレラ達を見て、彼は思う――

 

 ――いい、笑顔です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 オーディオコメンタリー(あとがき)


 プロデューサーの皆様、初めまして、やみのまでございます!
 このたびは拙作にお付き合いいただき、まことにありがとうございますっ!

 アニデレをきっかけにデレマスの世界へ引き込まれた私は、その続きをどうしようもなく妄想してしまい、気がついたら今作を執筆しておりました。
 アニデレ3クール突入! という体で書いておりますので、アニメっぽい構成で執筆しております。読みづらかったらごめんなさい……。

 次の月末ガシャが終わる頃、次話を投稿する予定です。
 次回は、みくにゃんとお魚が死闘を繰り広げる話を予定しております。

 またお付き合いいただけると、最高にハピハピでごぜーます!


 ――さて、話を現実にシフトしますが、今週末は待望の4thライブですね。
 自分はLVでの参戦となりますが、本会場に負けない熱気でサイリウム振りたいと思います!

 4thライブへ参戦するプロデューサーの皆様、当日は全力で楽しみましょう!












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