IS 転生して貰った物は!? 旧式   作:マーシィー

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戦闘描写はキツイ。

四五六君の戦う理由を考える。


その13

 アリーナ内外は異様な雰囲気に包まれていた。

 

 突如としてアリーナのシールドをぶち抜き侵入してきた「風のランスター」と名乗る謎の機体。そのランスターになすすべも無く撃破される一夏と鳳。

 そしてランスターは一夏のISコアの奪取を目的としているようで、力尽きた一夏からISコアを奪おうとした時、再びアリーナに衝撃が走り、その衝撃のせいでランスターの手から離れる一夏。

 空中から落下する一夏を受け止めたのは、ランスターでも、鳳さんでもなく、白い装甲に赤いラインの入った全身装甲(フルスキン)の機体だった。

 

『……何物だ、貴様は』

 

「……」

 

 ランスターの問に無言で返す全身装甲(フルスキン)の機体。徐にその機体はランスターに背を向けて移動し始めた。

 

『貴様!何所へ行こうとっ』

 

 ランスターが追撃をしようとした時、行く手を阻むように薄く発光する黄色い球体が八つ出現しランスターに攻撃を仕掛けた。

 

『くっ……何だこれは』

 

 突如出現した八つの球体はランスターを取り囲み、四方からビームによる攻撃を仕掛け始めた。

 

『ええい、邪魔をするな!!』

 

 振り払おうと近づこうとしてもまるで行動を読んでいるかのごとく巧みに移動し回避し、そして攻撃を始める。そして、その間に全身装甲(フルスキン)の機体は一夏を鳳さんが倒れているところまで運んでいた。

 

「っ……お前は、いったい?」

 

「……」

 

 一夏の問にも無言で返し、一夏を地面に降ろした後背を向けてランスターの方に向かう。一夏は動けない体でその後ろ姿を見ていることしか出来なかった。

 

『貴様!!……何故私の邪魔をする』

 

 ランスターが声を荒げて問いただす。

 

「……」

 

 だが、その怒りに満ちた声を聞いてなお無言でいつづける。

 

『……ならば貴様を倒してからISコアを頂くとしよう』

 

 ランスターと全身装甲(フルスキン)の機体の戦いが始る。

 

『うぉぉぉぉーーーー!!』

 

 雄たけびを上げながら高速で移動しながらボーンフーンを放ち攻撃するランスター。それを巧みにかわし避けきらない時は球体の一つを前に出し防御させ、その間に回避し反撃と言わんばかりに他の球体からビームを放ち攻撃する。

 

(速い!!我が風のランスターに劣らぬ速さ。だが、負けられぬ。負けてなる物か!!)

 

 お互いに高速で移動し攻撃し、回避し、防ぐ。だが、その均衡も崩れ始める。ランスターはボーンフーンで攻撃するがその攻撃よりも相手の八つの球体による攻撃の方が手数が多く、避け切れなかった攻撃により全身の装甲が少しずつ削り取られ段々と機動力が落ちていく。

 

 対して相手はボーンフーンの直撃こそしない物の掠りはしているのにその装甲に傷一つ見当たらない。さらに八つの球体を使用した攻防一体の戦い方にランスターは押されていく。

 

『くっ……貴様は言ったい何者なんだ!?』

 

 少しずつ削られていく装甲を見て苛立つように言い放つ。

 

『我々にはやり遂げなければいけない使命があるのだ!!貴様にその邪魔をする資格があるというのか!!』

 

 其処まで聞いて初めて相手からの反応があった。

 

「……使命?」

 

『そうだ!!我が命を掛けてもやり遂げなければならない使命だ!!』

 

「命を掛けて……」

 

『貴様には有るのか、自らの命を掛けてまで果すべき使命が!!無いのならば今すぐに其処を退け!!』

 

 その言葉に気おされたのか戦闘中にも関わらず動きを止めてしまう。さらに動きを止めてしまった場所が悪かった。

 

『その位置ではこの攻撃、避けられまい!!』

 

 そう、動きを止めた後ろには未だ動きがとれない一夏と鳳さんが居たのだ。

 

「!!」

 

『意思も、信念も、果すべき使命もなく戦場に出てきた己を呪うがいい!!』

 

 両手を広げ、背中のスラスターを最大稼動させて解き放つ“風”のランスターの最大攻撃!!

 

『受けよ、デット・ロン・フゥゥーーーン』

 

 胸部に風と言う漢字が浮かび上がると同時に背中のスラスターから複数の烈風が放たれそれは一つに纏り巨大な竜巻となって相手を襲う。

 

「っ!!」

 

「うわぁ!!」

 

「きゃああ!!」

 

 巨大な竜巻に飲み込まれ姿が見えなる相手を見て勝利を確信するランスター。

 

『……何物かは知らぬが、直撃を受けては耐えられまい』

 

 いまだ舞い上げられた土煙によって相手がどうなったかは確認が出来ないが自身が持つ最強の攻撃が直撃したのを見て気を抜いてしまった。

 だから、土煙の中から放たれる攻撃を避け切れなかった。

 

『が、あぁぁぁ!!』

 

 放たれた攻撃に、直前で気が付き回避しようとしたのだが避けきれず右半身を削り取られるランスター。その削り取られた部分からは人ではなく機械部品が見え隠れしていた。

 

『ガガ、な、ゼ……直撃、しタハズ……』

 

 土煙から現れたのは自身の周囲に七つの球体を浮かべ、胸の前に巨大な砲塔を構え、無傷でいる相手の姿だった。

 

『バ…な、無傷、ダと……』

 

 自身が放った最強の攻撃を直撃させたはずなのに無傷でいる相手の姿に混乱するランスター。

 

「……俺には、意思も信念も果すべき使命も無い」

 

『!!なら、バ、何故邪魔ヲする!!』

 

「だけど、守るべき思いはある!!だからお前は此処で消え果ろ!!チャージ!!」

 

「チャーじ、などサセぬ!!」

 

 片方になったスラスターを起動させ相手に向かうランスター。だが

 

「Jカイザー、ファイヤーーーー!!」

 

 相手の攻撃の方が早く光に包まれるランスター。

 

『お、おオオおぉぉォォォーーーーーーーー!!』

 

 雄たけびを上げながら、光に飲み込まれながらも前進を続けるランスター。

 

(我が君よ、申し訳、ありませ……)

 

 光の柱はランスターを飲み込み、アリーナのシールドを吹き飛ばし、空の雲すら突き抜けそして消えた。

 

「……」

 

 誰も彼も、何も話すことが出来ない。戦いを見ていた生徒教師陣。そして一番まじかで見ていた一夏や鳳さんも……

 その後、ランスターを消し飛ばした謎の機体は穴が開いたアリーナのシールドから離脱しその行方を暗ました。捜索隊が結成されるも一切の手がかりは無く、あの機体に関する情報は一切得られなかった。

 一夏と鳳さんはすぐさま医務室に運ばれて検査を受けるもお互い酷い怪我は無く、共に数日間の安静が言われただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帝様。ランスターが倒されました」

 

「……コアの回収は?」

 

「残念ながら……」

 

「そ、うか……」

 

「……」

 

「……しばらくの間織斑一夏のISコアの奪取は止めにする」

 

「帝様!!」

 

「騒ぐな、ランスターが倒されたのだ。いかに他の機体に比べ完成していたとは言えやはり未完成のまま差し向けたのが間違いだったのだ」

 

「……」

 

「ならば今することは他の機体の完成度を上げるしか有るまい」

 

「分かりました。早急に仕上げて見せます」

 

「うむ」

 

「後ランスターを倒したあの機体の事ですが」

 

「あれについても情報を集めよ。ランスターを倒したあの機体……我らの悲願の最大の障害になるだろう」

 

「全力を挙げて集めます」

 

「うむ」

 

「では失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我らが鉄鋼龍の悲願、必ずや成し遂げて見せる!!」




カッコいいランスターを書いた結果がこれだよ!!
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